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- 【第98回アカデミー賞(2026年)受賞結果&ノミネート一覧】『ワン・バトル・アフター・アナザー』が作品賞ほか最多6部門を席巻!『罪人たち』『フランケンシュタイン』も快調
- 最多受賞は『ワン・バトル・アフター・アナザー』
- 第98回アカデミー賞 ノミネート作品&受賞結果一覧(★が受賞)
- 【動画】今観られるノミネート作品と、観る方法をチェック!
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- 【2026年最新版】注目映画総まとめ! 公開日カレンダー|話題の大作・話題作を月別に紹介【予告編付】
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- 東京国際映画祭2025-コンペティション部門全作品紹介<前半>
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- 『金髪』-大人になりきれない教師が直面する“現代社会のリアル”
- 『恒星の向こう側』-中川龍太郎が描く“母と娘の赦し”の物語、三部作の終着点
- 『ポンペイのゴーレム』-アモス・ギタイが神話と文学を重ねた演劇記録ドキュメンタリー
- 『裏か表か?』-西部劇の幻想が交錯する、20世紀初頭イタリアの逃亡劇
- 『雌鶏』-ニワトリの視点で描く、人間社会への風刺と寓話
- 『マリア・ヴィトリア』-父と娘、そして失われた家族の再生を描くポルトガル発の成長物語
- 『死のキッチン』-料理で復讐する女性、ペンエーグ監督が放つ異色の復讐劇
- 作品情報
- 東京国際映画祭2025開幕! 始まり・中心・終わりを飾る3作『てっぺんの向こうにあなたがいる』『TOKYOタクシー』『ハムネット』を紹介
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- 作品情報
- 【映画レビュー『ブラックフォン 2』】グラバーの影が照らす“過去の闇”―容赦ない恐怖と子役の成長が味わえる正統続編
- 『ブラックフォン 2』あらすじ
- キャストとキャラクターが成長・変化
- グラバーの容赦ない暴力と恐怖
- やみつきシリーズに昇華する続編
- 【興行収入】『劇場版 チェンソーマン レゼ篇』が全米首位発進! アニメ旋風が北米を席巻、興収1,730万ドル突破
- 『チェンソーマン レゼ篇』が全米首位スタート-異例の評価と観客層に注目
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【第98回アカデミー賞(2026年)受賞結果&ノミネート一覧】『ワン・バトル・アフター・アナザー』が作品賞ほか最多6部門を席巻!『罪人たち』『フランケンシュタイン』も快調

「第98回アカデミー賞」のノミネート作品&受賞結果一覧を掲載。
「第98回アカデミー賞」の授賞式が現地時間3月15日(日)(日本では16日(月))に開催。このページでは受賞作品&ノミネートリストを随時更新で記載する(動画で観る場合はこちら)。
注目が集まったのは『罪人たち』の最多16部門ノミネート、そして12部門13ノミネートを達成した『ワン・バトル・アフター・アナザー』だ。さらに『フランケンシュタイン』、『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』、『センチメンタル・バリュー』も9ノミネート、『ハムネット』が8部門と快調であった。
そして日本を席巻し世界でも話題となった映画『国宝』は惜しくも国際長編映画賞へのノミネートを逃し、メイクアップ&ヘアスタイリング賞にノミネートされていた。
最多受賞は『ワン・バトル・アフター・アナザー』
結果としては、『ワン・バトル・アフター・アナザー』が最高賞とる作品賞や、監督賞を含む6部門で最多受賞。『罪人たち』4部門と『フランケンシュタイン』3部門も快調な結果となった。
ノミネート一覧は以下のとおり。(★が受賞)
第98回アカデミー賞 ノミネート作品&受賞結果一覧(★が受賞)
作品賞
『ブゴニア』
『F1/エフワン』
『フランケンシュタイン』
『ハムネット』
『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』
★『ワン・バトル・アフター・アナザー』
『シークレット・エージェント』
『センチメンタル・バリュー』
『罪人たち』
『トレイン・ドリームズ』監督賞
クロエ・ジャオ(『ハムネット』)
ジョシュ・サフディ(『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』)★ポール・トーマス・アンダーソン(『ワン・バトル・アフター・アナザー』)
ヨアキム・トリアー(『センチメンタル・バリュー』)
ライアン・クーグラー(『罪人たち』)主演男優賞
ティモシー・シャラメ(『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』)
レオナルド・ディカプリオ(『ワン・バトル・アフター・アナザー』)
イーサン・ホーク(『ブルームーン』)
★マイケル・B・ジョーダン(『罪人たち』)
ヴァグネル・モウラ(『シークレット・エージェント』)主演女優賞
★ジェシー・バックリー(『ハムネット』)
ローズ・バーン(『If I Had Legs I’d Kick You(原題)』)
ケイト・ハドソン(『ソング・サング・ブルー』)
レナーテ・レインスヴェ(『センチメンタル・バリュー』)
エマ・ストーン(『ブゴニア』)助演男優賞
ベニチオ・デル・トロ(『ワン・バトル・アフター・アナザー』)
ジェイコブ・エロルディ(『フランケンシュタイン』)
デルロイ・リンドー(『罪人たち』)
★ショーン・ペン(『ワン・バトル・アフター・アナザー』)
ステラン・スカルスガルド(『センチメンタル・バリュー』)助演女優賞
テヤナ・テイラー(『ワン・バトル・アフター・アナザー』)
★エイミー・マディガン(『WEAPONS/ウェポンズ』)
ウンミ・モサク(『罪人たち』)
インガ・イブスドッテル・リッレオース(『センチメンタル・バリュー』)
エル・ファニング(『センチメンタル・バリュー』)キャスティング賞
『ハムネット』
『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』
★『ワン・バトル・アフター・アナザー』
『シークレット・エージェント』
『罪人たち』脚本賞
『ブルームーン』
『シンプル・アクシデント/偶然』
『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』
『センチメンタル・バリュー』
★『罪人たち』脚色賞
『ブゴニア』
『フランケンシュタイン』
『ハムネット』
★『ワン・バトル・アフター・アナザー』
『トレイン・ドリームズ』撮影賞
『フランケンシュタイン』
『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』
『ワン・バトル・アフター・アナザー』
★『罪人たち』
『トレイン・ドリームズ』編集賞
『F1/エフワン』
『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』
★『ワン・バトル・アフター・アナザー』
『センチメンタル・バリュー』
『罪人たち』美術賞
★『フランケンシュタイン』
『ハムネット』
『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』
『ワン・バトル・アフター・アナザー』
『罪人たち』衣装デザイン賞
『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』
★『フランケンシュタイン』
『ハムネット』
『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』
『罪人たち』メイクアップ&ヘアスタイリング賞
★『フランケンシュタイン』
『国宝』
『罪人たち』
『スマッシング・マシーン』
『アグリーシスター 可愛いあの娘は醜いわたし』視覚効果賞
★『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』
『F1/エフワン』
『ジュラシック・ワールド/復活の大地』
『ロスト・バス』
『罪人たち』音響賞
★『F1/エフワン』
『フランケンシュタイン』
『ワン・バトル・アフター・アナザー』
『罪人たち』
『シラート』作曲賞
『ブゴニア』
『フランケンシュタイン』
『ハムネット』
『ワン・バトル・アフター・アナザー』
★『罪人たち』歌曲賞
「Dear Me」(『Diane Warren: Relentless(原題)』)
★「Golden」(『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』)
「I Lied to You」(『罪人たち』)
「Sweet Dreams of Joy」(『Viva Verdi!(原題)』)
「Train Dreams」(『トレイン・ドリームズ』)長編アニメーション映画賞
『ARCO/アルコ』
『星つなぎのエリオ』
★『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』
『アメリと雨の物語』
『ズートピア2』国際長編映画賞
『シークレット・エージェント』(ブラジル)
『シンプル・アクシデント/偶然』(フランス)
★『センチメンタル・バリュー』(ノルウェー)
『シラート』(スペイン)
『ヒンド・ラジャブの声』(チュニジア)長編ドキュメンタリー映画賞
『アラバマ・ソリューション/地獄の刑務所からの告発』
『Cutting Through Rocks(原題)』
『あかるい光の中で』
★『Mr. Nobody Against Putin(原題)/名もなき反逆者 ロシア 愛国教育の現場で(NHK放送タイトル)』
『パーフェクト・ネイバー:正当防衛はどこへ向かうのか』短編ドキュメンタリー映画賞
★『あなたが帰ってこない部屋』
『Armed Only with a Camera: The Life and Death of Brent Renaud(英題)』
『Children No More: Were and are Gone(原題)』
『デビル・イズ・ビジー/中絶医療の最前線から』
『Perfectly a Strangeness(原題)』短編実写映画賞(タイで2作品が受賞)
『Butcher’s Stain(原題)』
『A Friend of Dorothy(原題)』
『ジェーン・オースティンの生理ドラマ』
★『歌うたい』
★『Two People Exchanging Saliva(原題)』短編アニメーション映画賞
『バタフライ』
『Forevergreen(原題)』
★『The Girl Who Cried Pearls(原題)』
『リタイア・プラン』
『3人姉妹』【動画】今観られるノミネート作品と、観る方法をチェック!
関連作品の紹介・レビュー記事
主要ノミネート作品の作品紹介やレビューは以下から確認できる。
作品賞ノミネート映画
- 『センチメンタル・バリュー』の紹介・レビュー
- 『罪人たち』の紹介・レビュー
- 『トレイン・ドリームズ』の作品紹介ページ
- 『ハムネット』の紹介・レビュー
- 『ブゴニア』の紹介・レビュー
- 『フランケンシュタイン』の紹介・レビュー
- 『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』の紹介・レビュー
- 『ワン・バトル・アフター・アナザー』の紹介・レビュー
アニメーション作品
- 『アメリと雨の物語』の紹介・レビュー
- 『ARCO/アルコ』の作品紹介ページ
- 『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』の紹介・レビュー
- 『ズートピア2』の紹介・レビュー
- 『星つなぎのエリオ』の紹介・レビュー
ドキュメンタリー作品
- 『あかるい光の中で』の作品紹介ページ
- 『アラバマ・ソリューション/地獄の刑務所からの告発』の作品紹介ページ
- 『パーフェクト・ネイバー:正当防衛はどこへ向かうのか』の作品紹介ページ
- 『Mr. Nobody Against Putin(原題)』の作品紹介ページ
他部門ノミネート映画
- 『アグリーシスター 可愛いあの娘は醜いわたし』の紹介・レビュー
- 『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』の紹介・レビュー
- 『If I Had Legs I’d Kick You(原題)』の作品紹介ページ
- 『WEAPONS/ウェポンズ』の紹介・レビュー
- 『国宝』の紹介・レビュー
- 『ジュラシック・ワールド/復活の大地』の紹介・レビュー
- 『シラート』の作品紹介ページ
- 『ブルームーン』の作品紹介ページ
- 『ロスト・バス』の作品紹介ページ
現在レビュー未掲載作品も順次更新予定
- 『シークレット・エージェント』
- 『シンプル・アクシデント/偶然』
- 『スマッシング・マシーン』
- 『ソング・サング・ブルー』
- 『ヒンド・ラジャブの声』ほか
ショーン・ペン, しあわせな選択, アカデミー賞, アグリーシスター 可愛いあの娘は醜いわたし, アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ, イーサン・ホーク, ウンミ・モサク, エマ・ストーン, エル・ファニング, クロエ・ジャオ, ジェイコブ・エロルディ, ジェシー・バックリー, ジュラシック・ワールド/復活の大地, ジョシュ・サフディ, ステラン・スカルスガルド, ズートピア2, センチメンタル・バリュー, ティモシー・シャラメ, テヤナ・テイラー, ハムネット, フランケンシュタイン, ブゴニア, ブルームーン, ベニチオ・デル・トロ, ポール・トーマス・アンダーソン, マイケル・B・ジョーダン, マーティ・シュプリーム 世界をつかめ, ヨアキム・トリアー, ライアン・クーグラー, レオナルド・ディカプリオ, ワン・バトル・アフター・アナザー, 第98回アカデミー賞(2026年), 罪人たち, F1/エフワン, KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ, 日本作品, レナーテ・レインスヴェ -
【2026年最新版】注目映画総まとめ! 公開日カレンダー|話題の大作・話題作を月別に紹介【予告編付】

2026年の今後公開予定の注目映画をピックアップし、作品ごとに見どころを紹介。(随時更新)
(※公開から1週間経った“注目映画”は“そのほかの映画”に統合)
2026年1月公開の映画
2026年1月9日(金)・10日(土)公開の映画
1月9日(金)公開の映画
『愛がきこえる』『アブルプティオ 狂気人形』『偽りの楽園』『おくびょう鳥が歌うほうへ』『大人の童話 〜この恋、青少年は禁止です!〜』『ALL YOU NEED IS KILL』『架空の犬と嘘をつく猫』『喝采』『鬼門』『GRIT -バレーボール男子日本代表 栄光への始発点-』『クレイジーハウス 地獄の復活祭』『CROSSING 心の交差点』『郷』『五十年目の俺たちの旅』『コート・スティーリング』『小屋番 八ヶ岳に生きる 劇場版』『SEBASTIAN セバスチャン』『ぼくの名前はラワン』『マッズ! -血まみれバッドトリップ-』『YADANG/ヤダン』『笑う男』『愛と哀しみのボレロ デジタル・リマスター版』『悪魔のいけにえ 4Kデジタルリマスター 公開50周年記念版』『インランド・エンパイア 4K』『ストレイト・ストーリー 4Kリマスター版』『マダムと泥棒 4Kレストア版』
1月10日(土)公開の映画
『星野先生は今日も走る』『水の中で』『ラストノート 名もなき者たちの歌』『汚れた血 4Kレストア版』
2026年1月16日(金)・17日(土)公開の映画

『ウォーフェア 戦地最前線』より © 2025 Real Time Situation LLC. All Rights Reserved.

『28年後… 白骨の神殿』より
1月16日(金)公開の映画
『アグリーシスター 可愛いあの娘は醜いわたし』『有吉の壁 劇場版アドリブ大河「面白城の18人」』『ウォーフェア 戦地最前線』『オベックス 電脳世界』『ザ・カース』『映画「京佳お嬢様と奥田執事 京佳お嬢様パリへ行く」』『グッドワン』『クラーケン 深海の怪物』『最後のミッション』『サリー』『ダウントン・アビー/グランドフィナーレ』『旅の終わりのたからもの』『チャック・ベリー ブラウン・アイド・ハンサム・マン』『長安のライチ』『唐人街探偵 1900』『とれ!』『ナターシャ 盗まれたモナ・リザを取り戻せ』『28年後… 白骨の神殿』『万事快調<オール・グリーンズ>』『プシュパ 君臨』『ホーム・アローン! ジョナスとガビのトラップ大作戦』『マーダー・キャンプ』『MIRRORLIAR FILMS Season8』『モディリアーニ!』『Tokyo Melody Ryuichi Sakamoto 4K レストア版』
1月17日(土)公開の映画
『アバウトアス・バット・ノット・アバウトアス』『イマジナリーライン』『マライコッタイ・ヴァーリバン』『メモリードア』
2026年1月23日(金)・24日(土)公開の映画

『MERCY/マーシー AI裁判』

『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ2』より ©2025 UNIVERSAL STUDIOS
1月23日(金)公開の映画
『愛のごとく』『アウトローズ』『アリゲーター:暴水領域』『安楽死特区』『インコンプリート・チェアーズ』『怪獣天国』『帰ってきたガリバー』『黒の牛』『恋のドッグファイト』『コゼリスク攻城戦 モンゴル軍襲撃』『最強王図鑑 The Ultimate Tournament 特別編 テッペン決めようか!』『終点のあの子』『ただいまって言える場所』『BATTLE OF TOKYO -うつくしき嘘-』『パンダプラン』『ヒグマ!!』『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ2』『ブチャ 最後の証人』『PROJECT Y』『MERCY/マーシー AI裁判』『魔法の天使クリィミーマミ 永遠のワンスモア』『More Real Than Dreams』『役者になったスパイ』『恋愛裁判』『ワールド・ブレイカー』『カリギュラ 究極版』
1月24日(土)公開の映画
『おててつないで』『オリビアと雲』
2026年1月30日(金)・31日(土)公開の映画

『HELP/復讐島』より © 2026 20th Century Studios. All Rights Reserved.

グレン・パウエル、『ランニング・マン』より ©2025 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
1月30日(金)公開の映画
『ガールズ&パンツァー もっとらぶらぶ作戦です!第2幕』『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女』『鬼胎(クィテ)黒い修道女』『クイーンダム/誕生』『クスノキの番人』『在日ミャンマー人 -わたしたちの自由-』『スケッチ 〜描かれたモンスターたち〜』『スタック』『白蛇:浮生』『パルプロス:黙示録の子供たち』『HELP/復讐島』『マーズ・エクスプレス』『メラニア』『ラスト・ロデオ 〜約束のフィールド〜』『ランニング・マン』『ガーゴイル 4Kレストア版』
1月31日(土)公開の映画
『シケモクとクズと花火と』『時のおと』『水の中で息をする -彼女でも彼でもなく-』『ボーイ・ミーツ・ガール 4Kレストア版』 変更なし: 『シケモクとクズと花火と』『時のおと』『水の中で息をする -彼女でも彼でもなく-』『ボーイ・ミーツ・ガール 4Kレストア版』
2026年2月公開の映画
2026年2月6日(金)・7日(土)公開の映画

『トゥギャザー』© 2025 Project Foxtrot, LLC
2月6日(金)公開の映画
『カルテットという名の青春』『銀河特急 ミルキー☆サブウェイ 各駅停車劇場行き』『射鵰英雄伝』『たしかにあった幻』『神社 悪魔のささやき』『ツーリストファミリー』『テレビショッピングの女王 青池春香の事件チャンネル』『トゥギャザー』『パンダのすごい世界』『BE:the ONE -START BEYOND DREAMS-』『FUKUYAMA MASAHARU LIVE FILM@NAGASAKI 月光 ずっとこの光につながっていたんだ』『FREWAKA/フレワカ』『フレンド-#最狂ピエロ警報』『ほどなく、お別れです』『ホームステッド〜世界が崩れる時〜』『禍禍女』『椰子の高さ』『リバース・オブ・ヘル』『両親が決めたこと』『レクイエム・フォー・ドリーム 4Kリマスター』
2月7日(土)公開の映画
『ミックスモダン』
2026年2月13日(金)・14日(土)公開の映画

『ブゴニア』より © 2025 FOCUS FEATURES LLC.

『クライム 101』
2月13日(金)公開の映画
『ANIMAL』『オスロ、8月31日』『新劇場版 銀魂 -吉原大炎上-』『クライム 101』『スペルマゲドン 精なる大冒険』『超時空英雄伝エイリアノイド PART1:神剣激突』『肉屋』『ブゴニア』『不貞の女』『ブルックリンでZ級監督と恋に落ちた私』『劇場版 僕の心のヤバイやつ』『道行き』『女鹿』『リプライズ』『私のすべて』『ファーゴ 4K』
2月14日(土)公開の映画
『ロッコク・キッチン』『私たちの一日/イン・アワ・デイ』
2026年2月20日(金)・21日(土)公開の映画

『センチメンタル・バリュー』より © 2025 MER FILM / EYE EYE PICTURES / LUMEN / MK PRODUCTIONS / ZENTROPA ENTERTAINMENTS5 APS / ZENTROPA SWEDEN AB / KOMPLIZEN FILM / BRITISH BROADCASTING CORPORATION / ARTE FRANCE CINÉMA / FILM I VÄST / OSLO FILM FUND / MEDIEFONDET ZEFYR / ZDF / ARTE

『おさるのベン』より © 2025 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
2月20日(金)公開の映画
『おさるのベン』『枯れ木に銃弾』『CatVideoFest』『教場 Requiem』『幻愛 夢の向こうに』『災 劇場版』『センチメンタル・バリュー』『東方神起 20th Anniversary Film 『IDENTITY』』『ブーニン 天才ピアニストの沈黙と再生』『夜勤事件』『ヤマトよ永遠に REBEL3199 第五章 白熱の銀河大戦』
2月21日(土)公開の映画
『明日を夜に捨てて』『どうしようもない10人』『ポーラX 4K レストア版』
2026年2月27日(金)・28日(土)公開の映画

『嵐が丘』より ©2026 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.

ゴーマン シャノン 眞陽、ブレンダン・フレイザー、 『レンタル・ファミリー』より ©2025 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.
2月27日(金)公開の映画
『嵐が丘』『#拡散』『結局珈琲』『木挽き町のあだ討ち』『Shiva Baby シヴァ・ベイビー』『死の天使 ヨーゼフ・メンゲレ』『正義廻廊』『超時空英雄伝エイリアノイド PART2:終局決戦』『劇場版 転生したらスライムだった件 蒼海の涙編』『映画ドラえもん 新・のび太の海底鬼岩城』『TRAVERSE2 -Next Level-』『MALUM 悪しき神』『夜鶯 -ある洋館での殺人事件-』『レンタル・ファミリー』『ロビー! 4000億円を懸けた仁義なき18ホール』
2月28日(土)公開の映画
『金子文子 何が私をこうさせたか』『この場所』『湯徳章-私は誰なのか-』
2026年3月公開の注目映画
2026年3月6日(金)・7日(土)公開の注目映画

『ウィキッド 永遠の約束』より © Universal Studios. All Rights Reserved.

『ブルームーン』より © 2025 FUNNY VALENTINE, LLC ALL RIGHTS RESERVED.
3月6日(金)公開の映画
『ウィキッド 永遠の約束』『エリス&トム-ボサノヴァ名盤誕生秘話-』『オーロラの涙』『ガールズ&パンツァー もっとらぶらぶ作戦です!第3幕』『ザ・クロウ』『361-White and Black-』『しあわせな選択』『GEMNIBUS vol.2』『スペシャルズ』『宣誓』『ナースコール』『NEEDY GIRL OVERDOSE 劇場先行版』『花緑青が明ける日に』『ブルームーン』『モーツァルト!』『藍反射』『RIP SLYME THE MOVIE -25th ANNIVERSARY GREATEST MEMORY-』『人狼 JIN-ROH 4Kリマスター』『冬のソナタ 日本特別版』
3月7日(土)公開の映画
『ギョンアの娘』『ホールディング・リアット』
2026年3月13日(金)・14日(土)・15(日)公開の注目映画

『私がビーバーになる時』より ©2026 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』 © 2025 ITTF Rights LLC. All Rights Reserved.
3月13日(金)公開のそのほかの映画
『ギャビーのドールハウス ザ・ムービー』『96分』『ゴールデンカムイ 網走監獄襲撃編』『ジョン・クランコ バレエの革命児』『パリに咲くエトワール』『映画ひみつのアイプリ まんかいバズリウムライブ!』『放送禁止 ぼくの3人の妻』『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』『私がビーバーになる時』
3月14日(土)公開のそのほかの映画
『WITH』『蒸発』『父と家族とわたしのこと』『長浜』『ハローマイフレンド』『ひなぎく 4Kレストア版』
3月15日(日)公開のそのほかの映画
『今は昔、栄養映画館の旅』
2026年3月20日(金)・21日(土)公開の注目映画
『決断するとき』 – 3月20日(金)公開

『決断するとき』 © 2024 ARTISTS EQUITY. ALL RIGHTS RESERVED.
『オッペンハイマー』のキリアン・マーフィーが主演・製作を兼ねた、アイルランドを舞台にした重厚なヒューマンドラマ。
1985年、家族と慎ましく暮らす男が、地元の修道院で目撃した現実をきっかけに“見過ごす”か“手を差し伸べる”かの選択を迫られていく。クレア・キーガンの原作小説を基に、監督ティム・ミーランツ、脚本エンダ・ウォルシュで映画化した。
『プロジェクト・ヘイル・メアリー』 – 3月20日(金)公開

『プロジェクト・ヘイル・メアリー』
地球規模の危機に対し、解決策を託されたのは“中学校の科学教師”ただひとり――。主人公が広大な宇宙でミッションに挑む中、彼は“同じ目的”を持つ未知の生命体と出会い、共に故郷を救うため命を賭ける。
アンディ・ウィアーのベストセラー小説を実写化した、ライアン・ゴズリング主演の感動SF超大作。
3月20日(金)公開のそのほかの映画
『アメリと雨の物語』『劇場版「暗殺教室」みんなの時間』『おしり前マン〜復活のおしり前帝国』『カミング・ホーム』『君が最後に遺した歌』『ゾンビ1/2 〜Right Side of the Living Dead〜』『全知的な読者の視点から』『東京逃避行』『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーVSブンブンジャー』『チェッカーズ 1988 SCREW TOUR at 東京ドーム【4Kリマスター】』『マクロスプラス -MOVIE EDITION- 4K REMASTER ver.』
3月21日(土)公開のそのほかの映画
『自然は君に何を語るのか』『365DAYs + 2彷徨う大人たち』『粒子のダンス』
2026年3月27日(金)・28日(土)公開の注目映画
3月27日(金)公開のそのほかの映画
『生きているんだ友達なんだ』『映画 えんとつ町のプペル 〜約束の時計台〜』『鬼の花嫁』『映画 きかんしゃトーマス いっしょに歌おう!ドレミファ♪ソドー島』『90メートル』『キング・オブ・キングス』『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』『そして彼女たちは』『ハウス・オブ・ザ・デビル』『フェザーズ その家に巣食うもの』『森に聴く Listen to the Forest』『私たちの話し方』『トニー滝谷 4Kリマスター版』
3月28日(土)公開のそのほかの映画
『鍵から抜け出した女』『チェイン・リアクションズ』『津田寛治に撮休はない』『ドゥリム パレス』『HOLD UP MORNING』『MAMMON』『山人(やまんど)…縄文の響きが木霊する』『ライフテープ』
2026年4月公開の注目映画
2026年4月1日(水)・3日(金)・4日(土)公開の注目映画
『ザ・ブライド!』 – 4月3日(金)公開

『ザ・ブライド!』より © 2026 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
1930年代シカゴ。孤独な“不死身の怪物”は、自分の伴侶を求めて高名な研究者ユーフォロニウス博士に依頼し、墓から掘り起こされた女性の遺体は花嫁《ブライド》としてよみがえる。だが、ある事件をきっかけに追われる身となったふたりは逃避行へ――その旅はやがて社会全体を揺るがす“革命”の始まりへと転がっていく。監督はマギー・ギレンホール、出演はジェシー・バックリー、クリスチャン・ベールら。
『落下音』 – 4月3日(金)公開

『落下音』より © Fabian Gamper – Studio Zentral
百年にわたる四つの時代を生きる少女たちの〈不安〉を描く、静かで不穏な映像叙事詩。北ドイツの同じ農場を舞台に、説明のつかない出来事が時代を超えて響き合っていく。
世界がまだ名前を与えていない感情を、映像と音で観る者の深層へと忍び込ませる、カンヌ国際映画祭〈審査員賞〉受賞作。
4月1日(水)公開のそのほかの映画
『劇場版スポンジ・ボブ 呪われた海賊と大冒険だワワワワワ!』『流星 デジタルリマスター版』
4月3日(金)公開のそのほかの映画
『黄金泥棒』『OCHI! -オチ-』『俺たちのアナコンダ』『黴の花』『カルテットという名の青春』『殺手#4(キラー・ナンバー4)』『501号室の男 -ある作家の記録-』『済州島四・三事件 ハラン』『ザッケン!』『PILOT -人生のリフライト-』『ヒット・エンド・ファン!臨時決闘』『炎かがよへ』『Riceboy ライスボーイ』『ロングホットサマーバケーション』『パリから来た殺し屋 4K』
4月4日(土)公開のそのほかの映画
『三角屋の交差点で』『XiXi、私を踊る』『マダム・ソワ・セヴェンヌ』『エス インターナショナル版』
2026年4月10日(金)・11日(土)公開の注目映画
『ハムネット』 – 4月10日(金)公開

『ハムネット』より ©2025 FOCUS FEATURES LLC
シェイクスピア夫妻が息子ハムネットを失った喪失と、その悲しみが創作へと転化していく過程を描く、クロエ・ジャオ監督のドラマ。
ジェシー・バックリー、ポール・メスカルらが出演し、原作はマギー・オファーレルの同名小説。フォーカス・フィーチャーズ/ユニバーサル配給で、愛と喪失の物語として“ハムレット”誕生の背景に迫る。
4月10日(金)公開のそのほかの映画
『ヴィットリア 抱きしめて』『炎上』『火葬人』『ガールズ&パンツァー もっとらぶらぶ作戦です!第4幕』『サトウキビは知っている』『脛擦りの森』『1975年のケルン・コンサート』『第五の騎士は恐怖』『大丈夫、大丈夫、大丈夫!』『ダーティ・エンジェルズ』『一口のパン』『ペリカン・ブルー 〜自由への切符〜』『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』『万博追跡 2K レストア版』
4月11日(土)公開のそのほかの映画
『遠来 〜トモベのコトバ〜』『五月の雨』『トゥ・ランド』『僕を呼ぶ声 / TOKYO STRANGE TALE』『焼け石と雨粒』
2026年4月17日(金)・18日(土)公開の注目映画
4月17日(金)公開のそのほかの映画
『クベーラ』『今日からぼくが村の映画館』『これって生きてる?』『ソング・サング・ブルー』『DOPPEL』『長篠』『残されたヘッドライン』『人はなぜラブレターを書くのか』『FEVER ビーバー!』『ONE OK ROCK DETOX JAPAN TOUR 2025 AT NISSAN STADIUM IN CINEMAS』『悪夢の系譜【4Kデジタル修復版】』
4月18日(土)公開のそのほかの映画
『海辺の恋』『オー・パン・クペ』『河童の家』
2026年4月24日(金)〜29日(水・祝)公開の注目映画
『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』 – 4月24日(金)公開

『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』より © Nintendo・Illumination/Universal Pictures
『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』(2023)の世界観を引き継ぐ新作アニメーション映画で、2026年4月24日(金)に全国ロードショー。日本公式サイトでは、前作が全世界で13億ドル超の興行収入を記録したことにも触れつつ、続編としてのスケールアップを予告している。
4月24日(金)公開のそのほかの映画
『ARCO/アルコ』『オールド・オーク』『悲しくて美しい世界/THIS IS SPARKLEHORSE』『最終楽章 響け!ユーフォニアム 前編』『沢田美由紀のガマランドにお邪魔します』『白い車に乗った女』『ツイッギー』『月の犬』『トゥインクル・トゥインクル・キラー・カーン』『Piccola felicita(ピッコラ・フェリチタ)〜小さな幸せ〜』『ビリー・アイドル パンク・ロッカーの反逆と代償』『LOST LAND/ロストランド』『サムライ 4Kレストア』
4月25日(土)公開のそのほかの映画
『超低予算ムービー大作戦』『めぐる面影、今、祖父に会う』
4月29日(水・祝)公開のそのほかの映画
『アギト-超能力戦争-』『SAKAMOTO DAYS』
2026年5月公開の注目映画
2026年5月1日(金)・2日(土)公開の注目映画
『プラダを着た悪魔2』 – 5月1日(金)公開

『プラダを着た悪魔2』ポスター ©2026 20th Century Studios. All Rights Reserved.
ファッション業界の“最前線”を舞台に、働く女性たちの葛藤と成長を描いた大ヒット作『プラダを着た悪魔』の続編が、2026年5月1日(金)に日米同時公開。
監督デヴィッド・フランケル、脚本アライン・ブロッシュ・マッケンナが続投し、メリル・ストリープ、アン・ハサウェイ、エミリー・ブラント、スタンリー・トゥッチら主要キャストが名を連ねる。
5月1日(金)公開のそのほかの映画
『サンキュー、チャック』『幸せの、忘れもの。』『誓い 建築家B・V・ドーシ』『ドランクヌードル』『ユートピアの力』『ラプソディ・ラプソディ』『プッシャー【4Kデジタル修復版】』『プッシャー2【4Kデジタル修復版】』『プッシャー3【4Kデジタル修復版】』
5月2日(土)公開のそのほかの映画
『イリュミナシオン』『コスモ・コルプス』『サンタクロースたちの休暇』『猫を放つ』
2026年5月8日(金)公開の注目映画
『シンプル・アクシデント/偶然』 – 5月8日(金)公開
イランのジャファル・パナヒ監督が、自身の投獄体験にも通じる視点から“復讐”と“倫理”の揺らぎを描くスリラー。かつて政治犯として収監された人々が、過去に自分たちを苦しめた拷問者かもしれない男を前にし、「裁くべきか/赦すべきか」という決断を迫られていく。
第78回カンヌ国際映画祭でパルム・ドール(最高賞)を受賞した。
『グランド・イリュージョン/ダイヤモンド・ミッション』 – 2026年5月8日(金)公開
人気クライム・エンターテインメント『グランド・イリュージョン』シリーズ第3作。
イリュージョンで巨悪の資金を奪い“世間に還元する”スーパー集団フォー・ホースメンが、史上最高価値とされる“ハートのダイヤモンド”を狙い、世界規模の強奪劇に挑むという。
ジェシー・アイゼンバーグ、ウディ・ハレルソン、デイヴ・フランコ、アイラ・フィッシャーらが再集結し、ロザムンド・パイクが“ダイヤの女王”として立ちはだかる。監督はルーベン・フライシャー。
2026年5月15日(金)公開の注目映画
『スマッシング・マシーン』 – 5月15日(金)公開
総合格闘技の黎明期、1997~2000年の時代を駆け抜けた伝説的ファイター、マーク・ケアーの軌跡を、ドウェイン・ジョンソン主演で実写化した実話ベースのドラマ。PRIDE創成期の熱狂も背景に据えながら、勝利の裏側にある代償を掘り下げていく。
監督・脚本は『アンカット・ダイヤモンド』のベニー・サフディで、ジョンソンが“霊長類ヒト科最強”とまで呼ばれた男の栄光と転落を体現し、エミリー・ブラントがパートナー役で共演する。
2026年5月22日(金)公開の注目映画
『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』 – 5月22日(金)公開
“帝国崩壊後”の銀河を舞台に、孤高の賞金稼ぎマンダロリアンと、強大なフォースの力を秘めたグローグーが育んだ絆と旅路を描く最新劇場作で、グローグーを狙う旧帝国軍の残党がふたりを追う。
監督はジョン・ファヴロー、製作総指揮にデイヴ・フィローニが名を連ねる。
『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』の予告を見る
『マテリアリスト 結婚の条件』 – 2026年5月29日(金)公開

『マテリアリスト 結婚の条件』より Copyright 2025 © Adore Rights LLC. All Rights Reserved
『パスト ライブス/再会』のセリーヌ・ソンが監督・脚本を務める新作。
舞台はニューヨーク。結婚相談所で働く“マッチメーカー”のルーシーが、恋愛を感情だけでなく“資産価値”でも冷静に測る人物として描かれ、現代の婚活市場と三角関係が物語の軸になる。
主演はダコタ・ジョンソンで、クリス・エヴァンス、ペドロ・パスカルが共演。
2026年6月の注目映画
2026年6月12日(金)公開の注目映画
『Michael/マイケル』 – 6月12日(金)公開

『Michael/マイケル』より ®︎、M&© 2026 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.
“キング・オブ・ポップ”マイケル・ジャクソンの生涯を描く伝記映画。
主演のマイケル役は甥のジャファー・ジャクソンで、監督はアントワーン・フークア、脚本はジョン・ローガン、製作には『ボヘミアン・ラプソディ』のグレアム・キングが参加する。
2026年6月26日(金)公開の注目映画
『スーパーガール』 – 2026年6月26日(金)公開

『スーパーガール』 © & TM DC © 2025 WBEI
DCコミックスの人気キャラクター、スーパーガール/カーラ・ゾー=エルを主人公に据えた新たな実写スーパーヒーロー映画。2025年に公開された『スーパーマン』の成功を受け、ジェームズ・ガン率いるDCスタジオが新生DCユニバースの一翼として製作を進めている。監督は『アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル』などを手がけたクレイグ・ギレスピー、主演にはドラマ『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』などで注目を集めるミリー・オールコックが起用された。
物語はスーパーマンの従妹であるカーラが、自身の力と向き合いながらヒーローとして成長していく姿を描くとされる。
ジェイソン・モモアの出演も決定しており、これまでのDC作品に新たな風を吹き込む試みとして期待が高い。
2026年7月公開の注目映画
2026年7月3日(金)公開の注目映画
『トイ・ストーリー5』 – 2026年7月3日(金)公開
ピクサー・アニメーション・スタジオ制作による人気アニメシリーズの最新作。前作『トイ・ストーリー4』から数年後を舞台に、ウッディやバズ・ライトイヤーをはじめとするお馴染みの仲間たちが、新たな試練と出会いに挑む姿が描かれる。
シリーズ創始者の一人アンドリュー・スタントンが監督・脚本を務め、トム・ハンクス(ウッディ役)やティム・アレン(バズ役)など多くのレギュラーキャストが続投予定。
また、新キャラクターとして“リリーパッド”というカエル型のタブレットが登場し、デジタル機器と旧来の“おもちゃ”世界の対立という現代的テーマを暗示させる内容が示されている。物語の中心にはジェシーが再び立ち、仲間と共に子どもの注意を引き戻すために奮闘するという、シリーズ特有のユーモアと感動が期待される。北米公開は2026年6月19日が予定されている。
2026年7月17日(金)公開の注目映画
『キングダム 魂の決戦』 – 2026年7月17日(金)公開
実写映画『キングダム』前作『大将軍の帰還』の続きが描かれる。原作者・原泰久の言葉として「過去4作を超える迫力と興奮と感動」を目指す方針が示されている。
2026年7月31日(金)公開の注目映画
『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』 – 2026年7月31日(金)公開
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』のラストを受け、トム・ホランド演じるピーター・パーカーが“新章”へ踏み出す第4作。
監督は『シャン・チー』のデスティン・ダニエル・クレットンで、ハルク/ブルース・バナー役のマーク・ラファロやパニッシャー役のジョン・バーンサル、『ストレンジャー・シングス 未知の世界』のセイディー・シンクらとの共演にも注目が集まっている。
『モアナと伝説の海』(実写版) – 2026年7月31日(金)公開

実写版『モアナと伝説の海』© 2026 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
ウォルト・ディズニー・スタジオが同名の2016年の大ヒットアニメーションを実写化するミュージカル・アドベンチャー。原作の物語を踏襲しつつ、生身の俳優による表現と実際の海・自然ロケを活かした映像美が特徴だ。
監督はトーマス・カイル、脚本はジャレド・ブッシュとダナ・ルドゥ・ミラーが務める。主人公モアナ役には新人のキャサリン・ラガアイアが抜擢され、海との深い絆と使命感に導かれて未知の大海原へ旅立つ姿を演じる。アニメ版で人気を博した“半神”マウイ役にはドウェイン・ジョンソンが続投し、原作楽曲「How Far I’ll Go」も実写版で歌われる見込みだ。音楽にはオリジナル版で手がけたマーク・マンシーナとリン=マニュエル・ミランダが再び参加する。北米では2026年7月10日公開予定。
2026年8月公開の注目映画
『時には懺悔を』 – 2026年8月28日(金)公開
中島哲也が監督・脚本を手がけ、打海文三の同名小説を原作とする実写映画。
物語は、探偵の佐竹と助手の聡子が殺人事件を追う中で、9年前の誘拐事件で連れ去られた重い障がいを抱える子ども「新」の存在にたどり着くところから展開し、傷を抱えた大人たちの再生を描くという。
主演は西島秀俊で、満島ひかり、黒木華、宮藤官九郎、柴咲コウ、佐藤二朗、役所広司らが名を連ねる。
2026年12月公開の注目映画
2026年12月18日(金)公開の注目映画
『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』 – 12月18日(金)公開

『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』 © 2025 MARVEL.
ジョー・ルッソ&アンソニー・ルッソが監督を務める、マーベル・スタジオの『アベンジャーズ』最新作。
ロバート・ダウニー・Jr.が“新たな役柄”として、マーベル屈指のヴィランドクター・ドゥーム(ヴィクター・フォン・ドゥーム)を演じるほか、主要キャストとしてクリス・ヘムズワース、アンソニー・マッキー、セバスチャン・スタンらに加え、X-MEN系キャストの名前も挙がっており、シリーズ横断の“集結”がいよいよ本格化しそうだ。
2026年内公開の注目映画
『オデュッセイア』 – 2026年内公開

『オデュッセイア』
クリストファー・ノーランがホメロスの叙事詩「オデュッセイア」を映画化する超大作で、2026年7月17日の全米公開。“IMAXフィルムカメラで撮影”されたことを掲げている。
主演はマット・デイモンで、帰還の旅に翻弄される英雄オデュッセウスを演じる。共演にはトム・ホランド、アン・ハサウェイ、ゼンデイヤらが名を連ね、トロイ戦争後の長い旅路や怪物たちとの遭遇といった“神話的”エピソードが示唆されている。
2026年の映画シーンに注目
2026年は、『アベンジャーズ』や『トイ・ストーリー』の最新作、さらに国際映画祭で評価された作品、激しいアクションやホラーまで、ジャンルも規模も幅広いラインナップが揃っている。見逃せないタイトルが目白押しだ。
気になる作品はぜひ劇場でチェックし、2026年の映画体験を存分に楽しんでほしい。
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【映画レビュー『恋愛裁判』】共感できてもできなくてもパンチを食らう?アイドル文化の矛盾、承認欲求と愛のリアル【東京国際映画祭2025】

東京国際映画祭2025にて上映された映画『恋愛裁判』を紹介&レビュー。
『恋愛裁判』概要
アイドルが恋をすることは罪なのか? アイドルグループ「ハッピー☆ファンファーレ」のセンターを務める女性が「恋愛禁止ルール」を破ったことで裁判にかけられる——その物語を通じて、華やかな世界の裏側に潜む孤独や犠牲を泥臭いリアリティで描く『恋愛裁判』が、現在東京国際映画祭でフィーチャーされ、2026年1月23日(金)に劇場公開される。
監督を務めるのは、国際的に評価される深田晃司。実際の裁判に着想を得て約10年を費やし、企画・脚本も手掛けたという。主演は元・日向坂46の齊藤京子。共演には倉悠貴、唐田えりか、津田健次郎ら実力派俳優陣が集結した。
どう作られた作品かで評価は分かれる?
本作をどう捉えるのが正解だろうか。もし『恋愛裁判』が「現代アイドルの苦しみに寄り添い、彼女たちの自由を讃える作品」として作られたのであれば、それは不可能な挑戦だったと言わざるを得ない。なぜなら、擬似恋愛のような夢を世の中に振りまきながら、自らは恋をしてはならない——つまり恋の歌に共感してはならないという矛盾を抱えたアイドル文化そのものが、その歪みを大前提として成立しているからだ。そんな現実の中でアイドルに憧れ、その道を目指すということは、言ってしまえばその矛盾の中へ自ら飛び込むことに他ならない。歌って踊って有名になりながら自由を手に入れたいのであれば、ダンスボーカルグループという選択肢もあるはずだ。しかしアイドルとは、本来そういう存在ではない。アイドルは夢を売る仕事なのだから。
一方で、本作が「矛盾を孕みながらも煌びやかに輝くアイドル文化」とそこに惹かれてしまうどうしようもない者たちの、残念で人間味溢れる皮肉な現実を浮き彫りにしようとした作品であるならば、その試みは成功している。つまり、本作をどう捉えるかによって、評価は大きく分かれることになるだろう。ひとまず筆者は本作を「覚悟を決めずにアイドルに憧れてしまった、揺らぐ女性を描いた作品」として捉え、その視点から語っていきたい。

『恋愛裁判』より ©2025「恋愛裁判」製作委員会
共感できてもできなくてもパンチを食らう
何にせよひとつ言えるのは、本作は主人公・真衣に共感できてもできなくても、等しくパンチを食らうような作品だということだ。主人公に共感できる観客は、彼女と同じ痛みを受け止めて打ちのめされるだろう。一方で共感できない観客は、彼女の優柔不断かつ我儘な姿勢に苛立ちを覚えるはずだ。良いか悪いかはともかく、多くの観客がモヤモヤとした感情を抱えたまま本作と向き合うことになるのではないか。それほどまでに脚本は、「どっちつかずなのに何かにしがみつき、何者かでありたいと願う残念な女性」の姿をリアルに描き切っていた。
揺らいでいては何者にもなれない現実
何かを為す際には狂気的なまでにひたむきになり、常人には理解できないほどふてぶてしくあらねばならない——そう見せつけるのがデイミアン・チャゼル監督の『セッション』なら、本作もまた似たような現実を感じる作品かもしれない。揺らぐ半端者には、何も為すことなどできないのだ。
アイドル文化を本気で愛し、その道で成功したいのであれば、疑問など持つべきではない。恋を禁じられながら恋を歌う矛盾に疑念を抱いてはならない。そのめちゃくちゃを成立させることで成り立っているのが、日本のアイドル文化なのだから。
逆に、恋をし誰かと寄り添いたいのなら、他者に媚びて人気を得ようなどと思うべきではない。目の前で見守ってくれるパートナーを、いったい何だと思っているのか。この世界では生きづらい?生きづらくしているのは、その覚悟にふさわしくない承認欲求と愛情への飢えの中で揺らいでいる、自分自身ではないのか。

『恋愛裁判』より ©2025「恋愛裁判」製作委員会
その点、菜々香のふてぶてしさは、この矛盾を乗りこなすアイドル向きの資質と言える。失敗してもなお、タイミングと運と愛嬌と才能、そして何よりも一度や二度の失敗で折れることなく、嘘と幻想の中で自己主張を続ける根気と肝っ玉——それこそがアイドルをアイドルたらしめるものだ。それが、この矛盾したアイドル文化の中で生きる覚悟というものである。
倉悠貴演じる間山の存在感
脇を固める俳優陣では、津田健次郎や唐田えりかがそれぞれ確かな存在感を放っていたが、本作で最も強く印象に残ったのは倉悠貴演じる間山だろう。自分との恋を選んだはずの真衣が、いまだに「人気」にすがり、他の誰かに半端な夢を売り続ける様子を眺める——そんな間山のパントマイムシーンは、本作で最も印象的な場面として心に刻まれた。
捉え方によって評価が分かれる作品ではあるが、アイドルという複雑な文化の内情に切り込んだ点は、一見の価値がある。現在東京国際映画祭で上映されている本作が、2026年1月23日の通常公開を経て、どのような感想を生んでいくのか——その反響が楽しみでならない。
【映画レビュー『TOKYOタクシー』】木村拓哉 × 倍賞千恵子が共演! 山田洋次監督が描く“出会い”と“変化”の旅路山田洋次監督が手がける新作『TOKYOタクシー』をレビュー。木村拓哉と倍賞千恵子が東京から葉山へ旅するロードムービー。フランス映画を原案に、人の温もりと人生の希望を描いた感動作。東京国際映画祭センターピース作品。
【映画レビュー『ナイトフラワー』】これがダメなら他に何ができた? 選択肢のない人生をあがいた、“強き母”の裏社会クライムストーリー母であることの痛みと、愛ゆえの過ち。『ナイトフラワー』は、追い詰められた女性の選択と母性の尊さを、圧倒的なリアリズムで描き出す。北川景子と森田望智の共鳴が胸を打つ。
東京国際映画祭2025-コンペティション部門全作品紹介<前半>東京国際映画祭2025のコンペティション部門より8作品をわかりやすく解説。あらすじ・監督情報・見どころを整理し、上映前にチェックしておきたい注目ポイントをまとめた。
『恋愛裁判』©2025「恋愛裁判」製作委員会
作品情報
タイトル:『恋愛裁判』
監督・脚本:深田晃司
共同脚本:三谷伸太朗
音楽:agehasprings
エグゼクティブ・プロデューサー:山口晋、臼井央
プロデューサー:阿部瑶子、山野晃
出演:齊藤京子、倉悠貴、仲村悠菜、小川未祐、今村美月、桜ひなの、唐田えりか、津田健次郎
2025年/日本/124分/日本語 -
『テリファー』犠牲者役キャサリン・コーコランが監督らを提訴-利益分配に関する裏切りと過酷な撮影状況を訴える

『テリファー』で被害者を演じた俳優キャサリン・コーコランが、契約違反などを理由に制作側を提訴した。
ホラー映画『テリファー』で、最も衝撃的な殺害シーンの犠牲者を演じた俳優キャサリン・コーコランが、出演契約に基づく報酬が支払われていないとして制作側を提訴した。作品の成功の裏で、低予算映画における俳優の労働環境と契約の不透明さが問われている。
『テリファー』犠牲者役の俳優が契約違反を主張-「若い女優を食い物に」と訴状で指摘
2016年に米公開された『テリファー』は、アート・ザ・クラウンと呼ばれる殺人ピエロが残酷な手口で人々を襲うスラッシャー映画だ。その中でも特に記憶に残るのが、逆さ吊りにされた女性をのこぎりで切断する「ノコギリ殺人」の場面である。このシーンで犠牲者ドーンを演じたキャサリン・コーコランは、カリフォルニア州連邦裁判所に訴訟を起こし、映画の制作陣が「約束された利益分配を行わなかった」と主張している。
訴状では、「この訴訟は、低予算映画のプロデューサーたちが詐欺、セクシャルハラスメント、そして最終的には裏切りを通じて若い女優を食い物にするという、あまりにもありふれた物語を提示するものである」と述べられている。作品が低予算ながらも興行的に大成功を収めた一方で、現場での待遇や契約の履行をめぐる問題が浮き彫りになっている。
低予算から1億ドルヒットへ-成功の陰で取り分を得られなかったと主張する俳優
『テリファー』シリーズは、近年のホラー界で最も劇的な成功を収めた作品のひとつだ。3作の制作費は総額で250万ドル(約3億8,100万円)未満ながら、世界興行収入は約1億ドル(約152億4,800万円)に達した。血みどろの残虐描写と狂気的な笑みを浮かべる殺人鬼アート・ザ・クラウンは、ホラーのアンダーグラウンドから這い上がり、やがてメインストリームへと食い込んだ。テレビ番組『ザ・トーク』では、上映中に観客が嘔吐したという逸話まで紹介されたほどだ。
しかし、そんなシリーズの象徴的シーンに出演したキャサリン・コーコランは、成功の恩恵をほとんど受けていないと主張する。彼女は当時、全米映画俳優組合(SAG)の最低日給である100ドル(約1万5,248円)での出演を了承する一方、「映画の利益の1%」を支払う契約を交わしたという。訴状によれば、対象には興行収入、ストリーミング、グッズ、ライブイベントなどすべての関連収益が含まれていた。

キャサリン・コーコラン演じるドーン、『テリファー』より © Dark Age Cinema,LLC
続編の公開後、断続的にロイヤリティの支払いを受けたものの、これまでの支給額は約8,300ドル(約126万5,600円)にとどまる。コーコランが監督のダミアン・レオーネやプロデューサーのフィル・ファルコーネに説明を求めた際、「軽くあしらわれた」「記録を残していないと言われた」と訴状は記している。
これに対し、レオーネ側の弁護士は「ダミアンとフィルは訴状の主張を否定し、この訴訟に対して徹底的に争うつもりです」と声明を発表している。
知らされぬ全裸シーンと過酷な撮影-SAG規則違反も訴えの対象に
訴状によると、キャサリン・コーコランは撮影前、殺害シーンで完全に裸になることを知らされていなかったという。これは全米映画俳優組合(SAG)の規則に反しており、同規則では性的に露骨なシーンを撮影する場合、出演者の書面による同意が義務付けられている。彼女は、制作側がこの合意を怠ったと主張している。
また、訴訟では撮影現場での過酷な状況についても詳述されている。逆さ吊りの状態で10時間にわたり撮影が続き、血液が頭部に溜まらないよう40秒ごとに体勢を調整したとされる。頭部の下にはプラットフォームが設置され、時折水平姿勢に戻されるものの、過酷な負担が続いたという。コーコランは後に医師から「頭蓋骨の腫れと鼓膜の損傷がある」と診断されたと述べている。
訴状では、制作側の低予算体制のもと、俳優が大きなリスクを負って作品を成立させたにもかかわらず、報酬や安全対策が軽視された構図が強く主張されている。コーコランの弁護士デヴィン・マクレーは「コーコランがこの制作にリスクを冒し、バックエンドで報酬を受け取ることに同意していなければ、このシリーズは存在しなかったでしょう」と述べ、「支払うべき時が来たとき、プロデューサーたちは彼女を騙すことを選んだのです」と訴えている。
訴訟の行方に注目だ。
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『ストレンジャー・シングス 未知の世界 5』キャスト&監督が来日決定! ファンフェスタで最終章を祝福

Netflixシリーズ『ストレンジャー・シングス 未知の世界 5』のキャストと監督陣が来日し、11月22日に有明でファンイベントを開催する。
Netflixシリーズ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』の最終章(シーズン5)が、11月27日(木)より世界独占配信される。世界中で社会現象を巻き起こした人気シリーズが、ついに完結を迎える。これに先立ち、主要キャストであるフィン・ヴォルフハルト、ノア・シュナップ、ゲイテン・マタラッツォ、ケイレブ・マクラフリン、そして本作のクリエイターであるダファー・ブラザーズの来日が決定。11月22日(土)には有明でファンイベントが開催されるなど、日本のファンにとって特別な瞬間となりそうだ。
最終章は11月27日より世界独占配信-“裏側の世界”の脅威に仲間たちが再び立ち向かう
1980年代の小さな町ホーキンスを舞台に、“裏側の世界”という異次元の脅威に立ち向かう少年少女たちの姿を描くNetflixシリーズ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』。配信開始以降、世界的な大ヒットを記録し、数々のエンターテインメントに影響を与えてきた。
最終章となるシーズン5では、シリーズ最大の敵・ヴェクナを倒すため、マイクやウィル、ダスティン、ルーカスたちが再び団結する。配信スケジュールは以下の通りで、3部構成で展開される。・VOL 1(第1〜4話):11月27日(木)10時より配信
・VOL 2(第5〜7話):12月26日(金)10時より配信
・フィナーレ(第8話):2026年1月1日(木)10時より配信“最後の冒険”となる本章では、彼らの友情と成長、そしてホーキンスの運命が描かれる。世界中が注目する壮大なフィナーレの幕が、いよいよ上がる。
キャストとダファー兄弟が来日-アジア唯一の訪問地として日本を選定

『ストレンジャー・シングス 未知の世界 5』より VOL 1(第1~4話): 11月27日(木)10時、VOL 2(第5~7話): 12月26日(金)10時、フィナーレ(第8話):2026年1月1日(木)10時より世界独占配信
マイク役のフィン・ヴォルフハルト、ウィル役のノア・シュナップ、ダスティン役のゲイテン・マタラッツォ、ルーカス役のケイレブ・マクラフリンが来日することが明らかになった。彼らはロンドン、ベルリン、パリ、イスタンブール、ブラジルを巡ったのち、アジアで唯一の訪問地として日本を訪れる。さらに、本シリーズの企画・脚本・監督を務めるマット・ダファーとロス・ダファーの来日も決定し、ファンイベントのステージに登壇予定だ。
フィンはプライベートでも「何度か遊びに来るほどの日本好き」で、「AKIRA」や「カウボーイビバップ」など日本アニメーションの大ファンとして知られている。ゲイテンも「進撃の巨人」や「ワンパンマン」を挙げ、日本カルチャーへの強い親しみを語っている。また、以前の来日時にはノアが日本語で挨拶をし、ケイレブも日本文化への関心を吐露するなど、いずれも日本に深い愛着を持つメンバーだ。
さらに、今回が作品を引っ提げての初来日となるダファー兄弟も、「AKIRA」や「サイレントヒル」といった日本の作品からインスピレーションを受けたと語っている。彼らにとって日本は「創造への刺激を与えてきた特別な場所」であり、世界的シリーズの最終章を迎えるこのタイミングでの来日は象徴的な出来事となりそうだ。
有明でファンフェスタ開催-“裏側の世界”を体感できる特別イベント&試写会
最終章の配信を前に、Netflixはファンイベント「ストレンジャー・シングス 未知の世界 5 ファンフェスタ~One Last Adventure~」を開催する。日時は11月22日(土)15:00から、会場は有明のライブドア アーバンスポーツパーク。フォトスポットやグルメ、限定グッズなど、“裏側の世界”を再現した体感型イベントとなる。

Netflixシリーズ「ストレンジャー・シングス 未知の世界 5」最終章: 11月27日(木)10時より世界独占配信
登壇ゲストには、フィン・ヴォルフハルト、ノア・シュナップ、ゲイテン・マタラッツォ、ケイレブ・マクラフリン、そしてダファー・ブラザーズが予定されている。彼らが日本のファンの前に姿を見せるのは数年ぶりであり、会場では「シリーズの完結を祝う最後の冒険」として盛大なステージが期待される。

Netflixシリーズ「ストレンジャー・シングス 未知の世界 5」最終章: 11月27日(木)10時より世界独占配信
また、同日19:30からは都内劇場で「日本最速試写会」が実施され、第1話が上映予定。こちらは抽選制のイベントで、キャスト登壇は予定されていないが、最終章の幕開けをいち早く体験できる貴重な機会となる。
ファンイベントの詳細および応募方法は、特設サイト「One Last Adventure Tokyo Event」にて案内されている。

Netflixシリーズ「ストレンジャー・シングス 未知の世界 5」最終章: 11月27日(木)10時より世界独占配信
“ストシンボーイズ”が日本へ-シリーズを締めくくる“最後の冒険”
シーズン1から約10年にわたり、少年から青年へと成長してきたキャストたち。今回の来日は、彼らにとってもファンにとっても特別な瞬間となる。ファンの間では、「シリーズを通して見守ってきた息子たちが最後の冒険に旅立つようだ」との声も上がっており、感慨深いイベントになることは間違いない。
作中と同じように、現実でも友情を育んできたフィン・ヴォルフハルト、ノア・シュナップ、ゲイテン・マタラッツォ、ケイレブ・マクラフリンの4人。彼らの絆はシリーズを超えて続き、ファンから“ストシンボーイズ”の愛称で親しまれてきた。長年の物語を共に歩んできた時間が日本で結実する。
ダファー兄弟にとっても、日本は創作の原点であり続けた。日本作品から着想を得てきた彼らが、最終章を迎える今この地を訪れるのは、シリーズを象徴する“裏側の世界”と現実が交差するような象徴的な出来事だ。
世界中のファンが見守る中、“最後の冒険”はまもなく始まる。 -
第38回東京国際映画祭が開幕-吉永小百合、のん、北川景子ら豪華263名がレッドカーペットに登場

第38回東京国際映画祭が開幕。吉永小百合、のんら豪華ゲストが華やかにレッドカーペットを彩った。
第38回東京国際映画祭が開幕-263名の豪華ゲストが集結
第38回東京国際映画祭が10月27日(月)、東京ミッドタウン日比谷を中心に開幕した。世界各国の映画人が集う国際的な映画の祭典が、今年も華やかな幕開けを迎えた。
会場となった日比谷ステップ広場から仲通りにかけては、全長162メートルのレッドカーペットが敷かれ、国内外から総勢263名のゲストが登場。トップバッターはオープニング作品『てっぺんの向こうにあなたがいる』の吉永小百合、のん、阪本順治監督。続いてフェスティバル・ナビゲーターの瀧内公美がブラックドレスで登場し、観客の歓声を浴びた。

東京国際映画祭2025にて © 2025 TIFF
その後も『ナイトフラワー』の北川景子、森田望智、『君の顔では泣けない』の芳根京子、髙橋海人、『兄を持ち運べるサイズに』の柴咲コウ、満島ひかり、『佐藤さんと佐藤さん』の岸井ゆきの、宮沢氷魚など、多くの著名俳優が華やかな衣装で登場。海外からは『母なる大地』のファン・ビンビン、『イン・アイ・イン・モーション』のジュリエット・ビノシュ監督、コンペティション部門審査委員のグイ・ルンメイらも駆けつけた。

東京国際映画祭2025にて © 2025 TIFF
沿道には多くのファンや報道陣が集まり、熱気に包まれたレッドカーペットとなった。華やかなドレスやファンサービスが次々と繰り広げられ、映画祭初日の高揚感を象徴する時間となった。

東京国際映画祭2025にて © 2025 TIFF

東京国際映画祭2025にて © 2025 TIFF
瀧内公美がナビゲーターとして登壇-「映画の魅力を分かち合いたい」
レッドカーペット終了後、東京宝塚劇場でオープニングセレモニーが行われた。登壇したのは、今年のフェスティバル・ナビゲーターを務める瀧内公美。デビュー当時からこの映画祭に通っていたと語る瀧内は、「デビュー当時から足繁く通ったこの映画祭のナビゲーターができて光栄です。今日から10日間、映画をお楽しみください」と挨拶した。
さらに「今年はアジア学生映画コンファレンスが新設され、個人的に非常に楽しみです。皆様と映画の魅力を分かち合えますと幸いです」と続け、新設部門への期待を寄せた。ナビゲーターとして、映画と観客をつなぐ役割に真摯に向き合う姿勢を見せた。

東京国際映画祭2025にて © 2025 TIFF
この日のセレモニーでは、『イン・アイ・イン・モーション』のジュリエット・ビノシュ監督とのクロストークも実施。ビノシュ監督は「Go For It. 精一杯突っ走ってください。どんな芸術形態にせよ、自分自身の独立した考えを持って、芸術に勤しむ、情熱を持って勤しむことが大切です。頑張ってください」と語り、来場した映画関係者や若手クリエイターたちを励ました。
映画を愛する者同士が交わした温かなエールに、会場は拍手に包まれた。

東京国際映画祭2025にて © 2025 TIFF

東京国際映画祭2025にて © 2025 TIFF
阪本順治監督・吉永小百合・のんが語る『てっぺんの向こうにあなたがいる』
オープニング作品として上映されたのは、阪本順治監督の『てっぺんの向こうにあなたがいる』。登壇した阪本監督は「色々な映画祭に招いていただきましたが、オープニングは初めてなのでありがたいです」と喜びを語り、「『てっぺんの向こうにあなたがいる』は、山の映画であり家族の映画であり人生の映画です。先入観なく観ていただきたいです」と作品への思いを述べた。さらに「映画の関係者がいると聞き、まだまだ空想する力を持ち、AIに負けないように頑張っていきたいと思います」と、映画づくりへの情熱を込めた。

東京国際映画祭2025にて © 2025 TIFF
主演の吉永小百合は、「今日はオープニング作品に選ばれたと知り、この作品の基となる、50年前に女性として初めてエベレストに登られた田部井淳子さんとご一緒にこの夜を楽しみたいと思って、帯に田部井さんのお写真をお借りして参りました。どうぞごゆっくりお楽しみください」と語り、田部井淳子さんへの敬意を表した。
共演ののんは「吉永さんと坂本監督が作った映画に参加させていただき、この場にお二人と立てていることが嬉しいです。オープニング作品ということで緊張していますが、皆さんにじっくりとご覧いただきたいと思っています」とコメント。
3人の言葉からは、作品に込められた「人と自然」「人生の歩み」というテーマが静かに浮かび上がる。華やかな会場の中で、映画そのものが持つ“頂を目指す力”が改めて感じられる時間となった。
安藤裕康チェアマンが開会宣言-「Go For It!」の言葉に沸く会場
セレモニーの最後には、第38回東京国際映画祭チェアマンの安藤裕康が登壇。
「先ほど吉永さんの素晴らしい笑顔を拝見し、幸せな気持ちでございます」と語り、開幕を迎えた喜びを滲ませた。続けて「週末2日間雨だったのでどうかなと思いましたが、秋晴れになりまして、レッドカーペットも華やかに終了いたしました。約270名の方がカーペットを歩きまして、去年と比べると3割増でございます」と、今年の盛況ぶりを報告した。さらに、映画『MISHIMA』の監督ポール・シュレイダーの来場にも触れ、「この会場にお越しいただいております」と紹介。観客からは温かな拍手が送られた。
映画祭のチケット販売も順調と述べ、「素晴らしい企画を沢山ご用意しておりますので、沢山足を運んでいただければと思います」と来場を呼びかけた。最後に「先ほどビノシュさんが“Go For It!(精一杯頑張ってください!)”と仰って下さったように、事務局も頑張りたいと思います。それでは、第38回東京国際映画祭、開幕でございます」と高らかに宣言。会場は拍手と歓声に包まれ、10日間にわたる映画の祭典が本格的に幕を開けた。
東京国際映画祭2025-コンペティション部門全作品紹介<前半>東京国際映画祭2025のコンペティション部門より8作品をわかりやすく解説。あらすじ・監督情報・見どころを整理し、上映前にチェックしておきたい注目ポイントをまとめた。
東京国際映画祭2025-コンペティション部門全作品紹介<後半>東京国際映画祭2025のコンペティション部門より7作品をわかりやすく解説。あらすじ・監督情報・見どころを整理し、上映前にチェックしておきたい注目ポイントをまとめた。イベント情報
名称:第38回東京国際映画祭
開催期間:2025年10月27日(月)~11月5日(水)
会場:日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区
公式サイト:https://2025.tiff-jp.net/ja/【オープニングイベント】
開催日:2025年10月27日(月)
①レッドカーペット 会場:東京ミッドタウン日比谷 日比谷ステップ広場・日比谷仲通り
②オープニングセレモニー 会場:東京宝塚劇場オープニングセレモニー 登壇者
第38回東京国際映画祭フェスティバル・ナビゲーター:瀧内公美
経済産業省経済産業副大臣:井野俊郎
コンペティション部門国際審査委員 審査委員長:カルロ・シャトリアン
コンペティション部門国際審査委員 審査委員:齊藤 工、グイ・ルンメイ、
ヴィヴィアン・チュウ、マチュー・ラクロー
オープニング作品:『てっぺんの向こうにあなたがいる』
監督:阪本 順治
出演者:吉永小百合、のん
※敬称略■レッドカーペット参加ゲスト:国内外 263名
■レッドカーペット&セレモニーの取材マスコミ数:国内外 207名
■レッドカーペット観客数:915名
■レッドカーペットの長さ:計162m
■本年度の上映本数: 計184本 -
【映画レビュー『TOKYOタクシー』】木村拓哉 × 倍賞千恵子が共演! 山田洋次監督が描く“出会い”と“変化”の旅路

東京国際映画祭のセンターピース作品である新作映画『TOKYOタクシー』を紹介&レビュー。
『TOKYOタクシー』あらすじ
ある日、タクシー運転手の浩二(木村拓哉)が乗せたのは、人生の終活へと向かうひとりのマダム、すみれ(倍賞千恵子)だった。東京から葉山へ。その道中、彼女が望む思い出の地を巡るうちに、静かに語られ始める壮絶な過去。たった一日の旅が、ふたりの人生に予期せぬ”奇跡”をもたらしていく——。
フランスの感動作が山田洋次監督によって東京によみがえる
2023年に日本でも公開されたクリスチャン・カリオン監督の『パリタクシー』は、パリの街を舞台に、タクシー運転手の中年男性と乗客の老女が長いドライブを通じて互いに変化していく、ストレートな感動を呼ぶロードムービーだった。その作品が2025年、『TOKYOタクシー』として東京(と神奈川)を舞台に日本映画として生まれ変わった。
ダニー・ブーンが演じたシャルルは木村拓哉演じる浩二へ、フランスの国民的シャンソン歌手リーヌ・ルノーが演じたマドレーヌは倍賞千恵子演じるすみれへと置き換えられ、オリジナルの骨格とテーマを踏襲しながらも、日本、東京という土地に根差した脚本と映像の情緒へと巧みにアレンジされている。
本作のメガホンを取ったのは、今作で91本目となる山田洋次監督。時代の変遷とともに生きる人々の姿を映し続けてきた山田監督の手腕が、ここでも遺憾なく発揮されている。大都市・東京の無機質な冷たさと、その中にひっそりと息づく人間の温もり、そして人生に滲む哀愁と希望の光が、確かな手つきで画面に刻まれている。
倍賞×木村コンビの役作りと名演
木村拓哉演じる浩二は、娘を愛する父親でありながら、自分が望む幸せは手の届かない場所にある。それでいてビッグマウスで娘をぬか喜びさせては焦る——そんな、いかにも「残念な」人間味に満ちた人物だ。決して悪人ではない。ただ無計画で、その場の感情に流されがちな、無責任さと泥臭さを併せ持つ男。木村はそうした人物を、どこにでも「いそう」なリアリティを持った演技で説得力高く造形している。
そして何より圧倒的なのが、倍賞千恵子の演技である。倍賞が演じるマダム・すみれは、堅く強い表情の奥に壮絶な過去を秘めた、人生の辛酸を舐め尽くしてきた女性だ。すべてを乗り越え、達観した笑顔で浩二を励ます優しい言葉。壮絶な記憶に苛まれる苦悶の表情。そして、長く閉ざしていた心の殻を破った後に見せる、素直で無防備な”乙女”のような表情——その一つひとつの演技に込められた感情の深さが、観る者の胸を打つ。『パリタクシー』で物語の展開を知っていたはずの筆者でさえ、彼女の演技だけで涙腺が緩んでしまった。

© 2025 映画「TOKYOタクシー」製作委員会
気になる点は妻子の描写
ただし、一点だけ気になったのが、浩二の妻子の描写である。倍賞千恵子と木村拓哉を軸に、すみれの回想シーンに登場する黒木華をはじめとするキャストたちが、いずれも人間味あふれる演技で観る者の心を揺さぶってくる。それだけに、浩二の妻・薫を演じた優香と、娘・奈菜を演じた中島瑠菜の演技だけが、妙にコント的で類型的に見えてしまうのだ。
作品に引き込まれていた感情が、彼女たちの登場シーンで一気に現実へ引き戻されてしまう。特に妻の造形には首を傾げざるを得ない。現代を生きる母親世代が「〜だわ」といった古典的な「女性言葉」を使うだろうか。リアリティに欠け、そこに関しては違和感しか残らなかった。
東京・神奈川の景色が情緒豊かに輝く
とはいえ、その一点さえ除けば、本作は全体として心に深く沁み入るロードムービーとして高い完成度を誇っている。
浅草や渋谷、そして横浜へ。筆者のような関東に暮らす者にとっては見慣れた東京・神奈川の風景が、情緒豊かに切り取られた映像の中で輝きを放つ。観客もまた、スクリーンの中で二人と一緒にドライブしているような感覚に包まれるだろう。その長い旅路の中で少しずつ変化していくふたりの関係性と内面が、明快な脚本によって丁寧に紡がれていく。
ふたりと共に旅を終えた観客は、きっと自分自身のこれまでの人生や、まだ見ぬこれからの可能性に思いを馳せるはずだ。そして何かしら、自分の人生へと持ち帰れるものを手にしているのではないだろうか。
『TOKYOタクシー』は東京国際映画祭2025のセンターピース作品として上映され、11月21日(金)より全国公開。
【映画レビュー『ナイトフラワー』】これがダメなら他に何ができた? 選択肢のない人生をあがいた、“強き母”の裏社会クライムストーリー母であることの痛みと、愛ゆえの過ち。『ナイトフラワー』は、追い詰められた女性の選択と母性の尊さを、圧倒的なリアリズムで描き出す。北川景子と森田望智の共鳴が胸を打つ。
【映画レビュー『恋愛裁判』】共感できてもできなくてもパンチを食らう?アイドル文化の矛盾、承認欲求と愛のリアル【東京国際映画祭2025】『恋愛裁判』レビュー。東京国際映画祭2025で注目を集める深田晃司監督作が、2026年1月23日に劇場公開。齊藤京子主演、“恋愛禁止ルール”とアイドルの現実を問う。
東京国際映画祭2025開幕! 始まり・中心・終わりを飾る3作『てっぺんの向こうにあなたがいる』『TOKYOタクシー』『ハムネット』を紹介東京国際映画祭2025の注目作品を紹介。吉永小百合主演『てっぺんの向こうにあなたがいる』、山田洋次監督『TOKYOタクシー』、クロエ・ジャオ監督『ハムネット』など豪華3本が上映。
© 2025 映画「TOKYOタクシー」製作委員会
作品情報
監督・脚本:山田洋次
脚本:朝原雄三
原作:クリスチャン・カリオン(映画『パリタクシー』)
出演:倍賞千恵子、木村拓哉、蒼井優、迫田孝也、優香、中島瑠菜
2025年/日本/103分
© 2025 映画「TOKYOタクシー」製作委員会 -
東京国際映画祭2025-コンペティション部門全作品紹介<後半>

世界各国の個性豊かな15作品が競う-東京国際映画祭コンペティション部門全作品紹介の後半7作品。
第38回東京国際映画祭のコンペティション部門には、世界各地から多彩な才能が集結した。社会や個人の境界を見つめる静かなドラマから、ユーモアと風刺を交えた寓話的作品まで、その表現は実に幅広い。
本稿では、上映作の中から後半として7作品を取り上げ、それぞれのストーリーと監督の背景を整理する。アジアを代表する巨匠から、新鋭監督による初長編まで、国境もジャンルも超えて展開される物語群が、今年の映画祭にどのような問いと熱量をもたらすのか。その多様な世界を概観していく。
東京国際映画祭2025開幕! 始まり・中心・終わりを飾る3作『てっぺんの向こうにあなたがいる』『TOKYOタクシー』『ハムネット』を紹介東京国際映画祭2025の注目作品を紹介。吉永小百合主演『てっぺんの向こうにあなたがいる』、山田洋次監督『TOKYOタクシー』、クロエ・ジャオ監督『ハムネット』など豪華3本が上映。
東京国際映画祭2025-コンペティション部門全作品紹介<前半>東京国際映画祭2025のコンペティション部門より8作品をわかりやすく解説。あらすじ・監督情報・見どころを整理し、上映前にチェックしておきたい注目ポイントをまとめた。『マザー』-聖人ではなく“ひとりの女性”として描くマザー・テレサの葛藤

『マザー』より ©Entre Chien et Loup Sisters and Brother Mitevski
1948年、インド・カルカッタ。マザー・テレサがロレト修道女会を離れ、自らの修道会「神の愛の宣教者会」を立ち上げようとしていた時代の一週間を描く。
信仰と現実のはざまで揺れるテレサは、自らの後継者にと考えていた修道女が妊娠し、中絶を望んでいることを知り、深い葛藤に陥る。信仰に生きる者としての理想と、女性としての現実。その間で精神的に追い詰められていくテレサを、『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』(2009)のノオミ・ラパスが繊細かつ情熱的に演じる。
監督は、北マケドニア出身のテオナ・ストゥルガル・ミテフスカ。フェミニズムと芸術性を融合させる作風で知られる彼女が、初めて英語で撮った本作では、聖人としての神話ではなく「ひとりの女性としてのテレサ」を見つめ直す。現代的な視点から再構築された宗教ドラマとして、フェミニスト映画の新たな地平を切り開く意欲作だ。
『母なる大地』-現実と神話が交わるマレーシア北部の大地に生きる女性の祈り

『母なる大地』より © SunStrong Entertainment Sure Honest Holdings Limited AMTD Pictures Production Limited
1990年代末、タイ国境に近いマレーシア北部の農村地帯。複数の民族が共生するこの土地で、ホン・イムは夫に先立たれながらも、昼は農作業に、夜は呪術を用いて病に苦しむ村人たちを救う日々を送っている。だが、不可解な出来事の連鎖を経て、彼女は夫の死にまつわる驚くべき真実に直面する。
監督は、金馬奨新人監督賞を受賞したマレーシアの俊英チョン・キット・アン(張吉安)。自身が幼少期を過ごした農村を舞台に、現実と幻想、民族信仰と記憶が入り混じる世界を描き出した。
主演は『ブッダ・マウンテン』(2010)で東京国際映画祭最優秀女優賞を受賞したファン・ビンビン。華やかなイメージを脱ぎ捨て、沈黙と祈りの中に生きる女性を力強い存在感で体現する。土地の記憶とともに生きる人々の強さを映し出すヒューマンドラマだ。
『春の木』-失われた“言葉”をめぐる、ひとりの女優の再生の物語

『春の木』より
かつて夢見た成功をつかめなかった女優が、四川省の故郷へと帰る。チャン・リュル監督の最新作『春の木』は、故郷を離れたことで地元の方言を話せなくなった女性が、自らのアイデンティティを取り戻していく姿を描く。
中国と韓国を拠点に活動するチャン監督は、『キムチを売る女』(2005)や『柳川』(2021)など、人間の内面を静かに掘り下げる作品で知られる。本作では、長年にわたり中国映画を支えた四川・峨眉撮影所の旧スタジオを舞台に、消えゆく土地の記憶と、そこに生きる人々の声を映し出す。
主演は『モンスター・ハント』シリーズで知られるバイ・バイホー。現実と郷愁のあわいを漂うような彼女の演技が、失われた「母語(マザータング)」を象徴的に響かせる。中国映画の精神的ルーツを見つめ直す一本だ。
『パレスチナ36』-1936年の蜂起に見る“民族の記憶”と現在への問い

『パレスチナ36』より
1936年、英国委任統治下のパレスチナ。アラブ人とユダヤ人入植者の対立、そして英国による植民地支配への反発が高まる中、若者ユスフは愛する故郷の伝統的な暮らしを守りながらも、エルサレムの政治的緊張に巻き込まれていく。
監督は、パレスチナを代表する女性映画作家アンマリー・ジャシル。彼女が手がけた本作『パレスチナ36』は、民族主義的反乱を題材に、植民地期の出来事が現在のパレスチナ問題にどのように連なっているかを問いかける。壮大なスケールの映像の中で、人々がアイデンティティを模索する姿を通じ、歴史と現代が重なり合う構造を描く。
撮影は名匠エレーヌ・ルヴァール、音楽はベン・フロスト。時代劇の枠を超え、民族の記憶と尊厳を見つめ直す歴史ドラマだ。
『虚空への説教』-“終末”の砂漠で命の水を探す、映像詩の最終章

『虚空への説教』より© Ucqar Film (Hilal Baydarov)
世界の終焉を前に、「命の水」を求めて広大な砂漠をさまよう男――。ヒラル・バイダロフ監督による『虚空への説教』は、ストーリーよりも映像そのものが語るような作品だ。『クレーン・ランタン』(2021)で東京国際映画祭・最優秀芸術貢献賞を受賞した彼が、『魚たちへの説教』『鳥たちへの説教』に続いて完成させた「説教三部作」の最終章にあたる。
本作では、論理ではなく感覚で世界を体験する映画の可能性を追求。終末を象徴する荒涼とした風景の中に、光、砂、声、そして沈黙が詩的に響き合う。
メキシコの鬼才カルロス・レイガダスが前作に続きプロデューサーとして参加し、国境を越えた精神的な連帯を感じさせる。バイダロフ監督が築いてきた作品群の集大成に注目だ。
『飛行家』-“空を飛ぶ”夢が照らす、ひとりの男と中国の半世紀

『飛行家』より © Shanghai Maoyan Pictures Co. Ltd. © Beijing Pineapple Street Film Culture Communication Co. Ltd. © China Film Creative Co.Ltd.
空を飛ぶ――それは、叶わぬ夢か、それとも生きる証か。ポンフェイ監督の最新作『飛行家』は、1970年代から現代にかけての中国社会の変貌を背景に、空への憧れを捨てられない男の人生をユーモラスかつ繊細に描く。
中国東北地方に暮らす労働者リー・ミンチーは、自作の飛行装置で空を飛ぶ夢を追い続けるが、実験はことごとく失敗する。やがて改革開放の波が押し寄せ、妻とともに廃工場をダンスホールへと改装するが、それでも彼は夢を手放さない――。
原作は『平原のモーセ』のシュアン・シュエタオによる同名小説。撮影は『わが友アンドレ』で東京国際映画祭・芸術貢献賞を受賞したリュー・ソンイエ。中国の激動する時代を、光と風の移ろいの中に刻む映像が印象的だ。個人の小さな夢を通して、国家の大きな変化を照らす寓話のような作品である。
『私たちは森の果実』-失われゆく“森の声”を記録する、リティ・パンの祈り

『私たちは森の果実』より © CDP/Anupheap/Arte
カンボジア北東部の山岳地帯で、先祖代々の伝統を守り続ける先住民ブノン族。リティ・パン監督の『私たちは森の果実』は、数年間にわたり彼らの生活を見つめたドキュメンタリーだ。
ブノンとはクメール語で「山」や「丘」を意味する言葉。その名の通り、自然と共生する彼らの暮らしは、気候変動や国際企業による土地開発の影響で、いま消滅の危機に瀕している。
パン監督は、豊富なアーカイブ映像と現在の記録を交錯させながら、民族文化がいかに変貌していったかを静かに提示する。これは単なる民族誌ではなく、人類が自然とどう向き合うべきかを問う“現代への黙示録”だ。『消えた画 クメール・ルージュの真実』や『照射されたものたち』に続き、リティ・パンが辿る映画的探求の最新到達点。
作品情報
『マザー』
監督・脚本:テオナ・ストゥルガル・ミテフスカ
脚本:ゴツェ・スミレフスキ、エルマ・タタラギッチ
撮影:ヴィルジニー・サン=マルタン
編集:ペア・K・キルケゴール
美術:ヴーク・ミテフスキー
衣装:クロディーヌ・ティション
音楽:マガリ・グリュセル、フレミング・ノアクロウ
出演:ノオミ・ラパス、シルヴィア・フークス、ニコラ・リスタノフスキ
2025年/ベルギー・北マケドニア/104分/英語
© Entre Chien et Loup Sisters and Brother Mitevski『母なる大地』
監督・脚本・作曲:チョン・キット・アン
プロデューサー:ウォン・キュースン、ステファノ・チェンティーニ、ゾーイ・テン
撮影:リョン・ミンカイ
音響:ドゥー・ドゥージー、フィオナ・チャン
美術:スン・ヨンチャオ
衣装:エレイン・ウー
編集:エリック・モー
音楽:イー・カーホー
出演:ファン・ビンビン、ナタリー・スー、バイ・ルンイン、パーリー・チュア
2025年/マレーシア/129分/中国語・福建語・タイ語・マレー語
© SunStrong Entertainment Sure Honest Holdings Limited AMTD Pictures Production Limited『春の木』
監督・脚本:チャン・リュル
脚本:リウ・シューイー プロデューサー:ポン・ジン
撮影:ピャオ・ソンリー
照明:ワン・ウェンユー
編集:リウ・シンジュー
音響:ワン・ラン
美術:ジェン・イーツァン
衣装:リャン・ジェンアル
出演:バイ・バイホー、ワン・チュアンジュン、リウ・ダン、ポン・ジン
2025年/中国/121分/中国語『パレスチナ36』
監督・脚本:アンマリー・ジャシル
撮影:エレーヌ・ルヴァール
編集:タニア・レディン
音楽:ベン・フロスト
出演:ヒアーム・アッバース、カメル・アル・バシャ、ヤスミン・アル・マスリー、ロバート・アラマヨ、サーレフ・バクリ、ジェレミー・アイアンズ
2025年/パレスチナ・イギリス・フランス・デンマーク/119分/アラビア語・英語『虚空への説教』
監督・脚本・撮影・編集・プロデューサー:ヒラル・バイダロフ
音楽:カナン・ルスタムリ
音響:ディエゴ・ロザーノ
エグゼクティブ・プロデューサー:オグズ・トゥムクル
出演:フセイン・ナシロフ、マリヤム・ナギエヴァ、ラナ・アスガロワ、エルシャン・アッバソフ、オルカン・イスカンダルリ
2025年/アゼルバイジャン・メキシコ・トルコ/113分/アゼルバイジャン語『飛行家』
監督・脚本:ポンフェイ
原作・脚本:シュアン・シュエタオ
脚本:シュー・イージョウ
撮影監督:リュー・ソンイエ
美術監督:リウ・チン
プロデューサー:ツァイ・ミンヤン、ソン・ズージェン
チーフ・プロデューサー:レン・シャオイー、マー・シャン
エグゼクティブ・プロデューサー:ワン・ホンウェイ
出演:ジャン・チーミン、リー・シュエチン、ドン・バオシー、ジャン・ウー、ドン・ズージェン
2025年/中国/118分/中国語
© Shanghai Maoyan Pictures Co. Ltd. © Beijing Pineapple Street Film Culture Communication Co. Ltd. © China Film Creative Co.Ltd.『私たちは森の果実』
監督・撮影・編集:リティ・パン
録音:ヴァン・セレイラタナク、コー・スレイ・ニット
音響:エリック・ティセラン
撮影:モーン・ヴェット、チェン・ソチート、ソク・チャン・ラド、プルム・メサ
音楽:マーク・マーダー
プロデューサー:カトリーヌ・デュサール
共同プロデューサー:ファブリス・ピュショー
出演:“父”、“母”、“祖母”
2025年/カンボジア・フランス/87分/ブノン語
© CDP/Anupheap/Arte -
東京国際映画祭2025-コンペティション部門全作品紹介<前半>

世界各国の個性豊かな15作品が競う-東京国際映画祭コンペティション部門全作品紹介の前半8作品。
第38回東京国際映画祭のコンペティション部門には、世界各地から多彩な才能が集結した。社会や個人の境界を見つめる静かなドラマから、ユーモアと風刺を交えた寓話的作品まで、その表現は実に幅広い。
本稿では、上映作の中から前半として8作品を取り上げ、それぞれのストーリーと監督の背景を整理する。アジアを代表する巨匠から、新鋭監督による初長編まで、国境もジャンルも超えて展開される物語群が、今年の映画祭にどのような問いと熱量をもたらすのか。その多様な世界を概観していく。
東京国際映画祭2025開幕! 始まり・中心・終わりを飾る3作『てっぺんの向こうにあなたがいる』『TOKYOタクシー』『ハムネット』を紹介東京国際映画祭2025の注目作品を紹介。吉永小百合主演『てっぺんの向こうにあなたがいる』、山田洋次監督『TOKYOタクシー』、クロエ・ジャオ監督『ハムネット』など豪華3本が上映。
東京国際映画祭2025-コンペティション部門全作品紹介<後半>東京国際映画祭2025のコンペティション部門より7作品をわかりやすく解説。あらすじ・監督情報・見どころを整理し、上映前にチェックしておきたい注目ポイントをまとめた。『アトロピア』-架空の砂漠都市で現実と虚構が交錯する、ヘイリー・ゲイツ監督デビュー作

『アトロピア』より
中東を模した架空都市「アトロピア」を舞台に、戦争と映画、現実と訓練が入り混じる風刺ドラマ。米軍兵士の訓練用に建設されたこの“砂漠の都市”で、イラク系アメリカ人の女優、若い兵士、そして潜入ジャーナリストの三者が交錯していく。
監督・脚本を手がけるのは、ニューヨークを拠点に活動するヘイリー・ゲイツ。2019年にヴェネチア映画祭で上映された短編『Shako Mako』を長編化し、初の劇場用長編として完成させた。前作に主演したアリア・ショウカットが本作でも主演を務め、カラム・ターナー、クロエ・セヴィニーが共演する。
軍事訓練の舞台が「映画セット」として再構築される構図を通じて、戦争とエンターテインメントのあいだに潜む緊張と皮肉を描き出す。プロデューサーには『君の名前で僕を呼んで』(2017)のルカ・グァダニーノが名を連ね、作品にさらなる注目を集めている。仮想空間、訓練と現実の戦争、その曖昧な境界を見つめながら、「物語」と「現実」がどこまで入れ替わるのかを問う意欲作だ。
『金髪』-大人になりきれない教師が直面する“現代社会のリアル”

© 2025「⾦髪」製作委員会
中学校教師を主人公に、学校という小さな社会で起きる“大騒動”を通して、現代の教育現場やネット社会の歪みを描く社会派ドラマ。監督は『決戦は日曜日』(2022)などで知られる坂下雄一郎。オリジナル脚本による鋭い視点で、SNSや報道、ブラックな職場環境といった現代日本の問題をリアルにあぶり出す。
主演を務めるのは、俳優としても着実に評価を高める岩田剛典。これまでのクールなイメージとは一線を画し、教師として、そしてひとりの“未成熟な大人”として揺れる等身大の姿を体現する。共演には、『流浪の月』(2022)の白鳥玉季、『あのこは貴族』(2020)の門脇麦、さらに山田真歩、田村健太郎、内田慈ら実力派俳優が脇を固める。
“知ってるふり、気づかないふり、大人のフリ”――そんな言葉が象徴するように、登場人物たちは“フリ”を重ねながら、現実と向き合う瞬間を迎える。ユーモアを交えつつ、観る者に「本当の大人とは何か」を問いかける一作だ。
『恒星の向こう側』-中川龍太郎が描く“母と娘の赦し”の物語、三部作の終着点

© 2025映画「恒星の向こう側」製作委員会
『走れ、絶望に追いつかれない速さで』(2015)、『四月の永い夢』(2017)に続く中川龍太郎監督の三部作最終章。母の余命を知り故郷へ戻った娘・未知と、愛を拒みながらも娘を想う母・可那子の対話を通して、世代を超えて受け継がれる“愛のかたち”を繊細に描く。
福地桃子、寛一郎、河瀨直美のほか、朝倉あき、南沙良、三浦貴大、久保史緒里、中尾幸世といった多彩なキャストが脇を固める。
母の残した一本のテープを通じて、娘が“もうひとつの愛”の存在を知る未知が受け取るものとは……。音楽にはharuka nakamuraが参加し、世界観をより深く支える。
『ポンペイのゴーレム』-アモス・ギタイが神話と文学を重ねた演劇記録ドキュメンタリー

『ポンペイのゴーレム』より ©AGAV FILMS, Photo by Simon Gosselin
2025年6月、イタリア・ポンペイで開催された演劇祭で披露された、アモス・ギタイ演出による舞台劇「ゴーレム」を記録したドキュメンタリー作品。
物語は中世ヨーロッパを舞台に、カバラ神話に登場する土人形「ゴーレム」をめぐる伝説を軸に展開する。多くの文学作品で取り上げられてきたテーマだが、本作ではノーベル文学賞作家アイザック・バシェヴィス・シンガーによる児童小説『The Golem』から着想を得ており、さらに冒頭ではヴァージニア・ウルフの戦時下エッセイ「Thoughts on Peace under an Air Raid」が引用されている。
ギタイ作品の常連であるイレーヌ・ジャコブ、ミシャ・レスコーらが出演し、演劇と映像の境界を超える形で“創造と破壊”“言葉と沈黙”を往還する世界を描く。長年にわたりフィクション、ドキュメンタリー、実験映像、演劇など多彩な形式に挑み続けてきたギタイ監督の芸術的集大成ともいえる一本であり、ポンペイという歴史的舞台の持つ「時間の層」を映像に刻みつける。
『裏か表か?』-西部劇の幻想が交錯する、20世紀初頭イタリアの逃亡劇

『裏か表か?』より © Ring Film Cinema Inutile Andromeda Film Cinemaundic
20世紀初頭の北イタリアの農村地帯を舞台に、アメリカから渡ってきた「ワイルド・ウエスト・ショー」の一座と、そこで出会う男女の運命を描く物語。
暴力的な地主ルイジのもとで抑圧された生活を送るローザは、ショーの牧童サンティーノと出会い、心を奪われる。やがて酒場での争いの中、サンティーノはルイジを撃ち殺してしまい、二人は追われる身となる。自由を求めて山岳地帯へ逃れるその姿は、アメリカ西部劇の神話とヨーロッパの現実を交錯させる。
監督は、アレッシオ・リゴ・デ・リーギとマッテオ・ゾッピスの共同コンビ。ドキュメンタリー『Il Solengo』(2015)や『The Tale of King Crab』(2021)で知られる2人が、今回も民話的な語り口と詩的映像で、伝承とフィクションのあいだにある「語りの力」を探る。
ローザを演じるのはナディア・テレスキウィッツ、サンティーノ役にアレッサンドロ・ボルギ、そして実在の興行師バッファロー・ビルをジョン・C・ライリーが演じる。
西部劇の幻想がヨーロッパへと渡り、そこに生まれた“もうひとつのフロンティア”を描く本作は、伝説と現実のあいだを行き来する壮大な逃亡ロマンスとなっている。
『雌鶏』-ニワトリの視点で描く、人間社会への風刺と寓話

『雌鶏』より © Pallas Film 2025 film, still by DOP Giorgos Karvelas
全編を通して“ニワトリの視線”から物語が展開する、極めてユニークな作品。養鶏場から逃げ出した一羽のニワトリが、かつてレストランだった建物の中庭に逃げ込み、そこで束の間の安息を得る。しかし、そのニワトリが産む卵をめぐり、人間たちの間で争いが勃発。やがてニワトリ自身が卵を守るために立ち向かう。
監督は『ハックル』(2002)や『タクシデルミア ある剥製師の遺言』(2006)などで知られるパールフィ・ジョルジ。CGIやAIを使用せず、動物トレーナーの指導のもとで8羽の本物のニワトリを起用して撮影が行われた。
ギリシャを舞台に、滑稽でありながらも人間の欲望や社会格差を批評的に映し出す寓話として成立している。映像的実験性と社会風刺が融合した、監督ならではの新たな挑戦作だ。
『マリア・ヴィトリア』-父と娘、そして失われた家族の再生を描くポルトガル発の成長物語

『マリア・ヴィトリア』より ©APM
ポルトガルの山岳地帯に暮らす少女マリア・ヴィトリアは、プロのサッカー選手を目指して日々トレーニングに励んでいる。コーチは彼女の父。母を亡くして以来、父娘二人で懸命に支え合ってきたが、ある日、長く家を離れていた兄が突然帰郷する。
父と兄の激しい衝突を目の当たりにしたマリアは、これまで信じてきた父の絶対的な存在に疑念を抱き始める。やがて迎える大切な試合の日、彼女は初めて自らの意思で“未来を蹴り出す”瞬間に立ち会う。
本作は、父の支配からの解放と自己確立を描いた成長ドラマであり、同時に喪失と再生の物語でもある。監督は、熊本県で幼少期を過ごした経験を持つポルトガル出身のマリオ・パトロシニオ。これまでドキュメンタリーで評価を得てきた彼の初の長編劇映画で、家族の絆とアイデンティティを静かに見つめている。
『死のキッチン』-料理で復讐する女性、ペンエーグ監督が放つ異色の復讐劇

『死のキッチン』より ©185 Films
地方の伝統的なムスリム社会を追われ、都会のレストランで働く女性シェフ サオ。彼女はバンコクの高級レストランで充実した日々を送っていたが、ある日、過去に心身ともに彼女を傷つけた男性が目の前に現れる。サオはその男が自分の存在に気づいていないことを利用し、料理の技術を武器に復讐を企てる。
「料理による復讐」という一見奇抜なモチーフを、ペンエーグ・ラッタナルアーン監督は静かな緊張感とブラックユーモアをもって描く。撮影を担当するのは、名匠クリストファー・ドイル。彼が同監督とタッグを組むのは『インビジブル・ウェーブ』(2006)以来であり、官能的な映像美が物語に妖しい深みを与えている。
また、『地球で最後のふたり』(2003)と『インビジブル・ウェーブ』で主演を務めた浅野忠信が、アーティスト役として特別出演している点も注目だ。異文化、宗教、暴力、そして料理――それらが交錯するバンコクを舞台に、味覚と感情が入り混じる独特のサスペンスが生まれている。
【映画レビュー『死のキッチン』】“料理による復讐”を淡々と描く衝撃作-身震いするラストシーンの重要性映画『死のキッチン』は、料理を武器に過去の加害者へ静かな復讐を遂げていく衝撃作。美しく妖しい映像と、じわじわと精神を侵食する展開が心に残る。観た後もしばらく余韻が消えないサスペンスとして紹介。
第38回東京国際映画祭が開幕-吉永小百合、のん、北川景子ら豪華263名がレッドカーペットに登場第38回東京国際映画祭が10月27日に開幕。吉永小百合、のん、北川景子ら豪華263名が登場し、162メートルのレッドカーペットを彩った。瀧内公美の挨拶やジュリエット・ビノシュ監督のエールも話題となり、華やかな幕開けを迎えた。作品情報
『アトロピア』
監督・脚本:ヘイリー・ゲイツ
撮影:エリック・K・ユエ
音楽:ロバート・エイムズ
出演:アリア・ショウカット、カラム・ターナー、クロエ・セヴィニー
2025年/アメリカ/103分『金髪』
監督・脚本:坂下雄一郎
音楽:世武裕子
撮影:月永雄太
出演:岩田剛典、白鳥玉季、門脇麦、山田真歩、田村健太郎、内田慈
2025年/日本/103分
© 2025「金髪」製作委員会『恒星の向こう側』
監督・脚本・編集:中川龍太郎
音楽:haruka nakamura
撮影:上野千蔵
出演:福地桃子、河瀨直美、寛一郎、朝倉あき、南沙良、三浦貴大、久保史緒里、中尾幸世
2025年/日本/91分
© 2025映画「恒星の向こう側」製作委員会『ポンペイのゴーレム』
監督:アモス・ギタイ
原作:アイザック・バシェヴィス・シンガー、ヴァージニア・ウルフ
撮影:ダン・ブロンフェルド
音楽:アレクセイ・コチェトコフ、キウマルス・ムサイェビ
出演:イレーヌ・ジャコブ、ローラン・ナウリ、ミナス・カラワニー、ミシャ・レスコー
2025年/フランス/107分
©AGAV FILMS, Photo by Simon Gosselin『裏か表か?』
監督・脚本:アレッシオ・リゴ・デ・リーギ、マッテオ・ゾッピス
脚本:カルロ・サルサ、マリアナ・チャウド
撮影:シモーネ・ダルカンジェロ
音楽:ヴィットリオ・ジャンピエトロ
出演:ナディア・テレスキウィッツ、アレッサンドロ・ボルギ、ジョン・C・ライリー
2025年/イタリア・アメリカ/116分
© Ring Film Cinema Inutile Andromeda Film Cinemaundic『雌鶏』
監督・脚本:パールフィ・ジョルジ
脚本:ルットカイ・ジョーフィア
撮影:ジョルゴス・カルヴェラス
音楽:スーケ・サボルチ
編集:レムヘーニ・レーカ
美術:コンスタンディノス・ザマニス
出演:ヤニス・コキアスメノス、マリア・ディアコパナヨトゥ、アルギリス・パンダザラス
2025年/ギリシャ・ドイツ・ハンガリー/96分
© Pallas Film 2025 film, still by DOP Giorgos Karvelas『マリア・ヴィトリア』
監督・脚本:マリオ・パトロシニオ
プロデューサー:アナ・ピニャオン・モウラ
撮影:ペドロ・J・マルケス
編集:クラウディア・シルヴェストレ
音楽:エドガル・ヴァレンチ
出演:マリアナ・カルドーゾ、ミゲル・ボルジェス、ミゲル・ヌネス
2025年/ポルトガル/114分
©APM『死のキッチン』
監督・脚本:ペンエーグ・ラッタナルアーン
撮影:クリストファー・ドイル
編集:パッタマナダー・ユコン
音響:アクリットチャラァーム・カラヤナミット
プロデューサー:ソーロス・スクム
出演:ベラ・ブンセーン、クリット・シープームセート、ノパチャイ・チャイヤナーム、浅野忠信
2025年/タイ/96分
©185 Films -
東京国際映画祭2025開幕! 始まり・中心・終わりを飾る3作『てっぺんの向こうにあなたがいる』『TOKYOタクシー』『ハムネット』を紹介

第38回東京国際映画祭が開幕。オープニングを飾る『てっぺんの向こうにあなたがいる』をはじめ、注目の3作品を紹介する。
第38回東京国際映画祭が、ことしも華やかに幕を開ける。世界各国から多彩な作品が集うなか、開幕を飾るオープニング作品には吉永小百合主演の『てっぺんの向こうにあなたがいる』、センターピースには山田洋次監督の『TOKYOタクシー』、そしてクロージング作品にはクロエ・ジャオ監督による『ハムネット』が選ばれた。
日本映画界の重鎮から世界的巨匠まで、時代と国境を越えた3作品が並ぶ今年のラインナップは、まさに“映画祭の縮図”ともいえる。ここでは、その注目の3本を紹介する。
東京国際映画祭2025-コンペティション部門全作品紹介<前半>東京国際映画祭2025のコンペティション部門より8作品をわかりやすく解説。あらすじ・監督情報・見どころを整理し、上映前にチェックしておきたい注目ポイントをまとめた。
東京国際映画祭2025-コンペティション部門全作品紹介<後半>東京国際映画祭2025のコンペティション部門より7作品をわかりやすく解説。あらすじ・監督情報・見どころを整理し、上映前にチェックしておきたい注目ポイントをまとめた。オープニングを飾るのは吉永小百合主演『てっぺんの向こうにあなたがいる』

© 2025「てっぺんの向こうにあなたがいる」製作委員会
1975年、エベレスト登頂に挑むひとりの女性の姿を通して、人生の強さと儚さを描いた人間ドラマ。監督は『どついたるねん』『北のカナリアたち』などで知られる阪本順治。脚本を坂口理子、音楽を安川午朗が手がける。
主人公・多部純子を演じるのは吉永小百合。女性として初めて世界最高峰を制覇した登山家としての誇りと、家族・友人との絆の間で揺れる姿を繊細に体現する。共演には佐藤浩市、天海祐希、のん、木村文乃らが名を連ね、世代を超えたキャストが集結。
「苦しい時こそ笑う」という純子の信念を軸に、阪本監督が長年描いてきた“生きることの尊厳”を再びスクリーンに刻む。山頂の向こうに見える“あなた”とは誰なのか――人生を懸けた挑戦の先にある光を描く、壮大な1作だ。
センターピース作品『TOKYOタクシー』-山田洋次監督91作目、東京を走る人生讃歌

© 2025 映画「TOKYOタクシー」製作委員会
日本映画界を代表する名匠山田洋次監督が、91本目の監督作として送り出す最新作。原作はフランス映画『パリタクシー』(2022)。時代や人々の変化を見つめ続けてきた山田監督が、舞台を現代の東京に移し、ひとりのタクシー運転手と老婦人の“一日の旅”を描く。
出演は、長年にわたり山田作品を支えてきた倍賞千恵子と、『武士の一分』(2006)以来19年ぶりの山田組参加となる木村拓哉。さらに蒼井優が共演し、人生が交わる温かなドラマが織り上げられる。
物語は、終活のために東京から葉山へ向かう老婦人を木村演じる運転手が乗せるところから始まる。道中で語られる記憶や風景が、やがて過去の痛みと赦しを浮かび上がらせていく。
人生の“終わり”を見つめながらも、そこに確かに存在する“生きる歓び”をすくい取る。半世紀以上にわたり人間の機微を描き続けてきた山田監督が、再び東京という街で「希望」を紡ぐ珠玉の一作だ。
クロージング作品『ハムネット』-クロエ・ジャオが描く“喪失の果てに生まれる芸術”

『ハムネット』より ©2025 FOCUS FEATURES LLC
映画祭の幕を閉じるのは、『ノマドランド』でアカデミー賞®を受賞したクロエ・ジャオ監督の最新作『ハムネット』。16世紀末のイングランドを舞台に、若きウィリアム・シェイクスピアとその妻アグネスの愛と別れを描く物語だ。主演は『ワイルド・ローズ』のジェシー・バックリーと、『aftersun/アフターサン』のポール・メスカル。ふたりの繊細な演技が、歴史の中に埋もれた感情を静かに掘り起こす。
家庭を守るアグネスと、ロンドンで劇作の道を歩み始めるシェイクスピア。すれ違うふたりを襲う悲劇が、やがて不朽の名作「ハムレット」を生むきっかけとなる。
フォーカス・フィーチャーズとジャオ監督が手を組み、愛と創造の関係を壮大なスケールで描き出す本作は、「失うこと」と「生み出すこと」の間にある人間の力を見つめる。静謐な映像と深い余韻を残し、映画祭のラストを飾るにふさわしい一篇となった。
【映画レビュー『ハムネット』】喪失が普遍的価値に昇華されるカタルシス-バックリー&メスカルの名演に震撼するジャオ監督最新作クロエ・ジャオ監督『ハムネット』は、我が子を失ったシェイクスピア夫妻の喪失と再生を静謐に描く感動作。胸を打つ演技と、美しい映像が心に残る。東京国際映画祭で上映され、2026年に全国公開予定。
第38回東京国際映画祭が開幕-吉永小百合、のん、北川景子ら豪華263名がレッドカーペットに登場第38回東京国際映画祭が10月27日に開幕。吉永小百合、のん、北川景子ら豪華263名が登場し、162メートルのレッドカーペットを彩った。瀧内公美の挨拶やジュリエット・ビノシュ監督のエールも話題となり、華やかな幕開けを迎えた。作品情報
『てっぺんの向こうにあなたがいる』
監督:阪本順治
脚本:坂口理子
音楽:安川午朗
出演:吉永小百合、佐藤浩市、天海祐希、のん、木村文乃、若葉竜也、工藤阿須加、茅島みずき
2025年/日本/130分
© 2025「てっぺんの向こうにあなたがいる」製作委員会『TOKYOタクシー』
監督・脚本:山田洋次
脚本:朝原雄三
原作:クリスチャン・カリオン(映画『パリタクシー』)
出演:倍賞千恵子、木村拓哉、蒼井優、迫田孝也、優香、中島瑠菜
2025年/日本/103分
© 2025 映画「TOKYOタクシー」製作委員会『ハムネット』
監督・脚本:クロエ・ジャオ
脚本:マギー・オファーレル
出演:ジェシー・バックリー、ポール・メスカル、エミリー・ワトソン、ジョー・アルウィン
2025年/イギリス/126分
© 2025 FOCUS FEATURES LLC -
【映画レビュー『ブラックフォン 2』】グラバーの影が照らす“過去の闇”―容赦ない恐怖と子役の成長が味わえる正統続編

11月21日(金)公開の『ブラックフォン 2』を紹介&レビュー。イーサン・ホーク演じる悪夢の化身、グラバーが再び姿を現す。
『ブラックフォン 2』あらすじ
あの地下室の記憶に今も苛まれる17歳のフィニー、そして意志の強さを備えた少女へと成長を遂げた15歳の妹グウェン。毎晩のように3人の子どもが殺される悪夢に悩まされるグウェンの強い説得により、事件の舞台となったウィンターキャンプへと足を踏み入れた兄妹が辿り着いたのは、グラバーと自分たちの家族を繋ぐ、想像を絶するほどおぞましい真実だった。
死を経てなお、いや死したことでさらに強大な力を得た最恐のサイコキラーに、フィニーとグウェンはいかにして立ち向かうのか──。キャストとキャラクターが成長・変化

『ブラックフォン 2』より © 2025 Universal Studios. All Rights Reserved.
製作陣が子役たちの実際の成長を待って本作を撮影したという判断は、見事に功を奏している。時の経過とキャラクターの変化を同じキャストが体現することで、続編としての説得力が格段に増しているのだ。
17歳になったフィニーは、前作のトラウマから抜け出せないまま、大麻と喧嘩に溺れる荒んだ日々を過ごしている。メイソン・テムズは、その痛々しいまでの悲しみと怒りを繊細な演技で表現し、周囲との関わりの中で少しずつ変わっていく姿を説得力を持って演じている。
一方、15歳になったグウェンは、そんな兄を支えようとする強さを見せながらも、自らの予知能力・霊視能力ゆえに予期せぬ試練へと引きずり込まれていく。14歳から17歳へと成長したマデリーン・マックグロウからは、もはや前作のあどけなさは消え去り、意志の強い少女としての存在感が画面を支配している。
また、前作から大きく変わったのは、ふたりの父親であるテレンスだ。妻の死を境に酒に溺れ、子供たちに暴力を振るっていた問題だらけの父親像から一転、本作では過去の自分を反省し、まだ完全には信頼を取り戻せない中で、それでも自身の弱さと真摯に向き合おうとする父親を演じている。この変化は本作において極めて印象深く、ジェレミー・デイヴィスはその複雑な心情の変遷を見事に体現してみせた。
さらに注目すべきは、ミゲル・モラの続投である。前作で命を落としたロビンに代わり、本作では彼の弟アーネストという新たな役どころを担当。同一シリーズ内で性格の異なる兄弟をそれぞれ演じ分けることで、モラは自身の演技の幅を存分に証明することに成功している。
グラバーの容赦ない暴力と恐怖

『ブラックフォン 2』より © 2025 Universal Studios. All Rights Reserved.
もちろん、本作の魅力を根底から支えているのは、グラバーという唯一無二のヴィランを演じるイーサン・ホークの怪演に他ならない。前作とは異なり、より超常的な存在として物語全体に暗い影を落とす彼の神出鬼没ぶりは圧倒的で、登場人物たちは一瞬たりとも気を抜くことができない緊張感と恐怖に晒され続ける。前作とは趣を変えた、凍りついたようなマスクのデザインも本作のコンセプトと見事に呼応しており、地獄の冷気を運んでくるかのような、背筋を凍らせる戦慄が画面から伝わってくる。
“子どもに対する残虐な暴力”という、ホラー映画においてすら作品によってはタブー視されるテーマに躊躇なく踏み込み、その残虐性を容赦なく描き切るのが本シリーズの真骨頂であり、最大のインパクトでもある。続編においてもその「容赦なさ」は健在。だからこそ観客は深い不快感を覚え、同時にグラバーの邪悪性がより際立つのだ。グロテスクな描写も手加減なく提示され、観る者を徹底的に不快にさせることに成功している。そして徐々に明らかになっていくキャンプ場に潜む闇の深さには、身体の芯からゾクゾクとした戦慄を覚えた。
やみつきシリーズに昇華する続編

『ブラックフォン 2』より © 2025 Universal Studios. All Rights Reserved.
前作も十分に魅力的でスリリングな作品だったが、本作を観た今、この2作目をもって初めて物語が真に完成したのだと実感する。前作では明かされなかったグラバーと主人公一家を結ぶ因縁、両親の身に起きた過去の出来事、そして前作の事件によって大きく変わってしまった兄妹が直面する試練と成長——これらすべてが描かれることで、物語は見事に完結し、深い納得感をもたらしてくれる。本作を観ることで前作をもう一度観たくなる、そんな欲求を掻き立てる続編こそ、ファンが真に求めているものではないだろうか。本作で明かされる過去を知ってから前作を観返し、そしてまた前作を経た後の本作へと戻ってくる——この2作目の完成によって、『ブラックフォン』シリーズは何度も往復したくなる、中毒性の高いシリーズへと昇華を遂げたのだ。
イーサン・ホークの怪演はもちろんのこと、成長した子役たちの変化、そして主人公家族や新たな舞台となるキャンプ場に潜む闇に迫る王道続編『ブラックフォン 2』は11月21日(金)公開。ぜひ劇場で、背筋を凍らせる体験を。
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【興行収入】『劇場版 チェンソーマン レゼ篇』が全米首位発進! アニメ旋風が北米を席巻、興収1,730万ドル突破

米アニメ映画『劇場版 チェンソーマン レゼ篇』が興行で首位を獲得し、予想を超える好スタートを切った。
『チェンソーマン レゼ篇』が全米首位スタート-異例の評価と観客層に注目
日本発のアニメ映画『劇場版 チェンソーマン レゼ篇』が、米国の興行ランキングで見事首位に輝いた。公開館数3,003館で推定1,730万ドル(約26億4,200万円)のオープニング興収を記録し、事前予想を大きく上回る結果となった。映画レビューサイトRotten Tomatoesでは批評家スコア96%、観客スコア99%という極めて高い評価を獲得しており、「CinemaScore」ではA評価、「PostTrak」でも5つ星満点と圧倒的な好反応を得ている。
同作はMAPPA制作のテレビアニメを基に、藤本タツキのオリジナルストーリーを映画化した作品。監督は吉原達矢、脚本は瀬古浩司が務めている。米『ハリウッド・リポーター』誌のレビューでは、「マンガやアニメのファンを失望させない」と評されており、作品の完成度が高く評価されている。
海外興収は54の市場で1,880万ドル(約28億7,100万円)を記録し、海外累計は9,070万ドル(約138億5,600万円)、世界累計では1億800万ドル(約165億9,200万円)に到達。配給を担当するソニーとクランチロールは(日本を除く)海外市場で6,040万ドル(約92億2,300万円)を稼いでおり、同ジャンルの作品としても異例のヒットとなっている。観客の75%が男性、50%以上が25歳未満と若年層中心で、アジア系観客が20%を占めるなど多様な層から支持を集めた。
『ブラックフォン2』と『Regretting You』が接戦を繰り広げる
第二の注目は、前週から好調を維持している『ブラックフォン2』と、新作『Regretting You(原題)』の接戦だ。ブラムハウスにとって必要な勝利となった『ブラックフォン2』は、前週比52%減にとどまりながら1,300万ドル(約19億8,500万円)を稼ぎ、国内累計は4,910万ドル(約75億800万円)に到達した。海外では74市場で1,050万ドル(約16億300万円)を上げ、世界累計は8,040万ドル(約122億7,100万円)に達している。
この好調ぶりは、ホラー作品としては異例の安定性といえる。『ブラックフォン2』は、今年のハロウィーン期間に全国公開された唯一の大手スタジオ製ホラー映画であり、その特性を最大限に活かして観客を引きつけ続けている。
一方、『Regretting You(原題)』は国内で1,290万ドル(約19億7,000万円)、世界で2,290万ドル(約34億9,700万円)のオープニングを記録。コリーン・フーヴァー原作によるこのロマンティック・ドラマは、辛辣なレビューを受けるとの予想を覆し、PostTrakで高い退場スコアを獲得した。Rotten Tomatoesでは観客スコア87%を誇り、CinemaScoreはB評価だった。
観客の少なくとも80%が女性で、チケット購入者の約75%が35歳未満。男性向け作品が多い中で、女性層を中心に確かな支持を集めている。THRは同作について「女性をターゲットにした数少ない映画のひとつであり、フーヴァー人気の持続を示すものだ」と評している。
『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』は予想下回るスタート
ディズニーが手がける伝記ドラマ『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』は、期待に届かず全米4位でのデビューとなった。国内では910万ドル(約13億9,000万円)、28市場の海外で700万ドル(約10億6,900万円)を記録し、世界累計は1,610万ドル(約24億6,100万円)でスタート。予想されていた2,000万ドル(約30億5,400万円)を下回る結果となった。
公開初週の観客は高齢層が中心で、米国チケット購入者の60%以上が45歳以上、そのうち40%が55歳以上を占めた。こうした層は初週末に劇場へ足を運ぶ傾向が低く、レビューの評価が興行に大きく影響しやすい。Rotten Tomatoesの批評家スコアは61%だが、観客スコアは85%と高く、CinemaScoreはB+、35歳以上の観客ではA−を獲得している。
本作は全米3,460館で上映され、250館のIMAX上映と750館のプレミアム大型フォーマット上映という優位性を持ちながらも、国内興収が1,000万ドル(約15億2,700万円)を超えるには至らなかった。THRのレビューでは、「ザ・ボスとして生々しく内面化された演技を見せているよ」と主演のジェレミー・アレン・ホワイトを高く評価している。
スコット・クーパー監督による本作は、ブルース・スプリングスティーンが大ヒットツアー後に迎えた転落と再生を描いたもので、彼の代表作『ネブラスカ』誕生の背景を映し出す。スプリングスティーン本人も製作過程に深く関わっており、作品は今後の賞レースでの展開にも注目が集まる。
専門系興行では『シェルビー・オークス』と『Bugonia』が健闘
専門系では、Neonが配給する『シェルビー・オークス』が堅調なスタートを切った。YouTubeの映画評論家クリス・スタックマンが初めて監督を務めたこのファウンド・フッテージ作品は、全米1,823館で公開され、240万ドル(約3億6,600万円)のオープニングを記録した。クラウドファンディング・プラットフォーム「Kickstarter」で140万ドル(約2億1,400万円)を調達し、ホラー映画としては史上最高額を更新したことでも話題を集めている。Neonはその後、追加資金を提供して製作を後押しした。
一方、フォーカス・フィーチャーズが配給する『Bugonia(原題)』も限定公開ながら強い注目を浴びている。全米17館で公開され、1館あたり平均4万588ドル(約620万円)のオープニングを記録。これは今年のプラットフォーム公開作品の中でもトップクラスの数字であり、今週末の1館平均でも断トツの首位になる見込みだ。
ヨルゴス・ランティモス監督による本作には、エマ・ストーンとジェシー・プレモンスが出演。批評家からの評価も高く、来週には全国拡大公開が予定されている。アニメやホラーの大作が話題をさらう中で、こうしたアート志向の作品が着実に存在感を示しているのも今週末の特徴といえる。
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