第46回ラジー賞の受賞結果が発表され、『ウォー・オブ・ザ・ワールド』が大量受賞となった。
ゴールデン・ラズベリー賞が第46回となる今年のノミネートを発表し、実写版『白雪姫』(2025)とアイス・キューブ主演の『ウォー・オブ・ザ・ワールド』が、それぞれ6部門で最多ノミネート作品となった。最低の映画や演技を選出するこのパロディ賞では、話題作やシリーズ作品が今年も多数名を連ねている。
ラジー賞 2026-『白雪姫』と『ウォー・オブ・ザ・ワールド』が最低作品賞候補に
今年の最低作品賞には、実写版『白雪姫』(2025)と『ウォー・オブ・ザ・ワールド』を含む5作品がノミネートされた。両作は同部門に加え、監督賞や脚本賞、演技関連部門など複数のカテゴリーで候補となっており、合計6部門で今年最多のノミネート数を記録している。
このほか最低作品賞には、『エレクトリック・ステイト』や『Hurry Up Tomorrow(原題)』、『スター・トレック:セクション31』といった大型企画やシリーズ作品が並んだ。近年のラジー賞では、知名度の高いIPやスター俳優を起用した作品が批評の対象となる傾向が続いており、今年のラインナップもその流れを反映した形となった。
ザ・ウィークエンドが最低主演男優賞候補に名を連ねる
演技部門では、アベル・“ザ・ウィークエンド”・テスファイが『Hurry Up Tomorrow(原題)』で「自身を戯画化した役柄を演じた」ことにより、最低主演男優賞にノミネートされていた。同作は最低作品賞を含む合計5部門で候補入りしており、今年のラジー賞における主要作品のひとつとなっている。
最低主演男優賞には受賞したアイス・キューブ(『ウォー・オブ・ザ・ワールド』)とザ・ウィークエンドのほか、デイヴ・バウティスタ(『ロストランズ 闇を狩る者』)、スコット・イーストウッド(『スパイ・エリート』)、ジャレッド・レト(『トロン:アレス』)が名を連ね、話題性の高い俳優同士が不名誉な賞を争う構図となった。
一方、最低主演女優賞は、アリアナ・デボーズ、ミラ・ジョヴォヴィッチ、ナタリー・ポートマン、、ミシェル・ヨーを抑えてレベル・ウィルソンが受賞を果たした。
最低スクリーン・コンビ賞に並ぶ“ラジー賞らしい”組み合わせ
毎年、ラジー賞の中でも特に注目を集める最低スクリーン・コンビ賞では、今年も象徴的な組み合わせがノミネートされた。実写版『白雪姫』(2025)からは「7人の小人すべて」が受賞したほか、『ウォー・オブ・ザ・ワールド』ではアイス・キューブと「彼のZoomカメラ」という組み合わせが選出されている。
また、『Hurry Up Tomorrow(原題)』では、ザ・ウィークエンドと「彼の巨大なエゴ」がノミネートされ、作品や演技そのものだけでなく、作中で強調された要素が評価対象となった形だ。このほか、『劇場版スマーフ/おどるキノコ村の時空大冒険(パラレルアドベンチャー)』のジェームズ・コーデンとリアーナ、『アルトナイツ』のロバート・デ・ニーロがフランク役とヴィート役として共演した点も候補に含まれている。
こうした選出は、ラジー賞が単に完成度の低さを指摘するだけでなく、映画の作り手や表現そのものを風刺的に切り取る賞であることを改めて印象づける結果となった。
第46回ゴールデン・ラズベリー賞の受賞者は、現地時間3月14日に発表される予定だ。話題作やスター俳優が多く名を連ねた今年のノミネートが、どのような結果に結びつくのか注目される。
以下、全ノミネートリスト(★が受賞)
最低作品賞
『エレクトリック・ステイト』
『Hurry Up Tomorrow(原題)』
『白雪姫』(2025)
『スター・トレック:セクション31』
★『ウォー・オブ・ザ・ワールド』
最低主演男優賞
デイヴ・バウティスタ/『ロストランズ 闇を狩る者』
★アイス・キューブ/『ウォー・オブ・ザ・ワールド』
スコット・イーストウッド/『スパイ・エリート』
ジャレッド・レト/『トロン:アレス』
アベル・“ザ・ウィークエンド”・テスファイ/『Hurry Up Tomorrow(原題)』
最低主演女優賞
アリアナ・デボーズ/『LOVE HURTS/ラブ・ハーツ』
ミラ・ジョヴォヴィッチ/『ロストランズ 闇を狩る者』
ナタリー・ポートマン/『ファウンテン・オブ・ユース 神秘の泉を探せ』
★レベル・ウィルソン/『Bride Hard(原題)』
ミシェル・ヨー/『スター・トレック:セクション31』
最低リメイク/パクリ/続編賞
『ラストサマー:リターンズ』
『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ2』
『劇場版スマーフ/おどるキノコ村の時空大冒険(パラレルアドベンチャー)』
『白雪姫』(2025)
★『ウォー・オブ・ザ・ワールド』
最低助演女優賞
アンナ・クラムスキー/『Bride Hard(原題)』
エマ・ホルヴァス/『The Strangers:Chapter 2(原題)』
★スカーレット・ローズ・スタローン/『Gunslingers(原題)』
ケイシー・ロール/『スター・トレック:セクション31』
イシス・ヴァルヴェルデ/『スパイ・エリート』
最低助演男優賞
★7人の人工小人すべて/『白雪姫』(2025)
ニコラス・ケイジ/『Gunslingers(原題)』
スティーヴン・ドーフ/『Bride Hard(原題)』
グレッグ・キニア/『グリッドから』
シルヴェスター・スタローン/『スパイ・エリート』
最低スクリーン・コンビ賞
★7人の小人すべて/『白雪姫』(2025)
ジェームズ・コーデン&リアーナ/『劇場版スマーフ/おどるキノコ村の時空大冒険(パラレルアドベンチャー)』(2025)
アイス・キューブ&彼のZoomカメラ/『ウォー・オブ・ザ・ワールド』(2025)
ロバート・デ・ニーロ&ロバート・デ・ニーロ(フランク役&ヴィート役として)/『アルトナイツ』
ザ・ウィークエンド&彼の巨大なエゴ/『Hurry Up Tomorrow(原題)』
最低監督賞
★リッチ・リー/『ウォー・オブ・ザ・ワールド』
オラトゥンデ・オスンサンミ/『スター・トレック:セクション31』
ルッソ兄弟/『エレクトリック・ステイト』
トレイ・エドワード・シュルツ/『Hurry Up Tomorrow(原題)』
マーク・ウェブ/『白雪姫』(2025)
最低脚本賞
★『エレクトリック・ステイト』/脚本:クリストファー・マーカス、スティーヴン・マクフィーリー、サイモン・ストーレンハーグによるイラスト小説を原作
『Hurry Up Tomorrow(原題)』/脚本:トレイ・エドワード・シュルツ、アベル・テスファイ、レザ・ファヒム
『白雪姫』(2025)/脚本:エリン・クレシーダ・ウィルソンおよび言及するには数が多すぎる他の多数。グリム童話による原作童話を基に
『スター・トレック:セクション31』/脚本:クレイグ・スウィーニー、原案:ボ・ヨン・キム&エリカ・リッポルト
『ウォー・オブ・ザ・ワールド』/原案・脚本:ケニー・ゴールド、脚本:マーク・ハイマン、H・G・ウェルズによる古典小説を翻案(または破壊)
