ショーン・ペンが『ワン・バトル・アフター・アナザー』で助演男優賞を受賞。俳優として3度目のアカデミー賞に輝いた。
ショーン・ペンが、ポール・トーマス・アンダーソン監督作『ワン・バトル・アフター・アナザー』での演技により、第98回アカデミー賞(2026)で助演男優賞を受賞した。これによりペンは、俳優として3度目となるオスカーを獲得。2009年にガス・ヴァン・サント監督作『ミルク』で主演男優賞を受賞して以来、約17年ぶりにアカデミー賞のトロフィーを手にしたことになる。
本作でペンが演じたのは、スティーヴン・J・ロックジョー大佐。今シーズンの賞レースではベニチオ・デル・トロとともに注目を集め、BAFTA賞とSAG賞でも助演男優賞を受賞するなど高い評価を受けていた。
ショーン・ペン、俳優として3度目のアカデミー賞
ペンはこれまで、主演男優賞部門で複数回ノミネートされてきた。『デッドマン・ウォーキング』(1996年)、『ギター弾きの恋』(2000年)、『アイ・アム・サム』(2002年)などで評価され、2004年にはクリント・イーストウッド監督作『ミスティック・リバー』で初のアカデミー賞主演男優賞を受賞。さらに2009年には『ミルク』で2度目の主演男優賞を獲得している。
今回の『ワン・バトル・アフター・アナザー』での受賞は、ペンにとって初めての助演男優賞であり、俳優として3度目のオスカーとなった。
演技部門で3度以上受賞した俳優はわずか
演技部門でアカデミー賞を3回以上受賞している俳優は、映画史の中でもごくわずかである。メリル・ストリープ、ダニエル・デイ=ルイス、フランシス・マクドーマンド、ジャック・ニコルソン、イングリッド・バーグマン、ウォルター・ブレナンらがその代表的な例として知られている。
最多受賞記録を保持しているのはキャサリン・ヘプバーンで、主演女優賞を4回受賞している。今回の受賞によりペンもまた、そうした名優たちが名を連ねる数少ないグループの一員となった。
約45年にわたるキャリアの中で、ペンは数々の映画祭や賞レースでも評価を受けてきた。カンヌ映画祭男優賞(『シーズ・ソー・ラヴリー』)、ベルリン国際映画祭男優賞(『デッドマン・ウォーキング』)、ヴェネツィア国際映画祭男優賞などを受賞しており、世界的な俳優として長く存在感を示してきた。
45年のキャリアで築いた俳優としての存在感
約45年にわたるキャリアの中で、ショーン・ペンは数多くの作品で強い存在感を示してきた。初期の代表作として知られる『初体験/リッジモント・ハイ』をはじめ、『タップス』『ロンリー・ブラッド』『俺たちは天使じゃない』『コードネームはファルコン』『カリートの道』など、幅広いジャンルの作品に出演。さらに『シン・レッド・ライン』『夜になるまえに』『21グラム』『ツリー・オブ・ライフ』『リコリス・ピザ』など、作家性の強い作品でも印象的な演技を残している。
また俳優としてだけでなく、監督としても活動。『インディアン・ランナー』『イントゥ・ザ・ワイルド』をはじめ、『プレッジ』『ラスト・フェイス』『フラッグ・デイ 父を想う日』などを手がけてきた。近年ではドキュメンタリー『Superpower(原題)』の監督も務めている。
なお、ペンはBAFTA賞およびSAG賞の授賞式には登壇しておらず、アカデミー賞の授賞式でもプレゼンターのキーラン・カルキンが代理でトロフィーを受け取ると述べた。
