『ズートピア2』とはどんな映画?あらすじ・キャスト・ネタバレ・トリビア・ニュースまとめ

映画『ズートピア2』(2025)を紹介&解説。


映画『ズートピア2』概要

映画『ズートピア2』は、アカデミー賞受賞作『ズートピア』の続編となる、ジャレド・ブッシュバイロン・ハワード監督のアニメーション。前作の警察官コンビが、新たな潜入捜査のなか、街に現れたヘビをきっかけに、都市の起源にまつわるズートピア誕生の秘密へ深く迫っていく。声の出演はジニファー・グッドウィンジェイソン・ベイトマンキー・ホイ・クァンら。

作品情報

日本版タイトル:『ズートピア2』
原題:Zootopia 2
製作年:2025年
日本公開日:2025年12月5日
ジャンル:アニメーション/アドベンチャー/コメディ
製作国:アメリカ
原作:無
上映時間:108分
前作『ズートピア』(2016)

監督:ジャレド・ブッシュ/バイロン・ハワード
脚本:ジャレド・ブッシュ
製作:イヴェット・メリノ
製作総指揮:ジャレド・ブッシュ/ジェニファー・リー
撮影:タイラー・クプフェラー(レイアウト)/ダニエル・ライス(ライティング)
編集:ジェレミー・ミルトン
作曲:マイケル・ジアッキーノ
出演:ジニファー・グッドウィン/ジェイソン・ベイトマン/キー・ホイ・クァン/フォーチュン・ファイムスター/アンディ・サムバーグ/デヴィッド・ストラザーン/シャキーラ/イドリス・エルバ/パトリック・ウォーバートン/クインタ・ブランソン/ダニー・トレホ
製作:ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ/ウォルト・ディズニー・ジャパン(日本)

あらすじ

動物たちが人間のように暮らす大都市ズートピア。警察官バディとして事件に挑むウサギのジュディとキツネのニックは、街にいるはずのないヘビの出現に直面する。その出来事をきっかけに、ふたりはズートピア誕生の裏に隠された驚くべき深い秘密へ迫り、正反対の絆を試されていく。

主な登場人物(キャスト)

ジュディ・ホップス(声:ジニファー・グッドウィン):ズートピア初のウサギの警官。正義感が強く行動的で、相棒ニックと“最高のチーム”であることを証明しようとする本作の中心人物。

ニック・ワイルド(声:ジェイソン・ベイトマン):警察学校を卒業して警官になったキツネ。前作で大事件を解決したのちも、ジュディとのバディ関係のなかでまだ学ぶことを抱えている。

ゲイリー(声:キー・ホイ・クァン):ズートピア最大の謎の鍵を握るミステリアスなヘビ。家名の名誉を取り戻すため、長年の謎を解こうとしている。

ニブルズ(声:フォーチュン・ファイムスター):陰謀論や爬虫類の謎を語るポッドキャスト配信者のビーバー。行動力があり、ジュディとニックの捜査を支える協力者である。

パウバート(声:アンディ・サムバーグ):ズートピア創設者一族の御曹司。柔和で社交的なオオヤマネコで、ジュディの考えに共感し、捜査に協力する。

ミルトン・リンクスリー(声:デヴィッド・ストラザーン):パウバートの父で、ズートピア最古参の名家リンクスリー家の長。街に大きな影響力を持つ実業家として描かれる。

キャトリック・リンクスリー(声:マコーレー・カルキン):リンクスリー家の長男。

キティ・リンクスリー(声:ブレンダ・ソング):リンクスリー家の長女。

ウィンドダンサー(声:パトリック・ウォーバートン):ズートピアの新市長。俳優から政治家に転身したカリスマ的存在だが、どこか頼りない人物として描かれる。

Dr.ファズビー(声:クインタ・ブランソン):ジュディとニックのパートナーセラピスト。真面目ゆえにふたりと会話が噛み合わないこともあるが、新たな関係性を見つめ直す役割を担う。

ボゴ署長(声:イドリス・エルバ):ズートピア警察署長。ジュディとニックに任務を託す存在であり、ふたりの上司でもある。

クロウハウザー(声:ネイト・トレンス):警察署の受付を務めるチーター。ドーナツ好きで、ガゼルの大ファンとしてもおなじみの再登場キャラクターである。

ガゼル(声:シャキーラ):ズートピアを代表する人気ポップスター。

ヘイスース(声:ダニー・トレホ):ズートピアに隠れ住むトカゲの重鎮。ゲイリーの手がかりを知る重要人物である。

Mr.ビッグ(声:モーリス・ラマルシュ):ツンドラ・タウンの闇社会を束ねる小柄なボス。娘フルー・フルーとともに現在も犯罪組織を率いている。

主な受賞&ノミネート歴

受賞歴

第98回アカデミー賞(Oscars)

長編アニメーション映画賞ノミネート。

英国アカデミー賞(BAFTA)

・長編アニメーション映画賞受賞、子ども・ファミリー映画賞にノミネート。

第83回ゴールデングローブ賞

長編アニメーション映画賞、興行成績賞にノミネート。

クリティクス・チョイス・アワード(2026)

長編アニメーション映画賞ノミネート。

第53回アニー賞

長編作品賞、視覚効果賞、キャラクター・アニメーション賞、音楽賞、美術賞、絵コンテ賞、脚本賞にノミネート。

ニューヨーク映画批評家協会賞(NYFCC)(2025)

長編アニメーション映画賞ノミネート。

『ズートピア2』レビュー・ポッドキャストはこちら

内容(ネタバレ)

冒頭:ジュディとニックは“正式な相棒”になった直後

物語は前作の直後から始まり、ジュディとニックはZPDで正式なバディとして動き始めている。ただし、ふたりはまだ相棒として噛み合いきっておらず、無茶な追跡で街に大きな被害を出した結果、ボゴ署長から問題あるコンビとして扱われる。Dr.ファズビーが、ふたりの新しいパートナー関係の問題整理を助ける役割として登場する。

発端:ズートピアに“いるはずのないヘビ”が現れる

その後、ジュディとニックはボゴ署長の制止を振り切って、ヘビの皮の謎を追う。ふたりは有力者が集まるパーティーに潜入し、そこでズートピアにいるはずのない爬虫類であるゲイリーの出現によって、事態が一変する。この出来事をきっかけに、「なぜヘビたちは消えたのか」「なぜズートピアには哺乳類しかいないのか」という、街の成り立ちに関わる謎が表面化していく。

中盤前:追う側だったふたりが、今度は追われる側になる

ここで物語は単なる犯人追跡から外れ、ジュディとニック自身も逃走を強いられる展開へ進む。ゲイリーを追っていたはずのふたりが、いつの間にか彼と一緒に逃げる側に回り、物語は警察内部の事件ではなく、街全体の古い秘密を追う潜入劇へ切り替わる。

中盤:ゲイリーは単純な悪役ではなく、ズートピア創設の謎に繋がる

中盤までに見えてくる重要点は、ゲイリーが単なる“悪いヘビ”として描かれていないことである。彼は一族の名誉を回復するため、何十年も続くズートピアの謎を解こうとしている存在であり、リンクスリー家という街の有力一族と、ズートピア誕生の秘密が事件に絡んでいく。つまり中盤時点では、「ゲイリーを捕まえる話」ではなく、「ズートピアの歴史そのものが覆るかもしれない話」へとスケールアップしている。

中盤の真相:ズートピア誕生の歴史は改ざんされていた

ゲイリーたちが語る真相では、ズートピアの気候を分ける“ウェザーウォール”を考案したのは、ゲイリーの曾祖母アグネスであることが明らかになる。彼女はすべての動物が暮らせる街を目指して壁を設計したが、投資家エベネーザ・リンクスリーが特許を奪い、自身のメイド殺害の罪をアグネスに着せた。その結果、爬虫類は街から追われ、爬虫類が住んでいた土地は雪の下に埋もれていった。

裏切り:パウバートが黒幕側に回る

時計塔の明かりを再点灯させ、失われた居住区の場所が分かった直後、パウバートはジュディにヘビ毒を打ち込み、ゲイリーを雪の中へ放り出す。さらに、ジュディを救える唯一の抗毒薬を奪って立ち去り、ゲイリーの曾祖母の家にある本物の特許を燃やせば、自分も家族に認められると明かす。ニブルズにも毒を打ち、ジュディとゲイリーを見捨てる。

救出劇:ニックとゲイリーがジュディを救う

ゲイリーは瀕死のジュディを体に巻きついて温め、屋上にいるニックとパウバートの攻防を監視映像で把握する。屋上では、ニックがパウバートのベルトから抗毒薬を奪ってゲイリーのもとへ投げ落とし、自分は氷壁から転落しかける。ゲイリーが抗毒薬を使ってジュディを蘇生させ、目を覚ましたジュディはニックを助けに走り、最終的にゲイリーも加わってふたりを救出する。結果として、ジュディとニックはここで和解し、関係を立て直す。

終盤の核心:失われた“爬虫類の街”と本物の特許

その後、4人は時計塔の下に眠っていた爬虫類の土地にたどり着く。そこは時間が止まったように保存された廃墟で、ゲイリーは曾祖母の家を発見する。家の中の机に置かれた小箱を開くと、そこにアグネスの本物の特許書類が隠されていたことが判明する。つまり、ズートピア創設の功績そのものが、リンクスリー家に簒奪されていたわけである。

決着:パウバートの暴走とリンクスリー家の失墜

だが、証拠を見つけた直後にパウバートが現れ、特許を隠滅しようとする。そこへホッグボトムが駆けつけ、パウバートを制圧。続くニュース映像では、ウェザーウォールの真の発明者が“ヘビだった”こと、リンクスリー家が長年にわたり設計図を盗み、隠蔽してきたことが公にされる。リンクスリー一家は逮捕され、ツンドラたうん拡張計画は中止、爬虫類の居場所が戻ってくる。

結末:ゲイリーの再会と、ジュディ&ニックの新たな一歩

エピローグでは、ゲイリーが家族と再会し、ジュディに感謝を伝える。一方、ニックは壊れていた“ニンジン型ペン”を直してジュディに渡し、「相棒」としての強い情を伝える。ふたりは以前のような不安定なコンビではなくなっていく。さらに、脱走囚を追う次の事件として、空港でベルウェザーを再逮捕しようとする場面まで描かれる。

ラストの余韻:ポストクレジット的な締め

最後は、ジュディが自宅でニックの声が入ったペンの録音を何度も聞き返す小さな場面で締めくくられる。隣人とのやりとりのあと、窓辺には鳥の羽が落ちる。脚本上、この羽が何を意味するかまでは明示されていない。

作品トリビア

『ズートピア2』の発想は、かなり早い段階から“ヘビありき”だった

バイロン・ハワードは、「約5年前、ジャレド・ブッシュが“Zootopia 2”の“2”をヘビの形で描いた落書きを見せてくれた」と語っている。つまり本作の核である“ヘビ=ゲイリー”という発想は、かなり早い時点から温められていた。

本作は“ズートピアに爬虫類がいなかった理由”から逆算して作られた

ジャレド・ブッシュは、「第1作のときから爬虫類を出す話はしていた」「なぜ前作で彼らを見なかったのか、その問いが今回の物語を動かした」と説明している。続編で新キャラを足したというより、前作で不在だった存在に意味を与えた形で世界観を拡張した作品だといえる。

ゲイリーの声は、キー・ホイ・クァンのテレビ出演音声が“仮当て”になったことから決まった

アニメーターのひとりがキー・ホイ・クァンの『The Late Show with Stephen Colbert』出演映像を見て、その声をゲイリーのテスト音声として使ったことがきっかけで配役が進んだ。本人も、打ち合わせで「自分の顔が消され、ゲイリーに差し替えられた映像」を見せられたと語っている。かなり珍しい決まり方である。

怖そうな毒ヘビなのに、あえて“やさしい声”を当てたのがポイント

バイロン・ハワードは、ゲイリーを「巨大で青い、毒を持つピットバイパー」と説明しつつ、キー・ホイ・クァンの“愛らしい声”が出ることでキャラクターが一気に面白くなったと話している。見た目の威圧感と声の柔らかさのギャップが、ゲイリーというキャラクターの魅力の核になっている。

ゲイリーは“100年ぶりにズートピアで確認されたヘビ”として設定されている

ゲイリーは“100年ぶりにズートピアで確認されたヘビ”と紹介されている。単なる新キャラではなく、都市の歴史そのものに関わる“事件”として登場する設計で、続編全体の謎のスイッチ役になっている。

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