東京国際映画祭

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【映画レビュー『ブルーボーイ事件』】沈黙と証言のあいだで―歴史に埋もれたジェンダーマイノリティの尊厳が立ち上がる瞬間

『ブルーボーイ事件』は、声を奪われてきた人々の痛みと勇気を静かに照らす物語。偏見と無理解が支配する時代に、自分らしく生きようとする人間の意思と、寄り添おうとする者の揺れる心を丁寧に追った一作として印象深い余韻を残す。
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第38回東京国際映画祭受賞結果まとめ-『パレスチナ36』が東京グランプリ受賞

第38回東京国際映画祭が幕を閉じ、多様な作品が観客の心を動かした。『パレスチナ36』がグランプリに輝き、『春の木』は2冠、日本映画『恒星の向こう側』も受賞。審査員や登壇者の言葉から浮かび上がる、映画が生む出会いとつながりの瞬間を振り返る。
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【映画レビュー『ハムネット』】喪失が普遍的価値に昇華されるカタルシス-バックリー&メスカルの名演に震撼するジャオ監督最新作

クロエ・ジャオ監督『ハムネット』は、我が子を失ったシェイクスピア夫妻の喪失と再生を静謐に描く感動作。胸を打つ演技と、美しい映像が心に残る。東京国際映画祭で上映され、2026年に全国公開予定。
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【映画レビュー『死のキッチン』】“料理による復讐”を淡々と描く衝撃作-身震いするラストシーンの重要性

映画『死のキッチン』は、料理を武器に過去の加害者へ静かな復讐を遂げていく衝撃作。美しく妖しい映像と、じわじわと精神を侵食する展開が心に残る。観た後もしばらく余韻が消えないサスペンスとして紹介。
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【映画レビュー『マザー』】聖人ではなく、血の通った女性として――マザー・テレサ像を揺さぶる革新的宗教ドラマ

『マザー』はマザー・テレサが修道会を立ち上げる直前の一週間を描いた宗教ドラマ。ノオミ・ラパスが葛藤する姿を繊細に演じ、パンクロック音楽など革新的な表現にも注目。本記事では物語、演出、テーマを詳しく紹介。
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【映画レビュー『恒星の向こう側』】完全には理解し得ない、なのに切っても切り離せない、冷たくて温かい人間関係の銀河

親も子も、ひとりの人間として生きている。『恒星の向こう側』は、母の死と向き合う娘、愛を拒みながらも想い続ける母の姿を繊細に描いた詩的な一作。haruka nakamuraの音楽が、ふたりの心の距離をやさしく包み込む。