新作映画『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ2』 を紹介&解説するレビュー。
1月23日(金)より日本公開となった『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ2』は、人気ゲームを原作とする超常ホラーの第2弾である。前作に引き続きエマ・タミが監督を務め、ジョシュ・ハッチャーソン、エリザベス・レイル、パイパー・ルビオ、マシュー・リラードらが出演。惨劇から4年が経過し、町はあの出来事を“都市伝説”として祭りのネタにするまでになっていたが、少女が“彼ら”との再会を望んだことで、再び不穏な悪夢の夜が動き出す。
『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ2』あらすじ
惨劇から1年後、閉鎖されたピザ店にまつわる噂は脚色された伝説となり、町では祭り“ファズフェスト”が開催されるまでになっていた。
マイクはアビーに真相を隠し続けていたが、彼女は“機械の友だち”に会うため独り行動を起こす。その小さな行動が眠っていた秘密を呼び覚まし、彼らは再び長い夜の恐怖と向き合うことになる。
奥行き深まる正当続編
ピザ屋のマスコットキャラクター(アニマトロニクス)が大暴れする恐怖が、『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ2』ではさらにパワーアップして戻ってきた。前作『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』から2年というスパンで製作された本作は、物語を途切れさせることなく引き継ぐ正統な続編である。
今回の物語で中心となるのは、少し成長したマイクの妹アビーだ。彼女は前作で“友人”たちを失った喪失感を抱え、学校にも馴染めない孤独を募らせながら、“彼ら”に癒しを求めていく。一方、前作の惨劇にトラウマを抱えるヴァネッサもまた、自身の過去と苦難に向き合わざるを得なくなる。
そんなふたりの身近な存在として、ジョシュ・ハッチャーソン演じるマイクも再び事態に巻き込まれていくのだが、本作ではさらに“フレディーズ1号店”で起きた悲惨な事件が明かされ、作品世界に新たな奥行きが加わることになる。

『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ2』より ©2025 UNIVERSAL STUDIOS
拡張する世界観、深まる混沌
フレディーズがフランチャイズ展開している設定により、本作で興味深いのはマスコットたちが複数体、それぞれ別個の存在として登場する構図である。
本作で明かされる過去の事件に端を発する呪いと怨恨の連鎖、そして前作から持ち越されたトラウマと喪失感が複雑に絡み合い、王道ホラーらしいスリリングな展開とポップな悪ふざけが織り交ぜられていく。
脚本は率直に言えば若干混沌としており、前作未見では“何が何だか”という箇所も少なくないため、初見にはハードルの高い作りになっている。しかし前作を楽しんだファンであれば、このポップさとホラーが同居するスリルを存分に味わえるはずだ。
楽しさの裏に残るテーマ的な課題
ただし、テーマ性については不満が残る。本作のメインヴィランといえる存在の主張と振る舞いを見る限り、“他人の子供に無関心な大人への不信感”というテーマが底流にあるように思えるのだが、物語がそこに正面から向き合い、解消へと導いているとは言い難い。
ホラーとしてのお祭り騒ぎは常に楽しめるものの、一貫したテーマを持つ物語としての満足感に欠けるのは本作の弱点だろう。
それでも、前作を鑑賞した上で臨めば楽しめる作品であることは間違いない。可能であれば『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』を予習した上で、本作の大味ながらも勢いのある展開に身を委ねてほしい。

『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ2』より ©2025 SCOTT CAWTHON PRODUCTIONS and UNIVERSAL STUDIOS
『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ2』は1月23日(金)より日本公開。再び押し寄せるピザ屋のパニックを、劇場で体感してみてはいかがだろうか。
