『ゴジラvsコング』ジア役のケイリー・ホトルが交通事故により18歳で死去した。
映画『ゴジラvsコング』(2021)と『ゴジラxコング 新たなる帝国』(2024)で、ろう者の少女ジアを演じたケイリー・ホトルが死去した。18歳だった。
父親のジョシュア・ホトルによると、ケイリーは米メリーランド州で発生した交通事故に遭い、病院へ搬送される途中で心停止したという。
ケイリー・ホトル、交通事故で死去 父親が手話で報告
米TMZによると、事故は現地時間7月21日(火)の早朝に発生した。テキサス州にいた父親のジョシュアは、当局からケイリーが深刻な交通事故に遭ったとの連絡を受け、その後、病院への搬送中に心臓が停止したと知らされたという。
ジョシュアは約23分間にわたるFacebookのライブ配信で、アメリカ手話を使って娘の死を報告。「決して乗りたいとは思わなかった飛行機に乗ります」との言葉を添え、ケイリーの遺体を引き取るためメリーランド州へ向かうことを明かした。
ケイリーが在籍していたテキサスろう学校も声明を発表。「深い悲しみとともに、TSDの最上級生の一人であるケイリー・ホトルが、メリーランド州フレデリックで起きた交通事故により亡くなったという痛ましい知らせをお伝えします。私たちはケイリーのご家族、友人、同級生、そして彼女を知り、愛したすべての方々に心を寄せています」と追悼した。
『ゴジラvsコング』で映画デビュー、ジア役で注目
ケイリーは米ジョージア州アトランタで生まれ、テキサス州オースティンで育った。自身を含む家族が何世代にもわたるろう者で、9歳ごろから映像広告などに出演していた。
2021年には、アダム・ウィンガード監督の『ゴジラvsコング』で長編映画デビュー。髑髏島でアイリーン・アンドリューズ博士と暮らし、手話を通じてコングと特別な絆を築く少女ジアを演じた。
2024年公開の続編『ゴジラxコング 新たなる帝国』でもジア役を続投。物語の重要な役割を担い、繊細な表情と自然な演技で強い印象を残した。
共演者が称賛した表現力 ろう者の俳優として訴えた意義
『ゴジラvsコング』の撮影では、共演したレベッカ・ホールとアレクサンダー・スカルスガルドが、ケイリーと意思疎通を図るためアメリカ手話を学んだ。
スカルスガルドは当時、ケイリーについて「彼女にとって初めての映画なんだ。カメラの前であれほど自然に振る舞えることや、アダム監督の指示をすぐに理解することには驚かされるよ」と称賛していた。
さらに、「監督が何か説明すると、彼女は『分かった、分かった』という感じで、すぐにやってのける。本当にプロフェッショナルだし、顔には実にさまざまなものが表れている。表情とその繊細さは、見ていてとても魅力的だよ」と、その表現力を高く評価している。
ケイリー自身も、ろう者の役をろう者の俳優が演じることについて「ろう者は自分たちの言語を理解しているし、その文化にも、よりなじみがあるから」と語り、当事者による表現の大切さを訴えていた。
