ダース・モール声優が、ルーカスとのやり取りとギャラ問題について語った。
『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』でダース・モールの声を務めたピーター・セラフィノウィッツが、ポッドキャスト「Class Clown」に出演し、同作への複雑な思いと、ジョージ・ルーカスからかけられた印象的な言葉を振り返った。
ダース・モールは、レイ・パークが身体演技を担当し、セラフィノウィッツが声を吹き込んだキャラクター。赤と黒の強烈なビジュアル、ダブルブレードのライトセーバー、そして寡黙な存在感によって、『スター・ウォーズ』プリクエル3部作を象徴するヴィランの1人となった。
しかし、当時のセラフィノウィッツ本人にとって、その経験は単純な成功体験ではなかったようだ。
ダース・モール声優「君は新しいジェームズ・アール・ジョーンズだ」と言われた
セラフィノウィッツは、ダース・ベイダーの声で知られるジェームズ・アール・ジョーンズについて、「ジェームズ・アール・ジョーンズって、人間の中で最高の声の持ち主だろう?」と語ったうえで、ルーカスとのやり取りを回想した。
「ふと、ジョージ・ルーカスと一緒にいることがあって、彼が『ピーター、君は新しいジェームズ・アール・ジョーンズだよ』みたいに言ってきたんだ。僕は『マジかよ、俺が? だったらなんでそんなクソみたいなギャラしか払ってくれないんだよ、ジョージ?』って思ったよ」
“新しいジェームズ・アール・ジョーンズ”という言葉は、『スター・ウォーズ』における声の役割の大きさを考えれば、最大級の賛辞とも受け取れるものだ。一方で、セラフィノウィッツはその期待の大きさと実際の待遇とのギャップを、皮肉混じりに振り返っている。
『ファントム・メナス』を観たときは「人生最大の失望」
セラフィノウィッツは、ダース・モールというキャラクターに対する当時の印象についても率直に語っている。
「変な感じだったよ。ダース・モールというキャラクターは……自分でもどう思っていたのかわからないな。デザインも、そこまでハマっていたわけじゃなかった。映画を観たときは、その時点で人生最大の失望だった。本当にそうだったよ」
さらに彼は、参加時の期待について、「すごくワクワクしていたし……自分がこの象徴的なものになると思っていたんだ。想像もできないようなものにね」と説明。そのうえで、「まあ、ある意味では象徴的にはなったのかな。たぶんね」と、現在のダース・モール人気を認めるような言葉も添えている。
『ファントム・メナス』は公開当時、長年待ち望まれた『スター・ウォーズ』新章として大きな注目を集めた一方で、熱狂と失望の両方を生んだ作品でもある。セラフィノウィッツの発言は、出演者でありながらファンでもあった人物の、かなり正直な受け止め方と言えそうだ。
ダース・モール役はその後サム・ウィットワーへ
ダース・モールの声はその後、アニメーションシリーズ『スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ』などでサム・ウィットワーが担当。ウィットワーは『スター・ウォーズ 反乱者たち』や『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』でもモール役を担い、現在配信中のアニメーションシリーズ『スター・ウォーズ:モール/シャドウ・ロード』でも同役を続投している。
一方のセラフィノウィッツも、大型フランチャイズとの縁が続いている。HBOによるドラマシリーズ版『ハリー・ポッター』では、原作ファンにおなじみながら映画版には本格登場しなかったポルターガイスト、ピーブズ役を演じることが報じられている。
【動画】ピーター・セラフィノウィッツ出演ポッドキャスト
