映画『ゴジラvsコング』(2021)を紹介&解説。
映画『ゴジラvsコング』概要
映画『ゴジラvsコング』は、レジェンダリー・ピクチャーズによる「モンスター・ヴァース」シリーズ第4作として、ゴジラとコングの激突を描く怪獣アクション。1962年公開の『キングコング対ゴジラ』以来59年ぶりとなるスクリーン上の再戦を、海上や香港、地球空洞などの壮大な舞台で描く。監督はアダム・ウィンガード。出演はアレクサンダー・スカルスガルド、ミリー・ボビー・ブラウン、レベッカ・ホール、小栗旬ら。
作品情報
| 日本版タイトル | 『ゴジラvsコング』 |
|---|---|
| 原題 | Godzilla vs. Kong |
| 製作年 | 2021年 |
| 本国公開日 | 2021年3月31日 |
| 日本公開日 | 2021年7月2日 |
| ジャンル | アクション/SF/アドベンチャー/怪獣 |
| 製作国 | アメリカ |
| 原作 | 東宝の「ゴジラ」およびエドガー・ウォーレス、メリアン・C・クーパー創造の「キング・コング」を基に製作 |
| 上映時間 | 114分 |
| 監督 | アダム・ウィンガード |
|---|---|
| 脚本 | エリック・ピアソン/マックス・ボレンスタイン(原案:テリー・ロッシオ/マイケル・ドハティ/ザック・シールズ) |
| 製作 | メアリー・ペアレント/アレックス・ガルシア/エリック・マクレオド/トーマス・タル/ジョン・ジャシュニ/ブライアン・ロジャース |
| 製作総指揮 | ジェイ・アッシェンフェルター/ハーバート・W・ゲインズ/ダン・リン/ロイ・リー/坂野義光/奥平謙二 |
| 撮影 | ベン・セレシン |
| 編集 | ジョシュ・シェーファー |
| 作曲 | トム・ホルケンボルフ |
| 出演 | アレクサンダー・スカルスガルド/ミリー・ボビー・ブラウン/レベッカ・ホール/ブライアン・タイリー・ヘンリー/小栗旬/エイザ・ゴンザレス/ジュリアン・デニソン/カイル・チャンドラー/デミアン・ビチル/カイリー・ホットル |
| 製作 | レジェンダリー・ピクチャーズ/東宝(提携) |
| 配給 | ワーナー・ブラザース・ピクチャーズ/東宝(日本) |
あらすじ
ゴジラが突如、人類の施設への攻撃を開始する。真意を探るマディソンたちとは別に、科学者ネイサンは地球空洞に眠るエネルギーを求め、コングを故郷へ導く危険な任務に挑む。航海の途中で二大怪獣が激突する一方、巨大企業APEXの秘密計画が動き始める。
主な登場人物(キャスト)
ネイサン・リンド(アレクサンダー・スカルスガルド):地球空洞説を研究する元モナーク所属の地質学者。APEXから地球空洞に眠るエネルギー源の探索を依頼され、コングを案内役とする遠征計画を立案する。
マディソン・ラッセル(ミリー・ボビー・ブラウン):モナークの幹部マーク・ラッセルの娘。ゴジラが理由もなく人類を攻撃するはずがないと信じ、バーニーやジョシュとともにAPEXの秘密を調べる。
アイリーン・アンドリューズ(レベッカ・ホール):モナークに所属する人類言語学者で、コングの生態を研究している。ジアの養母でもあり、コングを守るために地球空洞への遠征に同行する。
バーニー・ヘイズ(ブライアン・タイリー・ヘンリー):APEXに勤務しながら、陰謀論を扱うポッドキャストを配信している技術者。会社が進める秘密計画を疑い、内部から調査を続けている。
レン・セリザワ(小栗旬):APEXに所属する主任科学者。かつてゴジラと深く関わった芹沢猪四郎博士の息子で、ゴジラに対抗するための巨大兵器開発に携わっている。
マイア・シモンズ(エイザ・ゴンザレス):APEXの幹部で、ウォルター・シモンズの娘。地球空洞に眠る未知のエネルギーを回収するため、ネイサンたちの遠征に同行する。
ウォルター・シモンズ(デミアン・ビチル):巨大テクノロジー企業APEXサイバネティクスの最高経営責任者。暴走するゴジラから人類を守るという名目で、地球空洞のエネルギーを求める。
ジア(カイリー・ホットル):髑髏島の先住民族イーウィス族の少女で、アイリーンの養女。耳が聞こえず、手話を通じてコングと意思を通わせることができる特別な存在。
ジョシュ・ヴァレンタイン(ジュリアン・デニソン):マディソンの友人。最初は危険な調査に消極的だったが、マディソンやバーニーとともにAPEXの施設へ潜入する。
マーク・ラッセル(カイル・チャンドラー):モナークの副長官で、マディソンの父親。ゴジラの突然の攻撃に対応する一方、危険な調査を始めた娘を案じている。
作品の魅力解説
ゴジラとコングの個性を生かした究極対決
最大の見どころは、映画史を代表する二大怪獣による正面対決だ。圧倒的な放射熱線と耐久力で相手を追い詰めるゴジラに対し、コングは俊敏な動きや知性、道具を使った戦い方で対抗する。それぞれの身体的特徴や戦闘スタイルが明確に描き分けられ、単純な力比べにとどまらない駆け引きが生まれている。
海上から香港まで変化するバトルステージ
巨大怪獣同士の戦いは、海上の航空母艦からネオンに照らされた香港の市街地まで、異なる環境を舞台に展開する。特に香港決戦では、建物や道路、乗り物との対比によって怪獣の巨大さが強調され、青い放射熱線と赤いネオンが交錯する鮮烈な映像が作り出されている。
地球空洞が広げるモンスター・ヴァース
これまでのシリーズで示唆されてきた「地球空洞」が本格的に描かれる点も重要だ。重力が反転する異世界のような空間や、巨大生物が生息する未知の生態系、コングの祖先にまつわる痕跡が登場し、モンスター・ヴァースの神話と世界観を大きく拡張している。
ジアとコングの言葉を超えた交流
激しい怪獣バトルと並ぶ本作の感情的な軸が、ジアとコングの関係だ。孤独を抱えるふたりは手話によって心を通わせ、互いに家族のような信頼を築いている。コングを単なる巨大生物ではなく、故郷や仲間を求める感情豊かな存在として描くことで、物語に温かさをもたらしている。
怪獣映画に徹したスピーディーな構成
本作は複数の人間側の物語を進めながらも、中心に置かれているのは一貫してゴジラとコングだ。説明を必要最低限に抑え、地球空洞への冒険や巨大企業の陰謀、怪獣同士の対決をテンポよく展開。大画面で楽しむ怪獣映画としての娯楽性を正面から追求している。
