韓国映画界が放つ大人のスリラー『秘顔-ひがん-』が、6月20日(金)から日本公開中である。失踪した婚約者の謎と、危険な魅力を持つ女性との禁断の関係を描いた本作は、R18指定という枠組みの中で人間の欲望と心理を鋭く切り取っている。
官能性とR18指定の妥当性
R18指定のスリラーと聞いて暴力的な内容を想像していたが、実際は過激なエロティック描写による年齢制限であった。局部の露出こそ避けているものの、ベッドシーンの濃密さは特筆すべきものがある。画面から立ち上る官能性は生々しく、妖艶かつリアル志向の空気感が映像を支配する。この徹底した大人の色気への振り切りが、確かにR18という線引きを必要とする理由なのだろう。
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圧倒的な演技力が織りなす三角関係
ファム・ファタールとしてソンジン(ソン・スンホン)の前に立ち現れるミジュ(パク・ジヒョン)の存在感は、この作品の核心を成している。パク・ジヒョンは表情の微細な変化から身体の所作に至るまで、男性を惑わせる女性の危険な魅力を余すところなく体現している。ソンジンが彼女に翻弄される様子に観客が納得してしまうのも、この完璧な演技力があってこそだろう。
さらに注目すべきは、スヨンとの複雑な関係性から生まれるミジュの内面の揺らぎ・秘めた激情を、パク・ジヒョンが巧みに表現している点である。登場人物のみならず、観客も、そして物語そのものまでもが、ミジュという一人の女性の手のひらで踊らされていく。パク・ジヒョンの演技が、この映画の運命を決定づけていると言えるだろう。
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一方、スヨン役のチョ・ヨジョンは、身勝手でありながらも憎み切れない複雑なキャラクターを演じ、物語に欠かせない緊張感をもたらしている。彼女の存在感は時として主役級の重みを持ち、三角関係の構図を一層複雑で魅力的なものにしている。
人間の暗部を暴く心理描写
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