テレビスペシャル長編『ONE PIECE 〜アドベンチャー オブ ネブランディア〜』(2015)を紹介&解説。
テレビスペシャル長編『ONE PIECE 〜アドベンチャー オブ ネブランディア〜』概要
テレビスペシャル長編『ONE PIECE 〜アドベンチャー オブ ネブランディア〜』は、尾田栄一郎による漫画『ONE PIECE』を原作としたアニメ完全オリジナルの長編テレビスペシャル。2015年12月19日にフジテレビ系で放送され、『ワンピース』初の冬スペシャルとして制作された。新世界で冒険を続ける麦わらの一味の前に、フォクシー海賊団が再び現れ、デービーバックファイトのリベンジマッチを仕掛ける。物語の舞台となるのは、悪魔の実の能力を封じる霧の島“ネブランディア”。ルフィたちは、能力者にとって圧倒的に不利な島で、天才策略家コーメイの罠に立ち向かう。
作品情報
タイトル:『ONE PIECE 〜アドベンチャー オブ ネブランディア〜』
製作年:2015年
日本初放送日:2015年12月19日(フジテレビ系放送)
ジャンル:アニメ/アドベンチャー/アクション
製作国:日本
原作:尾田栄一郎『ONE PIECE』(漫画)
上映時間:106分
監督(演出):宇田鋼之介
脚本:冨岡淳広
原作:尾田栄一郎
企画:狩野雄太/出樋昌稔/櫻田博之/小山弘起
キャラクターデザイン・総作画監督:高木雅之
音楽:田中公平/井内啓二/浜口史郎/丸尾稔/岩崎文紀
主題歌:安室奈美恵「Black Make Up」
出演:田中真弓/中井和哉/岡村明美/山口勝平/平田広明/大谷育江/山口由里子/矢尾一樹/チョー/島田敏/市川猿之助/木下ほうか/音尾琢真
アニメーション制作:東映アニメーション
放送:フジテレビ系
あらすじ
新世界で冒険を続けるモンキー・D・ルフィたち麦わらの一味は、かつて因縁のあったフォクシー率いるフォクシー海賊団から、デービーバックファイトの再戦を申し込まれる。フォクシー海賊団には、新たに作戦参謀のコーメイ、ドウジャク、カンショウが加わっており、ルフィは仲間の反対を押し切って勝負を受ける。
しかし、大食い勝負に挑んだゾロとサンジは、不思議なキノコ“へたれダケ”を食べさせられ、力を奪われてしまう。すべては天才策略家コーメイが仕組んだ罠だった。仲間を追うルフィたちがたどり着いたのは、海水による霧が立ちこめ、悪魔の実の能力者を封じる島“ネブランディア”。能力を封じられた状況の中、麦わらの一味は仲間を救うため、コーメイの策略に立ち向かう。
主な登場人物(キャスト)
モンキー・D・ルフィ(田中真弓):麦わらの一味の船長。フォクシー海賊団からのリベンジマッチを受け、仲間を救うため“能力者封じの島”ネブランディアへ向かう。
ロロノア・ゾロ(中井和哉):麦わらの一味の剣士。サンジとともに大食い勝負に挑むが、“へたれダケ”の効果によって力を奪われ、コーメイの罠に巻き込まれる。
サンジ(平田広明):麦わらの一味のコック。ゾロとともにフォクシー海賊団との勝負に参加し、ネブランディアでの騒動の発端となる罠にかかる。
フォクシー(島田敏):フォクシー海賊団の船長。かつてルフィたちとデービーバックファイトで対決した因縁の相手で、本作では新たな手下を加えて再戦を挑む。
コーメイ(市川猿之助):フォクシー海賊団に新たに加わった作戦参謀。天才策略家として、麦わらの一味の戦力を削ぎ、能力者を封じるネブランディアへ誘い込む。
カンショウ(木下ほうか)、ドウジャク(音尾琢真):フォクシー海賊団の新メンバーたち。ともに行動し、デービーバックファイトとネブランディアでの騒動に関わっていく。
作品の魅力解説
本作の魅力は、『ONE PIECE』らしい冒険感と、テレビスペシャルならではの一話完結型の見やすさにある。原作エピソードの再構成ではなく、完全オリジナルストーリーとして展開されるため、フォクシー海賊団の再登場や“能力者封じの島”という舞台設定を通して、麦わらの一味のチームワークを改めて楽しめる構成になっている。
特に見どころとなるのは、悪魔の実の能力に頼れない状況でルフィたちがどう戦うかという点である。海水の霧によって能力者が力を発揮できないネブランディアは、ルフィにとって大きなハンデとなる舞台であり、普段とは異なる緊張感を生んでいる。能力を封じる環境を使った策略と、仲間を救うために進む麦わらの一味の姿が、冒険アクションとしての面白さを支えている。
また、フォクシーというコミカルな因縁の相手を再登場させながら、真の脅威としてコーメイを配置している点も特徴的である。笑いのあるデービーバックファイトから、罠と救出劇を軸にしたバトルへと展開していくため、軽快さと緊迫感の両方を味わえる。『ONE PIECE』本編の流れから少し離れて、麦わらの一味の冒険そのものを楽しみたい人に向いたテレビスペシャルである。
