『バイオハザード』映画&シリーズを総まとめ。
カプコンの人気ゲームを原作に、世界的ヒットを記録してきた『バイオハザード』(Resident Evil)シリーズ。本記事では、2002年の実写第1作から最新作まで、映画・アニメ・シリーズものを含む全14作を実写作品とアニメ作品にわけて公開した順番で整理し、その歩みを振り返る。
ポール・W・S・アンダーソン監督による実写シリーズは、アリスという映画オリジナルキャラクターを軸に独自の終末世界を構築。一方、日本製作のフルCGアニメ作品群は、ゲーム本編と地続きの時間軸で物語を展開してきた。さらに近年はドラマシリーズも展開、さらに2026年公開予定の新リブート作品も登場し、『バイオハザード』は多層的なメディア展開を続けている。
ゾンビ映画の枠を超え、アクション、政治サスペンス、ディストピアSFへと拡張してきた本シリーズ。その全体像を、公開順でたどっていく。
- 実写作品
- 実写映画『バイオハザード』(Resident Evil)-2002
- 実写映画『バイオハザード II アポカリプス』(Resident Evil: Apocalypse)-2004
- 実写映画『バイオハザード III』(Resident Evil: Extinction)-2007
- 実写映画『バイオハザード IV アフターライフ』(Resident Evil: Afterlife)-2010
- 実写映画『バイオハザード V リトリビューション』(Resident Evil: Retribution)-2012
- 実写映画『バイオハザード:ザ・ファイナル』(Resident Evil: The Final Chapter)-2016
- 実写映画『バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』(Resident Evil: Welcome To Raccoon City)-2021
- 実写ドラマシリーズ『バイオハザード』(Resident Evil)-2022
- 実写映画『Resident Evil(原題)』-2026予定
- CGアニメ作品
- アニメ映画『バイオハザード ディジェネレーション』(Resident Evil: Degeneration)-2008
- アニメ映画『バイオハザード ダムネーション』(Resident Evil: Damnation)-2012
- アニメ映画『バイオハザード ヴェンデッタ』(Resident Evil: Vendetta)-2017
- アニメシリーズ『バイオハザード:インフィニット ダークネス』(Resident Evil: Infinite Darkness)-2021
- アニメ映画『バイオハザード:デスアイランド』(Resident Evil: Death Island)-2023
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実写作品
実写作品は第1作から第6作までがミラ・ジョヴォヴィッチ主演シリーズ。その後ラクーンシティに立ち返った1作、そしてNetflixのドラマシリーズが公開された。見る順番としては公開順で問題ないし、ジョヴォヴィッチ版以外は単独作であるため1本で観ても問題ない。
実写映画『バイオハザード』(Resident Evil)-2002
映画『バイオハザード』シリーズのとして公開された人気ゲーム発のSFホラーアクション。『イベント・ホライゾン』のポール・W・S・アンダーソン監督が手がけた。主演はミラ・ジョヴォヴィッチ、共演にミシェル・ロドリゲス、エリック・メビウスら。
近未来。巨大企業アンブレラの地下研究施設で、記憶を失った女性アリス(ジョヴォヴィッチ)が目覚める。施設はウイルス流出で緊急封鎖され、地上との連絡も断たれ、救援に入った特殊部隊と行動を共にする。限られた時間の中、内部では死者が蘇り始め、出口を探す一行は次第に生存を懸けた戦いへ追い込まれる。
実写映画『バイオハザード II アポカリプス』(Resident Evil: Apocalypse)-2004
映画シリーズ第2弾、アレクサンダー・ウィット監督が放つサバイバル。主演ミラ・ジョヴォヴィッチ、共演シエンナ・ギロリー、オデッド・フェール、ジャレッド・ハリスら。
前作直後のラクーンシティ。実験事故により感染が拡大し、街は閉鎖・隔離、住民は混乱に陥る。目覚めたアリスは街で出会う生存者たちと合流し、脱出路を探る。だがアンブレラ社は事態隠蔽のため封鎖を強化する。増殖する感染者と追跡者の脅威の中、果たして橋が閉ざされるまでに脱出できるのか。
実写映画『バイオハザード III』(Resident Evil: Extinction)-2007
『ハイランダー/悪魔の戦士』のラッセル・マルケイ監督が放つ第3弾。主演ミラ・ジョヴォヴィッチ、共演アリ・ラーター、オデッド・フェール、イアン・グレンら。
近未来。Tウイルスで文明が崩壊し、砂漠と化した北米を生存者の車列がさまよう。水も燃料も乏しい中、アリスは仲間と合流し、“安全地帯”とされるアラスカを目指す。だがアンブレラ社の追跡が迫り、行く手には感染者の群れや新たな脅威が立ちはだかる。車列は決断を迫られる。
実写映画『バイオハザード IV アフターライフ』(Resident Evil: Afterlife)-2010
1作目ぶりにポール・W・S・アンダーソン監督が放つ第4弾。主演ミラ・ジョヴォヴィッチ、共演アリ・ラーター、ウェントワース・ミラー、キム・コーツら。
近未来。Tウイルスで世界が崩壊し、アリスは生存者を探して各地を旅している。仲間と“安全地帯”の情報を得てロサンゼルスへ向かうが、街は感染者で埋め尽くされていた。逃げ場のない拠点で時間が限られる中、アンブレラ社の追跡と新たな敵に直面しながら、脱出の糸口を探る。
実写映画『バイオハザード V リトリビューション』(Resident Evil: Retribution)-2012
再びポール・W・S・アンダーソン監督がメガホンをとった第5弾。主演ミラ・ジョヴォヴィッチ、共演ミシェル・ロドリゲス、シエンナ・ギロリー、リー・ビンビンら。
Tウイルスで崩壊した近未来。アリスは地上と隔絶されたアンブレラ社の海中研究施設で目覚める。施設は疑似都市を再現した実験区画で、仲間の記憶さえ揺さぶる罠が待つ。救出の糸口を得たアリスは、時間制限の中で感染者と追跡者をかわし、出口へ突き進む。
実写映画『バイオハザード:ザ・ファイナル』(Resident Evil: The Final Chapter)-2016
前作直後からはじまるミラ・ジョヴォヴィッチ主演シリーズの最終章。ポール・W・S・アンダーソン監督が手がけた。主演ミラ・ジョヴォヴィッチ、共演アリ・ラーター、ルビー・ローズ、イアン・グレンら。
前作直後の近未来。アリスは世界崩壊の只中で唯一の生存者となり、人類再生の鍵を求めるためにラクーンシティへ向かうアンブレラ社が地下施設ハイブに戦力を集結させる中、彼女は仲間と合流し反撃を決意。だが時間制限と裏切りの影が迫り、最終決戦へ追い込まれていく。
実写映画『バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』(Resident Evil: Welcome To Raccoon City)-2021
ジョヴォヴィッチ版終了後、ゲーム第1作・第2作をベースに作られた映画。ヨハネス・ロバーツ監督が、1998年のラクーンシティを舞台に惨劇を描く。主演カヤ・スコデラーリオ、共演にハナ・ジョン=カーメン、ロビー・アメル、アヴァン・ジョーギアら。
1998年。製薬企業アンブレラが去り寂れたラクーンシティへ、クレアは兄を訪ねて戻る。だが町で“悪”が解き放たれ、住民は次々と異変を起こし、警察署や屋敷にも混乱が広がる。孤立した夜、彼らはわずかな仲間と協力し、真相と脱出の手掛かりを探し必死に生き延びようとする。
実写ドラマシリーズ『バイオハザード』(Resident Evil)-2022
Netflixで配信中の実写版ドラマシリーズ(全8話)。製作総指揮は『スーパーナチュラル』のアンドリュー・ダブ。主演エラ・バリンスカ、共演ランス・レディック、タマラ・スマート、アデライン・ルドルフら。
2022年。アンブレラ社の企業都市ニュー・ラクーンシティで、ウェスカー博士の娘ジェイドとビリーが暮らすが、姉妹は研究の闇に触れ、町では感染の兆候が広がっていく。2036年。崩壊世界でジェイドは生存者として必死に真相を追っており、感染者の脅威をなおもかいくぐる。
実写映画『Resident Evil(原題)』-2026予定
『バーバリアン』『WEAPONS/ウェポンズ』のザック・クレッガー監督が手がける完全新作。米国公開は2026年9月18日予定。
CGアニメ作品
CGアニメシリーズは日本製作。見る順番としては以下の公開順で問題ないだろう。
アニメ映画『バイオハザード ディジェネレーション』(Resident Evil: Degeneration)-2008
モーションキャプチャーで描く、日本製作によるフルCGアニメ映画。神谷誠監督が手がけた。
ラクーンシティ事件から7年後、2005年11月のハーバードヴィル。空港でTウイルスがばらまかれ、混乱が拡大し施設は封鎖、政府は事態収拾を急ぐ。現場に居合わせたクレアは生存者を守りつつ、救援に来た大統領直轄エージェントのレオンと合流。ワクチン提供を名乗る製薬企業ウィルファーマの動きとテロの脅迫が交錯し、ふたりは感染拡大を止める手掛かりを追う。
アニメ映画『バイオハザード ダムネーション』(Resident Evil: Damnation)-2012
フルCG版の映画第2弾。1作目に続き神谷誠監督が手がけた。
東スラブ共和国。内戦が激化する戦場へ、米国エージェントのレオンが単独潜入する。生物兵器B.O.W.実戦投入の噂を追うが、米国は撤退を決め退去命令が下る。命令を無視した彼は反政府勢力に拘束され、戦場でうごめくB.O.W.と陰謀に巻き込まれ、少しずつ真相へ近づく。人気キャラクターのエイダ・ウォンも暗躍。
アニメ映画『バイオハザード ヴェンデッタ』(Resident Evil: Vendetta)-2017
フルCG版の映画第3弾。辻本貴則監督、清水崇が製作総指揮。
新型ウイルス事件が連発。対バイオテロ組織の捜査で国際指名手配犯が追われる中、研究所襲撃と新型ウイルス事件が発生。レオン、クリス、レベッカらはニューヨークを狙うバイオテロ計画の阻止へ奔走する。限られた時間で治療薬と黒幕の手掛かりを追い、感染者と追跡者の猛攻をかいくぐることはできるのか。
アニメシリーズ『バイオハザード:インフィニット ダークネス』(Resident Evil: Infinite Darkness)-2021
フルCG版のミニシリーズ(全4話)。『暗殺教室』の羽住英一郎監督が手がけた。
2006年、ホワイトハウスの極秘ファイルがハッキングされ、捜査官レオンが調査に入る。直後にウイルス事件が発生し、施設は混乱。支援団体のクレアも別件調査で接点を持つ。手掛かりは国外へ延び、ふたりは国家を揺るがす巨大な陰謀の真相を追いながら新たな感染拡大を阻止しようとする。
アニメ映画『バイオハザード:デスアイランド』(Resident Evil: Death Island)-2023
『バイオハザード:インフィニット ダークネス』(2021)に引き続き羽住英一郎監督が手がけた、フルCGアニメの最新映画。
舞台はサンフランシスコ。レオンは研究者の拉致事件を追い、感染経路不明のゾンビ事件も広がる。被害者全員が監獄島アルカトラズを訪れていたと判明し、クリス、ジルらは島へ向かい、クレアも参加。だが上陸直後に感染が拡大。封鎖下の島で一行は手掛かりを探し、タイムリミットのある中で危機に挑む。
2002年の実写映画から20年以上にわたり、『バイオハザード』は形を変えながら映像化され続けてきた。アリスを中心とするアクション路線、ゲームキャラクターが活躍するCGアニメ路線、そしてリブートやドラマ版による再解釈。それぞれが異なるアプローチで、Tウイルスの恐怖と人類の抵抗を描いている。
公開順で観ることで、技術進化や演出スタイルの変化、世界観の拡張もより明確に見えてくるはずだ。原作ゲームのファンはもちろん、シリーズ未体験の人にとっても、本作群はゾンビ映画史におけるひとつの大きな潮流を体感できる存在である。
今後予定されている新作も含め、『バイオハザード』は再びどのような進化を見せるのか。シリーズの歩みを振り返りながら、その次章に注目したい。


