ジュスティーヌ・トリエ監督が初の英語長編としてサイコスリラー『Fonda(原題)』を手がけ、ミア・ゴス主演で製作が始動した。
映画『落下の解剖学』でアカデミー賞とパルム・ドールを受賞したジュスティーヌ・トリエ監督が、新作サイコスリラー『Fonda(原題)』の脚本・監督を務めることが明らかになった。
本作はトリエ監督にとって初の本格的な英語作品となり、主演にはミア・ゴス(『フランケンシュタイン』)が決定。米Deadlineが報じている。
初の英語長編で挑むサイコスリラー『Fonda(原題)』
『Fonda(原題)』は、一見すると牧歌的な密室を舞台にしながら、悲しみと執着が心を支配する過程で、正気の境界線が揺らいでいく様を描くサイコスリラーだという。ログラインでは、そうした心理の変化を“正気の移ろいゆく境界線へとめまいを起こすような急降下”と表現している。
主演を務めるミア・ゴスに加え、共演にはアンドリュー・スコット(『異人たち』)、フランク・ディレイン(『フィアー・ザ・ウォーキング・デッド』)、ネイサン・スチュワート=ジャレット(『キャンディマン』(2021))が名を連ねる予定だ。また、アリソン・ジャネイ(『アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル』)も重要な役どころで交渉中とされており、今後さらなるキャスト発表が見込まれている。
『落下の解剖学』の製作陣が再集結―mk2とスタジオカナルが支援
本プロジェクトは、ジュスティーヌ・トリエ監督が『落下の解剖学』でタッグを組んだ製作陣と再び結集する点でも注目されている。プロデューサーには、レ・フィルム・ド・ピエールのマリー=アンジュ・ルシアーニと、レ・フィルム・ペレアスのダヴィッド・ティオンが名を連ね、セールスはmk2フィルムスが担当する。
mk2は資金調達および共同製作パートナーとしてスタジオカナルと連携しており、同社はフランス、ドイツ、イタリア、ベネルクス、ポーランド、オーストラリア、ニュージーランドなど、複数の主要地域における配給権を獲得している。ヨーロッパを軸とした国際的な製作体制が、本作の展開を下支えする形だ。
mk2のマネージング・ディレクター、フィオヌアラ・ジェイミソンは本作について、人間の心の深淵に飛び込み、稀有な知性と感情的な力を持つスリラーとして浮上すると述べ、主要な賞レースの候補作となり、興行的にもヒットする作品になるとの見通しを示している。
スタジオカナルCEOも高評価―「忘れがたい力強い映画への帰還」
スタジオカナルのCEOであるアンナ・マーシュも、『Fonda(原題)』に強い期待を寄せている。マーシュは、ジュスティーヌ・トリエの映画作品は比類なきものであり、本作のキャストはすばらしいと評価。そのうえで、脚本を読んだ瞬間に、これはトリエ監督にとって忘れがたい力強い映画への帰還になると確信し、絶対に参加しなければならないと感じたと語っている。
『Fonda(原題)』は現在、春の撮影開始に向けて準備が進められており、今後数カ月のうちに追加キャストなどの続報が発表される見込みだ。トリエ監督にとって新たな挑戦となる英語長編が、どのような形で完成するのか、動向が注目される。



