エイミー・アダムスが『SNL』過激コント案を断った理由 『魔法にかけられて』を観る若いファンへの責任感とアンディ・サムバーグの反応

エイミー・アダムスが『SNL』過激コント案を断った理由 『魔法にかけられて』を観る若いファンへの責任感とアンディ・サムバーグの反応 NEWS
エイミー・アダムス

『魔法にかけられて』でジゼルを演じたエイミー・アダムスが、『サタデー・ナイト・ライブ』で“過激すぎる”コントの提案を断った理由を明かした


俳優のエイミー・アダムスが、米トーク番組『Late Night With Seth Meyers(原題)』に出演し、2008年にホストを務めた『サタデー・ナイト・ライブ』で、アンディ・サムバーグから提案されたコントの案を断っていたことを振り返った。

その理由は、ただ「過激だから」ではない。アダムスにとって大きかったのは、当時公開されたばかりのディズニー映画『魔法にかけられて』を観ていた若いファンの存在だった。

『魔法にかけられて』直後の『SNL』で起きたこと

アダムスが『SNL』のホストを務めたのは、『魔法にかけられて』の公開から間もない時期。劇中で彼女が演じたジゼルは、おとぎ話の世界から現代のニューヨークに迷い込むプリンセスで、作品はファミリー層にも広く親しまれた。

そんな中で提案されたコントは、公園でクモに噛まれた男性が、死を前に恋人へ“最後の願い”を伝えるという設定だったという。

アダムスはその内容について、「オチは言わずに、大まかな流れだけ話すね」と前置きしながら、「カップルの話で、彼が公園でクモに噛まれるの。彼女が『あなた、本当に愛してる。もう死んじゃうなら、最後に叶えたい願いはある?』って聞くと、彼が『ある。僕は一度も……』って言うの」と説明。その後に続く内容は、「私に対してしたいこととして、ものすごく露骨としか言いようのないこと」だったと語った。

「その行為について歌うプリンセスにはなりたくなかった」

アダムスは、その案を笑いとして成立させられるかどうか以前に、自分が当時どのような存在として観客に見られていたかを意識していた

彼女は「『魔法にかけられて』を観ていた若い女の子たちのことを、すごく意識していたんだよね」と語り、「そういう行為について歌うプリンセスにはなりたくなかったんだよね」と説明した。

ここで印象的なのは、アダムスが自分のイメージを守るためだけに判断したわけではないことだ。『魔法にかけられて』のジゼルは、ディズニーのプリンセス像を現実世界に持ち込むキャラクター。だからこそ、その直後に『SNL』で極端に露骨な笑いへ振り切ることは、作品を観た子どもたちの記憶に影響を与えるかもしれない。アダムスは、その責任をかなり真剣に受け止めていた。

アンディ・サムバーグも「彼女は正しかった」と実感

この出来事については、アンディ・サムバーグも2024年にセス・マイヤーズへ語っている。

サムバーグは、アダムスがコント案を断った直後の出来事を回想。「5分もしないうちに、お母さんと小さな女の子が近づいてきて、エイミー・アダムスを見たときのその子の顔を見て、『ああ、彼女は本当に正しかったんだ』って思ったんだ」と振り返った。

さらにサムバーグは、「この仕事をしていて、僕はそんなことを考えたこともなかったんだよね。彼女には、あの子たちに対する義務と責任が実際にあって、それを本当に真剣に受け止めていた。すごく感心したのを覚えているよ」と語っている。

コメディの現場では、際どさや意外性が笑いになることもある。しかし、アダムスの判断は、俳優が作品を通して築いたイメージと、観客、とくに子どもたちとの関係をどう考えるかという点で、単なる“NG判断”以上の意味を持っている。

ジゼルを演じた俳優としての責任感

アダムスは『魔法にかけられて』で、無垢でまっすぐなプリンセス像を演じ、大きな支持を集めた。その後も幅広い作品でキャリアを築いてきたが、ジゼルという役は、今も多くの観客にとって特別な記憶として残っている。

今回の発言から見えてくるのは、俳優が“何を演じるか”だけでなく、“いつ、どの文脈で、どの観客に向けて演じるか”を考える姿勢だ。アダムスは笑いの場から逃げたのではなく、自分をプリンセスとして見つめる子どもたちに対して、あえて一線を引いた。

結果的にその判断は、提案した側のサムバーグにとっても大きな学びになった。『SNL』の舞台裏で生まれた小さな拒否のエピソードは、エイミー・アダムスがジゼルというキャラクターと、その向こうにいる観客をどれほど大切にしていたかを物語っている。

【動画】エイミー・アダムス出演「Late Night With Seth Meyers」

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