テイラー効果も追い風に、北米でシリーズ最高の初週末興収更新へ。
ディズニー&ピクサーの最新作『トイ・ストーリー5』が、北米ボックスオフィスで記録的なスタートを切る見込みだ。
米Deadlineによると、同作は米国・カナダの4425館で公開され、金曜興収は前夜祭上映分を含めて7100万ドル(約114億3100万円)超に拡大。公開3日間では1億6000万〜1億7000万ドル(約257億6000万円〜約273億7000万円)超を狙えるペースとされており、シリーズ史上最高のオープニング記録更新が視野に入っている。
『トイ・ストーリー5』が北米興収でシリーズ最高発進へ
『トイ・ストーリー5』は、前夜祭上映だけで1750万ドル(約28億1750万円)を記録。これはシリーズ最高であり、今年公開作の中でも最大級のプレビュー興収となった。
公開初週末の予測は1億6000万〜1億7000万ドル超。前作『トイ・ストーリー4』は公開前に1億6000万ドル規模の予測も出ていたが、最終的な北米オープニングは1億2090万ドルだった。それでも当時のシリーズ最高記録であり、今回の『トイ・ストーリー5』はその数字を大きく上回る可能性がある。
ただし、1億ドル超えの大型公開作は週末の推移が読みづらい。関係者の間では、土曜の興収が金曜から20%以内の下落にとどまるかが大きな焦点と見られている。ここで粘りを見せれば、年間最大級のオープニングとして記録に残ることになりそうだ。
“おもちゃ対テクノロジー”のテーマが幅広い世代に反応
今回の『トイ・ストーリー5』で注目されているのは、単なる懐かしさに頼らないテーマ設定だ。
物語の軸になるのは、おもちゃとテクノロジーの対立。子どもたちの遊びがタブレットやデジタル機器へ移っていく時代に、ウッディやバズたちがどのような存在意義を見出すのかが描かれる。
SNS分析会社RelishMixは、同作をめぐる会話はポジティブに推移していると分析。「ピクサーは、ミレニアル世代に向けた最も効果的なマーケティング戦略を見つけた。大人たちに、自分たちがもう年を取ったことを思い出させ、心の支えになるカウボーイを手渡すことだ」と評している。
実際、予告編への反応では、ウッディとバズの再会に感情を揺さぶられたという声に加え、“iPadキッズ”をめぐるテーマに共感する親世代の反応も目立つ。懐かしさだけではなく、現代の子どもと遊びの変化を描く作品として受け止められている点が、今回の強い初動につながっているようだ。
テイラー・スウィフトの新曲効果も追い風に
興行面の追い風となっているのが、テイラー・スウィフトの参加だ。
本作には、テイラー・スウィフトによる新曲「I Knew It, I Knew You」が収録されている。RelishMixによれば、テイラーのSNSチャンネルが映画の宣伝に連動したことで、5億3800万人規模のファン層に情報が届いているという。
『トイ・ストーリー5』の公開前ソーシャルメディア到達数は、TikTok、Instagram、X、Facebook、YouTubeを合わせて7億1180万に到達。これは『ミニオンズ フィーバー』の6億6840万、『インクレディブル・ファミリー』の6億8700万を上回る水準だ。YouTubeでの再生数も3億4100万に達し、『カンフー・パンダ4』や『ミニオンズ フィーバー』を上回っている。
キャスト面では、ティム・アレンが宣伝に参加している一方、トム・ハンクス側のSNSネットワークはまだ本格的に稼働していないとされる。今後さらに宣伝が広がれば、週末以降の興行にも追加の勢いが生まれる可能性がある。
『トイ・ストーリー5』は、日本では2026年7月3日(金)公開予定。北米での記録的発進が現実となれば、日本公開に向けた注目度もさらに高まりそうだ。
