オプティマス・プライム役を40年以上演じた声優ピーター・カレンが85歳で死去した。
アニメ版から実写映画まで「トランスフォーマー」シリーズでオプティマス・プライムの声を担当した声優ピーター・カレンが、2026年8月26日に死去した。85歳だった。代理人が米メディアに明らかにした。死因は公表されていない。
ロサンゼルスの自宅で死去、家族が声明
カレンはロサンゼルスの自宅で、家族に見守られながら静かに息を引き取った。遺族は声明で「ピーター・カレンは愛する家族に囲まれ、そして多くの友人と世界中の数え切れないファンの心に抱かれながら、安らかに旅立ちました」と報告した。
さらに「地域のために行動し、思いやりと誠実さ、忠誠心をもって人々を導くことで、彼のすばらしい功績をたたえていただければと思います。そして『優しくいられるほど強くあれ』という言葉を、いつまでも忘れないでください」と呼びかけている。
オプティマス・プライムを1984年から演じる
カナダ・モントリオール出身のカレンは、1960年代にテレビ番組のアナウンサーとして活動を始め、映画やテレビ、ゲームで幅広い声を担当した。1984年に始まったアニメ「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー」で、オートボットを率いるオプティマス・プライム役に起用された。
2007年のマイケル・ベイ監督による実写映画『トランスフォーマー』でも同役に復帰。その後も映画シリーズやアニメ、ゲームで役を演じ続け、2023年公開の『トランスフォーマー/ビースト覚醒』にも参加した。カレンが作り上げた重厚さと温かさを併せ持つ声は、世代を超えてキャラクターの象徴となった。
オプティマスの声を考える際、カレンはベトナム戦争に海兵隊員として従軍した兄ラリーを手本にしたという。本人は2019年のAP通信の取材で、兄について「彼は私のヒーローで、このキャラクターを支える土台でした。私はただラリーのまねをしたんです。プライムを演じるたびに、私の心には兄がいます」と語っていた。
イーヨーなど数々のキャラクターに声を吹き込む
カレンはディズニーの「くまのプーさん」作品で、物静かなロバのイーヨー役も長年担当した。このほか、1976年版『キングコング』のキングコング、「ナイトライダー」の人工知能搭載車KARR、『プレデター』に登場するクリーチャーの発声などにも携わっている。
ファンとの交流を大切にし、各地のコンベンションにもたびたび参加した。2012年のIGNの取材では、作品が誰かの人生に与えた影響を直接聞くことについて「人生を通じて誰かの人生に影響を与えられたなら、自分が何かを変えられたのだと感じられます」と語っていた。
遺族には4人の子ども、アンガス、クレア、ピラー、クレイがいる。
