ドリー・パートン、最期まで他者を思う-妹ステラが追悼文で明かした“実験薬めぐる生前の申し出”と“姉妹の時間”

ドリー・パートン、最期まで他者を思う-妹ステラが追悼文で明かした“実験薬めぐる生前の申し出”と“姉妹の時間” NEWS
ドリー(左)&ステラ・パートン(右)姉妹

姉ドリー・パートンの最期まで変わらなかった思いやりと姉妹の習慣を、妹ステラが明かした。


現地時間8月25日に80歳で死去したドリー・パートンについて、妹で歌手のステラ・パートンが新たな追悼文を発表した。ステラは、治療で回復する見込みがなくなった場合でも、将来ほかの患者を助けられるなら実験薬を試してほしいとドリーが医療チームに伝える意思を示していたことを明かした。

カントリー音楽を代表する歌手としてだけでなく、児童の識字支援や医学研究への寄付でも知られたドリー。その姿勢は、人生の最終段階でも変わらなかったという。

「将来、誰かを助けられるなら」実験薬の使用を申し出

ステラは公式Facebookへの投稿で、姉について「私が知るなかで、最も寛大で、思いやりがあり、親切な人のひとりでした。世間が目にしていた姿こそが、まさに姉そのものでした」と振り返った。

さらに、ドリーから最近聞いたという言葉を紹介している。

自分にもう望みがないのだとしても、将来ほかの人たちを助ける希望につながるなら、医療チームに実験薬を試してもらっても構わない、と姉は話していました

具体的な薬剤名や、実際に投与されたかどうかは明らかにされていない。ドリーの代理人は、彼女が短期間のがん闘病を経て亡くなったと説明しているが、がんの種類は公表していない。

毎週火曜、夜明け前に交わした姉妹の電話

追悼文には、長年にわたって続いた姉妹の私的な習慣も記された。ふたりは毎週火曜、まだ日が昇る前にそれぞれコーヒーを用意し、電話で近況や噂話を語り合いながら予定を立てていたという。

ドリーはその時間に、「ねえテッダ、私たちはほとんどの人が一日かけてするより多くの仕事を、日の出前に片づけているよ!」と冗談を口にしていた。農場で育った姉妹は、大人になってからも早起きの習慣を共有していた。

ステラは「私の火曜の朝のコーヒーは、もう二度と味わえない時間です」と喪失をつづる一方、ドリーの愛情と善意は残り続けるとした。

「より親切に、誰かを励まして」妹が呼びかけ

ステラは、姉を追悼したい人々に向けて、ドリーが実践してきた行動を引き継ぐよう呼びかけた。

姉はいつも他者のことを考えていました。姉の遺産をたたえたいと思うなら、もっと親切にしてください。誰かを励まし、姉が最後まで続けたように、自分の時間や資源をもっと分け与えてください

ドリーは1995年に、幼い子どもへ無料で本を届けるイマジネーション・ライブラリーを設立。また、2020年にはヴァンダービルト大学医療センターの新型コロナウイルス研究へ100万ドルを寄付し、その資金の一部はモデルナ製ワクチンの研究に活用された。

公の場で示してきた寛大さと、家族が知る私的な人柄が同じものだったことを、妹の言葉は改めて伝えている。

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