有村架純、黒木華、南沙良らが登壇し、作品への思いや旅の記憶を語った。
映画『マジカル・シークレット・ツアー』の公開記念舞台挨拶が、6月20日(土)に東京・丸の内ピカデリーで行われ、有村架純、黒木華、南沙良、塩野瑛久、天野千尋監督、金工作家の石川珠笑留が登壇した。
本作は、2017年に中部国際空港で主婦たちが金の密輸で逮捕された事件に着想を得たオリジナルストーリー。夫の横領と借金を知った二児の母・和歌子、借金を抱える研究者・清恵、貯金ゼロの未婚の妊婦・麻由が、金の密輸をきっかけに出会い、それぞれの人生を見つめ直していく姿を描く。
舞台挨拶では、キャスト陣が公開を迎えた心境や撮影現場でのエピソードを語ったほか、作品にちなんだ“純金航空券”がサプライズで登場。登壇者たちからも驚きの声が上がる、華やかなイベントとなった。
有村架純「気負いせずに気楽に」公開を迎えた作品への思い
夫の横領と解雇を知り、子どもを連れて金の密輸に関わっていく主婦・和歌子を演じた有村架純は、満員の会場を前に「朝早くから映画を御覧いただきましてありがとうございます。昨日から無事に公開しまして、ここから沢山の方が映画を観て旅に出て行って欲しいなと思っております」と挨拶した。

有村架純、『マジカル・シークレット・ツアー』公開記念舞台挨拶にて ©2026「マジカル・シークレット・ツアー」製作委員会
ジャパンプレミアでの初披露以降、観客からは「爽やかな映画」「目まぐるしい展開で息つく暇がなかった」「エンタメ作品なのに社会派!」「見終わった後に心が少し軽くなった」といった感想が寄せられているという。
こうした反響について、有村は「まさにそのような感想を抱いていただきたかったです。これから作品を観る方には、気負いせずに気楽に観ていただきたいです」とコメント。借金600万円を抱える非正規雇用の研究員・清恵を演じた黒木華も、「彼女たちは犯罪に手を染めてはいるものの、三人分の人生を見られる映画です。色々な感想を頂けると頑張って良かったなと思います」と語った。

黒木華、『マジカル・シークレット・ツアー』公開記念舞台挨拶にて ©2026「マジカル・シークレット・ツアー」製作委員会
未婚で妊婦、貯金ゼロのキャバ嬢・麻由を演じた南沙良は、本作について「誰でも生きる事と正しい事の間で揺れる事があるけれど、それらをある意味爽やかに滑稽に描いているのが素敵」と表現。和歌子の夫・高志を演じた塩野瑛久は、周囲から「面白かった」と言われることが多いと明かし、「社会派だけれども湿度がなくてカラッとして不思議なエンタメ性のある作品です」と作品の印象を語った。

南沙良、『マジカル・シークレット・ツアー』公開記念舞台挨拶にて ©2026「マジカル・シークレット・ツアー」製作委員会

塩野瑛久、『マジカル・シークレット・ツアー』公開記念舞台挨拶にて ©2026「マジカル・シークレット・ツアー」製作委員会
初共演の3人が見せたコンビネーション、監督も金塊シーンを回想
有村、黒木、南は本作が初共演。天野千尋監督は、ポスターにも使用されている金塊を齧るシーンについて、撮影時の裏側を振り返った。
当初は夕日が差し込み、金塊を輝かせるイメージだったというが、当日は曇り空。それでも監督は、「3人が本当に楽しそうに、撮っているこっちがワクワクできるような感じでアドリブを交えてはしゃいでくださって。金塊を齧るシーンもこんなに面白いものになるとは思っていなかった。3人の芝居に助けられました」と、キャストの芝居が場面の魅力を引き出したことを明かした。

天野千尋監督、『マジカル・シークレット・ツアー』公開記念舞台挨拶にて ©2026「マジカル・シークレット・ツアー」製作委員会
有村は黒木と南の印象について、「お芝居をされている時の地に足がめり込んでいるくらいしっかりとした堂々たる姿に“カッコいい!”と惚れ惚れしました」とリスペクトを語り、「お二人とも持っているエネルギーが全然違って、それがお芝居にも反映されている事を間近で感じる事が出来ました」と振り返った。
黒木は座長である有村について、「現場で静かにいらっしゃるんですけれど、いるだけで空気感がホワッともなるし、キュッとも引き締まったりして、凄い方だと思いながら共演させて頂きました」とコメント。南も「有村さんはお芝居をしている時もお話をしている時も、目に吸い込まれそうになる」と話し、共演を通して感じた有村の存在感を明かした。
純金航空券がサプライズ登場、人生を変えた旅の思い出も披露
イベントでは、作品のタイトルにも通じる「魔法のように人生が変わった旅の思い出」というテーマで、登壇者たちがそれぞれの記憶を紹介した。
有村が挙げたのはノルウェー。20歳の頃に仕事で初めて訪れ、その4年後に自分のお金で同じ場所を再訪したといい、「最初に訪れた際に人との出会いや景色を見て涙が出た経験があったので、この場所にまた来たい!と思った」と語った。
黒木は石垣島でダイビングの免許を取得した経験を挙げ、「初めてダイビングをした時に海の中で『自分はちっぽけだな』と思った。解放された気持ちになって、生活も仕事の事も全部吹っ飛んじゃうというか。こういう風にリセットされる時間も大事だと気づいた瞬間でした」と回想。南は落ち込んでいた時期に鳥取で食べた松葉ガニを「人生で食べたカニの中で一番美味しかった」と振り返り、塩野は10代の頃に食べた仙台の牛タンの衝撃を語った。天野監督は、大学時代に留学した中国でさまざまな国の映画を観たことが、映画を撮ろうと思うきっかけになったと明かした。
さらに、公開を記念して制作された“純金製”航空券もサプライズでお披露目。東京とシンガポールを結ぶ3枚の航空券には、それぞれ「WAKAKO」「KIYOE」「MAYU」と役名が印字されており、本物の24金で作られたという。

純金のチケット、『マジカル・シークレット・ツアー』公開記念舞台挨拶にて ©2026「マジカル・シークレット・ツアー」製作委員会
輝く純金航空券を前に、登壇者たちは「輝きが違う!」「欲しい!」と大興奮。黒木は役名が入っていることに触れ、「ということは…貰っていいよね?頂きます」と冗談交じりに反応した。一方、劇中でシンガポールに行っていない塩野は「あれ…TAKASHIは?」と残念そうに話し、会場の笑いを誘った。

純金のチケット、『マジカル・シークレット・ツアー』公開記念舞台挨拶にて ©2026「マジカル・シークレット・ツアー」製作委員会
最後に天野監督は、「オリジナル作品なので、原作ものに比べて知名度を上げていくのは大変なので、皆様の口コミこそが作品を広める力になります。SNS等々で感想をつぶやいたりして、広めてもらえたら嬉しいです」と呼びかけた。

『マジカル・シークレット・ツアー』公開記念舞台挨拶にて ©2026「マジカル・シークレット・ツアー」製作委員会
有村は「経験や年齢を重ねていくと、変化したい時に大きく環境を変えないと一歩が踏み出せなかったりすることもあると思います」と切り出し、「本作を通して年齢は関係なくて自分が一歩踏み出したいという気持ちがあれば、いつでも人生はやり直すことができると感じました」と作品から受け取った思いを語った。
続けて有村は、「この映画は違法な方法ではありますが、人生をやり直すべく彼女たちが奮闘する痛快なエンターテインメント作品です。皆さんの背中を押せるような作品になったら嬉しいです」とアピール。公開中の本作を、さらに多くの観客へ届けたいという思いをにじませた。
作品情報
日本版タイトル:『マジカル・シークレット・ツアー』
原題:『マジカル・シークレット・ツアー』
公開日:2026年6月19日(金)
監督:天野千尋
脚本:天野千尋、熊谷まどか
出演:有村架純、黒木華、南沙良、塩野瑛久、青木柚、斎藤工
主題歌:『ありあまる富』椎名林檎(EMI Records / UNIVERSAL MUSIC)
2026年/日本/配給:アスミック・エース
公式サイト:https://magicalsecrettour.asmik-ace.co.jp
©2026「マジカル・シークレット・ツアー」製作委員会

