スピルバーグ、ローラ・ダーンらがサム・ニールへの追悼声明を発表した。
映画『ジュラシック・パーク』シリーズのアラン・グラント博士役などで知られ、7月13日にオーストラリア・シドニーで死去したサム・ニール。78歳だった。
突然の訃報を受け、『ジュラシック・パーク』のスティーヴン・スピルバーグ監督やローラ・ダーンをはじめ、ニコール・キッドマン、キリアン・マーフィーら、長年にわたりニールと親交を深めてきた映画人が追悼の言葉を寄せている。
スピルバーグ「私たちはこれからも“ジュラシック・ファミリー”」
1993年公開の『ジュラシック・パーク』で、ニールを古生物学者アラン・グラント博士役に起用したスティーヴン・スピルバーグ監督は、その死を深く悲しんでいると声明を発表した。
スピルバーグは、ロジャー・ドナルドソン、ジリアン・アームストロング、グラハム・ベイカー、フィリップ・ノイスといった監督たちがニールを作品に起用し、その演技を自身の目に触れさせてくれたことに感謝を表明。それが『ジュラシック・パーク』への出演につながったと振り返っている。
「サムは並外れて協力的な俳優でした。“子どもは物を散らかすし臭い”とでも思っているような人物を演じることは、彼にとって大きな挑戦だったはずです。実際の彼は、自分の子どもたちを深く愛する父親であり、役柄とは正反対の人物だったからです」
さらに、ニールとシリーズを作り上げた日々について、次のように続けた。
「彼と一緒に『ジュラシック』作品を作ることが大好きでした。ローラ・ダーン、ジェフ・ゴールドブラムとともに、私たちはこれからもずっと“ジュラシック・ファミリー”です。サムは、私たちからも、世界中にいる何百万人ものファンからも、決して忘れられることはありません」
ニールは『ジュラシック・パーク』で演じたアラン・グラント博士役を、『ジュラシック・パークIII』と『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』でも再演。シリーズを象徴する俳優の一人として親しまれてきた。
ローラ・ダーン「永遠に愛しています、アラン・グラント博士」
『ジュラシック・パーク』でエリー・サトラー博士を演じ、ニールと長年にわたって共演してきたローラ・ダーンは、ニールを「生涯を通じて愛した大切な友人」と表現した。
「彼はいつも、この上なく乾いたユーモアをたたえながら、誠実さ、守ろうとする心、そして愛の深さを私に教えてくれました。彼は、私にとって夢の相手役という姿をまとった、真に高潔な紳士でした」
声明の最後には、スクリーン上で長年向き合ってきた役名を添え、「これからも永遠に愛しています、アラン・グラント博士」と別れの言葉を送っている。
ニールとダーンは『ジュラシック・パーク』で初共演した後、『ジュラシック・パークIII』にも出演。2022年公開の『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』では、ジェフ・ゴールドブラムとともにオリジナルキャストとしてシリーズへ本格復帰し、約30年にわたる絆を再びスクリーンに刻んだ。
ニコール・キッドマン、キリアン・マーフィーも人柄を称える
1989年の海洋サスペンス『デッド・カーム/戦慄の航海』でニールと共演したニコール・キッドマンも、「サムを失い、言葉にできないほど悲しんでいます」と声明を寄せた。
「サムは偉大な俳優の一人であり、そばにいるだけで喜びを感じられる人でした。私がまだ18歳のときに出会い、彼は私を温かく導いてくれました。そして私たちは生涯の友人であり続けました。魅力的で、優しく、面白く、知的な人でした。彼がいないことを、多くの人が深く寂しく思うでしょう。ご家族に心よりお悔やみ申し上げます」
ドラマシリーズ「ピーキー・ブラインダーズ」の最初の2シーズンで、ニール演じるチェスター・キャンベル警部と対峙したキリアン・マーフィーも、その俳優としての力量と温かな人柄を振り返った。
「サムを知り、ともに仕事をしたすべての人と同じように、私は彼を尊敬し、それと同じくらい深く愛していました。彼は最も優しく、最も面白く、最も穏やかな人の一人であり、最高の俳優の一人でした。どうか安らかに」
ニールの家族は、死去が「突然で予期せぬもの」だったと説明する一方、亡くなった時点ではがんが寛解していたことを明らかにしている。半世紀以上にわたって幅広い役柄を演じてきた名優の死を受け、映画界からは今も追悼の声が相次いでいる。
