映画『プロジェクト・ヘイル・メアリー』(2026)を紹介&解説。
映画『プロジェクト・ヘイル・メアリー』概要
映画『プロジェクト・ヘイル・メアリー』は、『スパイダーマン:スパイダーバース』のフィル・ロード&クリストファー・ミラーが手がけた、アンディ・ウィアー原作のSFアドベンチャー。未知の異変で滅亡の危機にある地球を救うため、宇宙へ送られた孤独な男が、科学の知識と記憶をたどりながら壮大で過酷な人類最後の賭けに挑む。主演はライアン・ゴズリング、共演にザンドラ・ヒュラー、ジェームズ・オルティス。
作品情報
原題:Project Hail Mary
製作年:2026年
日本公開日:2026年3月20日
ジャンル:SF/冒険
製作国:アメリカ
原作:アンディ・ウィアーによる同名小説
上映時間:156分
監督:フィル・ロード/クリストファー・ミラー
脚本:ドリュー・ゴダード
製作:エイミー・パスカル/ライアン・ゴズリング/フィル・ロード/クリストファー・ミラー/アディティヤ・スード/レイチェル・オコナー/アンディ・ウィアー
撮影:グレイグ・フレイザー
編集:ジョエル・ネグロン
作曲:ダニエル・ペンバートン
出演:ライアン・ゴズリング/ザンドラ・ヒュラー/ジェームズ・オルティス/ライオネル・ボイス/ミラーナ・ヴァイントゥルーブ/ケン・レオン
製作:パスカル・ピクチャーズ/オープン・インバイト・フィルムズ/ウェイポイント・エンターテインメント/ロード・ミラー・プロダクションズ
配給:アマゾンMGMスタジオ(北米)/ソニー・ピクチャーズ(国際)
あらすじ
宇宙空間。記憶を失った男は単身で目覚め、自らが人類を救う任務を負っていると知る。太陽の異変により地球が滅亡の危機に瀕するなか、彼は原因究明のため遠く離れた恒星系へ送り込まれていた。限られた知識と資源を頼りに、孤独な状況で人類存続を懸けた挑戦に挑んでいく。
主な登場人物(キャスト)
ライランド・グレース(ライアン・ゴズリング):中学校の理科教師であり分子生物学の知識を持つ科学者。記憶を失った状態で宇宙船の中で目覚め、自らが人類を救うための極秘任務に就いていることを知る。孤独な状況の中、限られた知識と資源を頼りに任務に挑む主人公。
エヴァ・ストラット(ザンドラ・ヒュラー):地球規模の危機に対処する「ヘイル・メアリー計画」を統括する責任者。各国の協力体制をまとめ上げる強い権限を持ち、時に非情な判断も下す現実主義のリーダーとして、主人公を任務へ導く重要人物。
ロッキー(ジェームズ・オルティス):主人公が宇宙で出会う異星生命体の宇宙飛行士。音によって世界を認識する独自の生態を持ち、人類とは異なる環境で生きる存在でありながら、同じ使命を背負う者として協力関係を築いていく、もうひとりの主人公的存在。
簡易レビュー・解説
アンディ・ウィアーの同名小説を原作にした、科学的リアリズムとユーモアを併せ持つSFアドベンチャー大作。記憶喪失の主人公が限られた情報と知識を手がかりに状況を解き明かしていく構成は、観客にも“思考する体験”を促す設計となっている。一方で、異星生命体との出会いと協働という要素が物語に温かみと広がりを与え、単なるサバイバルでは終わらない人間的ドラマを形成している。科学と感情のバランスが取れた作品であり、現代SF映画の王道を踏まえつつ、新たな魅力を提示する一本と言える。
『プロジェクト・ヘイル・メアリー』レビューはこちら
作品トリビア
ロッキーは“CGだけではない”実演キャラクター
本作の異星人ロッキーは、完全CGではなくパペティアが現場で演じていた。声も担当しており、ゴズリングの“実際の共演相手”として機能していた。
ゴズリングは“ほぼ一人芝居”の撮影だった
主人公の設定通り、撮影でも長期間ほぼ単独で演技する状況が続いた。そのため演出はイヤーピース越しに指示を受けるなど、特殊な方法が取られている。
孤独すぎて「モップの友達」が作られた
撮影中の孤独感から、スタッフがモップで作った“架空の友達”が現場に存在していたというエピソードがある。
ロッキーの“声の相手役”はゴズリングの娘たちだった
リハーサルでは、ロッキーのセリフをゴズリングの娘たちが担当していた。そのため劇中のリアクションの一部は“実際のやり取り”に近いものになっている。
科学的リアリティを徹底的に追求
制作には分子生物学者や宇宙関連の専門家が関与し、科学描写の正確性が重視されている。
ライター/エディター/映画インスタグラマー。2019年に早稲田大学法学部を卒業。東京都職員として国際業務等を経験後、ライター業に転身。各種SNS(Instagram・X)やYouTubeチャンネル「cula 見て聞く映画マガジン(旧:アルテミシネマ)」においても映画や海外ドラマ、音楽といったカルチャーに関する情報レビューを発信している。

