映画『ふたりで終わらせる/IT ENDS WITH US』をめぐるブレイク・ライヴリーとジャスティン・バルドーニの法廷闘争で、バルドーニ側にライヴリーの弁護士費用の一部支払いを命じる判断が下された。
米Rolling Stoneなどによると、米連邦地裁のルイス・リマン判事は、ジャスティン・バルドーニと彼の制作会社Wayfarer Studiosに対し、ブレイク・ライヴリーが負担した弁護士費用の一部を支払うよう命じた。一方で、ライヴリー側が求めていた3倍損害賠償や懲罰的損害賠償は認められなかった。
『ふたりで終わらせる/IT ENDS WITH US』をめぐる法廷闘争に最終判断
今回の判断は、映画『ふたりで終わらせる/IT ENDS WITH US』をめぐる両者の法廷闘争の最終的な争点に関するもの。ライヴリーとバルドーニは5月上旬、裁判に進む直前に主要な訴訟を和解していたが、ライヴリー側は、バルドーニ側による4億ドル規模の名誉毀損訴訟が棄却されたことに関連し、弁護士費用や追加損害賠償を求める申し立てを維持していた。
この申し立ては、不正行為を訴えた人物に対する報復的な名誉毀損訴訟を抑止する目的で設けられた、カリフォルニア州の「Weaponized Defamation Lawsuits Act」に基づくもの。ライヴリー側は、自身が「勝訴した被告」にあたり、弁護士費用だけでなく、3倍損害賠償や懲罰的損害賠償も認められるべきだと主張していた。
裁判所は弁護士費用を認める一方、追加損害賠償は退ける
リマン判事は、同法について「当事者の権利を保護するために慎重に設計された一連の連邦手続規則全体を回避する抜け道を作るものではありません」と指摘。さらに「通常の訴訟手続に対する狭い例外を、特定かつ限定的な救済のために設けるものにすぎません」とし、「補償的損害賠償および懲罰的損害賠償は、その例外には含まれません」と判断した。
これにより、ライヴリー側には一定の弁護士費用が認められたものの、追加の金銭的救済については退けられる形となった。
バルドーニ側弁護士は「それ以上のものではない」と声明
バルドーニの弁護士ブライアン・フリードマンは声明で、「ライヴリー氏に認められたのは、数カ月で終わった訴訟の一つの請求に関する限定的な弁護士費用だけで、それ以上のものではありません」とコメントした。
さらにフリードマンは、「この過程を通じて、無実の人々の評判が不当に傷つけられました。性的ハラスメントはありませんでした。報復もありませんでした。中傷キャンペーンもありませんでした。裁判所はそれを認識し、記録もそれを示しており、私たちは当初からその立場を貫いてきました。私たちは、真実のために再び立ち上がることをためらいません」と主張している。
現時点で、ライヴリー側の代理人からのコメントは伝えられていない。
セクハラ、報復、中傷キャンペーンをめぐって争っていた両者
この法廷闘争は、ライヴリーが『ふたりで終わらせる/IT ENDS WITH US』の撮影現場について、女性に差別的で性的に不適切な職場環境があったなどと訴えたことから始まった。バルドーニ側はこれを否定し、ライヴリーらに対して4億ドル規模の名誉毀損訴訟を起こしていたが、この訴えは2025年6月に棄却されていた。
一方で、ライヴリー側の当初の訴えに含まれていたハラスメント関連の請求の一部も、裁判に向かうとみられていた4月の段階で棄却されていた。今回の判断により、和解後も残されていた弁護士費用と追加損害賠償をめぐる争点にも区切りがついた形だ。
