『ウィキッド 永遠の約束』とはどんな映画?あらすじ・キャスト・注目ポイントを紹介・解説

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映画『ウィキッド 永遠の約束』(2025)を紹介&解説。


映画『ウィキッド 永遠の約束』概要

映画『ウィキッド 永遠の約束』は、ジョン・M・チュウ監督が手がけるミュージカル『ウィキッド』2部作後編のファンタジー大作。真実を知り道を分けたエルファバは“悪い魔女”とされ、グリンダは“善い魔女”として名声を得る。カンザスの少女ドロシーの出現により、オズの国の運命が大きく動き出す。主演はシンシア・エリヴォアリアナ・グランデ、共演にジェフ・ゴールドブラムミシェル・ヨーら。

作品情報

日本版タイトル:『ウィキッド 永遠の約束』
原題:Wicked: For Good
製作年:2025年
日本公開日:2026年3月6日
ジャンル:ファンタジーミュージカル
製作国:アメリカ
原作:ブロードウェイ・ミュージカル『ウィキッド』
上映時間:137分
前作:『ウィキッド ふたりの魔女

監督:ジョン・M・チュウ
脚本:ウィニー・ホルツマン/デイナ・フォックス
製作:マーク・プラット/デイヴィッド・ストーン
製作総指揮:スティーヴン・シュワルツ ほか
撮影:アリス・ブルックス
編集:マイロン・カースタイン
作曲:ジョン・パウエル/スティーヴン・シュワルツ
出演:シンシア・エリヴォアリアナ・グランデ/ジョナサン・ベイリー/ミシェル・ヨージェフ・ゴールドブラム ほか
配給:ユニバーサル・ピクチャーズ(日本配給:東宝東和)

『ウィキッド 永遠の約束』あらすじ

“悪い魔女”と呼ばれることになったエルファバと、“善い魔女”として称賛を受けるグリンダ。かつて友情で結ばれていたふたりは、それぞれ異なる立場からオズの国と向き合うことになる。やがてカンザスから現れた少女の存在が、語り継がれてきた伝説と彼女たちの選択を交差させ、物語は決定的な局面へと進んでいく。

主な登場人物(キャスト)

エルファバ(シンシア・エリヴォ/高畑充希[日本語吹替]):緑色の肌を持つことから疎外されてきた女性。動物たちへの迫害や権力の欺瞞を知り、体制に疑問を抱く。やがて“西の悪い魔女”と呼ばれる存在になるが、その実像は理想と信念を貫こうとする孤高の人物である。

グリンダ(アリアナ・グランデ/清水美依紗[日本語吹替]):美貌と人気を兼ね備えた華やかな女性。当初はエルファバと対照的な存在だが、友情を育むなかで葛藤を抱える。やがて“善い魔女”として称賛を受ける立場となり、名声と真実の間で揺れ動く。

フィエロ(ジョナサン・ベイリー/海宝直人[日本語吹替]):自由奔放な王子。エルファバとの出会いを通じて価値観が変化し、物語の行方を左右する存在となる。

マダム・モリブル(ミシェル・ヨー/塩田朋子[日本語吹替]):シズ大学の教師であり、政治的影響力を持つ女性。エルファバの才能を利用することに失敗し、その身を狙う。

オズの魔法使い(ジェフ・ゴールドブラム/大塚芳忠[日本語吹替]):オズ国を統治する象徴的存在。華やかな演出の裏で国家の物語を作り上げる権力者であり、エルファバの運命を決定づける人物。

ネッサローズ(マリッサ・ボーディ/田村芽実[日本語吹替]):エルファバの妹。父の愛情を一身に受けて育つが、姉との関係は物語に複雑な影を落とす。

ボック(イーサン・スレイター/入野自由[日本語吹替]):心優しい青年。ネッサローズへの思いを抱くが、その選択は思わぬ結果を招く。

『ウィキッド 永遠の約束』簡易レビュー・解説

2部作後編となる本作は、前作で築かれた友情と対立の構図をさらに深化させる一方で、『オズの魔法使い』の物語へと接続していく宿命を背負った作品である。中心にあるのはやはりエルファバとグリンダの関係性だ。シンシア・エリヴォとアリアナ・グランデの歌唱力と表現力は圧巻で、ふたりの立ち位置の対比と、すれ違いながらも交差する感情が、楽曲と映像演出の両面から立体的に描かれている。

一方で、本作は『オズの魔法使い』の物語世界と本格的に交錯する構成をとるため、前作に比べて物語の運びはよりドラマティックかつ外向きである。その結果、舞台版でエモーショナルに積み上げられてきた部分が、映画的なスケールやテンポの中でややダイジェスト的に感じられる瞬間もある。展開の必然性よりも神話的帰結へと物語が収束していく印象があり、観客が一瞬取り残される感覚を抱く可能性もあるだろう。

それでも、ふたりの選択が“善”と“悪”という単純な二項対立を超えていく構図は、シリーズを通じて最も力強いテーマであり続けている。本作は壮大な伝説の裏側にあった、ひとつの友情の物語を完結させる作品だと言える。

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