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  • 【2026年最新版】注目映画総まとめ! 公開日カレンダー|話題の大作・話題作を月別に紹介【予告編付】

    【2026年最新版】注目映画総まとめ! 公開日カレンダー|話題の大作・話題作を月別に紹介【予告編付】

    2026年の今後公開予定の注目映画をピックアップし、作品ごとに見どころを紹介。(随時更新)


    (※公開から1週間経った“注目映画”は“そのほかの映画”に統合)

    2026年1月公開の映画

    2026年1月9日(金)・10日(土)公開の映画

    1月9日(金)公開の映画

    愛がきこえる』『アブルプティオ 狂気人形』『偽りの楽園』『おくびょう鳥が歌うほうへ』『大人の童話 〜この恋、青少年は禁止です!〜』『ALL YOU NEED IS KILL』『架空の犬と嘘をつく猫』『喝采』『鬼門』『GRIT -バレーボール男子日本代表 栄光への始発点-』『クレイジーハウス 地獄の復活祭』『CROSSING 心の交差点』『郷』『五十年目の俺たちの旅』『コート・スティーリング』『小屋番 八ヶ岳に生きる 劇場版』『SEBASTIAN セバスチャン』『ぼくの名前はラワン』『マッズ! -血まみれバッドトリップ-』『YADANG/ヤダン』『笑う男』『愛と哀しみのボレロ デジタル・リマスター版』『悪魔のいけにえ 4Kデジタルリマスター 公開50周年記念版』『インランド・エンパイア 4K』『ストレイト・ストーリー 4Kリマスター版』『マダムと泥棒 4Kレストア版』

    1月10日(土)公開の映画

    『星野先生は今日も走る』『水の中で』『ラストノート 名もなき者たちの歌』『汚れた血 4Kレストア版』

    2026年1月16日(金)・17日(土)公開の映画

    『ウォーフェア 戦地最前線』より © 2025 Real Time Situation LLC. All Rights Reserved.

    『ウォーフェア 戦地最前線』より © 2025 Real Time Situation LLC. All Rights Reserved.

    『28年後… 白骨の神殿』より

    『28年後… 白骨の神殿』より

    1月16日(金)公開の映画

    アグリーシスター 可愛いあの娘は醜いわたし』『有吉の壁 劇場版アドリブ大河「面白城の18人」』『ウォーフェア 戦地最前線』『オベックス 電脳世界』『ザ・カース』『映画「京佳お嬢様と奥田執事 京佳お嬢様パリへ行く」』『グッドワン』『クラーケン 深海の怪物』『最後のミッション』『サリー』『ダウントン・アビー/グランドフィナーレ』『旅の終わりのたからもの』『チャック・ベリー ブラウン・アイド・ハンサム・マン』『長安のライチ』『唐人街探偵 1900』『とれ!』『ナターシャ 盗まれたモナ・リザを取り戻せ』『28年後… 白骨の神殿』『万事快調<オール・グリーンズ>』『プシュパ 君臨』『ホーム・アローン! ジョナスとガビのトラップ大作戦』『マーダー・キャンプ』『MIRRORLIAR FILMS Season8』『モディリアーニ!』『Tokyo Melody Ryuichi Sakamoto 4K レストア版』

    1月17日(土)公開の映画

    『アバウトアス・バット・ノット・アバウトアス』『イマジナリーライン』『マライコッタイ・ヴァーリバン』『メモリードア』

    2026年1月23日(金)・24日(土)公開の映画

    『MERCY/マーシー AI裁判』

    『MERCY/マーシー AI裁判』

    『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ2』より ©2025 UNIVERSAL STUDIOS

    『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ2』より ©2025 UNIVERSAL STUDIOS

    1月23日(金)公開の映画

    『愛のごとく』『アウトローズ』『アリゲーター:暴水領域』『安楽死特区』『インコンプリート・チェアーズ』『怪獣天国』『帰ってきたガリバー』『黒の牛』『恋のドッグファイト』『コゼリスク攻城戦 モンゴル軍襲撃』『最強王図鑑 The Ultimate Tournament 特別編 テッペン決めようか!』『終点のあの子』『ただいまって言える場所』『BATTLE OF TOKYO -うつくしき嘘-』『パンダプラン』『ヒグマ!!』『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ2』『ブチャ 最後の証人』『PROJECT Y』『MERCY/マーシー AI裁判』『魔法の天使クリィミーマミ 永遠のワンスモア』『More Real Than Dreams』『役者になったスパイ』『恋愛裁判』『ワールド・ブレイカー』『カリギュラ 究極版』

    1月24日(土)公開の映画

    『おててつないで』『オリビアと雲』

    2026年1月30日(金)・31日(土)公開の映画

    『HELP/復讐島』より © 2026 20th Century Studios. All Rights Reserved.

    『HELP/復讐島』より © 2026 20th Century Studios. All Rights Reserved.

    グレン・パウエル、『ランニング・マン』より ©2025 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

    グレン・パウエル、『ランニング・マン』より ©2025 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

    1月30日(金)公開の映画

    『ガールズ&パンツァー もっとらぶらぶ作戦です!第2幕』『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女』『鬼胎(クィテ)黒い修道女』『クイーンダム/誕生』『クスノキの番人』『在日ミャンマー人 -わたしたちの自由-』『スケッチ 〜描かれたモンスターたち〜』『スタック』『白蛇:浮生』『パルプロス:黙示録の子供たち』『HELP/復讐島』『マーズ・エクスプレス』『メラニア』『ラスト・ロデオ 〜約束のフィールド〜』『ランニング・マン』『ガーゴイル 4Kレストア版』

    1月31日(土)公開の映画

    『シケモクとクズと花火と』『時のおと』『水の中で息をする -彼女でも彼でもなく-』『ボーイ・ミーツ・ガール 4Kレストア版』 変更なし: 『シケモクとクズと花火と』『時のおと』『水の中で息をする -彼女でも彼でもなく-』『ボーイ・ミーツ・ガール 4Kレストア版』

    2026年2月公開の映画

    2026年2月6日(金)・7日(土)公開の映画

    『トゥギャザー』© 2025 Project Foxtrot, LLC

    『トゥギャザー』© 2025 Project Foxtrot, LLC

    2月6日(金)公開の映画

    『カルテットという名の青春』『銀河特急 ミルキー☆サブウェイ 各駅停車劇場行き』『射鵰英雄伝』『たしかにあった幻』『神社 悪魔のささやき』『ツーリストファミリー』『テレビショッピングの女王 青池春香の事件チャンネル』『トゥギャザー』『パンダのすごい世界』『BE:the ONE -START BEYOND DREAMS-』『FUKUYAMA MASAHARU LIVE FILM@NAGASAKI 月光 ずっとこの光につながっていたんだ』『FREWAKA/フレワカ』『フレンド-#最狂ピエロ警報』『ほどなく、お別れです』『ホームステッド〜世界が崩れる時〜』『禍禍女』『椰子の高さ』『リバース・オブ・ヘル』『両親が決めたこと』『レクイエム・フォー・ドリーム 4Kリマスター』

    2月7日(土)公開の映画

    『ミックスモダン』

    2026年2月13日(金)・14日(土)公開の映画

    『ブゴニア』より © 2025 FOCUS FEATURES LLC.

    『ブゴニア』より © 2025 FOCUS FEATURES LLC.

    『クライム 101』

    『クライム 101』

    2月13日(金)公開の映画

    『ANIMAL』『オスロ、8月31日』『新劇場版 銀魂 -吉原大炎上-』『クライム 101』『スペルマゲドン 精なる大冒険』『超時空英雄伝エイリアノイド PART1:神剣激突』『肉屋』『ブゴニア『不貞の女』『ブルックリンでZ級監督と恋に落ちた私』『劇場版 僕の心のヤバイやつ』『道行き』『女鹿』『リプライズ』『私のすべて』『ファーゴ 4K』

    2月14日(土)公開の映画

    『ロッコク・キッチン』『私たちの一日/イン・アワ・デイ』

    2026年2月20日(金)・21日(土)公開の映画

    『センチメンタル・バリュー』より © 2025 MER FILM / EYE EYE PICTURES / LUMEN / MK PRODUCTIONS / ZENTROPA ENTERTAINMENTS5 APS / ZENTROPA SWEDEN AB / KOMPLIZEN FILM / BRITISH BROADCASTING CORPORATION / ARTE FRANCE CINÉMA / FILM I VÄST / OSLO FILM FUND / MEDIEFONDET ZEFYR / ZDF / ARTE

    『センチメンタル・バリュー』より © 2025 MER FILM / EYE EYE PICTURES / LUMEN / MK PRODUCTIONS / ZENTROPA ENTERTAINMENTS5 APS / ZENTROPA SWEDEN AB / KOMPLIZEN FILM / BRITISH BROADCASTING CORPORATION / ARTE FRANCE CINÉMA / FILM I VÄST / OSLO FILM FUND / MEDIEFONDET ZEFYR / ZDF / ARTE

    『おさるのベン』より © 2025 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

    『おさるのベン』より © 2025 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

    2月20日(金)公開の映画

    おさるのベン』『枯れ木に銃弾』『CatVideoFest』『教場 Requiem』『幻愛 夢の向こうに』『災 劇場版』『センチメンタル・バリュー』『東方神起 20th Anniversary Film 『IDENTITY』』『ブーニン 天才ピアニストの沈黙と再生』『夜勤事件』『ヤマトよ永遠に REBEL3199 第五章 白熱の銀河大戦』

    2月21日(土)公開の映画

    『明日を夜に捨てて』『どうしようもない10人』『ポーラX 4K レストア版』

    2026年2月27日(金)・28日(土)公開の映画

    『嵐が丘』より ©2026 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.

    『嵐が丘』より ©2026 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.

    ゴーマン シャノン 眞陽、ブレンダン・フレイザー、 『レンタル・ファミリー』より ©2025 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.

    ゴーマン シャノン 眞陽、ブレンダン・フレイザー、 『レンタル・ファミリー』より ©2025 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.

    2月27日(金)公開の映画

    嵐が丘』『#拡散』『結局珈琲』『木挽き町のあだ討ち』『Shiva Baby シヴァ・ベイビー』『死の天使 ヨーゼフ・メンゲレ』『正義廻廊』『超時空英雄伝エイリアノイド PART2:終局決戦』『劇場版 転生したらスライムだった件 蒼海の涙編』『映画ドラえもん 新・のび太の海底鬼岩城』『TRAVERSE2 -Next Level-』『MALUM 悪しき神』『夜鶯 -ある洋館での殺人事件-』『レンタル・ファミリー』『ロビー! 4000億円を懸けた仁義なき18ホール』

    2月28日(土)公開の映画

    『金子文子 何が私をこうさせたか』『この場所』『湯徳章-私は誰なのか-』

    2026年3月公開の注目映画

    2026年3月6日(金)・7日(土)公開の注目映画

    『ウィキッド 永遠の約束』より © Universal Studios. All Rights Reserved.

    『ウィキッド 永遠の約束』より © Universal Studios. All Rights Reserved.

    『ブルームーン』とはどんな映画?あらすじ・キャスト・注目ポイントを紹介・解説

    『ブルームーン』より © 2025 FUNNY VALENTINE, LLC ALL RIGHTS RESERVED.

    3月6日(金)公開の映画

    ウィキッド 永遠の約束』『エリス&トム-ボサノヴァ名盤誕生秘話-』『オーロラの涙』『ガールズ&パンツァー もっとらぶらぶ作戦です!第3幕』『ザ・クロウ』『361-White and Black-』『しあわせな選択』『GEMNIBUS vol.2』『スペシャルズ』『宣誓』『ナースコール』『NEEDY GIRL OVERDOSE 劇場先行版』『花緑青が明ける日に』『ブルームーン』『モーツァルト!』『藍反射』『RIP SLYME THE MOVIE -25th ANNIVERSARY GREATEST MEMORY-』『人狼 JIN-ROH 4Kリマスター』『冬のソナタ 日本特別版』

    3月7日(土)公開の映画

    『ギョンアの娘』『ホールディング・リアット』

    2026年3月13日(金)・14日(土)・15(日)公開の注目映画

    『私がビーバーになる時』とはどんな映画?あらすじ・キャスト・注目ポイントを紹介・解説

    『私がビーバーになる時』より ©2026 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

    『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』 © 2025 ITTF Rights LLC. All Rights Reserved.

    『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』 © 2025 ITTF Rights LLC. All Rights Reserved.

    3月13日(金)公開の映画

    『ギャビーのドールハウス ザ・ムービー』『96分』『ゴールデンカムイ 網走監獄襲撃編』『ジョン・クランコ バレエの革命児』『パリに咲くエトワール』『映画ひみつのアイプリ まんかいバズリウムライブ!』『放送禁止 ぼくの3人の妻』『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』『私がビーバーになる時

    3月14日(土)公開の映画

    『WITH』『蒸発』『父と家族とわたしのこと』『長浜』『ハローマイフレンド』『ひなぎく 4Kレストア版』

    3月15日(日)公開の映画

    『今は昔、栄養映画館の旅』

    2026年3月20日(金)・21日(土)公開の注目映画

    『決断するとき』 © 2024 ARTISTS EQUITY. ALL RIGHTS RESERVED.

    『決断するとき』 © 2024 ARTISTS EQUITY. ALL RIGHTS RESERVED.

    『プロジェクト・ヘイル・メアリー』とはどんな映画?あらすじ・キャスト・魅力・トリビアまとめ

    『プロジェクト・ヘイル・メアリー』

    3月20日(金)公開の映画

    アメリと雨の物語』『劇場版「暗殺教室」みんなの時間』『おしり前マン〜復活のおしり前帝国』『カミング・ホーム』『君が最後に遺した歌』『決断するとき』『ゾンビ1/2 〜Right Side of the Living Dead〜』『全知的な読者の視点から』『東京逃避行』『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーVSブンブンジャー』『プロジェクト・ヘイル・メアリー』『チェッカーズ 1988 SCREW TOUR at 東京ドーム【4Kリマスター】』『マクロスプラス -MOVIE EDITION- 4K REMASTER ver.』

    3月21日(土)公開の映画

    『自然は君に何を語るのか』『365DAYs + 2彷徨う大人たち』『粒子のダンス』

    2026年3月27日(金)・28日(土)公開の注目映画

    3月27日(金)公開の映画

    生きているんだ友達なんだ』『映画 えんとつ町のプペル 〜約束の時計台〜』『鬼の花嫁』『映画 きかんしゃトーマス いっしょに歌おう!ドレミファ♪ソドー島』『90メートル』『キング・オブ・キングス』『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』『そして彼女たちは』『ハウス・オブ・ザ・デビル』『フェザーズ その家に巣食うもの』『森に聴く Listen to the Forest』『私たちの話し方』『トニー滝谷 4Kリマスター版』

    3月28日(土)公開の映画

    『鍵から抜け出した女』『チェイン・リアクションズ』『津田寛治に撮休はない』『ドゥリム パレス』『HOLD UP MORNING』『MAMMON』『山人(やまんど)…縄文の響きが木霊する』『ライフテープ』

    2026年4月公開の注目映画

    2026年4月1日(水)・3日(金)・4日(土)公開の注目映画

    『ザ・ブライド!』 – 4月3日(金)公開

    『ザ・ブライド!』より © 2026 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved

    『ザ・ブライド!』より © 2026 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved

    1930年代シカゴ。孤独な“不死身の怪物”は、自分の伴侶を求めて高名な研究者ユーフォロニウス博士に依頼し、墓から掘り起こされた女性の遺体は花嫁《ブライド》としてよみがえる。だが、ある事件をきっかけに追われる身となったふたりは逃避行へ――その旅はやがて社会全体を揺るがす“革命”の始まりへと転がっていく。監督はマギー・ギレンホール、出演はジェシー・バックリークリスチャン・ベールら。

    『ザ・ブライド!』の予告を見る

    『落下音』 – 4月3日(金)公開

    『落下音』より © Fabian Gamper - Studio Zentral

    『落下音』より © Fabian Gamper – Studio Zentral

    百年にわたる四つの時代を生きる少女たちの〈不安〉を描く、静かで不穏な映像叙事詩。北ドイツの同じ農場を舞台に、説明のつかない出来事が時代を超えて響き合っていく。

    世界がまだ名前を与えていない感情を、映像と音で観る者の深層へと忍び込ませる、カンヌ国際映画祭〈審査員賞〉受賞作。

    『落下音』の予告を見る

    4月1日(水)公開のそのほかの映画

    『劇場版スポンジ・ボブ 呪われた海賊と大冒険だワワワワワ!』『流星 デジタルリマスター版』

    4月3日(金)公開のそのほかの映画

    『黄金泥棒』『OCHI! -オチ-』『俺たちのアナコンダ』『黴の花』『カルテットという名の青春』『殺手#4(キラー・ナンバー4)』『501号室の男 -ある作家の記録-』『済州島四・三事件 ハラン』『ザッケン!』『PILOT -人生のリフライト-』『ヒット・エンド・ファン!臨時決闘』『炎かがよへ』『Riceboy ライスボーイ』『ロングホットサマーバケーション』『パリから来た殺し屋 4K』

    4月4日(土)公開のそのほかの映画

    『三角屋の交差点で』『XiXi、私を踊る』『マダム・ソワ・セヴェンヌ』『エス インターナショナル版』

    2026年4月10日(金)・11日(土)公開の注目映画

    ハムネット』 – 4月10日(金)公開

    『ハムネット』より ©2025 FOCUS FEATURES LLC

    『ハムネット』より ©2025 FOCUS FEATURES LLC

    シェイクスピア夫妻が息子ハムネットを失った喪失と、その悲しみが創作へと転化していく過程を描く、クロエ・ジャオ監督のドラマ。

    ジェシー・バックリー、ポール・メスカルらが出演し、原作はマギー・オファーレルの同名小説。フォーカス・フィーチャーズ/ユニバーサル配給で、愛と喪失の物語として“ハムレット”誕生の背景に迫る。

    『ハムネット』の予告を見る

    4月10日(金)公開のそのほかの映画

    『ヴィットリア 抱きしめて』『炎上』『火葬人』『ガールズ&パンツァー もっとらぶらぶ作戦です!第4幕』『サトウキビは知っている』『脛擦りの森』『1975年のケルン・コンサート』『第五の騎士は恐怖』『大丈夫、大丈夫、大丈夫!』『ダーティ・エンジェルズ』『一口のパン』『ペリカン・ブルー 〜自由への切符〜』『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』『万博追跡 2K レストア版』

    4月11日(土)公開のそのほかの映画

    『遠来 〜トモベのコトバ〜』『五月の雨』『トゥ・ランド』『僕を呼ぶ声 / TOKYO STRANGE TALE』『焼け石と雨粒』

    2026年4月17日(金)・18日(土)公開の注目映画

    4月17日(金)公開のそのほかの映画

    『クベーラ』『今日からぼくが村の映画館』『これって生きてる?』『ソング・サング・ブルー』『DOPPEL』『長篠』『残されたヘッドライン』『人はなぜラブレターを書くのか』『FEVER ビーバー!』『ONE OK ROCK DETOX JAPAN TOUR 2025 AT NISSAN STADIUM IN CINEMAS』『悪夢の系譜【4Kデジタル修復版】』

    4月18日(土)公開のそのほかの映画

    『海辺の恋』『オー・パン・クペ』『河童の家』

    2026年4月24日(金)〜29日(水・祝)公開の注目映画

    ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』 – 4月24日(金)公開

    『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』とはどんな映画?あらすじ・キャスト・魅力・トリビアまとめ

    『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』より © Nintendo・Illumination/Universal Pictures

    『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』(2023)の世界観を引き継ぐ新作アニメーション映画で、2026年4月24日(金)に全国ロードショー。日本公式サイトでは、前作が全世界で13億ドル超の興行収入を記録したことにも触れつつ、続編としてのスケールアップを予告している。

    『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』の予告を見る

    4月24日(金)公開のそのほかの映画

    『ARCO/アルコ』『オールド・オーク』『悲しくて美しい世界/THIS IS SPARKLEHORSE』『最終楽章 響け!ユーフォニアム 前編』『沢田美由紀のガマランドにお邪魔します』『白い車に乗った女』『ツイッギー』『月の犬』『トゥインクル・トゥインクル・キラー・カーン』『Piccola felicita(ピッコラ・フェリチタ)〜小さな幸せ〜』『ビリー・アイドル パンク・ロッカーの反逆と代償』『LOST LAND/ロストランド』『サムライ 4Kレストア』

    4月25日(土)公開のそのほかの映画

    『超低予算ムービー大作戦』『めぐる面影、今、祖父に会う』

    4月29日(水・祝)公開のそのほかの映画

    『アギト-超能力戦争-』『SAKAMOTO DAYS』

    2026年5月公開の注目映画

    2026年5月1日(金)・2日(土)公開の注目映画

    プラダを着た悪魔2』 – 5月1日(金)公開

    映画『プラダを着た悪魔2』とはどんな映画?あらすじ・キャスト・魅力・トリビアまとめ

    『プラダを着た悪魔2』ポスター ©2026 20th Century Studios. All Rights Reserved.

    ファッション業界の“最前線”を舞台に、働く女性たちの葛藤と成長を描いた大ヒット作『プラダを着た悪魔』の続編が、2026年5月1日(金)に日米同時公開。

    監督デヴィッド・フランケル、脚本アライン・ブロッシュ・マッケンナが続投し、メリル・ストリープアン・ハサウェイエミリー・ブラントスタンリー・トゥッチら主要キャストが名を連ねる。

    『プラダを着た悪魔2』の予告を見る

    5月1日(金)公開のそのほかの映画

    『サンキュー、チャック』『幸せの、忘れもの。』『誓い 建築家B・V・ドーシ』『ドランクヌードル』『ユートピアの力』『ラプソディ・ラプソディ』『プッシャー【4Kデジタル修復版】』『プッシャー2【4Kデジタル修復版】』『プッシャー3【4Kデジタル修復版】』

    5月2日(土)公開のそのほかの映画

    『イリュミナシオン』『コスモ・コルプス』『サンタクロースたちの休暇』『猫を放つ』

    2026年5月8日(金)公開の注目映画

    『シンプル・アクシデント/偶然』 – 5月8日(金)公開

    イランのジャファル・パナヒ監督が、自身の投獄体験にも通じる視点から“復讐”と“倫理”の揺らぎを描くスリラー。かつて政治犯として収監された人々が、過去に自分たちを苦しめた拷問者かもしれない男を前にし、「裁くべきか/赦すべきか」という決断を迫られていく。

    第78回カンヌ国際映画祭でパルム・ドール(最高賞)を受賞した。

    『グランド・イリュージョン/ダイヤモンド・ミッション』 – 2026年5月8日(金)公開

    人気クライム・エンターテインメント『グランド・イリュージョン』シリーズ第3作。

    イリュージョンで巨悪の資金を奪い“世間に還元する”スーパー集団フォー・ホースメンが、史上最高価値とされる“ハートのダイヤモンド”を狙い、世界規模の強奪劇に挑むという。

    ジェシー・アイゼンバーグ、ウディ・ハレルソン、デイヴ・フランコ、アイラ・フィッシャーらが再集結し、ロザムンド・パイクが“ダイヤの女王”として立ちはだかる。監督はルーベン・フライシャー。

    2026年5月15日(金)公開の注目映画

    『スマッシング・マシーン』 – 5月15日(金)公開

    総合格闘技の黎明期、1997~2000年の時代を駆け抜けた伝説的ファイター、マーク・ケアーの軌跡を、ドウェイン・ジョンソン主演で実写化した実話ベースのドラマ。PRIDE創成期の熱狂も背景に据えながら、勝利の裏側にある代償を掘り下げていく。

    監督・脚本は『アンカット・ダイヤモンド』のベニー・サフディで、ジョンソンが“霊長類ヒト科最強”とまで呼ばれた男の栄光と転落を体現し、エミリー・ブラントがパートナー役で共演する。

    2026年5月22日(金)公開の注目映画

    『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』 – 5月22日(金)公開

    “帝国崩壊後”の銀河を舞台に、孤高の賞金稼ぎマンダロリアンと、強大なフォースの力を秘めたグローグーが育んだ絆と旅路を描く最新劇場作で、グローグーを狙う旧帝国軍の残党がふたりを追う。

    監督はジョン・ファヴロー、製作総指揮にデイヴ・フィローニが名を連ねる。

    『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』の予告を見る

    マテリアリスト 結婚の条件』 – 2026年5月29日(金)公開

    『マテリアリスト 結婚の条件』より Copyright 2025 © Adore Rights LLC. All Rights Reserved

    『マテリアリスト 結婚の条件』より Copyright 2025 © Adore Rights LLC. All Rights Reserved

    『パスト ライブス/再会』のセリーヌ・ソンが監督・脚本を務める新作。

    舞台はニューヨーク。結婚相談所で働く“マッチメーカー”のルーシーが、恋愛を感情だけでなく“資産価値”でも冷静に測る人物として描かれ、現代の婚活市場と三角関係が物語の軸になる。

    主演はダコタ・ジョンソンで、クリス・エヴァンス、ペドロ・パスカルが共演。

    『マテリアリスト 結婚の条件』の予告を見る

    2026年6月の注目映画

    2026年6月12日(金)公開の注目映画

    『Michael/マイケル』 – 6月12日(金)公開

    『Michael/マイケル』より ®︎、M&© 2026 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.

    『Michael/マイケル』より ®︎、M&© 2026 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.

    “キング・オブ・ポップ”マイケル・ジャクソンの生涯を描く伝記映画。

    主演のマイケル役は甥のジャファー・ジャクソンで、監督はアントワーン・フークア、脚本はジョン・ローガン、製作には『ボヘミアン・ラプソディ』のグレアム・キングが参加する。

    『Michael/マイケル』の予告を見る

    2026年6月26日(金)公開の注目映画

    『スーパーガール』 – 2026年6月26日(金)公開

    『スーパーガール』 © & TM DC © 2025 WBEI

    『スーパーガール』 © & TM DC © 2025 WBEI

    DCコミックスの人気キャラクター、スーパーガール/カーラ・ゾー=エルを主人公に据えた新たな実写スーパーヒーロー映画。2025年に公開された『スーパーマン』の成功を受け、ジェームズ・ガン率いるDCスタジオが新生DCユニバースの一翼として製作を進めている。監督は『アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル』などを手がけたクレイグ・ギレスピー、主演にはドラマ『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』などで注目を集めるミリー・オールコックが起用された。

    物語はスーパーマンの従妹であるカーラが、自身の力と向き合いながらヒーローとして成長していく姿を描くとされる。

    ジェイソン・モモアの出演も決定しており、これまでのDC作品に新たな風を吹き込む試みとして期待が高い。

    2026年7月公開の注目映画

    2026年7月3日(金)公開の注目映画

    トイ・ストーリー5』 – 2026年7月3日(金)公開

    ピクサー・アニメーション・スタジオ制作による人気アニメシリーズの最新作。前作『トイ・ストーリー4』から数年後を舞台に、ウッディやバズ・ライトイヤーをはじめとするお馴染みの仲間たちが、新たな試練と出会いに挑む姿が描かれる。

    シリーズ創始者の一人アンドリュー・スタントンが監督・脚本を務め、トム・ハンクス(ウッディ役)やティム・アレン(バズ役)など多くのレギュラーキャストが続投予定。

    また、新キャラクターとして“リリーパッド”というカエル型のタブレットが登場し、デジタル機器と旧来の“おもちゃ”世界の対立という現代的テーマを暗示させる内容が示されている。物語の中心にはジェシーが再び立ち、仲間と共に子どもの注意を引き戻すために奮闘するという、シリーズ特有のユーモアと感動が期待される。北米公開は2026年6月19日が予定されている。

    『トイ・ストーリー5』の予告を見る

    2026年7月17日(金)公開の注目映画

    『キングダム 魂の決戦』 – 2026年7月17日(金)公開

    実写映画『キングダム』前作『大将軍の帰還』の続きが描かれる。原作者・原泰久の言葉として「過去4作を超える迫力と興奮と感動」を目指す方針が示されている。

    2026年7月31日(金)公開の注目映画

    『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』 – 2026年7月31日(金)公開

    『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』のラストを受け、トム・ホランド演じるピーター・パーカーが“新章”へ踏み出す第4作。

    監督は『シャン・チー』のデスティン・ダニエル・クレットンで、ハルク/ブルース・バナー役のマーク・ラファロやパニッシャー役のジョン・バーンサル、『ストレンジャー・シングス 未知の世界』のセイディー・シンクらとの共演にも注目が集まっている。

    モアナと伝説の海』(実写版) – 2026年7月31日(金)公開

    『モアナと伝説の海』実写版が2026年7月31日公開決定-ドウェイン・ジョンソン続投で名作が新たな海の冒険へ

    実写版『モアナと伝説の海』© 2026 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

    ウォルト・ディズニー・スタジオが同名の2016年の大ヒットアニメーションを実写化するミュージカル・アドベンチャー。原作の物語を踏襲しつつ、生身の俳優による表現と実際の海・自然ロケを活かした映像美が特徴だ。

    監督はトーマス・カイル、脚本はジャレド・ブッシュとダナ・ルドゥ・ミラーが務める。主人公モアナ役には新人のキャサリン・ラガアイアが抜擢され、海との深い絆と使命感に導かれて未知の大海原へ旅立つ姿を演じる。アニメ版で人気を博した“半神”マウイ役にはドウェイン・ジョンソンが続投し、原作楽曲「How Far I’ll Go」も実写版で歌われる見込みだ。音楽にはオリジナル版で手がけたマーク・マンシーナとリン=マニュエル・ミランダが再び参加する。北米では2026年7月10日公開予定

    『モアナと伝説の海』実写版の予告を見る

    2026年8月公開の注目映画

    『時には懺悔を』 – 2026年8月28日(金)公開

    中島哲也が監督・脚本を手がけ、打海文三の同名小説を原作とする実写映画。

    物語は、探偵の佐竹と助手の聡子が殺人事件を追う中で、9年前の誘拐事件で連れ去られた重い障がいを抱える子ども「新」の存在にたどり着くところから展開し、傷を抱えた大人たちの再生を描くという。

    主演は西島秀俊で、満島ひかり、黒木華、宮藤官九郎、柴咲コウ、佐藤二朗、役所広司らが名を連ねる。

    2026年12月公開の注目映画

    2026年12月18日(金)公開の注目映画

    アベンジャーズ/ドゥームズデイ』 – 12月18日(金)公開

    『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』 © 2025 MARVEL.

    『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』 © 2025 MARVEL.

    ジョー・ルッソアンソニー・ルッソが監督を務める、マーベル・スタジオの『アベンジャーズ』最新作。

    ロバート・ダウニー・Jr.が“新たな役柄”として、マーベル屈指のヴィランドクター・ドゥーム(ヴィクター・フォン・ドゥーム)を演じるほか、主要キャストとしてクリス・ヘムズワースアンソニー・マッキーセバスチャン・スタンらに加え、X-MEN系キャストの名前も挙がっており、シリーズ横断の“集結”がいよいよ本格化しそうだ。

    2026年内公開の注目映画

    オデュッセイア』 – 2026年内公開

    『オデュッセイア』

    『オデュッセイア』

    クリストファー・ノーランがホメロスの叙事詩「オデュッセイア」を映画化する超大作で、2026年7月17日の全米公開。“IMAXフィルムカメラで撮影”されたことを掲げている。

    主演はマット・デイモンで、帰還の旅に翻弄される英雄オデュッセウスを演じる。共演にはトム・ホランドアン・ハサウェイゼンデイヤらが名を連ね、トロイ戦争後の長い旅路や怪物たちとの遭遇といった“神話的”エピソードが示唆されている。

    『オデュッセイア』の特報映像を見る

    2026年の映画シーンに注目

    2026年は、『アベンジャーズ』『トイ・ストーリー』の最新作、さらに国際映画祭で評価された作品、激しいアクションやホラーまで、ジャンルも規模も幅広いラインナップが揃っている。見逃せないタイトルが目白押しだ。

    気になる作品はぜひ劇場でチェックし、2026年の映画体験を存分に楽しんでほしい。

  • 【訃報】『ドーソンズ・クリーク』主演ジェームズ・ヴァン・ダー・ビーク死去 48歳 大腸がん闘病を公表後の訃報

    【訃報】『ドーソンズ・クリーク』主演ジェームズ・ヴァン・ダー・ビーク死去 48歳 大腸がん闘病を公表後の訃報

    『ドーソンズ・クリーク』主演俳優が48歳で死去。


    『ドーソンズ・クリーク』でドーソン・リアリーを演じた俳優、ジェームズ・ヴァン・ダー・ビークが死去した。48歳だった。

    ヴァン・ダー・ビークは2023年に大腸がんと診断され、2024年にその事実を公表していた。訃報は家族によってInstagramで発表された。

    家族は声明で「愛するジェームズ・デイヴィッド・ヴァン・ダー・ビークが今朝、穏やかに旅立ちました」と報告。「彼は最期の日々を勇気と信念、そして品位をもって迎えました」とその姿を伝えたうえで、「今はただ、愛する夫、父、息子、兄弟、そして友人を悼む私たちのために、静かなプライバシーをお願いいたします」と呼びかけている。

    『ドーソンズ・クリーク』でのブレイクと文化的影響

    1997年に放送開始した『ドーソンズ・クリーク』で主演に抜擢されたヴァン・ダー・ビークは、一躍若者世代の象徴的存在となった。番組は映画製作者を志す青年ドーソンの成長を描き、製作者ケヴィン・ウィリアムソンが自身の思春期の体験をもとに創作したキャラクターとして知られる。

    シリーズは6シーズンにわたり放送され、ケイティ・ホームズ、ジョシュア・ジャクソン、ミシェル・ウィリアムズらが共演。ケイティ・ホームズ演じるジョーイに振られ涙を流すシーンは、番組終了後もインターネット上で長く共有され、ミームとして語り継がれてきた。

    闘病と再集結、晩年まで続いた俳優活動

    『ドーソンズ・クリーク』のキャストは9月、ヴァン・ダー・ビークのための資金調達を目的としたチャリティイベントでニューヨークに再集結した。ミシェル・ウィリアムズの発案による脚本朗読会が行われたが、彼は体調不良のため参加できず、観客に向けてビデオメッセージを送った。

    番組出演中から映画にも活躍の場を広げ、アメフトドラマ『バーシティ・ブルース』で主演を務め、MTVムービー・アワードを受賞。ケヴィン・スミス監督の『ジェイ&サイレント・ボブ 帝国への逆襲』や『ルールズ・オブ・アトラクション』などにも出演した。

    シリーズ終了後は舞台『Rain Dance(原題)』で舞台に復帰し、『クリミナル・マインド FBI vs. 異常犯罪』『ママと恋に落ちるまで』にゲスト出演。『One Tree Hill/ワン・トゥリー・ヒル』では映画製作者役でレギュラー出演し、その後も『マーシー・ホスピタル』『23号室の小悪魔』『Friends With Better Lives(原題)』などに出演した。

    近年は『CSI:サイバー』『POSE/ポーズ』でレギュラーを務め、アニメ『バンピリーナとバンパイアかぞく』では69話にわたり声優を担当。さらに『ダンシング・ウィズ・ザ・スターズ』シーズン28や、2025年の『ザ・マスクド・シンガー』にも出場するなど、テレビを中心に活動を続けていた。最後のゲスト出演は『オーバーコンペンセイト ~イケメン男子の自分探し~』の2エピソードだった。

    遺族として、妻キンバリー・ブルックと6人の子どもたちが遺される。

    彼が体現した青春像は、放送終了後も長く視聴者の記憶に刻まれている。

  • 『スパイダー・ノワール』場面写真公開! 5名のキャラクターを紹介-白黒とカラーで再構築するマーベル神話

    『スパイダー・ノワール』場面写真公開! 5名のキャラクターを紹介-白黒とカラーで再構築するマーベル神話

    『スパイダー・ノワール』は、マーベル神話を1930年代ノワールへ再構築する。


    ニコラス・ケイジ主演の新シリーズ『スパイダー・ノワール』が、スーパーヒーロー神話を大胆に塗り替えようとしている。本作は、マーベル・ユニバースの並行世界を舞台にしながら、1930年代のフィルム・ノワールへと再設計された異色作だ。しかも本作は、白黒とフルカラーというふたつのフォーマットで提供される。これは単なる映像処理の違いではなく、作品そのものの質感と解釈を揺さぶる実験でもある。

    本作の場面写真が『エスクァイア』誌で公開され、シリーズの世界観に注目が集まっている。

    白黒とカラー-2つのフォーマットが示す実験性

    本作は、1940年代の犯罪映画を模倣した白黒版と、マーベル・コミックスのコマを思わせる高彩度のカラー版という、2種類のフォーマットで視聴可能となる。視聴者は自ら体験の質感を選択できるのだ。

    『スパイダー・ノワール』より - Aaron Epstein

    『スパイダー・ノワール』より – Aaron Epstein

    ケイジはこの試みについて、「正直なところ、どちらも機能するし、それぞれ違った理由で美しいんだよ」と語る。さらに彼は「カラー版は超彩度が高くてゴージャスだ」と説明しつつ、「もし彼らが白黒でコンセプトを体験したいなら、それが彼らに初期の映画を見る興味を抱かせて、それを芸術形式として楽しむきっかけになるかもしれないよね」とも述べている。

    共同ショーランナーのオーレン・ウジエルもまた、単なるレトロ趣味ではないことを強調する。「白黒映画がカラー化されたような感じなんだ」と彼は語る。本作はモノクロ映像を後から着色する従来のカラー化とは異なり、デジタル撮影した映像を分割し、ふたつの異なる質感へと再構築している。つまり、現代技術を用いながら、過去の映画的記憶を呼び起こす試みなのである。

    結果として、カラー版はコミックストリップ的な軽快さを帯び、白黒版はより陰影の濃い道徳的世界を浮かび上がらせる。同じ物語でありながら、体験は微妙に異なる。その差異こそが、本作の実験性の核心である。

    ピーターではない理由-ベン・ライリーという選択

    『スパイダー・ノワール』は、2018年のアニメーション映画『スパイダーマン:スパイダーバース』で初めて提示された並行世界の延長線上にある。その際、ケイジは1930年代の探偵風スパイダーマンの声を担当していた。しかし今回のシリーズでは、主人公はピーター・パーカーではない。

    新たに選ばれたのは、マーベル・コミックスに1970年代半ばに登場したクローンキャラクター、ベン・ライリーである。彼はスカーレット・スパイダーとして知られてきた存在だが、本作では単に「ザ・スパイダー」と呼ばれる。

    『スパイダー・ノワール』より - Aaron Epstein

    『スパイダー・ノワール』より – Aaron Epstein

    この変更には明確な理由がある。ウジエルはこう語る。「ピーター・パーカーは高校生という言葉と非常に同義的に感じられるんだ。少年らしく、上昇志向でね」。つまりピーターは本質的に“成長の物語”を背負った存在である。

    しかしフィルム・ノワールは違う。このジャンルは、若き理想主義者の覚醒ではなく、すでに幻滅を経験した男の物語だ。クリス・ミラーは本作の主人公について、「このキャラクターは映画のピーター・パーカーとは大きく違うんだ。年上で冷笑的で、酔っ払って男の顔を殴ることも厭わないよ」と説明する。さらにフィル・ロードは、「彼は何年も何年も前に起こった『チャイナタウン』的な幻滅の瞬間をすでに経験しているんだよね」と付け加える。

    ノワールとは何か。それは単に白黒であることではない。広義に言えば、皮肉屋のヒーローが、世界は予想以上に暗いことを発見する物語である。楽観主義と青春は、このジャンルとは本質的に相容れない。

    だからこそ、ピーターではなくベン・ライリーだったのだ。ウジエルはこう語る。「ベン・ライリーはすでに全ての物語の山場を経験し、すべてを見てきたんだ。彼はそれにうんざりしていて、過去から前に進もうとしているんだよ。でも彼の過去が彼につきまとい続けるんだ」。

    成長する少年ではなく、過去に取り憑かれた男。ヒーロー・コンプレックスが中年の危機へと崩れかけた存在。それが『スパイダー・ノワール』の中心にいる人物である。

    「私は誰なのか」-ノワールとしてのスパイダーマン

    主人公の再設計は、単なるキャラクター変更にとどまらない。ノワールというジャンルに適合させるための思想的転換でもある。

    ケイジは、自身の演技アプローチについて「70パーセントがハンフリー・ボガート、30パーセントがバッグス・バニー」と説明している。だがプロデューサー陣によれば、彼はさらに踏み込んだ解釈を提示したという。ロードはこう明かす。「彼の解釈はこうだったんだ。『僕は人間のコスプレをしようとしているクモなんだ』ってね」。ミラーも「彼はコードスイッチングをしているんだ。体の内側では、自分を動物のように感じているんだよ」と語る。

    それは、ヒーローという仮面を被る男の物語であると同時に、人間を演じようとする“異物”の物語でもある。

    『スパイダー・ノワール』より - Aaron Epstein

    『スパイダー・ノワール』より – Aaron Epstein

    闇と光の対照-シルバーメインとロビー・ロバートソン

    物語の中心で対峙するのは、ブレンダン・グリーソンが演じるギャング界のボス、シルバーメインである。彼は繰り返し暗殺未遂の標的となってきた人物だが、それが単なる裏社会の力学なのか、より大きな計画の一部なのかは判然としない。ライリーは、放火犯が「手から火を発することができる」と明かしたことで、背後に異様な力が働いている可能性を疑い始める。

    ウジエルは本作の構造について、「すべての偉大な探偵物語では、ふたつの事件が一緒になってきて、実は同じことに取り組んでいたんだと気づくんだよ」と語る。シルバーメインを巡る事件は、やがてベン自身の過去へと接続し、「彼は本当に関わりたくないもっと大きな戦いに引きずり込まれる男なんだ」という展開へと至る。犯罪王は単なる悪役ではなく、主人公の内面を暴き出す装置でもある。

    一方で、ベンのもうひとつの対照軸となるのがロビー・ロバートソンだ。本作ではデイリー・ビューグル紙の編集室ではなく、街を駆け回るフリーランス記者として登場する。彼はベンの友人であり協力者であり、ときに現場を共有する調査者でもある。

    『スパイダー・ノワール』より - Aaron Epstein

    『スパイダー・ノワール』より – Aaron Epstein

    ウジエルはふたりの関係について、「彼らは両方とも調査員なんだ」「彼らの友情には本当に深い絆があるよ」と語る。そのうえで最大の違いをこう説明する。「ロビーがほとんどラビットフット(幸運のアイテム)を持ち歩いているような男だってことだね。彼は自分が幸運だと思っていて、すべてがうまくいくと思っているんだ。ベンは決してうまくいかないと思っているキャラクターなんだよ。すべてがめちゃくちゃになる。人生は大きな災難だってね」。

    冷笑と楽観。闇と光。同じ街を歩きながら、世界の見え方は正反対である。その緊張関係が、『スパイダー・ノワール』のドラマにもう一層の奥行きを与えている。

    秘書とファム・ファタール-物語を動かすふたりの女性

    ベン・ライリーの探偵事務所を支えるのが、秘書ジャネットである。電話応対やアポイントメント管理といった業務にとどまらず、彼女は優れた調査能力を備えた実質的なパートナーでもある。特定のマーベル原作キャラクターに基づく存在ではないが、フィルム・ノワールの伝統から直接引き出された人物像だ。

    『スパイダー・ノワール』より - Aaron Epstein

    『スパイダー・ノワール』より – Aaron Epstein

    ウジエルはその立ち位置についてこう語る。「『マルタの鷹』では、彼女の名前はエフィーだ。私立探偵が頼ることができて、助けになって、彼に厳しくできるけど愛しているっていう、こういうキャラクターがいつもいるんだよ」。そしてジャネットについて、「ジャネットは決してベンを許さないけど、彼のことをとても気にかけているんだ」と説明する。

    彼女はベンの冷笑を受け止めながらも、現実的で実務的な視点を失わない存在である。ロビーとともに、ベンを地面へ引き戻す重力の役割を果たしている。

    一方、物語を危険な方向へと導くのがナイトクラブ歌手キャット・ハーディだ。彼女はベンを裏社会の陰謀へと誘い込む存在であり、コミックファンにとってはブラックキャットことフェリシア・ハーディとの関連を想起させる人物でもある。

    『スパイダー・ノワール』より - Aaron Epstein

    『スパイダー・ノワール』より – Aaron Epstein

    ウジエルはキャットの造形について、「彼女はまさにリタ・ヘイワースなんだ。彼女は『ギルダ』や『上海から来た女』ですばらしかったし、それからローレン・バコールも少し入っているよ」と語る。さらに「キム・ベイシンガーの『L.A.コンフィデンシャル』の要素もあるよ」と付け加え、複数の時代のファム・ファタール像が融合していることを示唆する。

    秘書は理性を象徴し、歌姫は誘惑を体現する。支える存在と、揺さぶる存在。

    このふたりの女性像は、ベン・ライリーという不安定な主人公を中心に、ノワール的緊張を形成する両極である。ヒーローを称揚するのではなく、彼の弱さや葛藤を浮かび上がらせる存在として配置されている点に、本作の再構築の思想が見える。


    スパイダーマンの物語に一貫して流れる問いがある。「私は誰なのか?」それは成長期の少年であっても、中折れ帽を被った世間擦れした男であっても変わらない。本作が提示するのは、力の獲得ではなく、すでにすべてを知ってしまった男の自己確認である。

    白黒でも、カラーでも。青春でも、幻滅でも。ヒーローの形は変わる。しかし問いは残り続ける。それこそが、『スパイダー・ノワール』が1930年代の闇に託した、マーベル神話の再解釈なのである。

  • 【ポッドキャスト】映画喫茶の週変わりブレンドmenu:2026年2月第2週

    【ポッドキャスト】映画喫茶の週変わりブレンドmenu:2026年2月第2週

    CCCforesee(ヨダセア/かすみん/たける)による映画ラジオを各種音声配信サービスおよびYouTubeにて配信中。お好きなサービスでお楽しみください。
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  • クリストファー・ノーラン&ティモシー・シャラメが『インターステラー』対談-「君は好き勝手やりやがった」ノーランが明かす撮影秘話

    クリストファー・ノーラン&ティモシー・シャラメが『インターステラー』対談-「君は好き勝手やりやがった」ノーランが明かす撮影秘話

    『インターステラー』上映会でノーランとシャラメが再会した。


    ロサンゼルスのAMCユニバーサル・シティウォークで行われた『インターステラー』IMAX 70mm上映会に際し、ティモシー・シャラメが監督のクリストファー・ノーランと再会した。ノーラン・アーカイブスが公開した動画の中で、シャラメは上映前にノーランへインタビューを行い、自身にとって本作が特別な意味を持つ作品であると語っている。

    「僕が出演した中で一番のお気に入り」-シャラメが語る特別な思い

    シャラメは観客に向け、『インターステラー』について率直な思いを明かした。

    『インターステラー』での僕の役は決して大きくはなかったんだ。コールシートでは12番目だったと思う。でもこの映画は、人生の中で、キャリアの中で、まだ何も約束されていなかった時期に僕のところにやってきたんだ

    若き日の出演作でありながら、彼にとっては俳優人生の節目となる作品だったという。そして現在もなお、その位置づけは変わらない。

    そして今でも、僕が出演した中で一番のお気に入りのプロジェクトなんだ。人類史上作られたすべての映画の中で、僕が最も多く観た作品だよ

    当初は出演シーンが大幅にカットされていたことを知り「1時間泣いた」と振り返ったこともあるシャラメだが、それでもなお本作を“最も好きな作品”と断言する。その背景には、キャリア初期に巡り合った作品としての特別な記憶がある。

    【動画】『インターステラー』IMAX上映前に行われたノーランとシャラメの対談

    脚本の起源と変遷-スピルバーグ版からノーラン版へ

    対談では、『インターステラー』の企画がどのように始まったのかについても語られた。シャラメは観客に向け、当時の自身の認識を振り返る。

    これは(ノーランの弟である)ジョナサンがスティーヴン・スピルバーグのために書いた脚本だったんだよね」「役をもらった時、このプロジェクトをググったんだ。元々の物語は父親と息子の話だったから、『やった、成功したぞ!』って思ったんだよ。でも明らかに作り直されて、若きトムは小さな役に役なってしまった。まあ、それでもいいんだけどね

    この発言に、ノーランはすかさず「ネットで読んだことを決して信じるなってこと!」と応じる。

    会場に笑いが起こる中、ノーランは作品の「起源」について説明した。物理学者キップ・ソーンがスピルバーグに対し、「本物の科学に基づいて、より大きな宇宙を見つめるSF映画」を提案したことが出発点だったという。

    その後、弟ジョナサン・ノーランが脚本に取り組み、複数のバージョンを経ることになった。

    彼は何年もそれに取り組んだんだ。素晴らしいアイデアがあって、様々な異なるバージョンを経ていったけど、スティーヴンがそれを作る準備ができるまでは、何というか、決して本当の勢いがつかなかったんだよね

    スピルバーグが別の作品に着手したことで企画は動き、最終的にクリストファー・ノーランが監督として参加することになった。

    ノーランは「もし僕がこれを引き受けて、自分のアイデアのいくつかと組み合わせて、元の内容を少し変えようとしたら、どう思う?」とジョナサンに問いかけたという。

    ジョナサンはそれを受け入れ、兄弟による再構築が始まった。ノーランは、弟が当初から抱いていた“野心”と精神を損なわない形で物語を発展させようとしたと振り返っている。

    「人々は準備ができていなかった」-賛否を経て広がった評価

    『インターステラー』は2014年11月に公開され、世界興行収入6億8100万ドルを記録し、アカデミー賞5部門にノミネート、視覚効果賞を受賞した。しかし、批評の受け止め方は一様ではなかった。

    シャラメが公開当時の厳しい評価に触れようとすると、ノーランは「君は礼儀正しくしようとしているね。この映画はもっと曖昧な形で受け止められたよ」と応じた。

    さらに「少し冷ややかだったよね。批評家からの反応の一部は少し冷ややかで、観客からも少しそうだった。世界中で、特に非常に良い興行収入を上げたんだけどね。人々が完全には……自惚れて聞こえるかもしれないけど、準備ができていなかったという感覚があったんだ」と続ける。

    当時、あるプロデューサーが匿名でノーランを「彼は冷たい男で、冷たい映画を作る」と評したこともあったという。しかし監督自身は、本作を家族や人間性を描く“感情的な映画”として構想していた。

    それでも年月が経つにつれ、作品の受け止められ方は変化していく。「このプロジェクトは年々人々の心に触れるようになり、ある意味成長しているんだ」と語るノーランは、近年では観客から『ダークナイト』ではなく『インターステラー』について声をかけられる機会が増えたと明かす。2年前の再公開では500万ドルを記録したことも、その変化を象徴する出来事だった。

    最悪の反応は、人々が『まあ、悪くないね。大丈夫だよ』と言う時なんだよ。むしろ彼らに何かを感じてもらいたいよね。情熱的に嫌うか、情熱的に夢中になって恋に落ちるか、どちらかになってほしいね

    公開当初の賛否を越え、本作は時間とともに観客との関係を深めてきた。時間をテーマにした物語が、時間によってその価値を証明しているとも言える。

    「君は好き勝手やりやがった」-撮影現場での忘れられない一幕

    対談の終盤では、『インターステラー』の中でも象徴的な場面のひとつである、クーパーが成長した子どもたちからのメッセージを観るシークエンスについて話が及んだ。シャラメはその撮影に参加していた。

    ノーランは「君が家からのメッセージを撮影していた時、特に暗いトーンを打ち出していた場面があったんだ」と振り返り、当時の演技について覚えた違和感を明かす。

    僕には強すぎると感じたんだよね。特に気に入らなかった。君にそのことを伝えたんだけど、君は好き勝手やりやがって、そのまま続けたんだよ!でも僕は『彼は自分がやりたいことを分かっていて、アイデアがあるんだな』と思ったんだ

    若き日のシャラメは、指摘を受けながらも自身の選択を簡単には手放さなかった。ノーランはそれを「頑固だったわけじゃない」としつつ、俳優としての意思と準備を感じ取っていたと語る。

    君は自分がやりたいことを計画していた。自分の選択を計画していて、僕の何気ない気まぐれでそれを放棄したくなかったんだよね

    最終的にノーランはその演技を尊重。「君は試して、挑戦して、僕が何度もフィードバックしに戻るかどうか確かめたかったんだろう。でも僕は戻らなかった。編集室でそこに論理を見つけるつもりだったからさ」と、編集室で作品全体の中に位置づけることを選んだ。

    巨大なスケールのSF映画でありながら、その核心にあったのは家族の感情であり、俳優と監督の間で交わされたこうしたやり取りだったのかもしれない。上映会での再会は、公開から年月を経た今もなお、『インターステラー』が多くの人々にとって特別な作品であり続けていることを示していた。

  • マーゴット・ロビー、男性共演者から「痩せろ」と本を渡され反撃した過去を語る「何なのク*野郎」

    マーゴット・ロビー、男性共演者から「痩せろ」と本を渡され反撃した過去を語る「何なのク*野郎」

    マーゴット・ロビーが、キャリア初期に共演者から受けた無礼な出来事と、その際の率直な反応を明かした。


    マーゴット・ロビーが、キャリア初期に経験した忘れがたい出来事を振り返った。英『Complex』誌でのチャーリーxcxとの対談の中で、過去に共演した男性俳優から受け取った“ある贈り物”について言及。その内容と、それに対する自身の即座の反応が注目を集めている。

    キャリア初期に贈られた「痩せろ」というメッセージ

    ロビーによれば、その出来事が起きたのは「キャリアの本当に初期の頃」だったという。当時、一緒に仕事をした男性俳優から手渡されたのは、『French Women Don’t Get Fat(フランス女性は太らない)』というタイトルの本だった。

    彼女はその内容について、「それは基本的に、食べる量を減らせと書いてある本だったんだよね」と説明している。さらに、その瞬間の率直な感情を振り返り、「それで私は『はあ?何なのク*野郎』って……」と語った。

    この贈り物についてロビーは、相手が自分に対し「痩せるべきだと伝えるために本をくれた」ものだったと受け止めたと明かし、「『うわ』って思ったよ」と不快感を隠さなかった。

    「今どこで何をしているのか、まったく分からない」

    ロビーは、その男性俳優の現在についても言及している。ただし、そこに感情的な糾弾はなく、語られたのはあくまで淡々とした事実だった。

    彼はつまり、私が痩せるべきだと伝えるために本をくれたわけ」と前置きしたうえで、「今どこで何をしているのかまったく分からない」と述べている。

    名前や当時のプロジェクトについては明かされなかったが、この一言は、出来事そのものよりも、時間の経過と立場の変化を静かに浮かび上がらせるものとなった。キャリア初期に向けられた無遠慮なメッセージと、それを発した人物の現在。その対比が、結果としてロビーの現在地を際立たせている。

    対照的に積み重ねられてきたキャリアと評価

    一方で、ロビー自身はその後、ハリウッドで着実にキャリアを築いてきた。『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(2013)で注目を集めて以降、『スーサイド・スクワッド』(2016)、『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』(2017)、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019)、『スキャンダル』(2019)、『バビロン』(2022)、『バービー』(2023)など、話題作への出演を重ねている。

    評価面でも、これまでに3度のアカデミー賞ノミネートを獲得。『アイ,トーニャ』では主演女優賞、『スキャンダル』では助演女優賞、『バービー』では作品賞に名を連ねてきた。

    今後は、ジェイコブ・エロルディと共演し、エメラルド・フェネル監督による『嵐が丘』への出演も控えている。同作についてフェネル監督は、英『Vogue』誌のインタビューで「キャシーはスターなんだ」と語り、強い意志や残酷さ、挑発性を併せ持つ役柄において、ロビーの「圧倒的な存在感」が不可欠だったと評価している。

    キャリア初期に投げかけられた無遠慮なメッセージと、現在の評価。その落差は、彼女自身が積み重ねてきた選択と実績を、静かに物語っている。

  • カート・コバーンの死は本当に自殺だったのか-民間法医学調査が示す「他殺説」と検死結果の矛盾

    カート・コバーンの死は本当に自殺だったのか-民間法医学調査が示す「他殺説」と検死結果の矛盾

    ニルヴァーナのカート・コバーンの死を巡り、新たな民間法医学調査が自殺とされた公式判断に疑問を投げかけている。


    1994年に急逝したカート・コバーンの死を巡り、数十年の時を経て新たな議論が浮上している。

    グランジ・ムーブメントを象徴するバンドニルヴァーナのフロントマンだったコバーンは、当時27歳でシアトルの自宅にて死亡しているが、近年になって民間の法医学調査チームが検死資料と事件現場の証拠を再検証し、公式に下された自殺判定に異議を唱えているという。

    公式に下された自殺判定とその根拠

    1994年4月5日、コバーンはシアトルにある自宅で死亡しているのが発見された。当時の発表によれば、彼はレミントン・モデル11の20口径散弾銃を用いて自ら命を絶ったとされ、キング郡検死局は散弾銃による自殺と正式に判定している。

    この結論は長年にわたり公式見解として扱われ、事件は捜査の対象から外れてきた。しかし現在、その検死結果や現場状況について、改めて精査すべき点があるのではないかという声が、民間の専門家たちから上がっている。

    民間法医学チームによる再検証と新たな視点

    論文が示唆する他殺説と検死結果との矛盾

    この民間調査チームが検証の根拠としているのが、査読済みの論文である。同論文では、コバーンが死亡に至るまでの経緯について、自殺とは異なる可能性を示唆する10の証拠が提示されているという。

    そこでは、コバーンがひとり、あるいは複数の襲撃者と対峙し、ヘロインの過剰摂取を強制されて無力化された後、そのうちのひとりによって頭部を撃たれ、銃が腕に置かれたうえで遺書が偽造された、という筋書きが想定されている。

    こうした仮説を裏づける要素として、検死結果そのものに含まれる所見が挙げられている。調査に協力したミシェル・ウィルキンスは、検死資料を精査した結果について次のように語っている。

    「検死結果には、『ちょっと待てよ、この人は散弾銃の発射ですぐには死ななかったんじゃないか』って思わせるものもあるんだ」

    さらに彼女は、銃創死と矛盾する身体的兆候が確認されたとし、臓器の状態に言及している。
    「脳と肝臓の壊死は過剰摂取で起こる。散弾銃による死なら起こらないことだよ」

    論文と民間調査チームは、こうした所見が即死とされた公式見解と整合しない可能性があると指摘しており、コバーンの死因をめぐる判断は、いまなお検証の余地を残していると結論づけている。


    公式見解として長年受け止められてきたコバーンの死を巡り、民間による再検証が新たな疑義を提示したいま、その最期の真相については、改めて慎重な検証が求められている。

  • ライアン・クーグラー監督とは何者か──生い立ちから『罪人たち』成功までの軌跡、チャドウィック・ボーズマンの死去とインポスター症候群との闘い

    ライアン・クーグラー監督とは何者か──生い立ちから『罪人たち』成功までの軌跡、チャドウィック・ボーズマンの死去とインポスター症候群との闘い

    『罪人たち』で歴史的成功を収めたライアン・クーグラー。その旅路は、自己否定との闘いでもあった。


    『罪人たち』がアカデミー賞で史上最多ノミネートを記録し、映画監督ライアン・クーグラーの名は改めて“現在形”のものになった。オリジナル作品として異例の興行成績を重ねたことも含め、結果だけを並べれば、疑いようのない成功者の物語に見える。

    だが、米『ザ・ハリウッド・リポーター』誌の特集記事(英語)によれば、クーグラー本人が語るのは勝利の実感よりも、長く続いた不安と違和感だ。デビュー以来ヒットを生み出し続けても、「僕はここにいる資格がない。この場所は僕のためのものじゃない」と感じていた時期があるという。評価されるほどに自分を疑い、喜びを受け取ることさえ難しくなる——彼のインポスター症候群は、クーグラーのキャリアの影の輪郭として繰り返し現れてきた。

    その輪郭が決定的に変わったのが、『ブラックパンサー』チャドウィック・ボーズマンと過ごした時間、そしてボーズマンの喪失だった。そこからクーグラーは自分のルーツへと引き寄せられ、10年以上ぶりに“既存のIPではない映画”へ戻っていく。『罪人たち』は、その帰還の果てにある。

    オークランドという原点──共同体の記憶が映画の背骨になるまで

    ライアン・クーグラーの現在地を理解するには、まず彼が愛し続けた場所、オークランドへ戻る必要がある。黒人経営の書店マーカス・ブックス、グランド・レイク・シアター——そこは彼にとって最も印象的な映画体験の場所で、6歳の時に父親と『マルコムX』を観た場所でもあるという。

    この街の記憶は、彼の家族史ともつながっている。北オークランドの出身だというクーグラーの家族。彼は港湾労働者のクレーンを指し示し、祖父と叔父がILWUで働いていた場所だと紹介したという。「僕は労働組合の話を聞いて育ったんだ」。共同体の労働、声、連帯——そうしたものが、クーグラーの中で“現実の重さ”として残っていった。

    母親はコミュニティ・オーガナイザー父親は少年院の保護観察官だった。両親は彼を私立学校に通わせた。比較的恵まれた環境に身を置きながらも、街の別の現実を知っている。その二重の視点は、後のフィルモグラフィーに一貫して流れる。社会と個人の距離を測り、暴力や喪失を“出来事”としてではなく“生活の一部”として捉える眼差し——それは、華やかな成功の後から付け足された態度ではない。出発点からすでに、彼の背骨になっていた。

    フットボールから映画へ──進路変更が必然になるまで

    クーグラーの人生が映画へと大きく舵を切る前、彼は別の進路を歩いていた。セント・メリーズ大学にフットボールの奨学金で進学し、その後サクラメント州立大学へ。アスリートとして将来を模索する一方で、映画への愛情自体は中学校に入る前から育っていたという。ただし、それを「人生を捧げる対象」として意識する決定打は、まだ訪れていなかった。
    転機になったのは、10代前半で出会い、後に妻となるジンジ・クーグラーの存在だ。彼女が贈った脚本執筆ソフト「ファイナル・ドラフト」が、ぼんやりとしていた思いを具体的な行為へと変えた。ジンジーは当時をこう振り返る。「フットボールが彼にとって終わりを迎えるかもしれない章のように感じ始めた時、私には彼が同じエネルギーを注ぎ込める場所を探しているのが見えた。それが映画制作だったんだ」。
    やがてクーグラーはUSCの映画プログラムに合格する。彼は貪欲な野心を携えてその場に到着した。ジョン・シングルトンやスパイク・リーといった先達の系譜を意識しながら、若さゆえの切迫感を武器に、物語を語る側に飛び込む覚悟を固めていた。自身の世代や現実が、映画の中で正しく理解されていないという感覚も、その衝動を後押しした。
    その姿勢を近くで見ていた一人が、サンダンス・インスティテュートの脚本家ラボを共同設立したミシェル・サッターだ。彼女は後に、『フルートベール駅で』の開発過程でクーグラーと関わることになる。彼女は当時のクーグラーについて「その飢えが必要なんだ——それなしでは映画は作られないよ」と語っている。

    『フルートベール駅で』──成功と同時に始まった自己否定

    オークランドを舞台にした『フルートベール駅で』は、2009年に警官の手によって命を落とした22歳の黒人青年オスカー・グラントの最期の1日を描いた作品だ。実際に起きた出来事を基にしながら、感情を煽ることなく、生活の延長線上で悲劇に至る過程を見つめるその視点は、若き監督のデビュー作としては異例の成熟を感じさせた。

    プロジェクトへの注目は急速に高まった。フォレスト・ウィテカーがプロデューサーとして参加し、サンダンス・インスティテュートで脚本開発が進められ、オクタヴィア・スペンサーがオスカーの母親ワンダ役で加わった。撮影が始まったのは2012年7月。トレイヴォン・マーティン殺害事件から数カ月後という、アメリカ社会が張り詰めた空気の中だった。

    映画はサンダンス映画祭で主要賞を獲得し、90万ドルの低予算ながら世界興収1700万ドル以上を記録する。批評的にも商業的にも、どの尺度で測っても成功作だった。だが、27歳のクーグラー自身は、その評価を自分の居場所として受け取ることができなかった。

    僕にはあの映画を作る必要性があったけど、その後の状況が自分の居場所だとは確信できなかったんだ」。彼は当時をそう振り返る。「誰かが自分にいたずらをしているんじゃないかって思ったりする。これはすべて現実じゃないって思ったりするんだ。『僕はここにいる資格がない。この場所は僕のためのものじゃない』ってね」。

    その感覚をさらに強めたのが、作品に背負わせた期待の大きさだった。『フルートベール駅で』が、世界を目覚めさせ、同じ悲劇を二度と起こさせない力を持つのではないか。そんな願いを、20代の映画作家がひとりで抱え込むには、あまりにも重かったようだ。

    あの映画は、世界がどう機能しているかを完全には理解していない人間によって作られたんだ——率直に言ってね」。クーグラーは自己批評を躊躇しない。フットボールと学業に打ち込んできた自分は、オスカーが命を奪われるに至ったすべての要因を十分に研究していなかったという。「今はもっと知っている——けどそれで楽観的にはなれないよ」。

    それでも彼は、この“ナイーブさ”を否定しない。「だからこそ、ナイーブな人々からの映画が必要なんだ」。芸術にできることの限界をまだ知らないこと、楽観主義を信じていたこと、その無知こそが不可欠だったのだと語る。「若さゆえの無知の居場所がある。それは不可欠な場所なんだ」。

    学びとしての現場──俳優たちが変えた監督像

    『フルートベール駅で』の現場は、クーグラーにとって映画作りの厳しさと同時に、決定的な学びの場でもあった。とりわけ彼の監督観を大きく変えたのが、オクタヴィア・スペンサーとの仕事だ。

    物語の中でも最も痛切な場面のひとつ、ワンダが遺体安置所で息子オスカーを確認するシーン。撮影当日、スペンサーは共演者のマイケル・B・ジョーダンを事前に見ないよう配慮されていた。しかし、いざ撮影が始まる直前、彼女は恐怖に圧倒され、目を逸らしてしまう。「あまりにリアルで怖くなって、固まってしまったの」。その時、クーグラーは彼女にこう告げた。「彼を見てほしい。彼を見る必要があるんだ」。スペンサーはその言葉を受け入れ、恐怖と正面から向き合った。「恐怖に向き合わなければならないの」。彼女はこの経験を、それ以降の全ての仕事に持ち込んでいるという。

    一方で、クーグラー自身も学ばされていた。別の場面で、彼はあるシーンを完成させるのに苦労していたという。「僕は彼女を監督しすぎようとしていたんだ」。スペンサーが、細かな指示なしで自分自身のためにテイクを演じる余地を求めたことで状況は一変する。「完璧だった。そのまま映画に入ったよ」。この経験は、単なる一作品の成功体験に留まらなかった。「撮影現場にいる時はいつもオクタヴィアのことを考えている」。その記憶は、『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』でのアンジェラ・バセットの演技、さらには『罪人たち』における全てのパフォーマンスへと直結していると、クーグラーは語る。

    俳優を“導く存在”から、“信じて委ねる存在”へ。『フルートベール駅で』の現場で得たこの感覚は、彼の作品から過度な説明や演出の痕跡を消し、代わりに、人物の感情が自然に立ち上がる空間を生み出していく。その変化は、のちにより大きなスタジオ作品を任される際、彼を支える見えない基盤となっていった。

    『クリード』──規模の拡大と、失われなかった感覚

    『フルートベール駅で』が劇場公開されてから、わずか2週間後。クーグラーは『クリード』の監督に正式に起用された。ロッキー・バルボア(『ロッキー』)という象徴的キャラクター、40年の歴史を持つフランチャイズ、主演として10年ぶりにシリーズへ戻るシルヴェスター・スタローン。そこには、インディペンデント映画とは比較にならない数の声と期待が集まっていた。

    規模の拡大は、同時に“システムをナビゲートする力”を求められることでもある。しかし、共演者のテッサ・トンプソンは、その現場に違和感を覚えなかったという。「ライアンが(スタジオの)システムをナビゲートするのを見ていて、小規模なインディー映画監督がその空間に移る時に考えるような妥協をしているようには感じなかった」。彼女は続ける。「シームレスで、地元に根付いていて、優しく感じられたよ」。

    『フルートベール駅で』では、クーグラーは自分が育った土地を描いていた。『クリード』は彼を、3000マイル離れたフィラデルフィアへと連れて行く。彼は街の隅々まで歩き、文化や空気感を学び、ニッチな地元のディテールを映画の中に織り込んだ。「僕には土地について間違いを犯すことが怖いんだ」。クーグラーはそう語る。「その土地出身の人が映画のチケットを買いに行くのを楽しみにして、座って『なんだよ、間違ってるじゃないか』って言うようなことは絶対にしたくない」。その慎重さは、自己否定から来る萎縮ではなく、観客への誠実さに近い。どの土地を舞台にするにせよ、その場所で生きる人々がどう感じるかを想像すること。それはオークランドで培われた感覚の延長線上にあった。

    『クリード』は世界興収1億7360万ドルを記録し、批評的評価も高く、スタローンにとっては40年ぶりのアカデミー賞ノミネート作となった。だがクーグラーにとって、この成功は“通過点”に過ぎなかった。むしろ彼は、より大きな舞台に立つことで、自分が何を手放さずにいられるかを確認していた。共同体への視線、土地への敬意、現場で人を信じる姿勢——それらは、次に待ち受けるさらに巨大な挑戦へと、そのまま持ち込まれていく。

    『ブラックパンサー』──世界を背負うということ

    『クリード』の成功を経て、クーグラーのもとに届いた次のオファーは、『ブラックパンサー』だった。マーベル・スタジオ作品であると同時に、黒人ヒーロー映画として前例のない期待を背負う企画。彼に課されたのは、単に一本の映画を完成させることではなく、架空国家ワカンダを“信じられる世界”として立ち上げることだった。

    クーグラーが最初に行ったのは、徹底したリサーチだった。サハラ以南のアフリカ各地を旅し、ケニアや南アフリカを訪れる。匂いを学び、食べ物を味わい、人々と時間を過ごす。想像の産物であるワカンダを、空虚な象徴ではなく、文化と歴史の延長線上に置くための作業だった。そのビジョンを形にしたのが、長年彼と仕事を共にしてきた職人たちだ。衣装デザイナーのルース・E・カーター、プロダクション・デザイナーのハンナ・ビーチラー。両者は『ブラックパンサー』でアカデミー賞を受賞し、のちに『罪人たち』でも再びノミネートされることになる。現場の雰囲気は、巨大スタジオ作品としては異例なほど家族的だったという。

    『ブラックパンサー』は世界興収13億5000万ドルを記録し、アカデミー賞作品賞にもノミネートされた。だが、この成功は彼に安定をもたらすことはなかった。むしろ、彼が背負うものはさらに重くなっていく。続編の脚本を書き進める最中、世界は、そして彼自身の人生は、大きく変わろうとしていた。

    チャドウィック・ボーズマンの死──喪失がもたらした転換

    『ブラックパンサー』の続編は、成功が約束された企画のように見えていた。しかし、クーグラーが脚本を深く書き進めていた2020年8月、主演のチャドウィック・ボーズマンが結腸がんで亡くなる。彼の死は、シリーズの行方だけでなく、クーグラー自身の時間の流れをも断ち切った。「僕が生きてきたのと同じくらい長く、時にはもっと長く映画を作ってきた周囲の人たちは言うんだ。『こんな出来事は見たことがない』ってね」。プロジェクトは、根本から再構築される必要があった。ティチャラ国王/ブラックパンサーという象徴的な存在は、映画の冒頭で命を落とすことになる。「僕たちは心が砕けた状態から仕事をしなければならなかった。そうでなければ完成しなかっただろう」。

    クーグラーにとって、それは単なる創作上の困難ではなかった。ボーズマンとは、現場を越えた関係を築いていた。「僕とチャドは親しくなっていたから、心に深い傷を負った状態だった」。彼はその喪失を、こう表現している。「誰かが太陽を奪い去って、僕たちは皆、漂う惑星のようだったんだ」。この出来事は、彼の内面にも静かな変化をもたらした。ボーズマンと共に過ごした時間を振り返りながら、クーグラーはこう語る。「僕は自分自身から、その特権を本当に楽しむ自由を奪っていた」。映画がうまくいかないと確信し、価値がないと感じ続けていた自分が、どれほど多くの瞬間を味わわずに通り過ぎてきたか。「彼に悪いテイクなんてなかったから」。

    彼が亡くなった時、『ああ、なんてことだ』って思った」。そして続ける。「自分が頭の中で——自分には価値がないと感じて——どれだけ多くのものを楽しむことを許さなかったんだろう」。その気づきは、悲しみと同時に、ひとつの決意へと変わっていく。「僕はチャドから学んだことを人生の残りずっと持ち続けるよ」。クーグラーは声を落として語る。「物事の良い面を見て、物事の価値を見て、インポスター症候群や罪悪感や否定的な気持ちに、愛する出演者との瞬間や——『おつかれさま』と言いたい人々との瞬間を奪わせてはいけないんだ」。

    『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』は、確かな成功を収めた。そしてクーグラーは後に、この作品が「もう一本の『ブラックパンサー』よりも家庭ではるかに多く観られている」ことに触れる。人々が何かを失い、何かを感じたい時に手に取る映画になったのかもしれない、と。

    この喪失は、クーグラーから不安を完全に消し去ったわけではない。だが、自分を責め続けることが、創作にも人生にも何ももたらさないことを、彼はこの時、はっきりと知った。その理解は、やがて彼を、自身のルーツと向き合わせ、次の作品へと導いていく。

    ミシシッピへの旅──『罪人たち』の源流

    世界中を旅してきたクーグラーには、ひとつだけ行けていなかった場所があった。大叔父ジェームズ・エドモンソンの出身地であるミシシッピだ。彼は2015年に亡くなっている。なぜ、そこへ向かわなかったのか。クーグラーは自分に問い直すことになる。「自分に問わなければならなかった、『なぜなんだ?』ってね」。

    答えは単純ではなかった。「恥が、南部に行かないことと大いに関係していたんだ」。ミシシッピは、彼の家族史とアメリカの歴史が最も生々しく重なり合う場所だった。大移動の第二波の産物として北へ向かった家系。その背後には、奴隷制とジム・クロウ法の現実がある。向き合うことを避けてきた過去が、そこにはあった。

    転機になったのは、再び映画だった。ブルース音楽をクーグラーに紹介した叔父の遺産が、ひとつの物語の核として浮かび上がる。彼は作曲家ルドヴィグ・ゴランソンと共に、ミシシッピ・ブルース・トレイルを辿った。感動と痛みが入り混じる旅だったという。音楽が生まれた土地、奪われ、受け継がれてきた表現の歴史。そのすべてが、自身のルーツと切り離せないものとして迫ってきた。

    この旅は、個人的な理解にとどまらなかった。クーグラーは10年以上、既存のIPに基づかない映画を作っていなかった。フランチャイズやシリーズを通じて語ってきた彼が、再び“自分自身の物語”へ戻る準備が整った瞬間でもあった。彼は素早く、ほとんど強迫的とも言える速度で脚本を書き進めた。舞台は1932年のミシシッピ。双子のスモークとスタックが、ジュークジョイントを開こうとする——そこに持ち込まれたのは、ブルースへの頌歌であり、文化的祖先と所有を巡る問いであり、そして恐ろしくも官能的なヴァンパイア映画という形式だった。

    『罪人たち』は、この旅なしには生まれなかった。過去から目を背けず、恥と向き合い、文化の起源に耳を澄ます。その行為そのものが、クーグラーにとって次の一歩だった。そしてそれは、彼が初めて“自分自身の作品”を、自分の名義で世に送り出すことを意味していた。

    『罪人たち』──観客のために作られた映画

    『罪人たち』は、クーグラーにとって久しぶりの“完全なオリジナル作品”だっただけでなく、初めてジンジ・クーグラー、そして長年の友人セヴ・オハニアンと共に、自身の監督作を自らの製作会社プロキシミティ・メディア名義で手がけた作品でもある。文化的祖先、所有、流用という重いテーマを扱いながら、ヴァンパイア映画として手がけた。

    この作品において、クーグラーはかつて以上に明確に“観客”を意識していた。その姿勢は、映画全体に通底している。クーグラーの遊び心のある統率と、撮影監督オータム・デュラルド・アーカポーの視線が生み出す映像は、排他的ではなく招待的だ。難解さで選別するのではなく、観る者を内部へ引き込むための設計がなされている。
    作品の中心に置かれた“シュール・モンタージュ”といえる場面では、何世紀にもわたる音楽と身体表現が圧縮され、芸術と祖先の喜びが集団的なかたちで立ち上がる。衣装デザイナーのルース・E・カーターは、このシークエンスについてこう語る。「異なる分野から読んだ全ての人が音楽を聞き、動きを見て、衣装を見ることができた」。素材を共有しつつ、個々の創造性が発揮される余地を残すこと。それは、クーグラーが現場で長年かけて培ってきたやり方でもあった。

    業界内で『罪人たち』が語られる時、多くの場合、このモンタージュへの言及が続く。マーベル・スタジオのトップであり、『ブラックパンサー』のプロデューサーでもあるケヴィン・ファイギは、「音楽は僕にとって信じられないほど意味深かった」と語り、「それだけで作品賞を受賞すべきだ」とまで言い切った。

    『罪人たち』は、公開前には“高額で奇妙な映画”とも評されていた。しかし結果は明確だった。オリジナル作品として異例の興行成績を重ね、アカデミー賞史上最多ノミネートという記録を打ち立てる。だが、クーグラーにとって最も重要だったのは、数字そのものではない。「毎日観客のことを考えていた」。彼はそう語る。「自分のことを考えてくれていたと知るのは、時に嬉しいことだよね?」。かつては、自分がここにいる理由を証明しようとしていた映画作家は、いま、誰かと同じ時間を共有するために映画を作っている。その変化こそが、『罪人たち』という作品の核心だった。

    40歳、そしてこれから──「長く仕事をしたい」

    クーグラーは2026年5月に40歳になる。もはや“若き才能”と呼ばれる年齢ではない。彼自身も、そのことを自覚している。何を語り、どう振る舞い、いつ立場を表明するか。その選択が、以前よりもはるかに重みを持つようになったようだ。

    『罪人たち』の成功によって、彼は業界の中心に立った。しかし、その立場から放たれる言葉は慎重だ。例えば、ワーナー・ブラザースを巡る環境の変化について問われた際も、彼は余計な断定を避けつつ、自分の出自に立ち返る。「常に主張していくのは僕の仕事だよ」。労働組合の話を聞いて育った経験から、統合が「仕事の減少、機会の減少」につながることへの懸念を語る。その視点は、映画監督という肩書きよりも、ひとりの労働者としての感覚に近い。それでも彼は、闘争的な人物ではない。理想的でない状況の中でも、「目と耳を開いて、最善を期待する」姿勢を崩さないという。成功によって声を大きくするのではなく、声の使い方を選ぶ段階に入ったのだと言える。

    次回作は『ブラックパンサー』第3作になることが明かされているが、今の彼の頭を占めているのは、『X-ファイル』の脚本だ。子どもの頃、母親と共に夢中で観ていた作品。キャリアの円環が、思いがけないかたちで閉じようとしている。「脚本を納品しなければならないという不安から離れて、1日過ごせたらいいのにと思う時があるよ」。そう語る彼は、今でも瞬間を完全に楽しむことに苦労している。

    それでも、変化は確かにある。クーグラーは、自分の功績を語られることを好まない。その代わりに、彼は長く共に働いてきた人々の名前を挙げ、恩師や仲間の話をする。クリストファー・ノーランマイケル・ケインと語り合う関係性に触れながら、彼はそこに“若々しさ”を見るという。「彼らは年を取らない。それはとても伝染性があって、希望を与えてくれるんだ」。

    長く仕事をしたいんだ」。その言葉は、野心というより願いに近い。かつては、自分がここにいる資格を証明しようとしていた。今はただ、信頼できる人々と共に、時間を重ねながら映画を作り続けたいと考えている。

    『罪人たち』は、ひとつの到達点であると同時に、通過点でもある。自己否定と共に歩んできた10年を経て、ライアン・クーグラーはようやく、自分がここにいる理由を問い続けることから、解放され始めているのかもしれない。

  • Netflixドラマ版『ONE PIECE』シーズン2予告編公開! 偉大なる航路編で描かれる新たな冒険とバロックワークスの脅威

    Netflixドラマ版『ONE PIECE』シーズン2予告編公開! 偉大なる航路編で描かれる新たな冒険とバロックワークスの脅威

    Netflixドラマ『ワンピース』シーズン2の最新予告編が公開され、偉大なる航路を舞台にした新たな冒険の一端が明らかになった。


    Netflixドラマ『ONE PIECE』(ワンピース)シーズン2の配信開始まで、残すところあと1か月となった。サブタイトルは「Into the Grand Line(偉大なる航路へ)」。この節目を記念し、Netflixは新たな予告編を公開。これまでの映像で見せてきた要素がさらにスケールアップしており、トニートニー・チョッパーの姿もこれまで以上に確認できる内容となっている。

    偉大なる航路で描かれる新たな冒険

    全8話で構成される今シーズンでは、麦わらの一味が数々の冒険を繰り広げながら、これまで以上に広大な世界へと足を踏み入れていく。彼らの多くにとって、“偉大なる航路<グランドライン>”に到達すること自体が大きな節目であり、恐竜や巨人が生息する「リトルガーデン」や、クジラの体内といった場所での体験は、「より広大な世界が提供するものを目の当たりにするだけで、この航海は価値あるものとなっている」と言えるだろう。

    バロックワークスと再登場キャラクターが待ち受ける

    しかし、麦わらの一味を待ち受けているのは新たな冒険だけではない。彼らの前には、より大きな脅威が立ちはだかることになる。前回の予告編でも取り上げられたミス・オールサンデーを含む、バロックワークスの暗殺者たちが暗躍するほか、道化のバギーの再登場、雪に覆われたドラム王国の支配者ワポルの存在も描かれている。予告編では、こうした複数の敵勢力が交錯し、シーズン2における戦いの激化を予感させる内容となっている。

    世界各地で開催されるファン向け先行イベント

    目の前に迫る危険が描かれる一方で、予告編は『ワンピース』の帰還が楽しい時間になることも伝えている。これをさらに盛り上げるため、Netflixは配信開始までの数週間、世界各地でファン向けの先行上映会やイベントを開催する予定だ。2月23日のメキシコシティを皮切りに、ロサンゼルス、東京、フランスなどで順次実施される。

    これらのイベントの多くは、出演俳優の出身地やそのキャラクターの故郷にちなんだ都市で行われる点も特徴的だ。ルフィ役のイニャキ・ゴドイはメキシコシティ出身、ゾロ役の新田真剣佑はロサンゼルス出身であり、南アフリカのケープタウンは本作の撮影地として知られている。

    【動画】『ワンピース』シーズン2 予告編

    『ワンピース』シーズン2は、3月10日よりNetflixで配信開始予定だ。

  • マイケル・ベイ製作の新作ホラー『Shredded(原題)』始動-有害なジム文化と自己愛の闇を描く“地獄のワークアウト”

    マイケル・ベイ製作の新作ホラー『Shredded(原題)』始動-有害なジム文化と自己愛の闇を描く“地獄のワークアウト”

    現代のジム文化と自己愛の闇を描くホラー『Shredded(原題)』がEFMでローンチされた。


    現代社会に浸透するジム文化と自己愛の歪みを、ホラーとして描き出す長編映画『Shredded(原題)』が、ヨーロピアン・フィルム・マーケット(EFM)で企画始動した。本作は、マイケル・ベイ率いるプラチナ・デューンズが製作を手がけ、俳優としても知られるジョシュ・ローソンが脚本・監督を務める。フィットネス文化の裏側に潜む強迫観念や支配欲を、極限状況のスリラーとして描く意欲作だ。

    マイケル・ベイ製作、ジョシュ・ローソンが描く“有害なジム文化”

    『Shredded(原題)』は、「現代のフィットネス文化と自己愛の暗い側面を容赦なく描く」ホラー作品として企画された。物語の中心にあるのは、理想の肉体や自己改善を追い求める欲望が、いかにして暴力性や支配へと転化していくかというテーマである。

    製作を担うのは、『クワイエット・プレイス』や『パージ』シリーズで知られるプラチナ・デューンズ。監督・脚本を務めるジョシュ・ローソンは、『モータルコンバット』(2021)への出演でも知られ、実写短編『11時の予約』でアカデミー賞にノミネートされた経歴を持つ。本作では、日常に密着した空間であるジムを舞台に、観客の生活感覚と直結する恐怖を描き出す。

    カリスマ的コーチが支配する、地獄のワークアウト

    物語は、失恋から立ち直ろうとする女性アイリーンが、あるジムのクラスに入会するところから始まる。そのジムを運営するのは、カリスマ性を備えながらも狂気を内に秘めたコーチだった。彼の指導は次第に常軌を逸していき、プログラムを辞めようとしたアイリーンは、突如として彼に誘拐されてしまう

    連れて行かれた先は、外界から隔絶されたサディスティックなトレーニング施設。そこには彼女と同じように囚われた人々が存在し、彼らは過酷で、時には命の危険すら伴うワークアウトを強制されていた。肉体的な限界が追い込まれていくなかで、アイリーンは生き延びるため、コーチの支配構造そのものに立ち向かうことを余儀なくされる。

    完璧主義と自己愛に取り憑かれたコーチの思考を逆手に取り、彼の残虐なプログラムを出し抜くことはできるのか。物語は、自己改善という名のもとに暴走する支配欲を、極限状態のサバイバルとして描いていく。

    制作陣が語る、日常と直結するホラー体験

    本作についてプラチナ・デューンズは、ジョシュ・ローソンの脚本と演出を高く評価している。制作側は、彼について「ジョシュは観客の生活に直接ホラーをもたらす、深く個人的な物語を作り上げた」と述べ、「明確な視点を持ち、ひねりの効いた観客を楽しませる作品を届ける鋭い本能を備えている」と語った。

    さらに本作がもたらす観客体験についても言及し、「『Shredded(原題)』を観た後、観客はジムの器具や――あの壁一面の鏡を――これまでと同じようには見られなくなるだろう」とコメント。日常的な空間が恐怖の舞台へと反転する点が、本作の大きな特徴であることを強調している。

    国際セールスを担当するプロタゴニスト・ピクチャーズのCEO、デイブ・ビショップも、本作を「地獄の究極のワークアウトと同じくらい残酷で容赦なく激しいハイコンセプト・ホラー」と位置づけ、「支配、自己愛、自己改善をめぐる現代の不安に直接切り込む」作品であると説明した。フィットネスや自己啓発が身近なものとなった現代において、『Shredded(原題)』は観客の心理に鋭く切り込むホラーとして提示されている。

    EFMで始動する国際展開と製作体制

    『Shredded(原題)』の国際セールスはプロタゴニスト・ピクチャーズが担当し、新たに発表されたロジカル・ピクチャーズ・インターナショナルが共同で権利を代表する。米国での権利はUTAインディペンデント・フィルム・グループが扱い、ロジカルは本作への全額出資も行っている。

    製作陣には、プラチナ・デューンズからマイケル・ベイ、ブラッド・フラーアレックス・ギノがプロデューサーとして名を連ね、ストランド・エンターテインメントからはジェフ・ゴレンバーグが参加。さらに、ロジカル・ピクチャーズ・グループおよびプロタゴニスト・ピクチャーズの幹部陣がエグゼクティブ・プロデューサーとして関わっており、国際市場を見据えた体制が整えられている。


    フィットネスや自己改善といった身近な価値観を題材に、自己愛と支配の暴走をホラーとして描く『Shredded(原題)』は、現代的な不安を正面から扱う意欲作としてEFMで始動した。日常の延長線上にあるジムという空間を恐怖の舞台へと変換する本作は、プラチナ・デューンズの製作ノウハウとジョシュ・ローソンの視点が交差することで、国際市場においても強い存在感を放つ作品となりそうだ。

  • 【炎上】チャペル・ローンら複数アーティストがエージェンシー離脱表明-エプスタイン関連文書で問われるワッサーマンの命運

    【炎上】チャペル・ローンら複数アーティストがエージェンシー離脱表明-エプスタイン関連文書で問われるワッサーマンの命運

    エプスタイン関連文書の公開を受け、ワッサーマン・ミュージック・エージェンシーではアーティストの離脱が相次ぎ、今週中にも経営判断が下される見通しだ。


    創業者兼CEOのケイシー・ワッサーマンと、性犯罪者として有罪判決を受けた故ジェフリー・エプスタインの関係者ギレーヌ・マクスウェルとの過去の繋がりが、先週公開された文書によって明らかになった。

    これを受け、音楽業界最大手のひとつであるワッサーマン・ミュージック・エージェンシーでは、複数のアーティストが所属エージェンシーからの離脱を求める動きを見せており、同社の今後を左右する重要な局面を迎えている。

    関係者によれば、アーティスト側の反発は週末にかけて一気に加速し、社内外に緊張が走っているといい、『Variety』誌の報道によれば、ある関係者は「炎上状態だ」と語っているそうだ。

    文書公開をきっかけに広がった不信感と、CEOを巡る説明責任

    問題の発端となったのは、先週公開されたエプスタイン関連文書だ。そこには、ワッサーマンが犯罪が公になる以前にマクスウェルと下品な内容のメールをやり取りしていたことや、2002年にクリントン財団代表団の人道支援旅行の一環として、エプスタインのプライベートジェットに一度搭乗していたことが記録されている。

    現時点で判明している事実だけを見れば、ワッサーマンがエプスタインの犯罪や不正行為に直接関与していた証拠は確認されていない。ワッサーマン自身も、この関係について謝罪し、「彼らふたりとの関わりを持ったことを心から申し訳なく思っている」と述べている。

    しかし、こうした説明にもかかわらず、文書公開をきっかけに業界内で広がった不信感は収まっていない。現在オリンピックのためイタリアに滞在しているワッサーマンは、今週後半に社内幹部と会合を開き、今後の対応を協議する予定とされている。また、2028年ロサンゼルス五輪組織委員会の会長としても、退任を求める圧力に直面している状況だ。

    チャペル・ローンらが相次いで声を上げ、離脱の動きが連鎖

    文書公開後、アーティスト側の反応は急速に表面化した。最初に不満を表明したのは、ベスト・コーストのベサニー・コセンティーノ(Bethany Cosentino)で、その後チャペル・ローン、ウェンズデイ(Wednesday)、ウォーター・フロム・ユア・アイズ(Water From Your Eyes)、ビーチ・バニー(Beach Bunny)など、複数のアーティストがSNSを通じてワッサーマンへの抗議や離脱の意思を示している。

    月曜日に投稿されたウェンズデイの声明では、「先週、我々はケイシー・ワッサーマンとギレーヌ・マクスウェルとのやり取りを知って愕然とした何百組ものアーティストの一人だった」と記されている。一方で同投稿は、「我々がワッサーマン・エージェンシーで仕事をしているチームの人たちを、まともで信頼できる人たちとして認識することも重要だと思う。私たちは彼らとワッサーマンと繋がる前から数年間仕事をしてきたんだ」とも述べ、経営トップと現場スタッフを切り分けて捉える姿勢を示した。

    こうした動きと前後して、同エージェンシーの公式ウェブサイトからは、エド・シーラン(Ed Sheeran)、コールドプレイ(Coldplay)、チャイルディッシュ・ガンビーノ(Childish Gambino)、ケンドリック・ラマー(Kendrick Lamar)、ロード(Lorde)、フィッシュ(Phish)、レイ(Raye)、シザ(SZA)、ジョニ・ミッチェル(Joni Mitchell)、ジャネール・モネイ(Janelle Monae)、ギース(Geese)とフロントマンのキャメロン・ウィンター(Cameron Winter)、タイラー・ザ・クリエイター(Tyler, the Creator)ら数百組に及ぶアーティスト名が記載された名簿が削除された。関係者によれば、これはアーティスト側からの削除要請に応じた対応とみられている。

    音楽業界最大手のひとつであるワッサーマン・ミュージック・エージェンシーにおいて、所属アーティスト自らが公の場で異議を唱え、離脱を表明する事態は異例だ。SNSを通じた発信が連鎖的に拡散したことで、問題は社内にとどまらず、業界全体を巻き込む形で拡大している。

    契約構造の違いが浮き彫りにする、エージェンシー存続の不安定さ

    今回の混乱は、ワッサーマン・ミュージック・エージェンシーの経営判断に直結する問題でもあるが、その背景には音楽業界特有の契約構造がある。関係者によれば、エージェントは通常3〜5年の契約に縛られている一方で、アーティストは必ずしも長期契約を結んでいるわけではないという。

    さらに状況を複雑にしているのが、アーティストはエージェンシーそのものよりも、担当エージェント個人に忠誠を示す傾向が強い点だという。多くのアーティストは、長年信頼関係を築いてきたエージェントが別の会社へ移籍すれば、その後を追うようにして所属先を変えるケースが少なくない。同様にエージェント側も、時には何十年もの時間をかけて築いたチームごと、ひとつの会社から別の会社へと移動することがある。

    関係者のひとりは、状況が週末に「沸点に達した」と述べており、その後も混乱は加速しているという。マーティ・ダイアモンドやダフィー・マクスウィギンらベテランエージェントを含む幹部たちは、何らかの形で統一された会社を維持しようと団結して動いているとされる。

    また、同社に対しては複数の買収提案が持ち込まれているほか、幹部たちが音楽部門を自ら買い取る可能性も取り沙汰されている。ただし、これらの提案がどの程度現実的なものかについては、現時点では不明だ。

    過去の不祥事と重なり、問われる創業者名を冠した企業の在り方

    ワッサーマンにとって、今回の騒動は単発の問題ではない。2024年7月、創業者であり名門ハリウッドの仕掛け人ルー・ワッサーマンの孫でもある彼が、長年にわたって「連続的に」若手社員と不倫関係を持っていたと告発する報道が出た。当時、ワッサーマンはこれらの疑惑についてコメントしなかったものの、報道は業界内で大きな波紋を呼んだ。

    その後、数週間を経て事態は沈静化したように見えたが、今回、前回の疑惑からさほど時間を置かずに新たな問題が浮上したことで、状況は大きく異なっている。特に、創業者の名を冠した企業にとっては、事実関係そのもの以上に、外部からどう見えるかという点が重く受け止められかねない。

    実際、今回の文書で明らかになった事実は、ワッサーマンがエプスタインの犯罪に直接関与していたことを示すものではない。それでも、過去の不祥事と重なって受け止められることで、経営トップとしての説明責任や倫理観が、あらためて問われる形となっている。

    アーティストの声が突きつけた問いと、今週下される判断の行方

    今回の騒動を象徴する声のひとつが、ベサニー・コセンティーノによる声明だ。彼女はSNSへの投稿で、「ワッサーマンに所属するアーティストとして、私は自分の名前やキャリアを、搾取とこんな形で繋がりのある人物と結びつけることに同意していない」と記した。

    さらにコセンティーノは、「黙っていることは、良心に照らしてできないよ——特に、権力を持つ男性たちがこれほど頻繁に守られ、許され、あるいは何の結果も受けずに次に進むことを許されている今の状況では。これが大したことじゃないフリをするなんて、私には無理」とも述べている。その言葉は、個人の問題意識を超え、音楽業界全体に向けた問いとして受け止められている。

    ワッサーマンおよび関係する多くの代理人は、『Variety』誌の取材に対してコメントを拒否、または返答していないという。一方で、現在イタリアに滞在中のワッサーマンは、今週後半に社内幹部と会合を開き、今後の対応を決定する予定とされている。

    アーティストの離脱が連鎖する中で、同社がどのような判断を下すのか。その決断は、ワッサーマン・ミュージック・エージェンシーの将来だけでなく、業界における信頼と責任の在り方をも左右するものとなりそうだ。