オスカー俳優と007スターが監獄ドラマで夢の共演
映画ファン注目のビッグニュースが飛び込んできた。『007』シリーズでジェームズ・ボンドを演じたダニエル・クレイグと『オッペンハイマー』でアカデミー主演男優賞を受賞したキリアン・マーフィーが、『ラ・ラ・ランド』のデイミアン・チャゼル監督による新作監獄ドラマへの出演交渉を進めていることが明らかになった。
パラマウント・ピクチャーズが配給を担当する本作は、チャゼル監督と妻のオリビア・ハミルトンが自身らのプロダクション会社「ワイルド・チキンズ・プロダクションズ」を通じて製作する。詳細なプロット内容は明かされていないが、監獄を舞台にした二人の俳優が主軸となる作品になると伝えられている。撮影開始は今年後半が予定されている。
レオナルド・ディカプリオとの企画から方向転換
今回の新作は、チャゼル監督にとって直近の計画からの転換点となる。数ヶ月前まで、監督はレオナルド・ディカプリオ主演でスタントマンのイーヴェル・ニーヴェルの伝記映画を夏から撮影する準備を進めていた。しかし、ディカプリオは数ヶ月にわたる交渉の末、高齢(82歳)となったマーティン・スコセッシ監督との再タッグを優先することを決断。チャゼル監督との企画から離脱する形となった。
興味深いことに、チャゼルとディカプリオは以前、今回の監獄プロジェクトについても協議していたが、途中でニーヴェルの伝記映画に焦点を移していたという経緯がある。その計画が頓挫したことで、監督は再び監獄ドラマのプロジェクトに立ち返り、今回クレイグとマーフィーという新たな組み合わせでの実現を目指していることになる。
華々しい経歴を持つ二大スター
クレイグは2021年公開の『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』でジェームズ・ボンド役を完結させている。彼が演じる「ナイブズ・アウト」(探偵ブノワ・ブラン)シリーズの第3弾『Wake Up Dead Man(原題)』はNetflixから今年後半に配信予定だ。本監獄映画の撮影前には、グレタ・ガーウィグ監督(『レディ・バード』『バービー』)による『ナルニア国物語』の新作にも出演すると報じられている。
一方マーフィーは、クリストファー・ノーラン監督の『オッペンハイマー』で原子爆弾の開発者J・ロバート・オッペンハイマーを演じてアカデミー賞を獲得。その後は『Small Things Like These(原題)』や『The Immortal Man(原題)』など、比較的小規模でイギリス色の強い作品に焦点を当ててきた。今回の大型プロジェクトへの参加は、オスカー受賞後の彼の新たな挑戦となる。
注目される二人の化学反応とチャゼル監督の新境地
この新作映画で特に注目されるのは、クレイグとマーフィーという個性の異なる二大スターの共演だ。アクション性の強い役柄からシリアスな演技まで幅広い演技力を見せてきたクレイグと、繊細かつ深遠な表現力で知られるマーフィー。両者の化学反応は、監獄という閉鎖的な空間を舞台にすることでより際立つ可能性があるだろう。
ミュージカル映画『ラ・ラ・ランド』でアカデミー賞監督賞を受賞し、『ファースト・マン』や『バビロン』など多彩なジャンルに挑戦してきたチャゼル監督にとっても、監獄ドラマは新たな挑戦となる。これまでの華やかな映像美や音楽性とは異なる、より抑制された環境での人間ドラマの描写に、どのようなアプローチを見せるかも興味深い点だ。



