【訃報】『ロミオとジュリエット』で世界を魅了したオリヴィア・ハッセー、73歳で他界-芸術と家族への愛に生きた彼女の軌跡

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シェイクスピアの不朽の名作『ロミオとジュリエット』で16歳のジュリエットを演じ、世界的な注目を集めた俳優オリヴィア・ハッセーが逝去した。73歳だった。

深い愛情に包まれた最期の時

オリヴィア・ハッセーは2024年12月27日、家族たちが見守る中、自宅で静かに息を引き取った。遺族は声明で「オリヴィアは、その温かさと叡智、そして純粋な優しさで、出会う人々の人生に光をもたらした類まれな存在だった」と追悼。さらに「芸術への情熱、深い愛情、そして動物への優しさに満ちた人生だった」と、その生涯を振り返っている。

16歳で掴んだ運命の主演作

1951年4月17日にアルゼンチンのブエノスアイレスで誕生したハッセーは、幼くしてロンドンに移住。13歳で演技の道を歩み始め、いくつかの小規模な役を経て、フランコ・ゼフィレッリ監督の『ロミオとジュリエット』でブレイクを果たす。この作品は、シェイクスピアの描いた若い恋人たちの年齢に近い俳優を起用した画期的な試みとして話題を呼び、興行的にも成功を収めた。ハッセーは16歳、ロミオ役のレナード・ホワイティングは17歳での挑戦だった。

2018年に刊行された回顧録『The Girl on the Balcony』の中で、ハッセーは「一夜にしてスーパースターになり、私にはその準備ができていなかった」と率直に語っている。

輝かしいキャリアと家族への献身

その後も精力的に活動を続け、1977年の『ナザレのイエス』ではマリア役を熱演。1974年のホラー作品『暗闇にベルが鳴る』や、1990年の『IT/イット』など、幅広いジャンルで活躍した。最後の出演作となった2015年の『ソーシャル・スーサイド(原題)』を経て、2016年に第一線から退いている。

2008年には乳がんと診断され、乳房切除手術後に一時寛解を迎えるも、2018年に新たな腫瘍が発見されたことを公表している。

晩年、自身の俳優人生を振り返り「俳優としてもっと挑戦的な役に挑むべきだったかもしれない。でも、人生を楽しみ、3人の子供を育てることを選んだ。その時は、キャリアより家族が大切だった」と語っていた。

夫のミュージシャンデヴィッド・グレン・アイズリー、3人の子どもたち(アレックス、マックス、インディア)、そして孫のグレイソンが遺された。

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