A24史上最高記録! 『Backrooms(原題)』が北米興収で快進撃-金曜だけで同社初週末記録を更新、週末興収も大台視野に入る異例の出足

A24の新作ホラー『Backrooms(原題)』が、北米興行で同社史上最高の初週末記録を更新する勢いを見せている。


ケイン・パーソンズが手がけた『Backrooms(原題)』が、北米の週末興行で大きな存在感を放っている。パーソンズによるバイラルYouTubeシリーズを原作とする同作は、金曜日だけで北米3442館から3800万ドル(約60億4200万円)を記録。週末3日間では8500万ドル(約135億1500万円)から9000万ドル(約143億1000万円)に達する見込みで、A24作品として過去最高の初週末成績を大幅に更新することが確実視されている。

これまでA24の初週末記録を保持していたのは、2024年公開のアレックス・ガーランド監督作『シビル・ウォー アメリカ最後の日』だった。同作の北米オープニング成績は2550万ドル(約40億5450万円)であり、『Backrooms(原題)』は金曜日1日だけでその数字を上回ったことになる。インディペンデント色の強いスタジオとして知られるA24にとって、今回の出足は単なるヒットを超え、同社の興行規模そのものを押し広げる出来事になりそうだ。

ネット発ホラーがA24最大級の興行作へ

『Backrooms(原題)』は、小さな町で家具店を営む男性が、自身のショールームで別世界へとつながる入口を発見する物語。出演にはキウェテル・イジョフォー、レナーテ・レインスヴェ、マーク・デュプラスらが名を連ねている。プロデューサーにはジェームズ・ワン、ショーン・レヴィ、オズグッド・パーキンスが参加。Chernin Entertainmentは共同スタジオおよび共同出資として関わっている。

本作の注目点は、YouTube発の映像作品が劇場映画として大規模な興行成績につながっている点にある。すでにオンライン上で強い認知を獲得していた題材が、A24のブランド力やホラー映画への関心と結びつき、週末興行の中心に躍り出た形だ。とりわけ、金曜時点で過去のA24作品の初週末記録を超えたことは、作品への初動需要の高さを端的に示している。

『The Breadwinner』と『Pressure』も新作としてランクイン

同週末には、ほかにも新作としてネイト・バーガッツィ主演のファミリーコメディ『The Breadwinner(原題)』と、Focus Featuresによる戦争ドラマ『Pressure(原題)』が公開された。2作のうち好スタートを切ったのは『The Breadwinner(原題)』で、金曜日に北米3525館から275万ドル(約4億3725万円)を記録し、5位に入った。日曜日までには750万ドル(約11億9250万円)に到達する見込みだ。

TriStar Picturesが手がける『The Breadwinner(原題)』は、妻が1カ月にわたる出張に出たことで、混乱する家庭を父親が切り盛りすることになる物語。出演にはマンディ・ムーア、ステラ・グレイス・フィッツジェラルド、バーディー・ボリア、シャーロット・アン・タッカー、コリン・ジョスト、ザック・チェリーらが名を連ねる。

一方の『Pressure(原題)』は、金曜日に北米1829館から246万ドル(約3億9114万円)を記録し、6位でのスタートとなった。週末では540万ドル(約8億5860万円)を見込んでいる。第二次世界大戦を背景にした同作では、ブレンダン・フレイザーがドワイト・D・アイゼンハワーを演じ、過酷な状況の中でDデイ作戦を実行するかどうかの決断を迫られる。共演にはアンドリュー・スコット、ケリー・コンドン、クリス・メッシーナ、ダミアン・ルイス、タムシン・トポルスキーが名を連ねている。

『オブセッション 災愛』は好調維持、『スター・ウォーズ』新作は失速

金曜日の2位には、カリー・バーカー監督作『オブセッション 災愛』が入った。公開3週目の金曜日に810万ドル(約12億8790万円)を記録し、メモリアルデー週末に2800万ドル(約44億5200万円)を稼いだ勢いを維持している。今週末も日曜日までに2800万ドル(約44億5200万円)を見込んでおり、前週末3日間の2200万ドル(約34億9800万円)から19%増となる見通しだ。インディーホラーとしては異例の粘りを見せており、『Backrooms(原題)』とともにホラージャンルの強さを印象づけている。

3位には『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』が続いたが、公開2週目の金曜日は650万ドル(約10億3350万円)にとどまった。初日から70%の下落となり、当初は日曜日までに4000万ドル(約63億6000万円)規模が予想されていたものの、競合他社の見積もりでは2500万ドル(約39億7500万円)前後に落ち着く見方が出ている。この数字になれば、2週目までの北米累計は1億3600万ドル(約216億2400万円)に達する。

4位にはLionsgateの『Michael/マイケル』が入り、金曜日に350万ドル(約5億5650万円)を上乗せした。日曜日までには1270万ドル(約20億1930万円)を積み上げる見込みで、公開6週目までの北米累計は3億4000万ドル(約540億6000万円)に達することになる。

今週末の北米興行は、『Backrooms(原題)』の記録的な初動によって、A24にとって大きな転機となる可能性がある。YouTube発のホラーが大規模公開で観客を集める一方、既存の大型フランチャイズ作品には2週目以降の失速も見られた。新しい題材と若いクリエイターへの関心が、劇場興行の流れを変えつつあることを示す週末となっている。

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