映画『ONE PIECE FILM GOLD』(2016)を紹介&解説。
映画『ONE PIECE FILM GOLD』概要
映画『ONE PIECE FILM GOLD』は、尾田栄一郎の人気漫画『ONE PIECE』を原作とする劇場版アニメーション。劇場版シリーズ第13作にあたり、前作『ONE PIECE FILM Z』に続いて尾田栄一郎が総合プロデューサーを務めた。物語の舞台は、世界政府公認の独立国家であり、世界最大のエンターテインメントシティでもあるグラン・テゾーロ。黄金帝ギルド・テゾーロの支配する華やかな都市で、ルフィたち麦わらの一味が金と欲望にまつわる巨大な陰謀に立ち向かう。監督は宮元宏彰、脚本は黒岩勉。声の出演は田中真弓、中井和哉、岡村明美、山口勝平、平田広明らに加え、山路和弘、満島ひかり、濱田岳、菜々緒、北大路欣也らが参加している。
作品情報
日本版タイトル:『ONE PIECE FILM GOLD』
原題:ONE PIECE FILM GOLD
製作年:2016年
本国公開日:2016年7月23日
日本公開日:2016年7月23日
ジャンル:アニメーション/アドベンチャー/ファンタジー/アクション
製作国:日本
原作:尾田栄一郎『ONE PIECE』
上映時間:119分
前作:『ONE PIECE FILM Z』(2012)
次作:『ONE PIECE STAMPEDE』(2019)
原作・総合プロデューサー:尾田栄一郎
監督:宮元宏彰
脚本:黒岩勉
キャラクターデザイン・総作画監督:佐藤雅将
美術監督:小倉一男
美術設定:須江信人
色彩設計:永井留美子
CGディレクター:能沢諭
撮影監督:和田尚之
音楽:林ゆうき
劇中曲:小島麻由美
主題歌:GLIM SPANKY「怒りをくれよ」
出演:田中真弓/中井和哉/岡村明美/山口勝平/平田広明/大谷育江/山口由里子/矢尾一樹/チョー/山路和弘/満島ひかり/濱田岳/菜々緒/北大路欣也/ケンドーコバヤシ
製作:2016「ワンピース」製作委員会
アニメーション制作:東映アニメーション
配給:東映
©尾田栄一郎/2016「ワンピース」製作委員会
あらすじ
海賊王を目指して新世界を航海するモンキー・D・ルフィたち麦わらの一味は、世界最大のエンターテインメントシティ、グラン・テゾーロへとたどり着く。そこは世界政府公認の独立国家であり、世界中の海賊、海兵、大富豪が集まる“絶対聖域”だった。華やかなカジノとショーに彩られた街を楽しむ一味の前に現れたのは、莫大な金の力で海賊、海軍、世界政府すら動かす黄金帝ギルド・テゾーロ。やがてルフィたちは、テゾーロの支配と野望に巻き込まれていく。
主な登場人物(キャスト)
モンキー・D・ルフィ(田中真弓):麦わらの一味の船長。海賊王を目指して新世界を航海する中、グラン・テゾーロで黄金帝ギルド・テゾーロと対峙する。
ロロノア・ゾロ(中井和哉):麦わらの一味の剣士。ルフィの仲間としてグラン・テゾーロを訪れ、テゾーロの策略によって窮地に立たされる。
ナミ(岡村明美):麦わらの一味の航海士。かつて関わりのあったカリーナと再会し、グラン・テゾーロでの駆け引きに深く関わっていく。
ギルド・テゾーロ(山路和弘):グラン・テゾーロを支配する“黄金帝”。金の力で海賊、海軍、世界政府にまで影響を及ぼす圧倒的な権力者で、ルフィたちの前に立ちはだかる。
カリーナ(満島ひかり):グラン・テゾーロで活躍する歌姫。ナミと過去に関わりを持つ人物で、物語の鍵を握る存在としてルフィたちの前に現れる。
タナカさん(濱田岳):グラン・テゾーロでテゾーロに仕える幹部のひとり。物質をすり抜ける独特の能力を持ち、ルフィたちの行く手を阻む。
バカラ(菜々緒):グラン・テゾーロのコンシェルジュ。華やかな振る舞いの裏で、運を操る能力を使い、ルフィたちを翻弄する。
ダイス(ケンドーコバヤシ):グラン・テゾーロの幹部。屈強な肉体を持ち、かつ痛みに興奮するいわゆる“ドM”キャラ。ゾロたちの前に立ちはだかる。
作品の魅力解説
本作の大きな魅力は、グラン・テゾーロという舞台そのものにある。カジノ、ショー、金色に輝く街並みが一体となった世界最大のエンターテインメントシティは、冒険映画としての高揚感を強く打ち出している。海や島を巡る通常の『ONE PIECE』とは異なり、巨大な娯楽都市に潜入するような構成が、シリーズの中でも独自の華やかさを生んでいる。
一方で、物語は単なるお祭り映画にとどまらない。金の力で人を支配し、世界の勢力図さえ変えようとするギルド・テゾーロの存在を通して、富、権力、自由というテーマが描かれる。ルフィが大切にする“自由”と、テゾーロが象徴する“支配”の対立が、アクションの軸としてわかりやすく提示されている点も見どころだ。
また、ナミとカリーナの関係性も本作ならではの要素である。過去を知るふたりの駆け引きや、裏切りとも信頼とも取れるやり取りが、グラン・テゾーロ攻略のスリルを高めている。ルフィたち麦わらの一味のチームプレーに加え、ゲストキャラクターが物語の展開にしっかり絡む構成も、劇場版としての満足感につながっている。
映像面では、黄金に包まれた都市、派手なショー演出、カジノ的なきらびやかさが前面に出ており、タイトル通り“GOLD”の世界観を視覚的に楽しめる。アクション、コメディ、音楽、華やかな舞台設定が重なり、シリーズファンはもちろん、エンターテインメント性の高いアニメ映画としても見やすい一本である。
