『バービー』とはどんな映画?あらすじ・キャスト・魅力まとめ

映画『バービー』(2023)を紹介&解説。


映画『バービー』概要

映画『バービー』は、世界的ファッションドール「バービー」を、グレタ・ガーウィグ監督が実写映画化したファンタジー・コメディ。完璧で夢のような世界“バービーランド”で暮らすバービーが、ある日突然起きた異変をきっかけに人間世界へ向かい、自分らしく生きることの意味を見つめ直していく。主演はマーゴット・ロビー、共演にライアン・ゴズリングアメリカ・フェレーラケイト・マッキノンイッサ・レイリー・パールマンウィル・フェレルら。ポップなビジュアルとユーモアの奥に、ジェンダー、自己肯定、社会の理想像への問いを織り込んだ作品である。

作品情報

日本版タイトル:『バービー』
原題:Barbie
製作年:2023年
本国公開日:2023年7月21日
日本公開日:2023年8月11日
ジャンル:ファンタジー/アドベンチャー/コメディ
製作国:アメリカ
原作:マテルのファッションドール「バービー」
上映時間:114分

監督:グレタ・ガーウィグ
脚本:グレタ・ガーウィグ/ノア・バームバック
製作:デヴィッド・ヘイマン/マーゴット・ロビー/トム・アッカーリー/ロビー・ブレナー
製作総指揮:グレタ・ガーウィグ/ノア・バームバック/イノン・クライツ/リチャード・ディクソン/マイケル・シャープ/ジョージー・マクナマラ/コートネイ・ヴァレンティ/トビー・エメリッヒ/ケイト・アダムス
撮影:ロドリゴ・プリエト
編集:ニック・ホイ
作曲:マーク・ロンソン/アンドリュー・ワイアット
出演:マーゴット・ロビー/ライアン・ゴズリング/アメリカ・フェレーラ/ケイト・マッキノン/イッサ・レイ/リー・パールマン/ウィル・フェレル/アリアナ・グリーンブラット/シム・リウ/マイケル・セラ/デュア・リパ/エメラルド・フェネル
製作:ヘイデイ・フィルムズ/ラッキーチャップ・エンターテインメント/エヌビー/ジージー・ピクチャーズ/マテル・フィルムズ
配給:ワーナー・ブラザース映画

あらすじ

完璧でハッピーな日々が続く“バービーランド”。そこでは、さまざまなバービーとケンたちが、毎日を明るく自由に過ごしていた。人気者のバービーもまた、理想的な暮らしを送っていたが、ある日突然、死について考えたり、体に異変が起きたりするようになる。原因を探るため、バービーはケンとともに人間世界へ向かう。そこで彼女は、理想だけでは説明できない現実や、人間の複雑な感情に触れ、自分が本当に望む生き方を見つめ直していく。

主な登場人物(キャスト)

バービー(マーゴット・ロビー):バービーランドで完璧な毎日を送っていた人気者のバービー。突然の異変をきっかけに人間世界へ向かい、自分の存在や本当の自由について考えるようになる。

ケン(ライアン・ゴズリング):バービーに想いを寄せる、バービーランドのケンのひとり。バービーとともに人間世界を訪れたことで新たな価値観に触れ、自分自身の居場所や存在意義を探し始める。

グロリア(アメリカ・フェレーラ):人間世界で暮らす女性で、マテル社に勤めている。娘との関係や日々の現実に向き合う中で、バービーの旅に深く関わっていく重要人物。

サーシャ(アリアナ・グリーンブラット):グロリアの娘。バービーに対して批判的な視点を持つ現代的な少女で、母との距離感にも悩んでいる。バービーとの出会いを通して、親子関係にも変化が生まれていく。

変てこバービー(ケイト・マッキノン):バービーランドで独特な存在感を放つバービー。主人公のバービーに、人間世界へ向かうための選択肢を示し、物語の転機を作る。

大統領バービー(イッサ・レイ):バービーランドの中心的存在のひとり。バービーたちが自信に満ちて暮らす理想世界を象徴するキャラクターとして登場する。

ルース・ハンドラー(リー・パールマン):バービーを生み出した人物。物語の中で、バービーが自分の生き方を選び取るうえで大きな意味を持つ存在として描かれる。

マテル社CEO(ウィル・フェレル):バービーを所有するマテル社のトップ。人間世界に現れたバービーを元の世界へ戻そうとする、コミカルで風刺的な役割を担う。

作品の魅力解説

映画『バービー』の魅力は、単なる人気ドールの実写化にとどまらず、ポップでカラフルな世界観を通して現代社会の価値観を問い直している点にある。ピンクに彩られたバービーランドは、誰もが理想の自分になれる夢のような場所として描かれる一方で、その完璧さは人間世界の複雑さと対比される。楽しく華やかなビジュアルの裏側に、自己肯定、ジェンダー、母娘関係、理想と現実のギャップといったテーマが重ねられている。

また、グレタ・ガーウィグ監督ならではのユーモアと批評性も本作の大きな見どころである。バービーやケンを記号的な存在として扱いながら、彼らが“自分は何者なのか”を模索する姿を描くことで、観客自身にもアイデンティティや社会から求められる役割について考えさせる。マーゴット・ロビーの明るさと繊細さを併せ持つ演技、ライアン・ゴズリングのコミカルで切実なケン像も、作品に強い印象を残している。

さらに、衣装、美術、音楽の作り込みも本作ならではの魅力である。ドールハウスを思わせるセットや、バービーの歴史を反映したファッション、デュア・リパやビリー・アイリッシュらが参加した楽曲は、映画全体をポップカルチャーの祝祭のように彩っている。一方で、最終的に描かれるのは“完璧であること”ではなく、“不完全な自分として生きること”の尊さであり、そのバランスが幅広い観客に響く作品となっている。

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