映画『チャオ・ヤングの墓』(2025)を紹介&解説。
映画『チャオ・ヤングの墓』概要
映画『チャオ・ヤングの墓』は、劇団「南極」の劇作家・演出家として活動するこんにち博士が初めて長編映画の監督・脚本を手がけた、架空の島をめぐる冒険的ロードムービー。大昔の動物の化石が眠る「卵池島」を舞台に、自然史博物館で働く分類学者、ロケ中のテレビマン、カウボーイを夢見る中学生とその弟という4人が、曽祖父の墓を目指して旅をする。
劇団「南極」が製作し、鹿児島県長島町にある実際に化石が発見される島々で撮影。主演を大場みなみが務め、山脇辰哉、端栞里、井田よらが共演する。音楽は角銅真実。2026年1月の「MOOSIC LAB 2026」でプレミア上映された後、同年9月18日から一般劇場公開される。
作品情報
| 日本版タイトル | 『チャオ・ヤングの墓』 |
|---|---|
| 製作年 | 2025年 |
| 日本公開日 | 2026年9月18日(一般劇場公開) |
| ジャンル | アドベンチャー/コメディ |
| 製作国 | 日本 |
| 原作 | 無 |
| 上映時間 | 85分 |
| 監督・脚本・編集 | こんにち博士 |
|---|---|
| 製作 | 太田垣百合子/こんにち博士 |
| 撮影 | 佐藤涼介 |
| 作曲 | 角銅真実 |
| 出演 | 大場みなみ/山脇辰哉/端栞里/井田よ/西村智翔/金井球/ユガミノーマル/瀬安勇志/長沼航/古田絵夢/岩崎裕介/矢柴俊博 ほか |
| 製作・配給 | 株式会社南極 |
あらすじ
自然史博物館で働く分類学者・荒須賀南港は、大昔の動物の化石が眠るという「卵池島」へ向かう。島にはロケ中のテレビマン・川田鱚太、カウボーイになりたい中学生・比野光、そして光の弟・ぼんべも集まっていた。
年齢も立場も目的も異なる4人は、ひょんなことからともに島を進み、曽祖父の墓を目指すことに。架空の島を舞台に、風変わりな人々との出会いや思いがけない出来事を重ねながら、4人の奇妙な冒険が始まる。
主な登場人物(キャスト)
荒須賀南港(大場みなみ):自然史博物館で働く分類学者。物語の主人公として卵池島を訪れ、島をめぐる冒険へ踏み出す。
川田鱚太(山脇辰哉):卵池島でロケをしているテレビマン。南港らと行動をともにすることになる。
比野光(端栞里):カウボーイになることを夢見る中学生。弟とともに卵池島での旅へ加わる。
ぼんべ(井田よ):光の弟。年上の3人とともに島を進み、曽祖父の墓を目指す。
作品の魅力解説
分類学者、テレビマン、中学生兄弟――奇妙な4人で進む冒険映画
『チャオ・ヤングの墓』の面白さは、王道の冒険映画らしい英雄たちではなく、分類学者、テレビマン、カウボーイになりたい中学生、その弟という、一見するとまとまりのない4人を旅の中心へ置いていること。
「化石が眠る島」「曽祖父の墓」という冒険映画らしいモチーフの一方で、こんにち博士自身が作品を「ハードボイルドでやわらかい、冒険的ロードムービー」と表現するように、壮大さだけではない独特の脱力感やユーモアを持った作品となっている。([プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES][4])
架空の卵池島を、本当に化石が出る島々で作り上げる
物語の舞台「卵池島」は架空だが、撮影は鹿児島県長島町にある、実際に化石が発見されている島々で行われた。
完全なセットやCGによるファンタジー世界ではなく、現実に存在する島の風景を利用しながら架空の土地を作り出していることが、本作の冒険感を支える大きな要素。こんにち博士自身、映画作りの過程そのものを「冒険のよう」だったと振り返っている。([ぴあエンタメ情報][1])
劇団「南極」が映画という別ジャンルへ挑む
本作を製作したのは、舞台を中心に活動してきた劇団「南極」。こんにち博士にとっても初の映画監督作となる。
舞台で培ってきた人物造形や会話の感覚を持ち込みながら、島の自然を実際に移動するロードムービーという映画ならではの形式へ挑戦。大場みなみや山脇辰哉といった映像作品でも活動する俳優に、南極の劇団員らが加わる座組も特徴となっている。([ぴあエンタメ情報][5])
