『ブラッツ』の新実写映画企画が始動、キム・カーダシアンが主演と製作に参加予定。
キム・カーダシアンが新作実写『ブラッツ』に主演か
Amazon MGM Studiosが、ファッションドール『ブラッツ(Bratz)』を原作とする新たな実写映画の企画を進めている。本作では、リアリティスターであり起業家・俳優としても活躍するキム・カーダシアンが主演交渉中であり、製作陣の一員としても名を連ねている。
脚本は、新鋭のチャーリー・ポリンジャーとルーシー・マッケンドリックが担当。ポリンジャーは、今年のカンヌ国際映画祭で上映された『The Plague(原題)』で長編監督デビューを果たした注目株であり、両者は今後もA24などと複数のプロジェクトを進行中だという。
映画のストーリーは現時点で明かされていないが、製作には『レディ・バード』や『カオス・ウォーキング』を手がけたPicturestartが参加。さらに、『ブラッツ』ブランドを所有するMGAエンターテインメントの創業者であるアイザック・ラリアンも製作総指揮として関わるなど、原作側と映画製作陣の連携が重視されている。
2000年代に一世を風靡したファッションドールが再び脚光
『ブラッツ』は、2001年にアメリカのMGAエンターテインメントが発売したファッションドールシリーズで、ゴージャスなメイクやストリート系のファッションを特徴とする。ローンチ直後から若年層を中心に人気を集め、世界中で2億体以上の販売実績を記録した。
多様な人種や個性を前面に押し出したデザインは、それまでの「理想像」としてのドール像に一石を投じ、当時のバービー人気に真っ向から挑戦する存在として話題となった。
2007年には米ライオンズゲートにより初の実写映画化が行われたが、作品は批評・興行ともに振るわず、全米興収は1,000万ドルに満たない結果に終わった。日本では劇場公開もされていない状況だ。そのため、今回の新作企画は『ブラッツ』にとっても約20年ぶりとなる本格的な映像リブートであり、再評価の機会となる可能性がある。
『バービー』の次は『ブラッツ』?セレブ起用で差別化を図る
2023年に公開された映画『バービー』が世界的な大ヒットを記録したことで、ファッションドールを原作とする映像作品への注目が再び高まっている。そうした流れの中で、Amazon MGM Studiosが『ブラッツ』の実写映画を新たに企画した背景には、ポスト『バービー』時代を見据えた戦略的な狙いがあるようにも見受けられる。
『ブラッツ』は、夢見るお嬢様的イメージの『バービー』とは異なり、自己表現や多様性を重視する路線で人気を得てきたブランドだ。今回の実写化にキム・カーダシアンを起用する構想は、その価値観を現代的にアップデートする試みにほかならない。現代のセレブリティ文化、SNSによる自己ブランディング、ビューティー業界との親和性といった点で、カーダシアンのイメージは『ブラッツ』の再解釈にふさわしいともいえる。
また、Amazon MGMが手がけることで、配信プラットフォームを含めたグローバル展開も見込まれる。『バービー』が示したように、懐かしのキャラクターに現代の視点を重ねることで、若年層だけでなく幅広い世代への訴求も可能となる。『ブラッツ』が“もうひとつの象徴”として再び脚光を浴びる日も近いかもしれない。
カーダシアンの俳優業拡大-NetflixやHuluにも出演
リアリティ番組『カーダシアン家のお騒がせセレブライフ』で一躍世界的な知名度を得たキム・カーダシアンは、近年、俳優業とプロデュース業にも本格的に進出している。2023年には人気アンソロジーシリーズ『アメリカン・ホラー・ストーリー』第12シーズンに出演し、話題を呼んだ。
現在は、ライアン・マーフィーが手がける法廷ドラマ『オール・イズ・フェア 女神たちの法廷』の配信も決まっており、同作にも主演・製作の両面で参加。また、Netflixで配信予定のコメディ映画『The Fifth Wheel(原題)』では、自らプロデュースを務めつつ主演も果たすなど、エンタメ業界における存在感を着実に広げている。
SNSを駆使した発信力や、美容・ファッション分野での影響力を武器に、俳優としての活動をセルフブランディングの一環として確立しつつあるカーダシアン。『ブラッツ』のようなキャラクター性の強い企画は、彼女の次なるキャリア展開においても象徴的なステップとなるだろう。


