アカデミー賞ノミネート&ベルリン映画祭2冠『ノー・アザー・ランド』日本版予告編が完成- 池松壮亮が初のナレーション! [動画あり]

『ノー・アザー・ランド 故郷は他にない』 ©2024 ANTIPODE FILMS. YABAYAY MEDIA NEWS
『ノー・アザー・ランド 故郷は他にない』 ©2024 ANTIPODE FILMS. YABAYAY MEDIA

アカデミー賞ノミネート作品『ノー・アザー・ランド』の予告編にて池松壮亮がナレーションを担当

第97回アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞にノミネートされた『ノー・アザー・ランド 故郷は他にない』の日本版予告編が完成した。予告編のナレーションは、池松壮亮が担当。予告編単体でのナレーション参加は今回が初となる。

2024年のベルリン国際映画祭で最優秀ドキュメンタリー賞と観客賞を受賞した本作は、イスラエル軍による占領が進むパレスチナの村で、パレスチナ人青年とイスラエル人青年が協力して事態を記録し続けるドキュメンタリーである。2月21日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、シネ・リーブル池袋ほか全国で公開される。

『ノー・アザー・ランド 故郷は他にない』ポスター ©2024 ANTIPODE FILMS. YABAYAY MEDIA

『ノー・アザー・ランド 故郷は他にない』ポスター ©2024 ANTIPODE FILMS. YABAYAY MEDIA

注目度高まる作品の全容

本作は今年1月の時点で61もの賞を獲得しており、そのうち11が観客賞というという異例の評価を得ている。舞台となるのは、イスラエル軍による占領が現在進行形で行われているヨルダン川西岸のパレスチナ人居住地区<マサーフェル・ヤッタ>だ。バーセル・アドラーユヴァル・アブラハームという、パレスチナ人とイスラエル人の2人の青年が、2023年10月までの4年間にわたって記録した映像で構成されている。

『ノー・アザー・ランド 故郷は他にない』 ©2024 ANTIPODE FILMS. YABAYAY MEDIA

『ノー・アザー・ランド 故郷は他にない』 ©2024 ANTIPODE FILMS. YABAYAY MEDIA

世界的な評価の高さとは対照的に、アメリカ国内では政治的な事情から配給会社が見つからないという異常事態が続いている。そのため、通常は配給会社への権利販売を担当するセールス会社が自ら劇場に働きかけ、1月末の公開にこぎつけた。1月8日(現地時間)のニューヨーク映画批評家協会賞の受賞式では、作品賞を受賞した『ブルータリスト』のブラディ・コーベット監督が「『ノー・アザー・ランド 故郷は他にない』を配給する時が来ました」と訴え、大きな反響を呼んでいる。

【動画】『ノー・アザー・ランド』日本版予告編(池松壮亮ナレーション)

緊迫の現場を伝える予告編

完成した日本版予告編は、マサーフェル・ヤッタの村がイスラエル軍の軍用車両に急襲される緊迫の場面から始まる。カメラを回していたバーセルが兵士に襲われる様子や、ジャーナリストのユヴァルに対して村人のハムダーンが「イスラエル人だろ? 侵略者の仲間など信頼できない」と厳しい言葉を投げかける瞬間も映し出されている。

『ノー・アザー・ランド 故郷は他にない』 ©2024 ANTIPODE FILMS. YABAYAY MEDIA

『ノー・アザー・ランド 故郷は他にない』 ©2024 ANTIPODE FILMS. YABAYAY MEDIA

映像には、家屋の破壊に抗議する人々や自由を求めて行進する村民たちの姿、「時間がかかっても諦めない」というバーセルの決意、そしてユヴァルが「祖国の暴挙を見過ごせない」と兵士に詰め寄る場面なども収められている。同時に、この地で代々生活を営んできた人々の日常的な暮らしの風景も丁寧に切り取られている。

池松壮亮が語る作品への想い

ナレーションを務めた池松壮亮  ©2024 ANTIPODE FILMS. YABAYAY MEDIA

ナレーションを務めた池松壮亮 ©2024 ANTIPODE FILMS. YABAYAY MEDIA

『レイブンズ』『フロントライン』『THE オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ MOVIE』など、今年も話題作への出演が続く池松壮亮は、本作の予告編ナレーションについて強い共感を示している。「並外れた作品だと思いました。このような形でこの作品に賛同できることをとても光栄に思っています」と語り、異なるバックグラウンドを持つ4名の監督が親密に手を取り合い、現実を伝えようとする姿勢に深い感銘を受けたという。「決して他人事ではいられず、無関心ではいられませんでした。今作に出会えたことに感謝しています。今この映画を、是非観ていただきたいです」と、作品への強い思いを表現している。

4人の若手監督が描く友情と闘争

『ノー・アザー・ランド 故郷は他にない』 ©2024 ANTIPODE FILMS. YABAYAY MEDIA

『ノー・アザー・ランド 故郷は他にない』 ©2024 ANTIPODE FILMS. YABAYAY MEDIA

本作の特筆すべき点は、パレスチナとイスラエルの若手映像作家兼活動家4人による共同監督体制にある。監督を務めたのは、バーセル・アドラーユヴァル・アブラハームハムダーン・バラールラヘル・ショールの4人だ。彼らは占領に抗い続けてきた20年以上の歴史を持つマサーフェル・ヤッタの現状を、当事者としての視点から克明に記録している。

予告編の最後に記された「一滴のしずくから、世界は変わる」というメッセージは、バーセルが村人たちに諦めないことの重要性を説いた言葉がベースとなっている。日本は2024年2月21日(金)の公開でアジア最速となるが、この作品が投げかける問いは、現代社会が直面する普遍的な課題を浮き彫りにしている。

作品情報

<STORY>
ヨルダン川西岸地区のマサーフェル・ヤッタで生まれ育ったパレスチナ人の青年バーセルは、イスラエル軍の占領が進み、村人たちの家々が壊されていく故郷の様子を幼い頃からカメラに記録し、世界に発信していた。そんな彼のもとにイスラエル人ジャーナリスト、ユヴァルが訪れる。非人道的で暴力的な自国政府の行いに心を痛めていた彼は、バーセルの活動に協力しようと、危険を冒してこの村にやってきたのだった。同じ想いで行動を共にし、少しずつ互いの境遇や気持ちを語り合ううちに、同じ年齢である2人の間には思いがけず友情が芽生えていく。しかしその間にも、軍の破壊行為は過激さを増し、彼らがカメラに収める映像にも、徐々に痛ましい犠牲者の姿が増えていくのだった―。

タイトル:『ノー・アザー・ランド 故郷は他にない』
原題:NO OTHER LAND
監督:バーセル・アドラー、ユヴァル・アブラハーム、ハムダーン・バラール、ラヘル・ショール
2024年|ノルウェー、パレスチナ|アラビア語、ヘブライ語、英語|5.1ch|95分|日本語字幕:額賀深雪
©2024 ANTIPODE FILMS. YABAYAY MEDIA
配給:トランスフォーマー
公式HP:https://transformer.co.jp/m/nootherland/
X:@nootherland_jp

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