映画『ナイトボーン -夜哭-』(2026)を紹介&解説。
映画『ナイトボーン -夜哭-』概要
映画『ナイトボーン -夜哭-』は、『ハッチング -孵化-』で注目を集めたハンナ・ベルイホルム監督が、理想の家族を夢見る夫婦と、その間に生まれた異様な赤ん坊をめぐる恐怖を描く北欧ホラー・スリラー。フィンランドの森深くに移り住んだサーガとジョンは待望の子供を授かるが、サーガは生まれた我が子に拭いきれない違和感を抱き始める。主演はセイディ・ハーラ、夫ジョン役をルパート・グリントが演じる。
作品情報
| 日本版タイトル | 『ナイトボーン -夜哭-』 |
|---|---|
| 原題 | Yön lapsi |
| 英題 | NIGHTBORN |
| 製作年 | 2026年 |
| 本国公開日 | 2026年11月6日(フィンランド) |
| 日本公開日 | 2026年8月28日 |
| ジャンル | ホラー/スリラー |
| 製作国 | フィンランド/リトアニア/フランス/イギリス |
| 原作 | 無 |
| 上映時間 | 92分 |
| 監督 | ハンナ・ベルイホルム |
|---|---|
| 脚本 | ハンナ・ベルイホルム/イルヤ・ラウツィ |
| 製作 | ダニエル・クイトゥネン |
| 製作総指揮 | ブラヒム・シウア/ニック・シュメイカー/デヴィッド・レヴィン/スコット・シューマン/エミリー・ゴット |
| 撮影 | ピエタリ・ペルトラ |
| 編集 | ユッシ・ラウタニエミ |
| 作曲 | エイッカ・トッピネン |
| 出演 | セイディ・ハーラ/ルパート・グリント/パメラ・トラ/ピルッコ・サイシオ/レベッカ・レイシー/ジョン・トムソン |
| 製作 | Elokuvayhtiö Komeetta Oy/Getaway Films/Bluelight/Filmai LT |
| 配給 | SF Studios(フィンランド)/NOROSHI、ギャガ(日本) |
あらすじ
子供を望む新婚夫婦サーガとジョンは、理想の子育てを夢見て、サーガが幼少期を過ごしたフィンランドの森深くにある家へ移り住む。やがて待望の子供を授かるが、出産直後からサーガは我が子に「何かがおかしい」と感じ始める。周囲が彼女を安心させようとする一方、その違和感は消えることなく、夫婦の関係にも亀裂が生じていく。やがてサーガだけが、赤ん坊に隠された恐るべき異変を目の当たりにしていく。
主な登場人物(キャスト)
サーガ(セイディ・ハーラ):フィンランド出身の女性。夫ジョンと理想の家庭を築くため、自身が幼少期を過ごした森の中の家へ移住する。待望の子供を出産するが、生まれた我が子に強烈な違和感を抱き始める。
ジョン(ルパート・グリント):サーガのイギリス人の夫。新たな土地で妻と子供との家庭を築こうとするが、赤ん坊への恐怖を深めていくサーガを支えようとする中で、夫婦関係も次第に揺らいでいく。
作品の魅力解説
「理想の家族」が崩れていく、子育てを題材にしたホラー
『ナイトボーン -夜哭-』が恐怖の中心に据えるのは、怪物そのものだけではなく、「子供を産めば幸せな家庭が完成する」という理想と現実の落差だ。待望の出産を迎えたはずのサーガは、自分の子供への違和感を周囲に理解してもらえず、喜びに満ちているはずの時間が徐々に孤独と恐怖へ変わっていく。
母親なら当然我が子を無条件に愛せるのか。子供に対して恐怖や拒絶を覚えたとき、それを口にすることは許されるのか。本作はチャイルド・ホラーの形式を通して、母性や親になることをめぐる言葉にしづらい感情へ踏み込んでいく。
フィンランドの森と自然神話が生む不穏な世界
物語の舞台となるのは、フィンランドの森に囲まれた孤立した家。自然に近い場所で穏やかな家庭生活を送るという夫婦の理想は、やがて逃げ場のない閉鎖的な環境へと姿を変えていく。
フィンランドの自然神話にも着想を得た物語となっており、森や自然が単なる美しい背景ではなく、人間には完全には理解できない何かを内包する場所として機能する。ベルイホルム監督の前作『ハッチング -孵化-』にも通じる、家族の日常と異形の存在を結びつける世界観が特徴だ。
セイディ・ハーラ×ルパート・グリントが演じる夫婦
物語の中心を担うのは、『コンパートメントNo.6』のセイディ・ハーラと、『ハリー・ポッター』シリーズで知られるルパート・グリント。異変を確信して孤立していくサーガと、それを完全には理解できないまま支えようとするジョンという夫婦のズレが、超自然的な恐怖と並行して描かれていく。
