フランス作品(フランスで製作された映画・TVシリーズ、またはフランスが製作国として参加した国際共同製作作品)を紹介。
フランス作品は、映画草創期の映像実験から、詩的リアリズム、ヌーヴェルヴァーグ、作家主義、社会派ドラマ、ロマンス、コメディ、クライム映画、アニメーションまで、多様な表現を通して世界の映像文化に影響を与えてきた。フランス語作品に限らず、海外の監督や俳優が参加した国際共同製作も多く、芸術性を重視した作品と幅広い観客に向けた娯楽作品の両方が作られている。
フランス作品 基本情報
代表作:『大いなる幻影』、『天井桟敷の人々』、『大人は判ってくれない』、『勝手にしやがれ』、『シェルブールの雨傘』、『アメリ』
・フランスは映画誕生の地のひとつ。リュミエール兄弟が現実の風景や人々の動きを記録し、ジョルジュ・メリエスが物語、舞台装置、特殊撮影を取り入れるなど、映画の記録性とフィクション性の両面を発展させた。
・1930年代には、ジャン・ルノワールやマルセル・カルネらによる詩的リアリズムが発展。労働者や犯罪者、社会の周縁に生きる人々を、抒情的な映像とともに描いた。
・第二次世界大戦後は、ロベール・ブレッソン、アンリ=ジョルジュ・クルーゾー、ジャック・タチ、ジャン=ピエール・メルヴィルらが、それぞれ独自の演出や映画美学を確立した。
・1950年代末から1960年代にかけては、ジャン=リュック・ゴダール、フランソワ・トリュフォー、アニエス・ヴァルダ、エリック・ロメールらがヌーヴェルヴァーグを牽引。ロケ撮影、即興的な演技、ジャンプカット、自由な物語構成などを通して、従来の映画製作や演出の常識を刷新した。
・1980年代には、リュック・ベッソン、ジャン=ジャック・ベネックス、レオス・カラックスらによる、映像美や若者文化を重視した「シネマ・デュ・ルック」が注目を集めた。
・近年は、ジャック・オーディアール、セリーヌ・シアマ、ジュリア・デュクルノー、ジュスティーヌ・トリエらの作品が国際的に評価される一方、コメディ、アクション、ミステリー、アニメーションなどの娯楽作品も広く親しまれている。
・フランスでは国際共同製作が活発で、フランス国外の監督や俳優による作品も数多く製作されている。そのため、フランス作品には言語や舞台だけでは区分できない国際的な広がりがある。
・TVシリーズでは、犯罪捜査、スパイ、歴史劇、コメディなどが発展。動画配信サービスの普及以降は、『エージェント物語』や『Lupin/ルパン』などが世界的な視聴者を獲得している。
主なフランス映画
- 『月世界旅行』(1902)
- 『ファントマ』(1913)
- 『ナポレオン』(1927)
- 『裁かるゝジャンヌ』(1928)
- 『アタラント号』(1934)
- 『大いなる幻影』(1937)
- 『ゲームの規則』(1939)
- 『天井桟敷の人々』(1945)
- 『美女と野獣』(1946)
- 『恐怖の報酬』(1953)
- 『悪魔のような女』(1955)
- 『死刑台のエレベーター』(1958)
- 『大人は判ってくれない』(1959)
- 『勝手にしやがれ』(1960)
- 『去年マリエンバートで』(1961)
- 『5時から7時までのクレオ』(1962)
- 『突然炎のごとく』(1962)
- 『軽蔑』(1963)
- 『シェルブールの雨傘』(1964)
- 『気狂いピエロ』(1965)
- 『マンハッタンの哀愁』(1965)
- 『ロシュフォールの恋人たち』(1967)
- 『昼顔』(1967)
- 『影の軍隊』(1969)
- 『ロバと王女』(1970)
- 『仁義』(1970)
- 『ブルジョワジーの秘かな愉しみ』(1972)
- 『映画に愛をこめて アメリカの夜』(1973)
- 『セリーヌとジュリーは舟でゆく』(1974)
- 『ディーバ』(1981)
- 『サン・ソレイユ』(1983)
- 『サブウェイ』(1985)
- 『緑の光線』(1986)
- 『さよなら子供たち』(1987)
- 『デリカテッセン』(1991)
- 『ポンヌフの恋人』(1991)
- 『トリコロール/青の愛』(1993)
- 『レオン』(1994)
- 『憎しみ』(1995)
- 『ロスト・チルドレン』(1995)
- 『フィフス・エレメント』(1997)
- 『アメリ』(2001)
- 『コーラス』(2004)
- 『隠された記憶』(2005)
- 『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』(2007)
- 『潜水服は蝶の夢を見る』(2007)
- 『預言者』(2009)
- 『アーティスト』(2011)
- 『最強のふたり』(2011)
- 『ホーリー・モーターズ』(2012)
- 『アデル、ブルーは熱い色』(2013)
- 『エル ELLE』(2016)
- 『BPM ビート・パー・ミニット』(2017)
- 『燃ゆる女の肖像』(2019)
- 『レ・ミゼラブル』(2019)
- 『TITANE/チタン』(2021)
- 『落下の解剖学』(2023)
- 『モンテ・クリスト伯』(2024)
- 『エミリア・ペレス』(2024)
主なフランスアニメーション映画
- 『王と鳥』(1980)
- 『ファンタスティック・プラネット』(1973)
- 『キリクと魔女』(1998)
- 『ベルヴィル・ランデブー』(2003)
- 『ペルセポリス』(2007)
- 『イリュージョニスト』(2010)
- 『くまのアーネストおじさんとセレスティーヌ』(2012)
- 『リトルプリンス 星の王子さまと私』(2015)
- 『レッドタートル ある島の物語』(2016)
- 『ディリリとパリの時間旅行』(2018)
- 『失くした体』(2019)
- 『プチ・ニコラ パリがくれた幸せ』(2022)
- 『リンダはチキンがたべたい!』(2023)
主なフランスシリーズ
- 『SPIRAL 連鎖』(2005〜2020)
- 『ミステリー in パラダイス』(2011〜)
- 『リターンド/RETURNED』(2012〜2015)
- 『ヴェルサイユ』(2015〜2018)
- 『エージェント物語』(2015〜2020)
- 『ザ・ビューロー』(2015〜2020)
- 『ミラキュラス レディバグ&シャノワール』(2015〜)
- 『ブラック・スポット』(2017〜2019)
- 『マリアンヌ -呪われた物語-』(2019)
- 『アストリッドとラファエル 文書係の事件録』(2019〜)
- 『ラ・レボリューション』(2020)
- 『Lupin/ルパン』(2021〜)
- 『モルガン 天才捜査コンサルタントの殺人事件簿』(2021〜2025)
- 『ノートルダム』(2022)
- 『Represent/レプレゼント』(2023〜)
- 『アンスラサイト』(2024)
- 『Furies/フューリーズ』(2024〜)
- 『ザ・ケージ』(2024〜)
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