東欧・ロシア圏作品(ロシア、ウクライナ、ポーランド、チェコ、スロバキア、ハンガリー、ルーマニア、旧ユーゴスラビア諸国、バルト三国、コーカサス、中央アジアなど、東欧および旧ソ連圏で製作された映画)を中心に扱う地域別ページ。
東欧・ロシア圏の映画は、革命、社会主義体制、検閲、第二次世界大戦とホロコースト、冷戦、民族紛争、体制転換、移民、戦争の記憶など、地域を揺さぶってきた歴史と深く結びつきながら発展してきた。ソ連モンタージュ、ポーランド派、チェコスロバキア・ニューウェーブ、ハンガリー映画、ユーゴスラビア・ブラックウェーブ、ルーマニア・ニューウェーブ、ウクライナ詩的映画など、世界映画史に大きな影響を与えた多様な潮流を含む。
東欧・ロシア圏作品 基本情報
代表作:『戦艦ポチョムキン』、『惑星ソラリス』、『灰とダイヤモンド』、『ひなぎく』、『サタンタンゴ』、『4ヶ月、3週と2日』、『アンダーグラウンド』、『火の馬』、『マリウポリの20日間』
・東欧・ロシア圏作品は、特定のひとつの作風を指すものではなく、国や地域ごとの歴史、民族、言語、宗教、政治体制、映画産業によって大きく表情が異なる。
・ソ連映画は、1920年代のモンタージュ理論や前衛的な映像表現を通して、世界の映画言語に大きな影響を与えた。その後もアンドレイ・タルコフスキー、ミハイル・カラトーゾフ、ラリーサ・シェピチコらが、戦争、信仰、記憶、人間の精神を独自の映像表現で描いている。
・ポーランド、チェコスロバキア、ハンガリーでは、第二次世界大戦や社会主義体制を背景に、検閲と向き合いながら歴史、権力、個人の自由を描く映画運動が発展した。
・旧ユーゴスラビア圏では、社会主義体制への批判や民族間の関係、ユーゴスラビア紛争とその傷痕を扱う作品が生まれ、ルーマニアでは、独裁政権と体制転換後の社会を乾いたユーモアやリアリズムで描くルーマニア・ニューウェーブが国際的な評価を得た。
・ウクライナ映画は、民族文化や土地の記憶を描く詩的映画の伝統を持つ一方、独立後は社会変動、ドンバスでの戦争、ロシアによる侵攻、市民の日常を記録する劇映画やドキュメンタリーも数多く製作されている。
・ソ連やユーゴスラビアの解体、国境の変化、亡命、国際共同製作などにより、ひとつの作品が複数の国や映画文化にまたがることも多い。本ページでは、製作スタジオ、言語、舞台、監督の活動地域などを踏まえて便宜的に分類している。
ロシア/ソ連
- 『戦艦ポチョムキン』(1925)
- 『母』(1926)
- 『十月』(1928)
- 『アレクサンドル・ネフスキー』(1938)
- 『イワン雷帝』(1944)
- 『鶴は翔んでゆく』(1957)
- 『誓いの休暇』(1959)
- 『僕の村は戦場だった』(1962)
- 『私はモスクワを歩く』(1963)
- 『アンドレイ・ルブリョフ』(1966)
- 『戦争と平和』(1966)
- 『惑星ソラリス』(1972)
- 『鏡』(1975)
- 『霧の中のハリネズミ』(1975)
- 『ストーカー』(1979)
- 『モスクワは涙を信じない』(1980)
- 『不思議惑星キン・ザ・ザ』(1986)
- 『太陽に灼かれて』(1994)
- 『エルミタージュ幻想』(2002)
- 『父、帰る』(2003)
- 『12人の怒れる男』(2007)
- 『裁かれるは善人のみ』(2014)
- 『ラブレス』(2017)
- 『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』(2018)
- 『LETO -レト-』(2018)
- 『DAU. ナターシャ』(2020)
- 『インフル病みのペトロフ家』(2021)
- 『キャプテン・ボルコノゴフ脱走兵』(2021)
- 『チャイコフスキーの妻』(2022)
ポーランド
- 『世代』(1955)
- 『地下水道』(1957)
- 『灰とダイヤモンド』(1958)
- 『夜行列車』(1959)
- 『尼僧ヨアンナ』(1961)
- 『水の中のナイフ』(1962)
- 『サラゴサの写本』(1965)
- 『ファラオ』(1966)
- 『約束の土地』(1975)
- 『大理石の男』(1977)
- 『カメラ・バフ』(1979)
- 『鉄の男』(1981)
- 『尋問』(1982)
- 『偶然』(1987)
- 『殺人に関する短いフィルム』(1988)
- 『デカローグ』(1989)
- 『イーダ』(2013)
- 『COLD WAR あの歌、2つの心』(2018)
- 『聖なる犯罪者』(2019)
- 『EO イーオー』(2022)
- 『フィリップ』(2022)
- 『人間の境界』(2023)
ウクライナ
- 『ズヴェニゴーラ』(1928)
- 『カメラを持った男』(1929)
- 『大地』(1930)
- 『火の馬』(1964)
- 『ザ・トライブ』(2014)
- 『ドンバス』(2018)
- 『アトランティス』(2019)
- 『リフレクション』(2021)
- 『スナイパー コードネーム:レイブン』(2022)
- 『世界が引き裂かれる時』(2022)
- 『マリウポリの20日間』(2023)
- 『戦場0地点』(2025)
チェコ/スロバキア
- 『大通りの店』(1965)
- 『厳重に監視された列車』(1966)
- 『ひなぎく』(1966)
- 『火事だよ!カワイ子ちゃん』(1967)
- 『マルケータ・ラザロヴァー』(1967)
- 『ジョーク』(1969)
- 『耳』(1970)
- 『闇のバイブル/聖少女の詩』(1970)
- 『スイート・スイート・ビレッジ』(1985)
- 『コーリャ 愛のプラハ』(1996)
- 『この素晴らしき世界』(2000)
- 『チェコ・ドリーム』(2004)
- 『英国王給仕人に乾杯!』(2006)
- 『ザ・ペインテッド・バード』(2019)
ハンガリー
- 『密告の砦』(1966)
- 『愛』(1971)
- 『赤い詩』(1972)
- 『メフィスト』(1981)
- 『私の20世紀』(1989)
- 『サタンタンゴ』(1994)
- 『ヴェルクマイスター・ハーモニー』(2000)
- 『ニーチェの馬』(2011)
- 『サウルの息子』(2015)
- 『心と体と』(2017)
- 『この世界に残されて』(2019)
- 『ナチュラル・ライト』(2021)
ルーマニア
- 『ラザレスク氏の最期』(2005)
- 『12時08分、ブカレスト東』(2006)
- 『4ヶ月、3週と2日』(2007)
- 『カリフォルニア・ドリーミン』(2007)
- 『ポリス、アジェクティヴ』(2009)
- 『汚れなき祈り』(2012)
- 『私の、息子』(2013)
- 『アフェリム!』(2015)
- 『エリザのために』(2016)
- 『アンラッキー・セックスまたはイカれたポルノ』(2021)
- 『世界の終わりにはあまり期待しないで』(2023)
旧ユーゴスラビア圏
- 『ジプシーは空にきえる』(1967)
- 『W.R.:オルガニズムの神秘』(1971)
- 『パパは、出張中!』(1985)
- 『ジプシーのとき』(1988)
- 『アンダーグラウンド』(1995)
- 『黒猫・白猫』(1998)
- 『ノー・マンズ・ランド』(2001)
- 『サラエボの花』(2006)
- 『灼熱』(2015)
- 『アイダよ、何処へ?』(2020)
その他東欧・旧ソ連圏作品
- 『落葉』(1966・ソ連/ジョージア)
- 『ざくろの色』(1969・ソ連/アルメニア)
- 『歌うつぐみがおりました』(1970・ソ連/ジョージア)
- 『懺悔』(1984・ソ連/ジョージア)
- 『炎628』(1985・ソ連/ベラルーシ)
- 『針』(1988・ソ連/カザフスタン)
- 『ビフォア・ザ・レイン』(1994・北マケドニア/フランス/イギリス)
- 『スローガン』(2001・アルバニア/フランス)
- 『トルパン』(2008・カザフスタン/ロシア/ドイツ)
- 『ハーモニー・レッスン』(2013・カザフスタン/ドイツ/フランス)
- 『コーン・アイランド』(2014・ジョージア/ドイツ/フランス)
- 『サンガイレ、夏のひと』(2015・リトアニア/フランス/オランダ)
- 『ノベンバー』(2017・エストニア/オランダ/ポーランド)
- 『ハニーランド 永遠の谷』(2019・北マケドニア)
- 『ソウル・オブ・ブリザード』(2019・ラトビア)
- 『ファイアバード』(2021・エストニア/イギリス)
- 『ブラーガのレッスン』(2023・ブルガリア/ドイツ)
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