トム・ホランドが、『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』を前に、次世代への継承に言及した。
トム・ホランドが、今後の『スパイダーマン』シリーズについて、自身のあとに続く新たなヒーロー像への思いを語った。ピーター・パーカー役としてMCUに登場してから約10年。新作『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』の公開を控えるなか、ホランドは単に主演として戻るだけでなく、将来的に“次の章”を支える立場にも関心を示している。
ロバート・ダウニー・Jr.から受け継いだ“導く役割”
ホランドは英Empireの取材で、いずれ『スパイダーマン』の中心を担う存在が変わる可能性について触れた。候補として、コミックやアニメ作品でも知られるマイルズ・モラレス、スパイダーグウェン、スパイダーウーマンの名を挙げながら、「次に誰が来るとしても、それがマイルズ・モラレスであれ、スパイダーグウェンであれ、スパイダーウーマンのような存在であれ、僕は次の章を立ち上げる一端を担えたらうれしいよ」と語っている。
さらにホランドは、「それがどんな形になるのかは分からない。でも、ダウニーが僕にしてくれたことを僕もできるなら、夕日に向かってスイングしながら去っていくことに、とても満足できると思うよ」と続けた。ここで言及されたダウニーとは、MCUでアイアンマン/トニー・スタークを演じたロバート・ダウニー・Jr.のことだ。2016年公開の『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』で、トニーはホランド版ピーター・パーカーをMCUへと導く存在として登場した。
その後、トニーとピーターの関係は『スパイダーマン:ホームカミング』や『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』を経て深まり、『アベンジャーズ/エンドゲーム』で大きな区切りを迎えた。ホランドの発言は、自身がかつて受け取ったバトンを、いつか別の若いヒーローへ渡す可能性を見据えたものといえる。
『ブランド・ニュー・デイ』では物語にさらなる厚みも
ホランド版スパイダーマンは、2017年の『スパイダーマン:ホームカミング』、2019年の『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』、2021年の『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』を通じて、MCUの中心的なキャラクターのひとりとなってきた。特に『ノー・ウェイ・ホーム』では、ピーターの存在が周囲の記憶から消えるという結末を迎え、最新作はその後の孤独な日々から始まる新章として注目されている。
またホランドは、GQの取材で『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』の追加撮影についても説明している。「いま撮っているものは、必要だから撮っているわけではないと断言できるよ。映画は現時点でもきちんと機能していて、しっかり響くものになっている。僕たちはいくつかの部分に“仕上げ”を加えているだけなんだ。もう少しユーモアを足す方法を探ったり、ヴィランの筋書きを新しい形で重ねたり、とても楽しいことをしているよ」と述べ、作品の基礎はすでに固まっているとの見方を示した。
“卒業”ではなく、シリーズの未来を見据えた発言
今回のコメントは、ホランドがすぐにスパイダーマン役を離れることを明言したものではない。むしろ、新作を控えるタイミングで、彼がピーター・パーカーの物語をより長い視点で捉えていることをうかがわせる発言だ。
『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』は、7月31日(金)に日米同時公開予定。誰にも覚えられていない世界で、それでも“親愛なる隣人”として街を守り続けるピーターの姿は、ホランド版スパイダーマンの新たな出発点となる。そこからどのように次の世代へ物語が広がっていくのか。ホランドの言葉は、シリーズの未来に向けた静かな布石として受け止められそうだ。
