「最悪の自分になった」支配者ポールの孤独と代償——『デューン 砂の惑星PART3』シネマコンで流れた冒頭7分映像が壮絶と話題

ティモシー・シャラメ帰還、ロバート・パティンソン新加入——『デューン PART3』初公開ビジュアル解禁で三部作完結へ NEWS
ティモシー・シャラメ、『デューン 砂の惑星PART3(仮)』より © 2026 Warner Bros. Ent. and Legendary All Rights Reserved.

『デューン 砂の惑星PART3』の新映像がシネマコンで披露され、17年後のポールの苛烈な運命が明らかになった。


ワーナー・ブラザースとレジェンダリーが、シネマコンで『デューン 砂の惑星PART3』のオープニング映像7分間を公開した。会場にはドゥニ・ヴィルヌーヴ監督のほか、ティモシー・シャラメゼンデイヤジェイソン・モモアが登壇し、新作の一端を披露した。

映像では、前作から17年後を舞台に、銀河を支配する立場となったポール・アトレイデスの姿が映し出された。一方で、その力の裏側には、愛するチャニとの距離や、イルーラン姫との政略結婚、さらに自らの名のもとに広がった犠牲の数々が横たわっており、本作がより重く苛烈な物語へ踏み込むことをうかがわせている。

17年後のポールが背負う“支配”の代償

ティモシー・シャラメ演じるポール・アトレイデスは、本作でパディシャー皇帝として確固たる地位を築いているという。しかし、その姿は英雄譚の先にある栄光ではなく、支配の果てに生まれた歪みと孤独を帯びているようだ。チャニとともに未来へ進むこともできず、フローレンス・ピュー演じるイルーラン姫との結び付きにも縛られたまま、銀河の統治という重圧を引き受けている。

シャラメ自身も、ポールについて「最悪の自分のビジョンそのものになってしまった」と説明しており、かつて未来におびえていた青年が、その恐れていた姿へ近づいてしまったことを示唆している。さらに映像内では、モモア演じるキャラクターがポールに「お前は銀河を征服した。無数の世界を滅ぼした」と突きつける場面もあり、本作では“救世主”として祭り上げられた存在が、いかに巨大な犠牲の上に立っているのかが、より鮮明に描かれていくことになりそうだ。

ヴィルヌーヴ監督「第3作はスリラー」 新たな方向性も示唆

本作について、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督は、これまでの2作とは異なるアプローチを取ったことも明かしている。監督は「自分の足跡をなぞりたくなかった」と語り、第3作で「何か新しいことをやりたかったんだ」と説明した。

その上で、第1作を「より瞑想的で、観想的」、第2作を「戦争映画」と表現し、第3作はスリラーだと位置付けている。さらに「もっとアクション満載で、テンポが速く、そして感情的な作品だよ」と述べており、シリーズのスケール感を保ちながらも、より鋭く緊張感のある作品になることをうかがわせた。

原作は壮大で複雑な世界観でも知られるが、ヴィルヌーヴ監督はこれまでのシリーズでも、その物語を映画的なスケールへと昇華させてきた。第3作では、ポールの内面に宿る破滅性と、銀河規模の戦いの行方が、これまで以上に強い緊張感のなかで描かれていくことになりそうだ。

10年にわたる旅の集大成へ キャストの思いと公開日も明らかに

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督は、本作が『デューン』の映画化に費やしてきた10年間の旅を締めくくる作品になることにも言及した。監督は、最後にキャストを再びカメラの前に集め、「砂漠のポールとチャニに別れを告げた時は、とても感動的だった」と振り返っている。さらに「僕たちは小さな家族みたいになっていた」とも語っており、長い年月をともに歩んできたチームへの思いをにじませた。

ティモシー・シャラメもまた、このシリーズの撮影を通して「成長してきた」と述べ、ヴィルヌーヴ監督と仕事ができたことは「深い名誉」であり、「キャリアにおける最大の名誉かもしれない」と語った。監督が次回作として007シリーズの新作映画も控えるなかで、『デューン 砂の惑星PART3』はポールのアークにひとつの決着をもたらす作品として位置付けられている。

あわせて、本作にはレベッカ・ファーガソンシャーロット・ランプリングジョシュ・ブローリンハビエル・バルデムら前作からのキャストが続投するほか、アニャ・テイラー=ジョイの役割が拡大し、ロバート・パティンソンが悪役サイテールとして新たに加わることも明かされた。さらに、モモアが“ゴラ”として復活する点も注目を集めそうだ。『デューン 砂の惑星PART3』は、2026年12月18日に劇場公開予定である。

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