マイケル・B・ジョーダン『罪人たち』で主演男優賞受賞―16部門ノミネート作がオスカー最有力候補に急浮上

マイケル・B・ジョーダン『罪人たち』で主演男優賞受賞―16部門ノミネート作がオスカー最有力候補に急浮上 Awards & Festivals Coverage
マイケル・B・ジョーダン

『罪人たち』主演でマイケル・B・ジョーダンが主演男優賞受賞。


マイケル・B・ジョーダンが超自然的スリラー『罪人たち』で双子の兄弟スモークとスタックを演じ、アクター賞主演男優賞を受賞した。俳優組合員の投票によって決まる同賞での受賞は、オスカーレースの行方を占う重要な指標ともされており、主演男優賞争いに大きな動きをもたらした。

ジョーダンは2019年、『ブラックパンサー』でアンサンブル賞(作品賞)を受賞しており、今年は同作品賞も改めて受賞。授賞式では2度ステージに立つこととなった。

主演男優賞受賞でオスカー戦線に浮上

今年度のアクター賞(旧SAGアワード)主演男優賞には、ティモシー・シャラメ(『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』)、レオナルド・ディカプリオ(『ワン・バトル・アフター・アナザー』)、イーサン・ホーク(『ブルームーン』)、ジェシー・プレモンス(『ブゴニア』)らがノミネートされていた。その中での受賞は、ジョーダンの演技が同業者から高く評価されたことを示す結果となった。

ジョーダンは受賞スピーチで、「このようなすばらしい方々と同じカテゴリーでノミネートされたことを、心から光栄に思う」と語り、「彼らの仕事、そして私たちの表現の世界への貢献を、深く愛している」と敬意を表した。

さらに「この旅は本当に信じられないほどのものだったよ」と振り返り、「存在を認めてくれた皆さんに感謝したい」と述べている。

ライアン・クーグラーとの5度目のタッグ―一人二役で挑んだ新境地

罪人たち』は、ジョーダンとライアン・クーグラー監督による5度目のタッグ作品である。これまでに『フルートベール駅で』『クリード』、そして2本の『ブラックパンサー』シリーズを共に手がけてきた両者にとって、本作は新たな挑戦となった。

ジョーダンが演じたのは、第一次世界大戦後に南部の故郷へ戻り、ジュークジョイントを開く双子の兄弟スモークとスタック。一人二役という難役に挑みながら、同じ顔を持つ兄弟の内面の差異を繊細に演じ分けた。物語はそこへヴァンパイアが出現し、小さな町を恐怖へと陥れるという超自然的要素を絡めて展開していく。

1930年代を舞台にした本作は、アカデミー賞で史上最多タイとなる16部門にノミネートされるなど高い評価を受けている。アクター賞でも5冠を争う存在となっており、賞レースの中心に位置づけられている。

さらに興行面でも成功を収め、世界累計興行収入は3億6900万ドルを突破。批評的評価と商業的成果の双方を備えた作品として、その存在感を強めている。

授賞式でジョーダンは、「ライアン・クーグラー、私の可能性を引き出し、恐れなく挑み、真実を探求できる安全な場所を作ってくれてありがとう」と監督への感謝を述べた。また共演者やスタッフに向けて「最高の仕事ができる環境を与えてくれて本当にありがとう」と語り、「皆さんがずっとくれていた愛と支え、励ましを感じているよ。本当に最高だ」と締めくくった。

第32回アクター・アワード(旧SAGアワード)(2026年)ノミネート&受賞結果一覧はこちら

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