人気ドラマの映画リブート版として『マイアミ・バイス ’85(原題)』が正式始動し、全米公開日が明らかになった。
マイケル・B・ジョーダンとオースティン・バトラーが主演する『マイアミ・バイス ’85(原題)』の製作が正式に確認された。ジョセフ・コシンスキーが監督を務める本作は、ユニバーサル映画として2027年8月6日に米公開予定で、IMAX撮影で制作されるという。今年後半のクランクインも見込まれており、80年代を象徴する人気シリーズが新たなかたちでスクリーンに戻ってくる。
主演はマイケル・B・ジョーダンとオースティン・バトラー
マイケル・B・ジョーダンはリカルド・“リコ”・タブス役、オースティン・バトラーはジェームズ・“ソニー”・クロケット役を演じる。ふたりが本作への出演交渉中だと報じられたのは2025年で、今回の正式発表によって、長く注目されてきた企画が本格的に動き出したかたちだ。
『マイアミ・バイス』は、フィリップ・マイケル・トーマスとドン・ジョンソンが主演した80年代の人気TVシリーズとして知られ、その後は2006年にマイケル・マン監督の映画版『マイアミ・バイス』が製作され、コリン・ファレルとジェイミー・フォックスが主演を務めた。今回の『マイアミ・バイス ’85(原題)』は、そうしたシリーズの系譜を受け継ぎながら、新たな世代のスターを迎えて再始動する作品となる。
コシンスキー監督が語っていた起用への期待
ジョーダンとバトラーの起用候補は、すでに2025年の時点で報じられていた。当時、コシンスキー監督は米『Variety』の取材に応じ、ジョーダンについて「長年尊敬してきた人物」であり、「ずっと一緒に仕事をしたいと思っていた」と説明。バトラーについても、「要注目の存在であることをまさに証明し続けている」とし、これまでの作品選びに「本当に感銘を受けている」と語っていた。
さらに監督は、ふたりの参加が実現した場合について「本当に幸運だと思う」ともコメントしており、企画初期の段階からこのキャスティングに強い期待を寄せていたことがうかがえる。今回の正式発表は、そうした構想が実際のかたちになったことを示すものでもある。
ジョーダンとバトラーはいま最も勢いのある俳優のひとりだ
実際、ジョーダンとバトラーはそれぞれのキャリアの充実期にある。ジョーダンは、ライアン・クーグラー監督作『罪人たち』で一人二役を演じ、そのパフォーマンスによってアカデミー賞主演男優賞、アクター賞、NAACP賞2冠を受賞した。次回作では、Amazon MGMスタジオによる『トーマス・クラウン・アフェアー』のリメイク作品で主演に加え、監督とプロデュースも務める予定だ。
一方のバトラーも、『エルヴィス』でエルヴィス・プレスリーを演じ、主演男優賞ノミネートを果たした。その後も、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督『デューン 砂の惑星PART2』、ジェフ・ニコルズ監督『ザ・バイクライダーズ』、ダーレン・アロノフスキー監督『コート・スティーリング』、アリ・アスター監督『エディントンへようこそ』などに次々と出演してきた。次回作には、ジェレミー・アレン・ホワイトと共演するA24製作のクライム・スリラー『Enemies(原題)』が控えている。
賞レースと話題作の双方で存在感を示してきたふたりが、『マイアミ・バイス ’85(原題)』でどのような新しいコンビ像を打ち出すのかにも注目が集まりそうだ。
80年代マイアミの空気感を再構築する作品に
作品のロゴラインによれば、『マイアミ・バイス ’85(原題)』は「80年代半ばのマイアミの華やかさと腐敗」を描く作品であり、「ファッションから映画制作に至るまで、あらゆるスタイルに影響を与えた画期的なテレビシリーズのパイロット版および第1シーズンから着想を得た」という。犯罪劇としての緊張感だけでなく、当時の都市の空気や美学そのものを現代的に再構築する作品になりそうだ。
脚本はダン・ギルロイが執筆し、原案にはTVシリーズのためにキャラクターを生み出したアンソニー・ヤーコビッチの名前がある。シリーズはヤーコビッチとマイケル・マンのエグゼクティブプロデュースによるもので、今回の新作にもその系譜が受け継がれている。なお、エリック・ウォーレン・シンガーが以前の草稿を手がけていたことも明らかになっている。
プロデューサーにはディラン・クラークとコシンスキー監督が名を連ねており、ユニバーサル側では製作開発担当エグゼクティブVPのサラ・スコットと、製作開発担当クリエイティブ・エグゼクティブのクリスティーナ・ホフロッゲが本プロジェクトを監督する。人気シリーズの再始動としてだけでなく、80年代カルチャーの象徴をどう現代に接続するのかという点でも注目を集める1作になりそうだ。
