映画『八つ墓村』(2026)を紹介&解説。
映画『八つ墓村』(2026)概要
映画『八つ墓村』(2026)は、横溝正史による金田一耕助シリーズの代表的小説を、清水 崇監督(『呪怨』シリーズ、『犬鳴村』)が完全新作として映画化するミステリー。大学生・井川辰弥が母の死をきっかけに探偵・金田一耕助と岡山の山奥にある八つ墓村を訪れ、莫大な遺産と村の過去をめぐる連続殺人事件へ巻き込まれていく。
金田一耕助を尾上松也、辰弥を奥 智哉、森美也子を堀田真由が演じ、高島礼子、滝藤賢一、小籔千豊、渋川清彦、髙嶋政伸らが共演する。脚本は尾ヶ井慎太郎と清水 崇。
作品情報
| 日本版タイトル | 『八つ墓村』 |
|---|---|
| 英題 | Village of Eight Gravestones |
| 製作年 | 2026年 |
| 日本公開日 | 2026年9月18日 |
| ジャンル | ミステリー/サスペンス/ホラー |
| 製作国 | 日本 |
| 原作 | 横溝正史『八つ墓村 金田一耕助ファイル1』(小説) |
| 上映時間 | 117分 |
| 監督 | 清水 崇 |
|---|---|
| 脚本 | 尾ヶ井慎太郎/清水 崇 |
| 製作 | 前川盛哉/西麻美/柳田裕介/石塚慶生 |
| 製作総指揮 | 吉田繁暁 |
| 撮影 | 大内泰 |
| 編集 | 鈴木理 |
| 作曲 | アントンジュリオ・フルリオ |
| 出演 | 尾上松也/奥 智哉/堀田真由/佐野岳/小野塚勇人/永瀬莉子/中村莟玉/笹野鈴々音/小籔千豊/中島亜梨沙/川瀬陽太/今野浩喜/渋川清彦/髙嶋政伸/高島礼子/滝藤賢一 ほか |
| 製作 | 「八つ墓村」製作委員会 |
| 制作プロダクション | ダーウィン |
| 配給 | 松竹/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント |
あらすじ
大学生・井川辰弥のもとへ、母が亡くなったという知らせが届く。辰弥は奇妙な探偵・金田一耕助に誘われ、亡き母のルーツがある岡山県の山奥、「八つ墓村」へ向かう。辰弥は莫大な遺産の相続人でもあった。しかし、彼が村へ帰ってきたことに呼応するかのように、不可解な連続殺人事件が発生する。
村には、過去に起きた凄惨な事件と、「八つ墓村」という名前そのものにつながる暗い歴史が存在していた。金田一は岡山県警の磯川警部らとともに事件の謎を追い、辰弥もまた、自分の血筋と村に隠された秘密へ向き合っていく。
主な登場人物(キャスト)
金田一耕助(尾上松也):数々の難事件を解決する探偵。母を亡くした辰弥とともに八つ墓村を訪れ、村で発生する連続殺人事件の真相を追う。
井川辰弥(奥智哉):大学生。母の死をきっかけに自身のルーツがある八つ墓村を訪れる。莫大な遺産の相続人でもあり、その帰還と前後して事件が相次ぐ。
森美也子(堀田真由):八つ墓村で辰弥と出会う美しい未亡人。物語の中心人物の一人。
田治見小竹/小梅(高島礼子):八つ墓村随一の名家・田治見家の双子の老女。高島礼子が一人二役で演じる。
田治見要蔵/田治見久弥(滝藤賢一):過去に村で起きた忌まわしい事件の首謀者・要蔵と、その長男・久弥。滝藤賢一が一人二役で演じる。
磯川警部(小籔千豊):岡山県警の警部。金田一とともに連続殺人事件の真相を追う。
作品の魅力解説(公開前時点)
Jホラーの清水崇が『八つ墓村』を撮る
今回の映画化で特に注目されるのは、『呪怨』シリーズなどで世界的に知られる清水崇が監督を務めること。
『八つ墓村』は本来、殺人事件を解き明かすミステリーである一方、大量殺人の記憶、洞窟、因習、祟りを思わせる伝承など、ホラー映画と極めて相性のいい要素を大量に持つ作品でもある。
清水監督は本作を「怪奇幻想ロマン冒険談」として再構築し、新解釈やオリジナル展開も盛り込んだとしている。ミステリーとJホラー的恐怖がどこまで融合するのかが、今回の映画化最大のポイントだろう。
尾上松也による新たな金田一耕助
金田一耕助は、日本映画史でも数多くの俳優が演じてきた名探偵。
映画版『八つ墓村』だけでも、1951年版では片岡千恵蔵、1977年版では渥美清、1996年版では豊川悦司が金田一を演じている。2026年版では尾上松也が新たに役を引き継ぐ。
80年にわたって映像化され続けてきたキャラクターを令和の映画としてどのように更新するのか、その人物像も大きな見どころとなる。
原作の再現だけではない「完全新作」
本作は過去映画のリメイクではなく、横溝正史の原作小説から改めて作る「完全新作」として企画されている。
脚本の尾ヶ井慎太郎は、閉鎖的な村社会で起きるミステリーを軸に、現代にも存在する孤独や人間の業を描くとしており、清水監督も「現代にこそ通じる人の闇と業」を意識したと説明している。
昭和の名作を外見だけ現代化するのではなく、2026年に『八つ墓村』を映画化する意味そのものを作品へ組み込もうとしている点に注目したい。
