スーザン・サランドンが、パレスチナ支持を理由に最近も映画の役を失ったとヴェネツィア国際映画祭で明かした。
スーザン・サランドンが、自身のパレスチナ支持をめぐる発言によるハリウッドでの影響が、現在も続いていると明かした。
第83回ヴェネツィア国際映画祭で新作『The Echo Chamber(原題)』の記者会見に出席したサランドンは、「最近も映画を奪われた」と語っている。
スーザン・サランドン パレスチナ支持で「最近も映画を奪われた」
サランドンは自身の現在の状況について、「最近も映画を奪われた。今も私を起用しないよう人々に伝えているエージェンシーがあるから」と明かした。
一方、「でも、それが権力構造なんだと思う。一般の人々のなかでは、特に海外では歓迎されていると感じる」と、一般の人々の反応には変化を感じているという。
サランドンは以前からパレスチナへの支持を公に表明している。2023年11月にはニューヨークで開催された親パレスチナ集会での発言が大きな批判を集め、所属していた大手タレントエージェンシーUTAとの契約を解除された。サランドンはその後、自身のInstagramで問題となった発言について謝罪している。
監督には「私と仕事をしないように」と警告も
今回サランドンがヴェネツィアで発表した『The Echo Chamber』を手がけたのは、イタリアの映画監督アンドレア・パラオロ。サランドンによれば、パラオロに対しても自身を起用しないよう警告する声があったという。
それでも監督はサランドンをキャスティングした。サランドンは「アンドレアには感謝している。彼はそうした警告に耳を貸さなかったから」と語っている。
同作にはサランドンのほか、ルカ・マリネッリ、アリシア・ヴィキャンデルらが出演。ベルナルド・ベルトルッチが生前最後に執筆した脚本を映画化した作品となっている。
政治的発言とハリウッドでのキャリア
アカデミー賞主演女優賞受賞者でもあるサランドンは、長年にわたって社会問題や政治について積極的に発言してきた俳優のひとりだ。今回の発言では、パレスチナをめぐる世論について変化を感じているとする一方、映画業界内では自身への抵抗が残っているとの認識を示した。
それでもサランドンは、「自分の家族、自分の仲間を見つけた。だから私は大丈夫」と語っている。
新作を携えてヴェネツィアへ戻った79歳のサランドンにとって、今回の会見は新作映画の発表だけでなく、政治的発言と俳優のキャリアをめぐる現在のハリウッドを映す場にもなった。
