7年ぶりの来日!トロピカル・ハウスの巨匠カイゴが降臨
3月1日(土)、世界的な人気を集めるノルウェー出身のDJ、カイゴ(Kygo)が7年ぶりに来日。LaLa arena TOKYO-BAY(千葉)を舞台に日本公演を行った。大会場を大いに盛り上げた今回の公演の様子を、セットリストと共にライブレポートでお届け。(3月3日(月)写真追加)
カイゴは温かみのあるシンセや生音、パーカッションなどを使い、メロウなメロディーとゆ
ったりとしたBPMを特徴とするサウンド、通称“トロピカル・ハウス”の火付け役として知られるスーパースター・プロデューサーだ。これまでにも名だたるアーティストとコラボレーションしてきた彼の久々の来日を心待ちにしていたファンも多いことだろう。

© Johannes Lovund
カイゴ(Kygo)3月1日(土)LaLa arena TOKYO-BAY 公演 ライブレポート
ゲストアクトであるヴィクトリア・ネイディーン、フランク・ウォーカーが大いに温めたLaLa arena TOKYO-BAY。満を持して20時、カイゴが歓声に包まれてステージに姿を表した。
華麗なる幕開け〜ザック・エイベルとの共演で熱気上昇
ピアノに座ってのIntroに始まり、1曲目はミュージック・ビデオを背景に「Whatever」を披露。縦に立ち並ぶ光の柱の中、2曲目へ移った。
2曲目ではザック・エイベル(Zak Abel)が登場しセンターステージへ。ビルボード風の映像を背に「For Life」を披露した。「TOKYO!声を聞かせてくれ!ジャンプするぞ、準備はいいか!」と煽る2人。ビートが加速すると、会場中のジャンプと共にメインステージからは炎が吹き出した。
スポットの中で歓声浴びたザックを見送ると、スモークが漂いアロマな香りが会場を包む。日が昇る映像とともにピアノを引き出すカイゴ。「Me Before You」が始まり、彼のシンボルである「X」がスクリーンに煌めいた。

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アヴィーチーへのトリビュートと感動のサプライズ〜「Stargazing」の輝き
続いては“アヴィーチー(Avicii)に捧ぐ”パートとして、「Forever Yours」と「Levels」を織り交ぜて会場を盛り上げるカイゴ。
さらに、河を行く臨場感ある映像とともに「Stay」とAlesso & Sentinelの「Only You」をミックスしてみせ、ハーモニーが美しく響く「Hold on Me」では荒野の映像に草木がカラフルに芽吹いた。
暗転すると心臓の鼓動のような音が会場に響きわたり、ジャスティン・ジェッソ(Justin Jesso)が登場。「Stargazing」に合わせて観客は光る腕を左右に振り、ドロップでは会場を煽るジャスティンに合わせてステージに火花が降った。
ここでサプライズ演出が。観客席に乗り出して歌っていたジャスティンはなんと観客席から3人の青年をステージに招き入れたのだ。ステージで共に歌い跳ねた3人とジャスティン。最高の思い出が生まれる瞬間だった。

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トロピカルサウンドの洗礼〜ワンリパブリックとのコラボ曲まで
イルカも飛び跳ねるトロピカルな映像に合わせてセレーナ・ゴメスとのコラボレーション楽曲「It Ain’t Me」が炎と共に会場を盛り上げると、トラックにピアノの音色を重ねながら「Can’t Do It on My Own」へ。白く風車のように回転するトリッキーな照明が赤いレーザーに変わると、夕焼けに照らされた海の光景がスクリーンに現れ「The Feeling」へと移行した。
Imagine Dragonsとのコラボ楽曲「Stars Will Align」では砂時計の映像をバックに満面の笑顔で会場に手を振ったカイゴ。ここで1月にリリースしたばかりのOneRepublicとの楽曲「Chasing Paradise」が軽やかに会場に広がり、集まった光の束がカイゴを輝かせた。
トロピカルで淡い映像に海辺や星空の光景が広がった「Happy Now」では、青い光が観客の腕元に光る。ビートが消えて突然ピアノだけになると、一気に広がる爽やかな解放感。2018年のリミックスアルバムから「Kids in Love [The Him Remix]」をセレクトし、「もしいい気分になれてるなら声をあげて!」と会場に声をかけたカイゴを歓声が包んだ。彼は満足げに微笑むと4カウント。カラフルな紙吹雪が頭上に舞った。

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ダンスフロアを支配するノスタルジックサウンド
ここでスクリーンに現れたのはフワフワした前足。揺れる笹と共に可愛らしいパンダが登場し、マーヴィン・ゲイの楽曲のリミックスとなる「Sexual Healing」へ。パンダが叩いたところから照明が出たり、パンダが分身したりと遊び心満載の映像に癒される。続いて「Wait」では人工衛星がスクリーンに映り、重力から解放されたような浮遊感に満たされる会場。人工衛星の羽にキーボードの鍵盤が映る演出が効いた。
ここで特にダンサブルなパートへ。DNCEとの「Dancing Feet」に始まり、スクリーンのミラーボールがどんどん大きくなりカイゴのロゴを掲げると、ABBAの「Gimme! Gimme! Gimme! (A Man After Midnight)」へと移行。会場は大盛り上がりだ。さらにドナ・サマー(Donna Summer)の「Hot Stuff」も披露し、ステージには文字通りホットに炎が吹き出した。

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ヴィクトリア・ネイディーンと弦楽隊が彩る新たな音世界
ここで1つ新曲を披露すると話したカイゴは、この日のゲストアクトでもあったヴィクトリア・ネイディーン(Victoria Nadine)を呼び込む。彼女をボーカルに迎えた新曲のタイトルは「Can’t Get Enough」。カイゴは途中からランウェイステージのピアノに移り、ヴィクトリアの歌唱に寄り添った。
「Fade Away」では自由度の高いピアノパフォーマンスで魅了したカイゴ。ステージが一度暗転すると、スタンバイしていた6人の弦楽隊と共に「Louder」を会場に届け、弦楽隊メンバーも1人ずつスクリーンに大きく映し出される。キレのある弦楽とピアノ、そしてビートが一体となり会場に心地よく響き渡った。
後ろに下がった弦楽隊がメインステージに並ぶと、カイゴの待つランウェイステージは円錐型の幻想的な光に包まれ、再びザック・エイベルが登場。弦楽隊メンバーの間から差す虹色の光に見下ろされる形で「Lose Somebody」を披露した。
感動のフィナーレとバースデーサプライズ〜名曲の数々で締めくくり
「こんにちは!」と日本語であいさつし会場を喜ばせたジャスティン・ジェッソは、ここで新たなサプライズへ移る。この日はザックの誕生日。ジャスティンの提案で、ザックは会場中から“ハッピーバースデーの歌”を浴びることとなったのだ。ザックは「君たちと素敵な誕生日を日本で迎えられて嬉しいよ」と嬉しそうな顔を見せた。
さらにザックと共に「Freedom」で盛り上がる会場。コール&レスポンスで会場をひとつにした“バースデーボーイ”ザックはカイゴの呼びかけで改めて大きな歓声を浴び、ザックもまた「カイゴへ声援を!」とリスペクトを示した。

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サイケな映像に波や雲が踊り、赤・黄・青の三原色で照明が踊った「What’s Love Got to Do With It」。さらに「Woke Up in Love」からOneRepublicの「If I Lose Myself」へと繋ぎ、緩急のついた盛り上げ方を見せてくれた。
本編も終盤へ向かっていき、炎やレーザーの点滅を駆使したラストスパートが会場を盛り上げる。「Remind Me to Forget」とベニー・べナッシの「Satisfaction」をミックスすると、さらにHAYLAとの「Without You」で圧倒してみせた。
本編は大詰め。観客たちの腕でブレスレットが赤く点滅し始めると、この日トップクラスの爆音が鳴り響き、パーソン・ジェームズ(Parson James)が登場。熱量ほとばしるパフォーマンスとコール&レスポンスも伴って披露されたヒット曲「Stole the Show」はRune RKの「Calabria」と共にミックスされた。
会場を煽りに煽って歓声の中退場したパーソンと交代でステージに再登場したのはジャスティン・ジェッソ。「まだいける?」と会場に挑むと、ピアノに合わせて「Fragile」を歌唱。再び弦楽隊が参加した壮大なサウンドに合わせて、ジャスティンによる圧巻のハイトーンが響き渡った。ピアノを弾くカイゴに楽しそうに絡みながら歌い終えるジャスティンは「TOKYO!!!」と叫び、「We love you!ありがとう!」と日本語で感謝を伝えた。
アンコールまで続いたユニークな演出
アンコールではまずメインステージに弦楽隊がスタンバイ。ファンタジー映画の最終ボスが登場するかのような荘厳な音色に合わせて再びジャスティン・ジェッソと共に現れたカイゴはヒット曲「Firestone」でアンコールパートを開始。ジャスティンに煽られて会場も大合唱で答える。
満足げにステージを去ったジャスティン。カイゴはここでホイットニー・ヒューストンのリミックス楽曲となる渾身のトラック「Higher Love」を放ち、会場も大合唱とダンス、ジャンプで応じる。最後の盛り上がりに呼応するように、光線銃のようなSEと共に炎が細かく吹き出したりと終盤までユニークな演出は尽きない。
「特別な夜だったよ」と微笑み、「最後に個人的なお気に入り楽曲を聴いてほしい」と告げたカイゴは、今回のラストソングとして2022年の「Freeze」を贈る。6人の弦楽隊が再びトラックに深みをもたらしただけでなく、小太鼓隊も登場し、息のあったマーチングフォーメーションを披露。最後には白いテープと紙吹雪も吹き出す。「このままフリーズできないかな、この完璧な思い出を守りたいよ」との歌詞が名残惜しさを増幅させるなか、公演を終えたカイゴは「みんな最高だったよ」と微笑み、再び日本語で「ありがとう」と残して去っていった。
言葉では多くを語らなかったが、カイゴはその音楽で会場と通じ合った。次々と繰り出される絶妙なトラックの連なりは観客を飽きさせることなく、彼の表情にも終始、音楽への純粋な愛情と喜びが溢れていた。プロデューサーとしての技術と、パフォーマーとしての温かさが絶妙に融合した、まさに珠玉の一夜だった。



カイゴ セットリスト 3月1日(土)LaLa arena TOKYO-BAY
00. Intro
01. Whatever/For Life(with Zak Abel)
02. Me Before You
03. Forever Yours/Levels [tribute to Avicii]
04. Stay/Only You
05. Hold on Me
06. Stargazing(with Justin Jesso)
07. It Ain’t Me
08. Can’t Do It on My Own
09. The Feeling
10. Stars Will Align
11. Chasing Paradise
12. Happy Now
13. Kids in Love [The Him Remix]
14. Sexual Healing
15. Wait
16. Dancing Feet/Gimme! Gimme! Gimme! (A Man After Midnight)/Hot Stuff
17. Can’t Get Enough(with Victoria Nadine)
18. Fade Away
19. Louder
20. Lose Somebody(with Zak Abel)
21. Freedom(with Zak Abel)
22. What’s Love Got to Do With It
23. Woke Up in Love/If I Lose Myself
24. Remind Me to Forget/Satisfaction
25. Without You
26. Stole the Show(with Parson James)/Calabria
27. Fragile(with Justin Jesso)
<Encore>
28. Firestone(with Justin Jesso)
29. Higher Love
30. Freeze
公演情報
KYGO 「KYGO WORLD TOUR PART 2」
<SPECIAL GUEST>
・FRANK WALKER
・VICTORIA NADINE
日程:2025年3月1日(土)18:00開場/19:00開演
会場:LaLa arena TOKYO-BAY(ららアリーナ 東京ベイ)
公演サイト:https://www.livenation.co.jp/artist-kygo-528229
リリース情報

(by courtesy of Sony Music Japan)
Kygo | カイゴ
最新アルバム
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