短編映画『ハワイアン・バケーション』(2011)を紹介&解説。
映画『ハワイアン・バケーション』概要
映画『ハワイアン・バケーション』は、ディズニー&ピクサーの人気シリーズ『トイ・ストーリー』から生まれた短編シリーズ「トイ・ストーリー トゥーン」の第1弾。『トイ・ストーリー3』後のボニーの部屋を舞台に、ハワイ旅行に行けると思い込んでいたケンとバービーのため、ウッディやバズたちが部屋の中に“夢のハワイ”を作り出す姿を描く。監督は『リフテッド』のゲイリー・ライドストローム。声の出演にはトム・ハンクス、ティム・アレン、ジョーン・キューザック、マイケル・キートン、ジョディ・ベンソンらが名を連ねる。
作品情報
日本版タイトル:『ハワイアン・バケーション』
原題:Toy Story Toons: Hawaiian Vacation
製作年:2011年
本国公開日:2011年6月24日
日本公開日:2011年7月30日
ジャンル:アニメーション/コメディ/ファミリー
製作国:アメリカ
原作:『トイ・ストーリー』シリーズ
上映時間:6分
監督:ゲイリー・ライドストローム
脚本:ゲイリー・ライドストローム/ジェイソン・カッツ/エリック・ベンソン
原案:エリック・ベンソン/クリスチャン・ローマン
製作:ガリン・サスマン
製作総指揮:ジョン・ラセター
編集:アクセル・ゲッデス
作曲:マーク・マザースボウ
出演:トム・ハンクス/ティム・アレン/ジョーン・キューザック/マイケル・キートン/ジョディ・ベンソン/ドン・リックルズ/エステル・ハリス/ウォーレス・ショーン/ジョン・ラッツェンバーガー/ブレイク・クラーク/ジェフ・ピジョン/ティモシー・ダルトン/ジェフ・ガーリン/クリステン・シャール/ボニー・ハント/バド・ラッキー
製作:ピクサー・アニメーション・スタジオ
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ/ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン(日本)
あらすじ
冬休みに家族でハワイへ向かうボニー。おもちゃたちはしばらく部屋でのんびり過ごせると喜ぶが、バービーとケンはハワイ旅行に同行するつもりでボニーのリュックに忍び込んでいた。しかし、そのリュックは部屋に置き忘れられ、ケンはハワイへ行けないことに気づいて落ち込む。そこでウッディ、バズ、ジェシーたちは、ふたりのためにボニーの部屋を南国リゾートへと変え、特別な“ハワイアン・バケーション”を演出しようとする。
主な登場人物(声の出演)
ウッディ(トム・ハンクス):仲間思いのカウボーイ人形。ハワイへ行けず落ち込むケンとバービーのため、ボニーの部屋で夢の休暇を実現しようと仲間たちをまとめる。
バズ・ライトイヤー(ティム・アレン):正義感の強いスペースレンジャーのおもちゃ。ウッディとともに、ケンとバービーのための“ハワイ作戦”に参加する。
ジェシー(ジョーン・キューザック):明るく行動力のあるカウガール人形。仲間たちと一緒に、部屋の中を南国らしい空間へ変える演出に協力する。
ケン(マイケル・キートン):バービーとのハワイ旅行を楽しみにしていた人形。リュックに忍び込む作戦が失敗し、夢の休暇に行けないと知って大きく落ち込む。
バービー(ジョディ・ベンソン):ケンとともにハワイ旅行を期待していた人形。ケンの思いを知ったウッディたちによって、部屋の中で思いがけない休暇を体験する。
ボニー(エミリー・ハーン):『トイ・ストーリー3』の後にウッディたちの持ち主となった少女。家族旅行に出かける際、ケンとバービーが入ったリュックを部屋に置き忘れる。
作品の魅力解説
本作の魅力は、わずか6分という短さの中で『トイ・ストーリー』らしい遊び心とチームワークを凝縮している点にある。物語の中心は、ハワイ旅行に行きそびれたケンとバービーを楽しませるため、ウッディたちが部屋の中に南国リゾートを作り出すというシンプルなアイデア。しかし、その過程にはおもちゃならではの創意工夫が詰め込まれており、身近な道具を使って“旅行気分”を演出する発想が楽しい。
また、『トイ・ストーリー3』でアンディからボニーへ受け継がれたおもちゃたちのその後を描いている点も見どころである。長編映画ほど大きな事件は起こらないが、新しい持ち主の部屋で仲間たちが変わらず助け合っている姿から、シリーズの温かさを感じられる。
ケンとバービーを主役にしたロマンティックなドタバタ感も、本作ならではの魅力だ。ケンの少し空回りした情熱と、仲間たちの優しいサポートが重なり、笑いと微笑ましさのある短編に仕上がっている。長編シリーズの余韻を残しながら、気軽に楽しめる後日談としても見やすい作品である。
