映画『Leviticus(原題)』(2026)を紹介&解説。
映画『Leviticus(原題)』概要
映画『Leviticus(原題)』は、オーストラリアのエイドリアン・キアレラ監督が長編デビュー作として手掛けるクィア・スーパーナチュラル・ホラー。保守的なキリスト教共同体で惹かれ合うふたりの少年が、互いへの欲望の姿をまとった暴力的な存在から逃れようとする物語である。主演はジョー・バード(『TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー』)とステイシー・クラウセン。共演にミア・ワシコウスカ、ジェレミー・ブルウィット、ユーエン・レスリー、ダヴィダ・マッケンジー、ニコラス・ホープらが名を連ねる。
作品情報
日本版タイトル:未定(2026年5月時点)
原題:Leviticus
製作年:2026年
本国公開日:2026年6月18日
日本公開日:未定(2026年5月時点)
ジャンル:ホラー/スリラー/恋愛
製作国:オーストラリア
原作:無
上映時間:86分
監督:エイドリアン・キアレラ
脚本:エイドリアン・キアレラ
製作:サマンサ・ジェニングス/クリスティーナ・セイトン/ハンナ・ンゴー
製作総指揮:サルマン・アル=ラシード/サム・フローマン/シモンズ・フレイジャー/ダニエル・ネグレット/ロバート・コノリー/リズ・カーニー/ミア・ワシコウスカ/デール・ロバーツ
撮影:タイソン・パーキンス
編集:ニック・フェントン
作曲:ジェド・カーゼル
出演:ジョー・バード/ステイシー・クラウセン/ジェレミー・ブルウィット/ユーエン・レスリー/ダヴィダ・マッケンジー/ニコラス・ホープ/ザラ・ニューマン/エドウィナ・レン/ミア・ワシコウスカ
製作:コーズウェイ・フィルムズ
配給:マスロー・エンターテインメント(オーストラリア/ニュージーランド)/NEON(北米ほか)
あらすじ
オーストラリアの地方にある保守的なキリスト教コミュニティ。母アーリーンとともに町へ越してきた少年ナイームは、同級生ライアンと出会い、互いに惹かれ合う。だが、その関係が知られたことで、ふたりは“矯正”を名目にした儀式へ追い込まれていく。儀式の後、彼らの前には、それぞれが最も欲する相手の姿をした暴力的な存在が現れる。愛する相手が恐怖の対象へと変わる中、ナイームとライアンは抑圧と信仰に支配された町から逃れようとする。
主な登場人物(キャスト)
ナイーム(ジョー・バード):母とともにオーストラリアの小さな町へ越してきた少年。同級生ライアンとの出会いをきっかけに、自分の欲望と周囲の抑圧に向き合うことになる。
ライアン(ステイシー・クラウセン):ナイームが惹かれる同級生。保守的な共同体の中で感情を隠しながら生きており、ナイームとの関係をきっかけに超自然的な恐怖に巻き込まれていく。
アーリーン(ミア・ワシコウスカ):ナイームの母。信仰心の強い地域に身を置きながら息子を案じるが、その価値観は物語における抑圧の空気とも複雑に結びついている。
ハンター(ジェレミー・ブルウィット):地元の説教師の息子。ライアンと関わりを持つ少年で、ナイームたちを取り巻く秘密と儀式の引き金の一部となる。
デリバランス・ヒーラー(ニコラス・ホープ):“矯正”の儀式に関わる人物。少年たちの欲望を罪として扱う共同体の暴力性を象徴する存在となる。
作品の魅力解説
本作の大きな魅力は、初恋のときめきとスーパーナチュラル・ホラーを結びつけた設定にある。ふたりの少年が惹かれ合うほど、互いの姿をした怪異が迫ってくるという構造は、恋愛の高揚感と恐怖を同時に描く強いフックになっている。
また、物語の背景には、宗教的な抑圧やコンバージョン・セラピーへの批判が置かれている。欲望そのものを恐怖の対象へ変えてしまう社会の圧力を、怪異の姿として可視化している点が、本作を単なるホラーではなく、社会性を帯びた青春映画としても成立させている。
さらに、『TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー』などを手掛けてきたコーズウェイ・フィルムズによる製作、サンダンス映画祭ミッドナイト部門でのプレミア上映、NEONによる配給も注目ポイントである。ジャンル映画としての刺激と、クィアな恋愛の切実さをどのように両立させているのかが見どころとなる。
