『爆笑!?恋のABC体験』解説|どんな映画?あらすじ・キャスト・魅力まとめ

映画『爆笑!?恋のABC体験』(1982)を紹介&解説。


映画『爆笑!?恋のABC体験』概要

映画『爆笑!?恋のABC体験』は、後に『L.A.コンフィデンシャル』『8 Mile』などを手がけるカーティス・ハンソン監督による青春コメディ。1960年代の南カリフォルニアからメキシコ・ティフアナへ向かった高校生たちが、女性との初体験を目指す旅の途中で、離婚を求める人妻キャシーと出会い、次々と騒動に巻き込まれていく。主演は若き日のトム・クルーズ。共演にジャッキー・アール・ヘイリージョン・ストックウェルジョン・P・ナヴィン・Jr.シェリー・ロングら。日本では劇場公開されず、ビデオ作品として紹介された。

作品情報

日本版タイトル 『爆笑!?恋のABC体験』
原題 Losin’ It
製作年 1982年(日本資料での表記)
本国公開日 1983年4月8日(ニューヨーク/ロサンゼルス公開)
日本公開日 劇場未公開・ビデオ発売
ジャンル コメディドラマ
製作国 アメリカ/カナダ
原作
上映時間 99分(資料により100分)
監督 カーティス・ハンソン
脚本 ビル・L・ノートン
原案 ビル・L・ノートン/ブライアン・ギンドフ
製作 ブライアン・ギンドフ/ハンナ・ヘンプステッド
製作総指揮 ジョエル・B・マイケルズ/ガース・H・ドラビンスキー
撮影 ギルバート・テイラー
編集 リチャード・ハルシー
作曲 ケネス・ワンバーグ
出演 トム・クルーズ/ジャッキー・アール・ヘイリー/ジョン・ストックウェル/ジョン・P・ナヴィン・Jr./シェリー・ロング/ヘンリー・ダロウ/ジェームズ・ヴィクター/ヘクター・エリアスほか
製作 ティフアナ・プロダクションズ
配給 エンバシー・ピクチャーズ(米国)/マンソン・インターナショナル(海外)

あらすじ

1960年代の南カリフォルニア。高校生のウディ、デイヴ、スパイダーは、女性との初体験を目指してメキシコのティフアナへ出かける計画を立てていた。資金不足からデイヴの弟ウェンデルも同行することになり、4人は車で国境を目指す。その途中、立ち寄った店で夫と激しく口論していた人妻キャシーと出会う。メキシコで離婚手続きを済ませたいという彼女を車に乗せたことで、少年たちの単純な遊びの旅は思わぬ方向へ。ティフアナの歓楽街を舞台に、警察とのトラブルや男女をめぐる騒動などが次々と巻き起こる。

主な登場人物(キャスト)

ウディ(トム・クルーズ):友人たちとティフアナへ向かう高校生のひとり。女性との初体験を期待しながら旅に参加するが、キャシーとの出会いなどを通して当初の目的とは異なる出来事に巻き込まれていく。

デイヴ・カートマン(ジャッキー・アール・ヘイリー):ウディたちとティフアナを目指す高校生。仲間たちと遊びと冒険を求めて国境を越える。

スパイダー・チャーチ(ジョン・ストックウェル):ウディ、デイヴと行動する友人。気の強い性格で、旅先でもさまざまなトラブルを引き起こしていく。

ウェンデル/ウィンプ(ジョン・P・ナヴィン・Jr.):デイヴの弟。兄たちの旅に必要な資金を提供する代わりに、自分もティフアナへ同行することになる。

キャシー(シェリー・ロング):夫との関係に悩み、メキシコで離婚するためティフアナを目指す女性。道中でウディたちの車に同乗し、少年たちとは異なる目的を持ちながら行動を共にする。

保安官(ヘンリー・ダロウ):ティフアナでウディたちと遭遇する保安官。少年たちの軽率な行動によって起きる騒動に関わっていく。

作品の魅力解説

「初体験」を目的に国境を越える1980年代製青春コメディ

『爆笑!?恋のABC体験』は、女性経験を求める高校生たちがメキシコ・ティフアナへ向かうという、非常にストレートな設定の青春ロードコメディ。

少年たちの性的好奇心を軸にしながら、旅行、車、歓楽街、警察とのトラブルなどを次々と組み合わせ、若者たちが日常の外側へ飛び出す一夜の冒険として物語を展開していく。当時多く製作されたティーン向けコメディの空気を色濃く残す作品でもある。

若きトム・クルーズを確認できるキャリア初期作品

現在では世界的な映画スターとなったトム・クルーズだが、本作は『エンドレス・ラブ』『タップス』などに続くキャリア初期の出演作。

後の『卒業白書』でスターとして注目を集める直前の時期にあたり、まだ完成された“トム・クルーズ像”が形成される以前の、青春コメディの若手俳優として出演している姿を見ることができる。

共演にも、後に『ウォッチメン』などで知られるジャッキー・アール・ヘイリー、映画監督としても活動するジョン・ストックウェル、テレビドラマ「チアーズ」などで人気を得るシェリー・ロングが並ぶ。

後の名匠カーティス・ハンソンによる初期監督作

監督を務めたのは、後に『L.A.コンフィデンシャル』で高い評価を受け、『ワンダー・ボーイズ』『8 Mile』などを手がけるカーティス・ハンソン

後年の犯罪映画や人間ドラマとは方向性の異なる軽快な青春コメディであり、ハンソンのフィルモグラフィーの中でも初期に位置する異色作として見ることができる。作品そのものの評価は高いとは言い難いものの、トム・クルーズとカーティス・ハンソンという後のハリウッドを代表する存在の若き時代を記録した1作として興味深い作品だ。

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