『隣人たち』本編映像解禁、アン・ハサウェイが喪失の悲しみから狂気へ傾く - 母親同士の友情が疑念に染まるサイコ・スリラー

『隣人たち』本編映像解禁、アン・ハサウェイが喪失の悲しみから狂気へ傾く - 母親同士の友情が疑念に染まるサイコ・スリラー NEWS
『隣人たち』より © 2023 MINSTINCT INC. ALL RIGHTS RESERVED.

アン・ハサウェイが悲しみから狂気へ傾く『隣人たち』本編映像が公開。


アン・ハサウェイジェシカ・チャステインが共演する映画『隣人たち』より、本編映像が解禁された。

本作は、1960年代のアメリカ郊外を舞台に、隣同士に暮らす親友の主婦ふたりの関係が、ある事故をきっかけに疑念と妄想へ飲み込まれていくサイコ・スリラー。アカデミー賞®助演女優賞を受賞したアン・ハサウェイと、アカデミー賞®主演女優賞を受賞したジェシカ・チャステインが、穏やかな隣人関係の裏に潜む不安を繊細かつ不穏に演じる。

今回公開されたのは、最愛の息子を失ったセリーヌが、悲しみの奥で少しずつ精神の均衡を失っていく様子を捉えた場面。完璧に見えた日常が崩れたあと、母親同士の友情はどのように疑念へ変わっていくのか。短い会話の中に、本作が描く心理的な恐怖が凝縮されている。

息子を失ったセリーヌと、無垢な問いを投げかけるテオ

本編映像で描かれるのは、セリーヌアリスの息子・テオと向き合う場面だ。

「悲しい?」「マックスはどこ?」「埋めちゃうの?」。まだ死というものを十分に理解できないテオは、突然の事故でひとり息子を亡くしたセリーヌに、子どもらしい率直な疑問を投げかける。

そのやりとりは一見すると、悲しみに暮れる隣人と、彼女を気遣う子どもの静かな会話にも見える。しかし、アリスの目には違って映る。セリーヌが、失った息子の姿をテオに重ねているのではないか。そんな危うい気配が、映像全体に漂い始める。

不安を募らせたアリスは、「テオ、何してるの?」「戻って」と息子を呼び戻そうとする。問いかけに反応して振り返るセリーヌの虚ろな表情は、悲しみと執着の境目が曖昧になっていく瞬間を思わせる。喪失の痛みが、やがて他者への疑念や恐怖へ変わっていく。その予兆を刻み込んだ映像となっている。

【動画】映画『隣人たち』本編映像

親友だった隣人同士の関係は、事故を境に変質していく

『隣人たち』の舞台は、1960年代のアメリカ。大都市郊外の隣同士の家に住むセリーヌとアリスは、互いに裕福な家庭を持ち、同い年のひとり息子を育てる親友同士だった。

整った家、幸せそうな家族、信頼し合う隣人関係。外から見れば、ふたりの日常は完璧に近い。しかし、セリーヌの息子が不幸な事故に遭ったことで、その均衡は一気に崩れていく。

喪失感に苦しむセリーヌは、次第にアリスの息子・テオへ心を寄せるようになる。一方のアリスは、その様子に違和感を覚え始める。彼女は自分の家族を奪おうとしているのか。それとも、すべては自分の思い違いなのか。

本作の怖さは、明確な敵がすぐに姿を現すことではなく、「疑うこと」と「疑われること」が、日常のすぐ隣で膨らんでいく点にある。母としての愛情、友人としての距離感、隣人としての親密さ。そのすべてが、事故を境に不穏な意味を帯びていく。

監督は「正気を失っていく人物の物語」と語る

本作について、監督のブノワ・ドゥロームは「これは正気を失っていく人物の物語であり、非常に感情的な作品です」と語っている。

さらに、心理的に過酷な領域へ踏み込む演技について、たとえ俳優たちが自分を守る術を知っていたとしても、その感情は心の奥深くまで届くのだとコメント。ジェシカ・チャステインもアン・ハサウェイも母親であり、俳優を脆弱な立場に置く“指揮官”となることの難しさを振り返っている。

ドゥロームは、『青いパパイヤの香り』や『博士と彼女のセオリー』などで国際的に活躍してきた撮影監督。本作が長編映画監督デビュー作となり、撮影監督も自ら務めている。1960年代の郊外住宅の端正な美しさと、その奥に滲む不穏さをどう映像化しているのかも注目点だ。

原作は、ベルギーのアカデミー賞にあたるマグリット賞で、監督賞・作品賞を含む史上最多9部門を受賞した映画『母親たち』。そのリメイクとして生まれた『隣人たち』は、母性、喪失、罪悪感、妄想が絡み合う心理劇として、観る者の視線そのものを揺さぶる作品になりそうだ。

作品情報

日本版タイトル:『隣人たち』
原題:『Mothers’ Instinct』
公開日:2026年7月24日(金)全国順次公開
監督・撮影監督:ブノワ・ドゥローム
脚本:サラ・コンラット
出演:ジェシカ・チャステイン、アン・ハサウェイ、アンデルシュ・ダニエルセン・リー、ジョシュ・チャールズ
原作:オリヴィエ・マッセ=ドゥパス『母親たち』
2024年/アメリカ・ベルギー・フランス・イギリス/英語/カラー/シネスコ/5.1ch/94分/字幕翻訳:中沢志乃
提供:カルチュア・エンタテインメント
配給:ギャガ
公式サイト:https://gaga.ne.jp/rinjin/
公式X&Instagram:@rinjin724_movie
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