映画『NEW GROUP』(2026)を紹介&解説。
映画『NEW GROUP』概要
映画『NEW GROUP』は、下津優太監督(『みなに幸あれ』)が、組体操という“集団行動”をモチーフに、人間の同調心理と集団に埋没することの恐怖を描くSFサイコエンターテインメント。家族に問題を抱える引っ込み思案な女子高校生・愛が、海外帰りの転校生・優と出会い、学校から地域全体へ広がっていく不可解な集団怪現象に巻き込まれていく。主演は山田杏奈、共演に青木柚、駒井蓮、木下暖日、ピエール瀧ら。
作品情報
タイトル:『NEW GROUP』
製作年:2026年
日本公開日:2026年6月12日
ジャンル:SF/サイコスリラー/エンターテインメント
製作国:日本
原作:無
上映時間:82分
映倫区分:PG12
監督・原案:下津優太
脚本:下津優太/佐原百子
製作:菊池剛/佐々木武彦/五十嵐淳之
企画:田中翔/金鮮伊/水野裕基
プロデューサー:小林剛/姫田伸也
ラインプロデューサー:伊集院文嗣
撮影:西岡徹
照明:渡邉秀悟
録音・整音:小林圭一
美術・装飾:小林楽子
スタイリスト:橋爪里佳/福田亜由美
ヘアメイク:板垣実和/小山佳穂
VFXスーパーバイザー:橘剛史
キャスティング:関谷楽子
助監督:東條政利
制作担当:三浦義信
宣伝プロデューサー:小嶋恵理
主題歌:藤原さくら「new world」
出演:山田杏奈/青木柚/駒井蓮/木下暖日/佐々木ありさ/ロジャース歌乃/細井じゅん/松本亮/足立智充/坂倉なつこ/清水崇/前野朋哉/ピエール瀧
特別協力:日本体育大学
制作プロダクション:ジェミナイフィルムズ
製作:KADOKAWA/シネマサンシャイン/ムービーウォーカー
配給:KADOKAWA
©︎2026映画「NEW GROUP」製作委員会
あらすじ
引っ込み思案な女子高校生・愛は、家族に問題を抱え、自分の意見をうまく主張できずにいた。ある日、愛の通う学校に、海外帰りの転校生・優がやってくる。優は、日本の学校にある協調性を重んじる集団行動になじめず、愛はそんな優のことが気になり始める。
そんな中、校庭で一人の生徒が四つん這いになったまま動かなくなる。やがて、その横に同じ姿勢の生徒たちが次々と並び、巨大な人間ピラミッドが形成されていく。学校はその異様な現象を“良いもの”として受け入れ、生徒たちも穏やかな表情で集団に加わっていく。愛もまた、朦朧とした意識の中でピラミッドに引き寄せられそうになる。それは、学校だけでなく地域全体を巻き込む、集団怪現象の始まりだった。
主な登場人物(キャスト)
愛(山田杏奈):家族に問題を抱える、引っ込み思案な女子高校生。自分の意見をなかなか表に出せない性格で、海外帰りの転校生・優の存在を気にかけるようになる。異様な人間ピラミッドの出現をきっかけに、集団怪現象の渦中へと巻き込まれていく。
優(青木柚):愛のクラスメイトとなる海外帰りの転校生。自分の意見をはっきり口にする一方、日本の学校にある協調性重視の集団行動にはなじめずにいる。自分を出そうとしない愛に苛立ちを覚えながらも、彼女と共に不可解な現象に直面していく。
校長(ピエール瀧):不敵な笑みを浮かべ、生徒たちの集団行動を導いていく学校の校長。人間ピラミッドをめぐる異様な空気の中心に立ち、「集団」による幸福を語る存在として物語に強烈な不穏さを与える。
作品の魅力解説
『NEW GROUP』最大の特徴は、組体操や人間ピラミッドという一見なじみ深い“集団行動”を、異様で不気味なSFサイコ表現へと変換している点にある。校庭に現れる人間ピラミッド、ものも言わず列に加わっていく生徒たち、穏やかな表情で集団に飲み込まれていく人々の姿は、日常の延長にある恐怖として強いインパクトを放つ。
また、本作は単なる怪奇現象の映画ではなく、“集団に合わせること”や“自分の意思で選んでいると思っていること”への問いを含んだ作品でもある。学校という小さな社会を舞台に、同調圧力、協調性、多様性、個人の意思といったテーマを、コミカルさとシリアスさを交えながら浮かび上がらせていく。
主演の山田杏奈が演じる愛は、自分をうまく出せない高校生として物語の中心に立つ。そこに、集団行動になじめない転校生・優を演じる青木柚、不穏な存在感で集団を導く校長役のピエール瀧が加わることで、青春ドラマ、社会風刺、ホラー、SFが混ざり合った独自の世界観が生まれている。
監督は『みなに幸あれ』で注目を集めた下津優太。本作は、下津監督にとって劇場公開第2作となるオリジナル作品であり、第29回ファンタジア国際映画祭では審査員特別賞を受賞。奇抜な設定だけでなく、現代社会に向けた問いを込めたジャンル映画としても注目したい一本だ。


















