映画『Faces of Death(原題)』(2026)を紹介&解説。
映画『Faces of Death(原題)』概要
映画『Faces of Death(原題)』は、『カムガール』のダニエル・ゴールドハーバー監督が手がけた、現代のネット社会を舞台にしたリメイクホラー。動画サイトの監視業務に就く女性が、過去の死亡映像を再現する謎の投稿に遭遇し、その真偽を巡る不穏な事態に巻き込まれていく。主演はバービー・フェレイラ、共演にデイカー・モンゴメリー、チャーリーxcxら。
作品情報

『Faces of Death(原題)』© Legendary
日本版タイトル:未定(2026年3月時点)
原題:Faces of Death
製作年:2026年
日本公開日:未定(2026年3月時点)
米国公開日:2026年4月10日
ジャンル:ホラー
製作国:アメリカ合衆国
原作:映画『ジャンク/死と惨劇』(1978)のリメイク
上映時間:98分
監督:ダニエル・ゴールドハーバー
脚本:イサ・マゼイ/ダニエル・ゴールドハーバー
製作:ドン・マーフィー/スーザン・モントフォード/グレッグ・ギルリース/アダム・ヘンドリックス
製作総指揮:リック・ベナター/デレク・ビシェ/イサ・マゼイ
撮影:アイザック・バウマン
編集:テイラー・レヴィ
作曲:ギャヴィン・ブリヴィク
出演:バービー・フェレイラ/デイカー・モンゴメリー/ジョージー・トター/アーロン・ホリデイ/ジャーメイン・ファウラー/チャーリーxcx
製作:レジェンダリー・ピクチャーズ/アングリー・フィルムズ/ディバイド/コンカー
配給:インディペンデント・フィルム・カンパニー
あらすじ
現代のアメリカ。動画配信サイトの監視業務に就く女性は、日々投稿される過激な映像を精査する仕事に従事している。ある日、実際の死亡事故を再現したかのような不審な映像が投稿され、彼女はその真偽を追い始める。やがて映像の裏に潜む異様な意図と現実との境界が曖昧になり、彼女は危険な領域へと引き込まれていく。
作品解説(公開前時点)
“死”を見せる映画を現代のネット社会へ置き換えた再構築
1978年のオリジナル版『ジャンク/死と惨劇』(Faces of Death)が持っていた“本物か演出か”という不穏な魅力を継承しつつ、本作はその構造を現代のインターネット社会へと大胆に置き換えている。かつては映像そのものの真偽が議論の中心であったが、現代ではSNSや動画共有サービスを通じて情報が瞬時に拡散され、真実とフェイクの境界はさらに曖昧になっている。本作はそうした時代背景を踏まえ、“見ること”そのものが持つ危うさを改めて浮き彫りにするリメイクとして機能している。
コンテンツモデレーター視点が生む、現実と虚構のサスペンス
本作の大きな特徴は、物語を“映像を精査する側”の視点から描いている点にある。主人公は日々投稿される過激な動画を確認するコンテンツモデレーターであり、その業務の中で、現実の事件を再現したかのような不審な映像に直面する。だがそれが演出なのか、実際に起きた出来事なのかは判然とせず、観る者もまた判断を迫られる構造となっている。この“真偽不明”の状態が持続することで、単なるショック描写にとどまらない、心理的な緊張感とサスペンスが積み上げられていく。
人はなぜ“本物かもしれない暴力”を見てしまうのか
本作が最終的に問いかけるのは、過激な映像そのものではなく、それを“見てしまう私たち”の心理である。真偽が曖昧なまま拡散される暴力的コンテンツに対し、人は恐怖や嫌悪を抱きながらも目を逸らせず、むしろ確かめようとする衝動に駆られる。本作はそうした現代特有の視聴体験に焦点を当て、観客自身をもその構造の中に巻き込んでいく。スクリーンの向こう側の出来事としてではなく、日常と地続きの問題として“見ることの倫理”を静かに突きつける作品である。
作品トリビア
監督×脚本の再タッグ
ダニエル・ゴールドハーバーとイサ・マゼイは、前作『カムガール』(2018)でもタッグを組んでおり、本作でも再び「インターネットとアイデンティティ」を扱うテーマを継続している。作家性の一貫性という意味で注目されているポイント。
ミュージシャンのキャスティング
チャーリー xcxが出演している点も特徴のひとつ。音楽活動で知られるアーティストの起用は、作品のカルチャー性や若年層への訴求を意識したキャスティングと見られている。
ライター/エディター/映画インスタグラマー。2019年に早稲田大学法学部を卒業。東京都職員として国際業務等を経験後、ライター業に転身。各種SNS(Instagram・X)やYouTubeチャンネル「cula 見て聞く映画マガジン(旧:アルテミシネマ)」においても映画や海外ドラマ、音楽といったカルチャーに関する情報レビューを発信している。
