アナ・デ・アルマス主演で描くインフルエンサーの闇-サイコスリラー『Sweat(原題)』製作始動

アナ・デ・アルマス、『バレリーナ』ジャパンプレミアにて © cula NEWS
アナ・デ・アルマス、『バレリーナ』ジャパンプレミアにて © cula

アナ・デ・アルマス主演、インフルエンサーの闇を描くサイコスリラー『Sweat(原題)』が始動。


アナ・デ・アルマスが、フィットネス・インフルエンサーを主人公に据えたサイコスリラー『Sweat(原題)』に主演することが明らかになった。カンヌ国際映画祭で注目を集めたスウェーデン・ポーランド映画『スウェット』を基に、J・ブレイクソン監督が新たな解釈で描く本作は、名声と執着が交錯する現代的な恐怖を浮かび上がらせる。

フィットネス・インフルエンサーの成功と崩壊を描く物語

アナ・デ・アルマスが演じるのは、新進気鋭のフィットネス・インフルエンサー、エマ・ケント。彼女は、人気ソーシャルメディアスターであるキャット・ハイブルックのような成功を夢見て、入念に作り上げたイメージと世界観の中で活動を続けている。しかし、キャットとの遭遇が恐ろしい結末を迎えたことをきっかけに、その均衡は徐々に崩れ始める。
やがてエマは、狂信的なファンであるトレントとの危険な取り決めを余儀なくされ、名声のためにどこまで踏み込めるのかという選択を迫られていく。

J・ブレイクソン監督が描く、名声と暴力の心理劇

本作でメガホンを取るのは、英国の映画監督・脚本家・プロデューサーであるJ・ブレイクソン。ネオ・ノワール作品『アリス・クリードの失踪』で長編デビューを果たしたブレイクソンは、閉ざされた関係性の中で生まれる緊張や支配構造を描く作風で知られている。

その後も、終末的な恐怖を描いた『フィフス・ウェイブ』や、冷酷な資本主義社会を風刺したNetflix作品『パーフェクト・ケア』、Hulu・Disney+シリーズ『容疑者たち』などを手がけ、人間の欲望と暴力性を鋭く掘り下げてきた。
インフルエンサー文化と狂信的な執着を題材に据えた『Sweat(原題)』は、ブレイクソンのフィルモグラフィーの延長線上にありながら、現代的な名声のあり方をより直接的に問う作品となりそうだ。

AGCが製作と国際セールスを主導する新プロジェクト

本作には、AGCスタジオが製作に参加し、資金提供、共同製作、国際セールスを手がける。製作は、ガイ・ストーデルがロスト・インク(Rosto Inc.)のバナーの下で進めるほか、監督のJ・ブレイクソンが自身のクリンプル・ベック・プロダクション・カンパニーを通じて名を連ね、AGCの会長兼CEOであるフォードも共同製作者として参加している。
撮影は2026年3月30日にロサンゼルスと英国で開始される予定で、国際配給はAGCインターナショナルが担当する。米国内の配給権については、WMEインディペンデント、CAAメディア・ファイナンス、AGCが共同で取り扱うことが明らかになっている。
なお、追加キャストのオーディションは現在進行中で、今後さらなる情報解禁が期待される。

カンヌで注目を集めた『スウェット』とリメイクの背景

本作の基となったフォン・ホーン監督によるオリジナル版『スウェット』は、2020年のカンヌ国際映画祭に選出されていた作品である。同年は新型コロナウイルスのパンデミックにより映画祭自体が中止となったものの、作品はその後も国際的に話題を集め、配信プラットフォームのMubiが米国、ラテンアメリカ、インド、トルコにおける配給権を獲得した。
SNS時代の孤独や承認欲求を鋭く捉えた同作は、公開後も評価を高め、今回のリメイク企画につながる下地を築いた作品として位置づけられている。


キューバ生まれのアナ・デ・アルマスは、『ブロンド』でアカデミー賞にノミネートされるなど、近年その存在感を大きく高めてきた。『ジョン・ウィック』シリーズのスピンオフ作品『バレリーナ』や、ロン・ハワード監督による『エデン 〜楽園の果て〜』への出演を経て注目を集めた2025年を終えたばかりの彼女にとって、『Sweat(原題)』は新たな挑戦作となる。インフルエンサー文化の光と影を描く本作で、どのような人物像を提示するのか、今後の続報が注目される。

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