ディズニーが『塔の上のラプンツェル』実写版を再開、マザー・ゴーテル役にスカーレット・ヨハンソンが交渉中。
ディズニーが2010年のアニメーション映画『塔の上のラプンツェル』を再び実写化しようとしていることが分かった。米『Deadline』誌の報道によると、企画は初期段階で開発が再開されており、マザー・ゴーテル役としてスカーレット・ヨハンソンが交渉中だという。

ディズニーが『塔の上のラプンツェル』実写版を再始動-マザー・ゴーテル役にスカーレット・ヨハンソン
2010年公開のアニメーション映画『塔の上のラプンツェル』は、魔法のように長い髪を持つ少女ラプンツェルと、彼女を塔の中に閉じ込めてきたマザー・ゴーテルとの関係を描いた物語だ。
『Deadline』の報道によれば、ディズニーはこの人気作の実写化プロジェクトを再び進めており、マザー・ゴーテル役としてスカーレット・ヨハンソンが出演交渉を行っているという。

マザー・ゴーテル、『塔の上のラプンツェル』より © Disney
監督は『グレイテスト・ショーマン』のマイケル・グレイシーが続投し、脚本は『ドゥ・リベンジ』などを手がけたジェニファー・ケイティン・ロビンソンが担当する。
一度は開発が中断されたものの、再び動き出した本企画は、ディズニーの実写戦略において重要な転換点となる可能性がある。
『白雪姫』の反省から再始動へ-ルネサンス期以降の作品群が成功を牽引
本作の開発は、当初ディズニーが実写版『白雪姫』の興行に慎重な姿勢を見せたことで一時的に停止されていた。しかし、実写化される作品によって観客層の反応には大きな差がある。
1989年の『リトル・マーメイド』以降に制作された“ミュージカル・ルネサンス”期のタイトルは、興行的にもより強い支持を得ている。
実際に『リトル・マーメイド』『アラジン』『美女と野獣』『リロ&スティッチ』など、同時期の作品群はいずれも世界的ヒットを記録。特に『リロ&スティッチ』の実写版は、2025年の全米映画協会加盟作品として最高興収を達成し、世界で10億3000万ドルに到達した。
こうした成功例が追い風となり、『塔の上のラプンツェル』の実写化は再び現実味を帯びてきたとみられる。
2010年版の物語が持つ普遍性-“自分が誰なのか”を見つける旅
2010年に公開されたアニメーション映画『塔の上のラプンツェル』は、世界興収およそ6億ドルを記録したヒット作だ。魔法のように長い髪を持つ少女ラプンツェルが、生涯を塔の中で過ごしてきた運命から抜け出し、逃亡中の泥棒フリンとの出会いをきっかけに外の世界を知る――という成長と発見の物語である。
閉ざされた空間から自由へと踏み出すというテーマは、現代でも多くの観客の共感を呼ぶだろう。
既存IPの再訪と新作開発の両立-ディズニー実写部門の新たな方向性
ディズニーの実写部門は、現リーダーシップの下で“既存の物語を現代的な視点で再訪する”という方針を掲げている。その一方で、まったく新しい物語の創出にも注力しており、『インポッシブル・クリーチャーズ』という新企画の存在も明らかになった。
同社は、過去の名作を再構築することでブランドの伝統を守りながら、新しい世代の観客に向けて物語を更新する取り組みを続けている。『塔の上のラプンツェル』の実写版が正式にゴーサインを得た場合、それは“過去と未来の両軸を見据えたプロジェクト”として位置づけられることになりそうだ。
監督デビュー作も高評価-俳優としての存在感をさらに拡張するヨハンソン
スカーレット・ヨハンソンは、監督デビュー作『エレノア・ザ・グレート(原題)』で新たな一歩を踏み出した。同作はジューン・スクイブ主演でソニー・ピクチャーズ・クラシックスから公開され、Rotten Tomatoesでは観客スコア94%を記録。カンヌ国際映画祭のワールドプレミアでは6分間にわたるスタンディングオベーションを受けた。
俳優としてもヨハンソンは、今夏ウェス・アンダーソン監督作『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』、ユニバーサルの『ジュラシック・ワールド/復活の大地』の2作品に出演。後者は8億6790万ドルの興行収入を上げ、2025年の全米映画協会加盟作品の中で3番目に高い成績を記録している。
彼女の出演作の世界興収合計は177億ドルに達し、現在ハリウッドでも屈指の興行力を持つ俳優のひとりとされている。
マザー・ゴーテル役の交渉が成立すれば、ヨハンソンにとっては悪役としての新境地となるだけでなく、ディズニー実写作品に再び強い存在感を与えるキャスティングになるだろう。現時点で正式決定ではないものの、その動向には大きな注目が集まっている。




