デンゼル・ワシントン、信念をもってキャンセルカルチャーを斬る「そもそも公共の指示がそんなに重要か」

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『天国と地獄 Highest 2 Lowest』主演のデンゼル・ワシントンがインタビューでキャンセルカルチャーへの考えを語った。


デンゼル・ワシントンは二度のアカデミー賞受賞歴を持つ名優でありながら、世間の評価や他者の意見に対して距離を置く姿勢を貫いている。先日には「オスカーにそれほど興味はない」と語り注目を集めたばかりだが、今度はインタビューの中でキャンセルカルチャーについての考えを示し、その率直な言葉が再び話題となっている。

キャンセルカルチャーに対する率直な疑問

インタビューで「キャンセルされることを恐れているか」と問われた際、ワシントンは即座に「キャンセルされるとはどういう意味だ?」と逆に質問を返した。インタビュアーが「公共の支持を失うこと」と説明すると、彼は「誰が気にする?」と応じた。さらに「そもそも公共の支持がなぜそんなに重要なのか」と疑問を投げかけ、話題を広げたのである。

フォロワーや支持よりも信念を重視

インタビュアーが「今はフォロワー数が通貨のようなもの」と指摘すると、ワシントンは「誰が誰をフォローしているかなんて気にしない」と即答した。そして「リーダー(指導者)でありながらフォロワー(支持者)でいることはできないし、その逆もできない。私は誰もフォローしない」と語り、自らの立場を明確にした。さらに「私は天の精霊に従う。私は神に従い、人には従わない。神に信仰を持ち、人に希望を持つが、見渡してみればあまりうまくいってはいないのが現状だよ」と続け、信念の源が宗教的な精神性にあることを強調した。

そのうえで彼は「そもそもサインアップ(登録)しなければキャンセルされることだってないんだ。サインアップするな」と述べ、キャンセルカルチャーに対する痛烈な批判を展開した。「この話をすると胸が苦しくなってきた」と付け加える場面もあり、彼の言葉の強さが印象的な瞬間となった。

新作映画と近年の姿勢

ワシントンは今回の発言と並行して、新作『天国と地獄 Highest 2 Lowest』でも注目を集めている。同作はスパイク・リー監督との約20年ぶりとなるコラボレーションで、ふたりにとっては通算5作目の共同作業である。作品は黒澤明の『天国と地獄』を新たに解釈したもので、音楽業界の大物が誘拐事件の標的となる物語を描く。

また、ワシントンは別のインタビューで「私はオスカーのために演じるわけではない」とも語っている。「そんなことには興味がない。受賞すべきでない時に受賞したこともあれば、逆に受賞すべきだったのに逃したこともある。人が賞を与えるが、神が報いを与える」と述べ、自らの価値観を明確にした。さらに「人生最後の日にオスカーは何の役にも立たない」とも付け加え、名誉よりも信念を重んじる姿勢を強調した。


一連の発言から浮かび上がるのは、ワシントンが世間の評価や賞の有無に左右されるのではなく、信念と精神性を行動の軸に置いているという姿勢だ。キャンセルカルチャーに対しても、フォロワー文化に対しても揺るがない態度を示したことで、彼はハリウッドにおける独自の立場を改めて印象づけた。

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